部員一人の軽井沢高校野球部

May 2016
6
I
中軽井沢駅前に誕生
世界カーリング選手権
子ども向けワークショップの新拠点
「SC 軽井沢クラブ」男子過去最高 4 位に
子どもや親子向けに参加
体験型のショーやワークシ
ョップを展開する軽井沢町
のなおやマンさん、しま:
アイさん夫婦が 4 月 16 日、
ワークショップの拠点「こ
どもヘンテコまほうラボ」
を中軽井沢に開設した。物
づくりや周囲の大人との交
流を通じ、子どもならでは
の創造力、発想力を地域に
発信していきたい考えだ。
場所は中軽井沢交差点角
の貸しスペース「K スタジ
オ」の一階。16 日の初日は、
世界カーリング選手権(4 月 2
~ 10 日、スイス・バーゼル)で、
「SC 軽井沢クラブ」が日本男子初
のベスト 4 入りを果たした。
選手権は各地域を代表する 12
ヵ国が出場。総あたりの予選を 8
勝 3 敗の 3 位
(勝率では 2 位タイ)
られる。4 位の日本はポイントを
で、4 位以上が争うプレーオフに
初進出。プレーオフ初戦と 3 位決 「9」獲得。前回のソチ五輪出場を
定戦では、ともにアメリカに敗れ、 決めた 7 位のスイスの合計ポイン
トは「10」
。スキップの両角友佑
初のメダル獲得は逃した。
選手は「
(9 ポイントは)まだ安
今回と来年の選手権は順位に応
心できる数字ではない。来年はメ
じて、2018 年ピョンチャン五輪
ダルを目指し、一つでも上に上が
出場のポイントが付き、合計上位
るため頑張りたい」と語った。
7 ヵ国には、五輪出場資格が与え
家で使わなくなった
廃材を持ち寄り、新
たなものに作り替え
るワークショップを
実施し、4 才~小学 3
年生までの子ども 15 人が参
加。うちわやハンガーを骨
組みにした新聞紙の凧や、
段ボールにネックレスやス
トローで飾り付けした帽子
などを作った。
なおやマンさんは「子ども
たちにもテーマを考えてもら
ったり、地域の大人にも参加
してもらって、一緒にこの場
所を作っていきたい」
。しま:
アイさんは「
『今日はあそこ
へ行ってみよう』と、放課後
を過ごす子どもたちの選択肢
の一つになれたら」と話した。
5 月は火曜日(4 ~ 6 才対象)と水曜日(小
学 1 ~ 4 年生対象)にオープン。時間はと
もに 15 時半~ 17 時。月に一回のペースで
休日にもワークショップを開く。利用料は 1
回 200 円。TEL0267-45-7746(ケミカ
ルエンターテイメント)
部員一人の軽井沢高校野球部
新入部員はどうだった?
創部 67 年、過去には夏の県大会で
ベスト 16 の成績を残したこともある
軽井沢高校野球部。2012 年から部員
が 9 人に満たない状態が続き、2015
年夏に 3 年生が引退すると、部員は 1
名になってしまった。
昨夏から唯一の野球部員となった
磯山洋介君(現 3 年生)は、マネー
ジャーの小宮山佑茉さん(現 2 年生)
、
部長・監督・顧問を務める教師 3 名
の計 5 人で、
毎日放課後の練習を重ね、
他校との連合チームで試合に出場し
てきた。一人の時の練習はゴロ捕球
やファーストにネットを置いての送
球、マネージャーが球を入れてマシ
ンでのバッティングなどが中心だ。
「チームスポーツなのに、一人でや
れることは限られている。なんで野
球をやっているのかと思う時もあり
ました」と磯山君。
新入部員獲得を目指し 4 月に行わ
れた部活紹介では、新入生たちの前
で磯山君を中心に 2 人の教師と本番
の練習さながらにノックを披露する
と、大きな歓声が沸いていた。さら
に磯山君とマネージャーは昼休みに
教室を回ってアピール。そんなアツ
イ勧誘活動の結果はどうだったのか。
*
ゴールデンウィーク明けのある日、
練習中のグラウンドを訪れると、そ
こには真新しいユニフォームを着て、
ベースを運ぶ一人の部員の姿が。1 年
生の山口侑也君。部活紹介で野球部
のパフォーマンスを見て、
入部を決めたという。
「部活紹介の時の躍動感
を見て、格好いいなと思
って入ろうと思いました」
山口君の入部により部
員は 2 名になり、キャッ
チボールやフライの処理
など練習メニューが増え
た。さらに女子マネージ
左から小宮山佑茉さん、磯山洋介君、山口侑也君、小林茉奈さん。
ャーも一人加わった。
軽井沢高校野球部の活動はブログ http://www3.hp-ez.com/hp/karukou/page1
磯山君は「一人だけだ でも見ることができる。
が入ってくれて、嬉しか
今年も他校との連合チームで夏の
った。これから一緒に頑張って夏の
大会出場を模索している。最後の夏
大会で勝ちたい」と意気込んでいる。
に向け、スタートラインに立てるか
そんな先輩の気持ちを聞き、山口
まだ分からないが、磯山君は「自分
君も「下手な自分にやさしく、時に
がこの夏に辞めた後、山口君は一人
厳しく指導してくれる格好いい先輩。
になってしまうけど、あきらめずに
先輩が夏に引退して一人になっても、
続け高校生活の野球を楽しんでほし
軽井沢高校の野球部が廃部にならな
い」と後輩にエールを送る。二人の
いように頑張ります」と話す。
J
アツイ野球生活が始まった。
*