NewsLetter No.29

訃報
会長代行 ご挨拶
第 48 回大会(東京)のご案内(第 2 報)
平成 26 年度 学会賞 受賞者コメント
平成 26 年度 奨励賞 受賞者コメント
平成 26 年度大会 BPA 受賞者コメント
ミクロ生物フェスティバル 2015 実施報告
会員による近刊出版物のご紹介
若手の会 通信
原生生物学関連の学会開催情報
編集委員会からのお知らせ
日本原生生物学会会報( No. 29 ) URL: http://protistology.jp/
事務局からのお知らせ
訃報
日本原生生物学会
会員各位
日本原生生物学会
庶務
本学会会長の今井壯一 日本獣医生命科学大学 名誉教授が 2015 年 5 月 5 日ご逝去されました(享年 67 歳)
心よりご冥福をお祈り申し上げます
以上
在りし日の今井壯一先生
(第 47 回大会会場にて)
会長代行 ご挨拶
日本原生生物学会員の皆様に
突然の今井会長の逝去で,学会員の皆様には心を痛めておられることと思います.私も長年,
今井会長とは親しくお付き合いさせていただき,ご研究とお人柄には大きな魅力を感じておりま
した.学会の名称を変更して,さらなる飛躍を目指しているときの訃報,学会にとっては大きな
損失です.この非常時を乗り越えるために,評議員会の審議により,私は会長代行に選ばれまし
た.私は学会と皆様のお役にたてるように,最大限努力いたします.
何卒,ご協力のほどよろしくお願いいたします.
平成 27 年 5 月 27 日
会長代行
沼田 治
(筑波大学)
第 48 回 日本原生生物学会大会(東京)のご案内(第 2 報)
大会長
八木田 健司(国立感染症研究所)
第 48 回 日本原生生物学会大会は,11 月 6 日から 8 日までの 3 日間,国立感染症研究所(東京都新宿区)にて開催さ
れます.皆様のご参加お待ちしております.
1.会期
2015 年 11 月 6 日(金)~ 11 月 8 日(日)
2.会場
国立感染症研究所(新宿戸山庁舎) 東京都新宿区戸山 1 - 23 - 1
[受付] 1 階正面玄関 入口
[一般講演・総会・シンポジウム] 2 階 共用第 1 会議室(以下,「共用第 1」とします)
[若手の会シンポジウム] 2 階 共用第 1 あるいは 共用第 2
[ポスター発表会場] 2 階 共用第 2
[評議員会・各種委員会] 共用第 2 および第 3
[懇親会] 1 階 食堂
[休憩所] 2 階 共用第 1 前ラウンジ,1 階 感染研第 2 会議室
3.大会長
八木田 健司
[事務局] 永宗 喜三郎,泉山 信司
問い合わせ先: [email protected]
4.日程(予定)
11 月 6 日(金)
10 : 30 - 12 : 00
12 : 00 13 : 00 - 14 : 00
14 : 00 - 16 : 00
16 : 00 - 18 : 00
編集委員会(共用第 3)
受付開始
事務局会議(共用第 3)
評議員会(共用第 3)
若手の会シンポジウム
(共用第 2)
18 : 00 - 20 : 00 若手の会・評議員会合同懇親会
(食堂)
11 月 7 日(土)
08 : 50 - 09 : 00 開会式
09 : 00 - 11 : 00 口頭発表(共用第 1)
11 : 00 - 12 : 30 学会長今井先生メモリアル
シンポジウム(共用第 1)
12 : 30 - 13 : 30 昼食
13 : 30 - 14 : 45 口頭発表(共用第 1)
14 : 45 - 17 : 00 日韓合同シンポジウム
JSP-KSOP Joint Meeting 2015
(共用第 1)
17 : 00 - 18 : 00 総会(共用第 1)
18 : 00 - 18 : 30 学会賞受賞者講演会(共用第 1)
18 : 30 - 20 : 30 大会懇親会(管理棟 1 階 食堂)
11 月 8 日(日)
09 : 00 - 12 : 15 口頭発表(共用第 1)
12 : 15 - 12 : 30 記念写真撮影
12 : 30 - 13 : 45 昼食 & ポスターセッション
(共用第 2)
13 : 45 - 15 : 00 口頭発表(共用第 1)
15 : 00 - 15 : 30 BPA 授賞式 & 閉会式
(共用第 1)
※ 発表申込数によりスケジュールを変更する可能性
があります.最新スケジュールは日本原生生物学会
第 48 回大会ホームページ(https://sites.google.com/
site/protistology2015)をご参照いただくか,大会実
行委員会までお問い合わせください.
