GWI Update 2015 年 6 月 3 日号 GWI、世界教育フォーラムと国際 ICT 教育会議に出席 潘基文国連事務総長、2014 年ノーベル平和賞受賞者Kailash Satyarthi氏などそうそうたる 顔ぶれが集った韓国仁川での「世界教育フォーラム」にはGWIのDaniel Castle執行理事が 全日程出席した。並行するNGOフォーラムではGWIが貢献した宣言が起草され、 「仁川宣 言」Incheon Declarationという成果文書となった。 Castle 執行理事は 5 月 23〜25 日に中国青島で開催された国際 ICT 教育会議内の1セッ ション「ICT を通じた女性のエンパワメント」にも招かれ、ガーナとネパールの教育相と ともにパネラーをつとめ、オンラインによる遠隔教育等へのアクセスが、ことに辺境地や 先住民族の女児と女性の教育には有力な手段となりうることを GWI のマニフェストに沿っ て述べた。 2015 年 6 月 10 日号 第 29 回国連人権理事会に対する GWI の声明文 「女児と女性の教育権の完全なる実現」と題する第 29 回国連人権理事会が6月 15 日から 7月3日にジュネーヴで開かれるのに先立ち、GWI は声明文を提出した。その中で、この 権利が実現せず、多くの女児と女性には手が届かないことを強調した。貧困と非識字が大 きなハードルとなって特に中等教育へのアクセスを阻んでいるほか、児童婚、安全でない 校内や通学路、衛生設備の不備、武力衝突中の学業の中断、障害等のある一部の生徒の言 語的ニーズに適うカリキュラムや教師の不足等を指摘、関係者に必要な措置をとるよう求 めた。 2015 年6月 17 日号 GWI、教育権に関する議論に参加 GWI スタッフ、Caroline Staffell が6月 10 日、経済権、社会権、文化権の司法判断適合性 に関するセミナーに論者として招かれた。セミナーはポルトガルの国連代表部が、教育権 についての特別ラポラトゥール、ジュネーヴ大医学部、マンチェスター大国際法センター、 アンリ・デュナン大学、NGO グループの協力を得て開催された。この中で特別ラポラトゥ ールの Singh 氏は教育権の重要性とその国内法への適用の必要性を語った。GWI はこれに 敬意を表し、2030 年までに誰もが中等教育を得られるよう努力すべきだとの彼の勧告を支 持した。 GWI Update 2015 年 6 月 24 日号 世界のニュース 米国大統領夫人、グローバル教育に関する2億ドルの英米共同事業を発表 (CNN ニュー ス6月 17 日)GGG Michell Obama 米国大統領夫人は火曜日のロンドン訪問に際し、世界中の女子が教育を受 けられることを目指す、米英間の新しい共同事業を提案した。両国は「思春期の女子の教 育を支援する2億ドル近い共同事業」を開始するという。Obama 大統領はこの新規構想を 公式に発表するため David Cameron 首相に会った。「紛争と危機に見舞われている国々」 に特別な配慮がなされて、基金の一部が振り当てられ、コンゴ民主共和国は5年間に1億 8千万ドルを受け取り、10~15 歳の 75 万5千人以上の女児」が恩恵を受けることになる。 女子教育への投資は女児の結婚を防ぐ (World Stage 6 月 15 日) 今年の「アフリカの子供の日の祭典」のテーマ「アフリカ子供憲章採択後 25 年:アフリカ における児童婚を無くす努力を加速する」は時宜にかなっている。ナイジェリアでの児童 婚を例にとると、15 歳未満で結婚した女児は、2007 年には 13%であったのが現在は 18% と5%増えている。ユニセフは、女児の教育に投資して学校に行かせれば、結婚を遅らせ、 児童婚を防止することが出来ると見ており、英国の国際開発局はユニセフの協力を得て、 2020 年までにさらに 100 万人の女児を学校に行かせて教育の質を向上させようとしている。 このプロジェクトは、男性教師が優勢なため親が娘を行かせたがらない農村地域で、女性 教師を訓練してより多く配置することも目指している。 Harvard Business Review 、 理 系 に お け る 性 差 別 と 有 色 女 性 へ の 影 響 を 調 査 (The Huffington Post, 6月5日) 最近の調査によれば、科学、技術、工学、数学(STEM)には今なお性差別があって、有色 の女性に著しい影響を与えているという。Harvard Business Review による「女性を STEM から排除している5つの偏見」という研究は、557 名の女性科学者を調査し、そのうち 60 名に会って話を聞いたもので、それによると、 「女性は自分達が、有能であるには女性的過 ぎ、好まれるには男性的過ぎるという評価の間で綱渡りをしている、と感じている。」また 有色の女性科学者にとって、人種が不利に働いており、アジア系の女性はこの人種の偏見 の影響を最も強く受けている。アジア系の女性の 41%は、職場で「従順な娘」とか「職場 の母」といった従来から女らしいとされてきた役割を果たしていると答えたのに対し、黒 人女性の場合は8%だったという。
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