コリントII 4

 野上キリスト福音教会 ◎礼拝説教:2015 年 3 月 8 日
◎説教者:中村準一 牧師
◎タイトル:主なるキリストを宣べ伝える
◎今日の聖書:コリント第二・4 章 1∼6 節
1
こういうわけで、私たちは、あわれみを受けてこの務めに任じられているのですから、勇
気を失うことなく、
2
恥ずべき隠された事を捨て、悪巧みに歩まず、神のことばを曲げず、真理を明らかにし、神
の御前で自分自身をすべての人の良心に推薦しています。
3
それでもなお私たちの福音におおいが掛かっているとしたら、
それは、
滅びる人々の場合に、
おおいが掛かっているのです。
4
その場合、この世の神が不信者の思いをくらませて、神のかたちであるキリストの栄光にか
かわる福音の光を輝かせないようにしているのです。
5
私たちは自分自身を宣べ伝えるのではなく、主なるキリスト・イエスを宣べ伝えます。私た
ち自身は、イエスのために、あなたがたに仕えるしもべなのです。
6
「光が、やみの中から輝き出よ」と言われた神は、私たちの心を照らし、キリストの御顔に
ある神の栄光を知る知識を輝かせてくださったのです。
◎宣教
パウロは3章の終わりで、
「私たちはみな、顔の覆いを取り除けられて、鏡のよう
に主の栄光を反映させながら、栄光から栄光へと、主と同じかたちに姿を変えられ
て行きます」と述べています。
私たちは毎日、姿を変えられていくのです。どのように変えられるのでしょうか。主と同
じかたちに変えられるのです。私たちは喜んで変えられていきましょう。私たちは変えられ
なければなりません。変えられなければ、神の栄光を現すことができないのです。そして、
私たちの教会も変えられなければなりません。ときどき、教会の中に、変わることは悪いこ
とだと考える人々がいますが、かたくなに伝統を固守することは、キリスト 教会の霊的な命
を殺してしまうことを知らなければなりません。
4章には変えられるための道筋が書かれています。第一に、キリスト教会は絶対に変わる
ことのない固い伝統を持ってはなりません。いつも、変わることのできる柔軟な姿勢が必要
です。多くの宗派は固い伝統に縛られています。伝統は誤った方向に行かないための防御と
なりますが、同時に、教会の改革を阻む壁ともなるのです。
第二に、変わるための指針は、
「神のことば」に従うことです。教会を導くのは聖書の言葉
なのです。御言葉によって正しい道を示されたなら、その道に従いましょう。
第三に、
キリストの福音を宣べ伝えることに励みましょう。
どんなにかたくなな社会にも、
クリスチャンがいることは、神様の御言葉が生きていることの証拠なのです。かたくなな社
会に生きているクリスチャンは、その社会に与えられた希望の星であることを覚えてくださ
い。自分が孤独であることを嘆くよりも、むしろ、キリストを信じることができたことを喜
ぶべきです。
しかし、私たちがどんなに努力をしても、なお、キリストに反抗する人々がいるのです。
パウロは言いました。
「それでもなお私たちの福音におおいが掛かっているとしたら、
それは、滅びる人々のばあいに、おおいが掛かっているのです。」
(3節)どこまで
も反対する人々は、滅びに定められているのです。彼らはこの世の神(サタン)によって、キ
リストの福音が輝かないようにされているのです。そして、私たちは、自分の未熟さを嘆く
よりも、キリストを見上げて、自分が救われていることを喜びましょう。私たちは熟練して
いても、
未熟でも、
キリストのしもべとしての栄光に輝くべき者であることを覚えましょう。
パウロはさらに述べました。
「光が、やみの中から輝き出よ。」と言われた神は、私
たちの心を照らし、キリストの御顔にある神の栄光を知る知識を輝かせてくださっ
たのです。」(6節) 神は万物の創造の初めに、
「光よ。あれ」と言いましたが、その神は私
たちの心の中にも、
「光よ。あれ」と言ってくださったのです。そして、私たちは救われたの
でした。 私たちの心の中で、偉大な創造の御業を始めてくださった神に、心からの感謝をさ
さげましょう。