大会スケジュール表(予定)
11 月 6 日
(金)
共用第2
および第3
11 月 7 日
(土)
共用第1
11 月 8 日
(日)
共用第1
開会式
09:00
口頭発表
10:00
口頭発表
11:00
編集委員会
12:00
今井先生
メモリアル
シンポジウム
記念撮影
昼食
13:00
事務局会議
昼食
&ポスター
セッション
口頭発表
14:00
口頭発表
15:00
評議員会
日韓合同
シンポジウム
JSP-KSOP
Joint Meeting
2015
16:00
17:00
若手の会
シンポジウム
総会
18:00
19:00
若手の会・
評議委員会
合同懇親会
(食堂)
学会賞受賞者
講演会
大会懇親会
(食堂)
BPA授賞式
&閉会式
[会場について]
1. 宿泊情報
東京都内には多数のホテルがありますので,各自でご予約頂きたくよろしくお願い致します.参考までに,近隣のホテルは以下の
とおりです.
・ホテルサンルート高田馬場 (Tel: 03-3232-0101)
・Hotel Higashi-Shinjuku イーホテル東新宿 (Tel: 03-5287-3588)
・アパホテル東新宿駅前 (Tel: 03-5287-4111)
地下鉄は,東西線,副都心線,都営大江戸線が利用できますので,新宿,東京,池袋,渋谷の各方面からの移動は便利です.
2. アクセス情報
東京駅から直接会場に移動する場合,若干歩きますが(10 分ほど),大手町駅まで行き,地下鉄東西線で早稲田まで来ることができ
ます.羽田空港から直接会場に移動する場合は,空港乗り入れの京浜急行を使い,日本橋駅で東西線に乗り換える方法があります.
JR 各線ご利用の場合は,新宿,高田馬場で地下鉄各線に乗り換え,以下の最寄駅で下車します.地下鉄東西線・早稲田駅下車(徒
歩 10 分),地下鉄大江戸線・若松河田駅下車 (徒歩 10 分),地下鉄副都心線・西早稲田駅下車 (徒歩 15 分)です.
駐車場がありませんので,お車はご遠慮下さい.
3. 昼食
土日は食堂が営業しておりません.若松河田駅ならびに早稲田駅周辺は飲食店が豊富ですのでそちらをご利用下さい.また,お弁
当が必要な方は登録時にお申し込み下さい.会場でお弁当券と引き換えにお受け取り下さい.清涼飲料水,おにぎり,お菓子等の自
動販売機は会場にあります.
4. 荷物・貴重品等の管理
大会中,クローク等はご用意いたしませんので,大きな荷物等は共用第 1 会議室後ろにスペースを設けますので,そちらに置いて
ください.貴重品等を含め,荷物は各自で管理をお願いします.
[参加予定の皆様へ]
参 加 申 込 み を さ れ る 方 は,以 下「参 加 申 込 用 フ ォ ー マ ッ ト」を,電 子 メ ー ル に そ の ま ま 貼 り 付 け た 形 で,大 会 事 務 局
([email protected])へお送りください.件名は「参加登録」としてください.なお,電子メールをご利用にならない場
合は,泉山(Tel: 03-5285-1111 内線 2729,Fax: 03-5285-1173)までお問い合わせください.
参加申込み締切は 2015 年 10 月 6 日(火)です.
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「参加申込用フォーマット」
1)郵便番号:
2)住所:
3)所属:
4)氏名(ふりがな):
(
)
5)電子メールアドレス:
6)電話番号:
7)参加費区分: 一般 ・ 学生
(どちらかを消去)
8)発表:
あり ・ なし
(どちらかを消去)
9)大会懇親会: 参加 ・ 不参加 (どちらかを消去)
10)お弁当申込み: 11 月 7 日分 ・ 11 月 8 日分 ・ 不要 (適宜選択)
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1. 参加諸経費
(1)大会参加費: 一般会員 3,000 円(事前参加登録の場合),学生会員 1,000 円(発表のない学生は無料)
(2)大会懇親会費: 一般会員 4,000 円,学生会員 2,000 円
(3)若手の会・評議員会合同懇親会 11 月 6 日(金): 一般会員 3,000 円,学生会員 2,000 円(予定)
(4)昼食代(お弁当代): 500 円
※ 事前参加申し込み締め切り以降の一般会員・非会員の大会参加費は 4,000 円となります.
※ 発表する学生会員については,事前登録の如何に関わらず 1,000 円です.
※ 給与のある「ポスドク」は一般会員となります.
※ 事前に土日のお弁当を申込みされた方,弁当券と引き換えになります.キャンセルはできません.
2. 一般講演のお申込み
講演の発表は 1 人 1 題とし,発表者は会員に限られます.口頭発表あるいはポスター発表のどちらかお選び下さい.申込数によっ
ては発表形式の変更をお願いする場合もありますことを予めご了承下さい.
