県護憲連合作成のオスプレイ配備反対のチラシ[PDF版]

オスプレイ配備反対
在沖米海兵隊の MV22 オスプレイが10月1日、
沖縄・普天間基地に強行配備され、飛行訓練を始
めました。
沖縄県議会と宜野湾市議会をはじめ沖縄県内の
全 41 町村議会でオスプレイ配備に反対する決議
や意見書が議決されています。9 月 9 日に開催さ
れた「オスプレイの配備に反対する県民大会」に
は同時開催の離島の集会を含め 10 万 3000 人が参
加、県内 41 市町村の首長・議長が出席してオスプ
レイ配備反対を決議しました。
沖縄県民の苦しみと意思を無視し、配備を強行
したことに強く抗議します。沖縄県民の平和的生
存権を蹂躙し、ただただ米軍の利害を優先する日
本政府と米国政府に一切の責任があります。
しかも、長野県上空を含めた国内での低空飛行
訓練が始まろうとしています。
オスプレイの危険性や環境への影響に関する
国民の不安をなんら払拭できないまま、配備を強
行することは言語道断であり、断じて受け入れる
ことはできません。
私たちは、オスプレイの強行配備に強く抗議
し、直ちに配備を撤回することを重ねて要求しま
す。ともに反対の声をあげましょう。
〒380-0838 長野市県町593-11社会文化会館内
☎026-235-2727
◆7度の墜落で36人が死亡
オスプレイは試作段階で4回の墜落事故を起こ
し30人の死者を出しています。実戦配備された
2007年以降でも、2010年4月、2012年4月、2012年
6月と3回墜落し、6人が犠牲になっているのです。
米国では「未亡人製造機」と揶揄されている危険
な代物です。
この間の事故について、アメリカ政府は「機体
に不具合はなく操縦ミス」と発表し、日本政府も
追随しています。しかし、相次ぐ墜落事故そのもの
が危険な欠陥軍用機であることを証明していま
す。
◆合意破りの訓練まかり通る
市街地上空原則ヘリモードで飛ばない日米合
意も、沖縄への飛来
初日から守られてい
ません。沖縄県の騒
音測定では、「騒々し
い工場の中」に相当
する90デシベルを記
録。学校の授業が中
断に追い込まれてい
ます。合意を反故に
しわが物顔の傲慢な
訓練は許させませ
ん。
◆危険な低空飛行訓練
長野県上空でも実施に
米海兵隊はオスプレイを、岩国基地やキャンプ
富士に派遣し、そこを拠点に日本各地で低空飛行
訓練を行う計画です。「ブルー・ルート」として、長
野県上空でも低空飛行訓練が実施されることに
なっています。
低空飛行訓練は、実戦的な爆撃訓練です。山
間にある学校や病院を仮想の攻撃目標にして、
レーダーをかいくぐるために地上150メートルで
飛行するもの。墜落の危険と隣り合わせに。
◆県内でも相次ぐ
「配備中止の意見書」可決
県内の自治体議会でも、「配備中止、飛行訓練
中止を求める意見書」等が20を超える議会で可
決しています。さらに声をあげていきましょう。
■オスプレイ6つの欠陥■
➊オートローテンション(自動回転)機能の欠如
通常、ヘリコプタに備わっている同機能が欠如してい
る為、エンジン停止など緊急時に安全に着陸できな
い。
➋ボルテックス・リング状態
回転翼機特有の失速現象で、下降する際に左右の
回転翼に渦巻き状の気流が発生し、制御不能に陥り
易くなる。
➌パイロットの操縦に起因する機体の振動(PIO)
左右にロータがあるため、横軸方向での操縦が不安
定になり易い。
➍振動負荷の影響
従来のヘリコプタと比べ、オスプレイは左右に回転翼
があるという構造上、油圧配管や電気配線、機械系
統の配置が複雑で不具合が生じ易い。
➎ロータ後流とその翼端の渦に対する過敏さ
複数での近接飛行の場合、飛行に伴い発生する渦
巻きなどにより、制御不能になることがある。
➏垂直揚力による下降気流(ダウンウォッシュ)
着陸時に他機種の約 2 倍の激しい吹き下ろし気流が
発生し、周囲の物を吹き飛ばしたり、着陸を困難にす
る。