35 歳以下(平成 27 年 6 月 30 日現在)の筆頭発表者を対象とした「ベストプレゼンテーション賞(BPA)」が選考,授与されま
す.該当する発表者は「BPA 審査対象の講演」である旨,要旨をご提出頂くときに明記して下さい.
本大会ではシンポジウムとして,韓国原生生物学会 Korean Society of Protistology(KSOP)との joint meeting が企画され,KSOP
会員の方々も多数参加される予定です.両国学会の交流を深めるために,一般講演におきましてもプログラム,ポスター等での英語
表記にご協力をお願い致します.詳しくは下記要旨作成要領等をご参照下さい.
発表の申込みは,次の「プログラム掲載用要旨作成要領」に従って作成し,参加申込みと共に,添付ファイルとしてメールにて大
会事務局([email protected])に送信してください.締切は参加申込みと同様の 10 月 6 日(火)です.
3. 学会に未加入の方
学会大会での講演発表は学会員に限っております.予め入会手続きをお願いします.事前にチェックをし,学会未入会の場合に
は,講演を取り消すことがあります.学会入会は大会実行委員会ではなく,日本原生生物学会事務局庶務([email protected])に
お申し込みください(ホームページ: http://protistology.jp/entry_sheet.html).
4. 大会参加費
学会に未加入の方で一般講演などの聴講(ただし,総会をのぞく)を希望される場合には,学会参加費をお支払いいただく事にな
ります.事前登録をどうぞご利用下さい.
5. セキュリティー対策へのご協力のお願い
感染研では保安上の対策により,来訪者の皆様にはいくつかご協力をお願いしております.本大会におきましても,参加者の皆様
には来訪時に毎回来訪者バッジをお渡ししますので,参加受付後も毎日,所内在中の間は常時身につけ,お手数ですがお帰りの際は
バッジの返却をお願い致します.
[プログラム掲載用要旨作成要領]
下記のフォーマットに従い,MS-Word で作成してください.Mac ユーザーはファイル名に ”.doc” の拡張子を付けてください.
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「プログラム掲載用要旨フォーマット」
1)和文タイトル
2)和文発表者氏名(全員)(所属)
※ 共同研究の場合は発表者の前に○を付けてください.所属が異なる場合は上付きの 1,2,3…で区別してください.
3)英文タイトル
4)英文発表者氏名(全員)(所属)
※ 共同研究の場合は発表者の前に○を付けてください.所属が異なる場合は上付きの 1,2,3…で区別してください.
5)和文要旨(全角 400 字以内)と英文要旨(150 words 以内)をお送り下さい.
※ 英文の場合は著者の責任で適切な校閲を行った上でご提出ください.
6)35 歳以下(平成 27 年 6 月 30 日現在)の筆頭発表者を対象とした「ベストプレゼンテーション賞(BPA)」が選考・授与さ
れます.発表者は「BPA 審査対象の演題」として登録を希望しますか? 登録する ・ 登録しない (どちらかを消去)
7)発表者は日本原生生物学会の会員ですか? 会員である ・ 会員でない (どちらかを消去)
8)希望の発表形式: 口頭発表 ・ ポスター発表 (どちらかを消去)
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※ 「タイトル」と「著者名」は学会 HP に掲載されます.
※ 前回仙台大会でも注意喚起がありましたが,要旨と当日の発表内容には齟齬が無い様,十分ご注意下さい.講演要旨の再提出
を要求する場合もあります.大会当日を含め,要旨差し替えには対応できませんのでご注意下さい.
[口頭発表を予定されている方]
(1)発表時間は 15 分です(発表 12 分,討論 3 分).発表演題数により発表時間の変更をお願いする場合がありますので,その
際はご協力をお願い致します.
(2)発表は原則日本語で行います.なお用いるスライドは,可能な範囲で,特に図表は英語での作成をお願い致します.
(3)発表には液晶プロジェクターを使用します.各自でパソコン(PC)をお持ちください.
(4)PC の操作は発表者にお願いします.プロジェクターとの相性問題がありますので,動作確認をしておいてください(午前中の
発表の方は開始前または中休みの間に,午後に発表の方は昼休みにお願いします).液晶プロジェクターのコネクターは,一
般的なミニ D-Sub15 ピンとなります.HDMI 端子とは直接接続できないので,アダプターは自身でご持参ください.35 ㎜ ス
ライドおよび OHP は使用できません.
(5)万一に備えて,予備の PC を設置しますので,動作確認の際に同じファイルを入れておいて下さい.ファイルは大会終了後に
責任をもって消去致します.
[ポスター発表を予定されている方]
(1)ポスター発表のスペースは一人当たり,縦 150 cm,横 85 cm です.貼り付けに使う画鋲は会場に用意します.
(2)ポスターでは和文研究要旨に加え,英文 summary をお付け下さい.また図表は英語表記でお願い致します.
(3)会場は共用第 2 会議室です.各パネルに演題番号がありますので,割当のパネルに掲示して下さい.掲示は 7 日(土)から可
能です.8 日(日)11 時までには掲示を終えて下さい.撤去は 8 日の 15 時以降とし,閉会後残ったポスターは事務局で処分
いたします.
(4)ポスターの事前受取や事後送付は行っておりません.
[お問い合わせ]
お問い合わせは,大会事務局([email protected])へご連絡ください.なお,電子メールをご利用にならない場合は,
泉山(Tel: 03-5285-1111 内線 2729)までお問い合わせください.
[大会事務局]
〒 162-8640 東京都新宿区戸山 1 - 23 - 1 国立感染症研究所 寄生動物部
第 48 回日本原生生物学会大会事務局 永宗 喜三郎,泉山 信司
Tel: 03-5285-1111 内線 2729
E-mail: [email protected]
平成 26 年度 学会賞 受賞者コメント
月井 雄二
(TSUKII,Yuuji)
法政大学 自然科学センター
教授
この度は,日本原生生物学会賞という名誉ある賞をいただき,誠に光栄に存じております.選考委
員の先生方には厚くお礼申し上げます.今井学会長の急逝は誠に残念ですが,授与式の際の先生のに
こやかなお顔は忘れられません.私は大学院時代にゾウリムシ(Paramecium caudatum)の「シン
ジェン間雑種」に妊性があることを発見し,それを利用して接合型の遺伝解析を行ないました.法政
大学に移ってからは,「シンジェン間雑種」に妊性があったこと自体に疑問を持ち,ミトコンドリア
DNA,および,大核DNAの系統樹を作成したところ,いずれの系統樹も接合型のグループと一致しま
せんでした.各接合型のグループは多系統だったのです.これと,接合型の多型の発見などから接合
型のグループはシンジェン(生物学的種)とは呼べないと結論づけました.近年も同じ趣旨の論文が
発表されており,この点はほぼ間違いないと思われます.その後は,ゾウリムシだけでなく広く原生
生物全体の「種」の問題に興味が広がりました.それにはなによりもまず各々の種の実態(種内変異
など)を詳しく知る必要があると考え,途中から始めた画像データベース作りに力を入れるようにな
りました.それらは現在,デジタル標本データベース(静止画&動画)として公開しています.近年
は,分類情報の収集から生態情報(水環境,地理的分布など)の収集に関心が移り,日本各地を歩き
回っています.
故・今井会長(左)とともに
平成 26 年度 奨励賞 受賞者コメント
西上 幸範
(NISHIGAMI,Yukinori)
京都大学大学院 理学研究科
博士研究員
このたびは,日本原生生物学会奨励賞という名誉ある賞を頂き非常に嬉しく思っています.ま
た,ここまで私を育ててくれた日本原生生物学会とその会員の方々,ならびに大学および大学院
の指導教官であった園部先生に深く感謝しています.
私が初めて原生生物学会に参加したのは大学 4 年生の富山大会の時でした.人生で初めての学
会参加にも関わらず,園部研究室の放牧精神にのっとって,研究室からは私と谷口篤史君という
4 回生 2 人だけで出席し,とても不安であったことを覚えています.本当に右も左も分からない
状態だったのですが,皆様にやさしく丁寧に“原生生物の不思議な世界”を教えていただき,
「よし! この世界をのぞいてやろう!!」と決意したことを昨日の事のように覚えています.
その後,若手の会会長という役割を与えていただき,様々な催しを行う機会を得ることができ
ました.この経験を通して会を運営する事の大変さを学びましたが,それ以上に,多くの先生方
や志を同じくする学生,若手研究者という“仲間”を得ることが出来ました.今になって考える
と,このような経験が本受賞につながるような面白い発想や研究につながったのだと思います.
このように,あらためて自分の研究生活を振り返ると本当に原生生物学会に育てられてきたと
いう事を実感いたします.今後も本受賞に恥じぬよう,ユニークで面白い研究を続けていきたい
です.また,原生生物という面白い研究分野の魅力をより多くの人に発信できるような研究者と
なるべく,これからも努力していきます.
故・今井会長(左)とともに
平成 26 年度 大会 Best Presentation Award 受賞者コメント
仲村 康秀
(NAKAMURA,Yasuhide)
北海道大学水産大学院 博士後期課程 3 年
この度はベストプレゼンテーション賞というすばらしい賞を頂き,大変光栄に存じます.まず,本研究を行うにあたり御助力を頂き
ました北海道大学プランクトン教室の皆様と共同研究者の方々,また審査員の方々に,厚くお礼申し上げます.2011 年に日本海でプラ
ンクトン採集を行った際,深海からフェオダリア類という原生生物の一群が大量に採れました.バイオマスが高いにも関わらず,既報
の文献にはこの生物に関する情報が少なく,それなら自分で研究してみようと思い,博士課程のテーマとしてフェオダリア類の研究を
始めました.この 4 年間で分布様式や系統関係についてはいくつかの新知見が得られましたが,生活環や摂餌生態などに関してはまだ
まだ未解明な部分が多いです.彼らの生態や海洋生態系における役割を解き明かすため,これからも研究に邁進して行きたいと思いま
す.
梁瀬 隆二
(YANASE,Ryuji)
兵庫県立大学大学院 生命理学研究科
五年一貫制博士課程 3 年
この度,私の研究に対してこのような素晴らしい賞をいただきましたことに深く感謝いたします.少年の頃の私はカブトムシやクワ
ガタなどの生物が大好きで,捕まえたそれらの生物が大きければ大きいほど興奮していました.それが今では,原生生物というミクロ
な生物に日々興奮させられています.特に私が興味を持っているのは彼らの運動です.小さくて単細胞であるにも関わらず,原生生物
たちは,泳いだり,歩いたり,伸びたり,滑ったりと驚くほど多様で複雑な運動を行います.彼らはなぜこのような多様な運動を持つ
ようになったのか,如何にしてこんなにも複雑な運動を可能にしているのか,原生生物の細胞運動への興味は尽きません.この研究が
何かの役に立つかは分かりませんが,原生生物にはまだ誰も知らない細胞運動の仕組みがたくさん隠されているのだと信じています.
そしてこれからも虫捕り少年の頃のような気持ちで研究に取り組んでいきたいと思います.
矢吹 彬憲
(YABUKI,Akinori)
海洋研究開発機構
研究員
この度は栄えある賞を頂き,有難うございます.2011 年に学位を取得し任期付きとはいえ常勤の職に就く私が,BPA にエントリーし
学部生や院生と競い合ってもよいのかと逡巡した時期もありました.最終的にエントリーした背景には,2 つの思いがあります.1 つ
は,BPA を落選した経験しかないままエントリー資格を失いたくない,という個人的な思いです.もう 1 つは,原生生物学,そしてそ
れに携わる(特に若い)人々に対する思いです.2012 年に行われた AKB 総選挙で篠田麻里子女史はこうおっしゃられました.“「後
輩に席を譲れ」と言う方もいるかもしれません.でも,私は席を譲らないと上に上がれないメンバーは AKB では勝てないと思いま
す.”的を射た言葉だと感じます.私は篠田女史のように潔く卒業したりは出来ませんので,これからもみなさんと協力し合い,とき
に競い合いながら,原生生物学のますますの発展に貢献していきたく思います.
ミクロ生物フェスティバル 京都 2015
開催レポート
早川 昌志(Life is small Project)
2015 年 6 月 6 日から 6 月 7 日,京都大学にて「ミクロ生物フェスティバル」を開催致しました.本企画は,「原生生物コロキウ
ム」,「原生生物フェスティバル」と名前を変えながら,関西地域を拠点に,兵庫,滋賀,大阪,奈良と各地で開催してきており,今
年は京都大学の井上敬博士にお世話になって,「京都大学理学研究科セミナーハウス」で実施致しました.
ミクロ生物フェスティバルは,「年に一度のミクロ生物博物館」として,学術・教育・市民の間で,ミクロ生物に関する知識を共有
し,研究・教育実践へと繋げていくことを目的としています.それだけではなく,今回はアート・エンターテイメントの分野へも踏み
込みました.多くの分野の方々に協力いただき,ミクロ生物をテーマに多様な分野の方々を繋ぐ 1 つのモデルケースとしても成功した
のではないかと考えています.
今回は,京都を舞台に 2 日間に渡って開催し,1 日目は 47 名,2 日目は 114 名,2 日間合わせて 161 名の市民の方にお越しいた
だきました.ミクロ生物という,他の生物群に比べて,どうしても市民の方々には馴染みにくい生き物に関して,これだけ多くの方
に,実際に見て考える機会を得ていただき,ミクロ生物の研究・教育・エンターテイメント分野の今後にどう繋がっていくか楽しみに
しています.
1 日目は,まず「自作スマホ顕微鏡ワークショップ(講師:早川昌志)」を私が講師として実施させていただきました.スマホ顕微
鏡は,永山國昭博士(現在:総研大理事)が開発された,スマートフォンやタブレット PC で簡単に顕微鏡の世界を楽しむ事ができる
ガジェットです.永山先生は,よく「望遠鏡文化があるように,顕微鏡文化を普及したい」とおっしゃられていて,「ゾウやキリンに
会いにいくように,アメーバやゾウリムシに会いに行こう」というミクロ生物展示会のテーマの 1 つと非常に親和性があります.ま
た,教材展示として,スマホ顕微鏡 Leye を販売されている株式会社テラベースの方にもブースを出展いただき,ワークショップ後
も,興味を持った方に,より深くスマホ顕微鏡の意義と可能性を知っていただく事ができました.
つづいて,講演会として,楠岡泰博士,鈴木隆仁博士,橋村秀典氏の 3 人の先生方にご講演いただきました.テーマは,マミズクラ
ゲ,イタチムシ,細胞性粘菌と,単細胞生物にとどまらない,多様な生物に関する話題を,市民の方々に提供いただきました.どれも
名前は聞いた事はあるけれど,一般向けの教科書や図鑑なども少なく,実際にどんな生き物かはあまり一般に知られていない存在で,
こういったミクロ生物フェスティバルを通じて,研究者と市民の間で知識を共有できる場を作る事ができました.
2 日目には,「ミクロ生物の和名を考える」というワークショップを実施しました.近年,教育・産業分野における微生物の意義が
高まっており,そんな中で,微生物の和名に関してどう扱っていくべきか,仲田崇志博士,井上敬博士,大塚泰介博士,末友靖隆博士
の 4 人の先生方に,藻類,細胞性粘菌,珪藻,プランクトンなど多様なミクロ生物をテーマに,トークとパネルディスカッションをい
ただきました.一言に,ミクロ生物や微生物と言っても,内包されている分類群は多様であり,学術分野では,それぞれの分類群で個
別に議論されている事も少なくありません.今回,多様な分野の先生方にワークショップをいただけた事で,今後,微生物分野の和名
に関して分野を超えた議論が深まっていく事が期待されます.
1 日目・2 日目と通じて,ミクロ生物の顕微鏡展示を行いました.多くの先生方にお世話になり,展示した生物は 30 種を越えます
(詳細は公式 HP をご覧ください).
2 日目には,無料の分譲サービスも行い,特に今回は,洲崎敏伸博士の工夫で,市民の方が直接,セルフサービス式でミクロ生物を
スポイトで取って持ち帰る事のできる,いわば「ミクロ生物バイキング」のような方式で行いました.自身の手でミクロ生物を取ると
いう経験が得られるこの方法は,なかなか好評でした.
ミクロ生物のアート展示も行い,今年の 12 月 12 日から 13 日に,京都で開催される生物全般に関する物販・講演・展示・交流イ
ベント「いきもにあ」の主催の方に連携いただき,「みくろにあ」と題して,さまざまなアーティストの方々によるミクロ生物アート
のブースを出展いただきました.こういった試みは初めてだったのですが,想像以上に,ミクロ生物の世界はアートのモチーフとして
注目されており,市民の方々に楽しんでいただけただけでなく,フェスティバルに参加いただいていた第一線のミクロ生物研究者の方
達にも興味を持って頂けました.今回の企画は,学術とエンターテイメントが繋がる場として機能し,今後,新しい世界への広がって
いく予感を感じました.
2 日間に渡って開催されたミクロ生物フェスティバル,本当に多くの方々に,ミクロ生物というテーマを共有いただきました.ご支
援・ご協力いただいた方々に,この場を借りて感謝申し上げます.ありがとうございました.特に,原生生物学会の多くの若手がス
タッフとしてフェスティバルの実施を支えています.
そして何よりも,お越しいただいた市民の皆さまに心より感謝申し上げます.こういった企画は,どういった方々が来て下さるか当
日までわからないのですが,当日,子どもから大人まで,さまざまな方々に来て頂けて,スタッフ一同,とても嬉しく,充実した 2 日
間となりました.本当にありがとうございました.
ミクロ生物フェスティバル公式ホームページ:https://sites.google.com/site/wjproto/
● ミクロ生物フェスティバル世話人・スタッフ(順不同):井上敬(京都大学),早川郁美(京都大学),末友靖隆(岩国市ミクロ生物館),洲崎敏
伸(神戸大学),早川昌志(Life is small Project),春本晃江(奈良女子大学),園部誠司(兵庫県立大学),楠岡泰(滋賀県立琵琶湖博物館),小橋
川剛(兵庫県立大学),橋村秀典(大阪大学)
● ミクロ生物フェスティバル講演会・演者:楠岡泰(滋賀県立琵琶湖博物館),鈴木隆仁(滋賀県立琵琶湖博物館),橋村秀典(大阪大学)
● ミクロ生物の和名を考える・演者:仲田崇志(慶応大学),井上敬(京都大学),大塚泰介(滋賀県立琵琶湖博物館),末友靖隆(岩国市ミクロ生
物館)
●ブース出展:株式会社テラベース(http://leye.jp),いきもにあ(http://equimonia.jimdo.com)
ミクロ生物展示会
顕微鏡を囲む
スマホ顕微鏡の実践展示
ワークショップ
ミクロ生物アート展示
パネルディスカッション
ミクロ生物分譲コーナー
会員による近刊出版物のご紹介
「研究者が教える動物実験
3巻」(共立出版社 刊)
編者: 日本比較生理生化学会
価格: 2,900 円(税抜き)
ISBN: 978-4-320-05774-6
判型: B5
ページ数: 232 ページ
発売日: 2015 年 7 月 25 日
内容: 本を開くと父母と兄妹の 4 人家族がそれぞれ,一般人,研究者,大学生,高校生を代表
して,各テーマの実験法のナビゲーターを務め,「応用・発展課題のヒント」を教えてくれ
る.テキスト部分は,本書を手に今すぐに実験を始めることができるように,写真や図を使
いながら,ちょっとしたコツなども織り交ぜて,具体的にわかりやすく書かれている.第 3
巻に,原生生物の行動に関する実験がいくつか収録されている.
「Marine Protists: Diversity and Dynamics」(Springer Japan 刊)
編者: Susumu Ohtsuka et al.
価格: 249 USドル
ISBN: 978-4-431-55130-0
ページ数: 637 ページ
発売日: 2015 年 9 月 14 日
内容: 海産の原生生物について,系統・遺伝・細胞・生態・水産に関係した多くの分野の専門家が,様々
な生物種についての最新の情報をまとめている.特に,人間との関わりについての知見や,あまり知られ
てはいないが生態学的な重要性が指摘されているいくつかの生物(ラビリンチュラ類や隔口類繊毛虫)な
どについても詳細に解説している.
若手の会 通信
若手の会 会長
梁瀬 隆二 (兵庫県立大学)
「ミクロ生物若手研究者集会 2015 in 岩国」のご案内
9 月 26・27 日の 2 日間に渡り,山口県ふれあいパークにて「ミクロ生物若手研究者集会 2015 in 岩国」を開催いたします.
本研究集会は,藻類,原生動物,プランクトンなどの「顕微鏡下の微小な生物」を研究する若手研究者(大学院生,大学生を含む概
ね 40 歳未満の研究者)に広く参集いただき,研究分野,研究対象,学会の枠を超えた学術交流を行うことを目的として開催します.
ミクロ生物に関わる幅広い分野の研究者同士での交流を通して,新しいアイディアや連携が生まれることを期待しています.通常の学
会でもなかなか経験できない貴重な機会となりますので,ぜひご参加ください.
また,2 日目(9 月 27 日)には教育面での社会貢献に直結するサブイベントとして,若手研究者や大学院生の有志をボランティア講
師とする「青少年サイエンスセミナー 2015 in 岩国」を開催します.地域の青少年に広く参加を募り,「微小な生き物」をテーマにし
たサイエンスショーや科学講座を実施することで,青少年の科学に対する興味や理解の増進,後継研究者の育成に寄与するとともに,
講師として参加した若手研究者にとっても,教育面のスキルアップが期待できます.役員一同,皆様のご参加を心よりお待ち申し上げ
ます.
[期間]
[実施方法]
[会場]
[対象]
[定員]
[参加費]
平成 27 年 9 月 26 日(土)13:00 〜 27 日(日)10:30
宿泊型(1 泊 2 日) ※ 1 日目(26 日)のみの参加も可
山口県由宇青少年自然の家(山口県ふれあいパーク)
・顕微鏡下の小さな生き物を主な研究対象とする若手研究者
・大学生,大学院生(興味さえあれば分野は不問)
・若手学校教員(興味さえあれば専攻は不問).
40 名
2,000 円(懇親会費として)
※ 宿泊者は 2 日目の朝食費(500 円)とシーツ代(150 円)が
別途必要.
なお,本イベントは事前申し込みが必要です.イベント内容の詳細,お申込は以下の
URL(岩国市ミクロ生物館 HP 内)http://shiokaze-kouen.net/micro/info/page499.html
をご参照ください.好評につき申し込み締め切りを 9 月 10 日(木)24 時まで延長しています.
「若手の会 2015 in 東京大会」のご案内
本年度の若手の会 2015 in 東京大会では「原生生物とベンチャービジネス」をテーマとしたシンポジウムの開催を予定していま
す.様々な分野において実際に原生生物を用いたビジネスに取り組む人々と共に,原生生物の新たな可能性を模索する相互作用的なシ
ンポジウムにしたいと思っております.シンポジウムの後には懇親会も予定していますので,ぜひご参加ください.
[開催日] 11 月 6 日(金)
[スケジュール]
16:00 - 18:00 若手の会 シンポジウム「原生生物とベンチャービジネス(予定)」
18:00 - 20:00 若手の会・評議員会 合同懇親会
原生動物園 Vol. 1 ~ 3 Web にて公開中!
「原生動物園」は若手の会が発行を行っている Web 科学雑誌です.原生生
物研究者の声や原生生物の魅力,知識などをたくさんの原生生物たちの写真と
ともに紹介しています.
原生動物園は若手の会ホームページにて公開していますので,どうぞご覧く
ださい.
原生動物園ホームページ(https://sites.google.com/site/protozoolgarden/)
若手の会へご意見,ご要望をお寄せください
日本原生生物学会若手の会では,若手研究者の皆様のご意見を必要としています.若手を中心にこんなことをしたら面白い,こんな
企画をぜひ行いたいなどのご意見,ご要望をどしどしお寄せください.また,若手の会役員も随時募集しています.興味のある方は
梁瀬([email protected])までご連絡ください.
原生生物学関連の学会開催情報
7th European Congress of Protistology (ECOP VII)
日時: 2015 年 9 月 5 日(土)~ 10 日(木)
会場: Seville, Spain
詳細情報: http://www.viiecop.com/ (大会HP)
http://protistology.jp/a_files/POSTER_VIIECOP-ISOP_Joint_Meeting.pdf
備考: The International Society of Protistologists(ISOP)との Joint meeting です.
(大会案内PDF)
編集委員会からのお知らせ
平素は編集業務へのご理解とご協力を賜り,誠にありがとうございます.
本年度の原生動物学雑誌第 48 巻は,1・2 号合併号として 10 月の印刷・発行を予定しております.昨年の仙台大会にて開催された活
性化委員会企画シンポジウム「Crossover of Protistology 〜原生生物をとりまく多様な世界〜」の演者の先生方による総説を中心とした
構成となる予定です.ご期待ください.
編集委員会では,皆様からのご投稿をお待ちしております.依頼原稿となります総説は,これまでの著者の方々には執筆を快くお引
き受けいただき,毎号優れた総説論文を掲載することができております.しかしながら,原著論文の少ない状況が続いておりますの
で,是非とも皆様からの積極的な原著論文のご投稿をお願い申し上げます.
原生動物学雑誌 編集委員会
事務局からのお知らせ
日本原生生物学会会長および評議員(平成 27 年 11 月 9 日から 3 年間)の選挙について
日本原生生物学会会則第 5 条により,現会長および評議員は今大会(平成 27 年 11 月 8 日)をもって 3 年の任期を満了いたしま
す.つきましては,次期会長および評議員の選挙を行いたく存じますので,下記の事項にご注意の上,漏れなく投票下さいますようご
協力お願い申し上げます.
本学会は会長および評議員選挙細則を定めておりませんが,慣例により選挙事務を庶務担当評議員が,また,開票作業は平成 27 年
9 月下旬,庶務担当評議員在住地近郊の評議員(島野智之,北出 理,沼田 治,廣野雅文)による立ち会いで筑波大学にて実施させて
頂きます.
記
1. 個人会員のうちから会長 1 名および評議員 10 名以内の候補者氏名を同封の投票用紙に列記して下さい.なお,なるべく各分野
から評議員が選出されるようお考え下さい.被選挙者については同封してある会員名簿をご参照下さい.
2. 投票は無記名とします.
3. 投票の締め切りは平成 27 年 9 月 24 日(木曜日)必着です.
4. 同封の投票用紙に,候補者の氏名のみご記入下さい.投票者の氏名等は一切記入しないで下さい.投票用紙は白い名刺型封筒に
入れて厳封の後,返信用封筒(長 4 封筒)に入れて選挙管理委員会(学会事務局)宛にお送り下さい.
*切手料金は会員負担でお願い致します*
投票用紙郵送先:
〒102-8160 東京都千代田区富士見 2 - 17 - 1
法政大学 自然科学センター内
日本原生生物学会 選挙管理委員会
島野 智之 宛
5. 会則第 5 条により,会長および評議員の連続 3 選はできません.下記の現評議員はすでに連続 2 期を務めておられますので,
投票しないようにお願いいたします.
石田 正樹,島野 智之,末友 靖隆,芳賀 信幸,堀 学
日本原生生物学会 事務局
編集・刊行
庶務
島野 智之(法政大学)
日本原生生物学会 編集事務局
〒651-2492 神戸市西区岩岡町岩岡 588-2
情報通信研究機構 未来 ICT 研究所 バイオ ICT 研究室
(編集長: 岩本 政明)
Tel:078-969-2247
Fax:078-969-2249
E-mail:[email protected]
ニューズレター担当
末友 靖隆(岩国市ミクロ生物館)
道羅 英夫(静岡大学)
西山 学即(福島県立医科大学)
Protistology Newsletter 29 号は学会ホームページ
からもダウンロードできます.非会員の方への宣
伝などにぜひご活用ください.
http://protistology.jp/journal/nl_letter/NL29.pdf