平成27年度 進路だより 第5号

201 5 年 8 月 2 5 日 (火 )
第5号
会津高校進路指導部
会津高校進路だより
~夏季休業終了にあたって・・・~
長い夏季休業も終わった。休業中は全学年とも夏季補習が実施され、その間は、補習の予
習 ・ 復 習 、 部 活 動 等 、「 夏 休 み 」 と 言 え ど も 多 忙 な 日 々 だ っ た に 違 い な い 。 そ の 状 況 を 受 身
的に捉えるのではなく、勉強をするチャンスと受け止めることができたであろうか?苦手な
科目の復習や、模試の復習、応用問題にチャレンジするなど、向上しようと思ったらやるべ
きことはいくつも出てきたはずである。学習に対する意識を高く持ち主体的に取り組めたな
ら、それは、9月からの大きなステップとなる。もうしばらく、残暑が続くであろうが、い
ろいろな意味で「我慢」をし、たゆまぬ努力をして欲しい。
3年生の皆さんへ~「伸びる秋」に向けて
7 月 1 8 日 (土 )に 「 進 路 指 導 会 議 」 が 開
催され、過去の進研模試および6月の校内
模試のデータをもとに、全員の進路希望を
教員で確認した。今現在は芳しくない状況
でも、心折れることなく自分の進路目標に
向かって進むべき時である。そうすること
で、チャンスが広がる。くよくよせず、前
進することに意識を集中すべきである。そ
のためには、的確に実践していくことを決
めることである。先を急いではいけない。
当 面 は 、セ ン タ ー 試 験 の 目 標 点 を 設 定 し て 、
そのために必要な学習に時間をかけていく
ことになる。睡眠時間は確保しつつ、残り
の時間を最大限に活用する。いろいろでき
るはずである。
現役受験生にとって「伸びる秋」と言わ
れる9月~12月の4ヶ月間が勝負である。
<報告・連絡>
第1回生活時間帯調査実施報告
今 年 度 の 「 第 1 回 生 活 時 間 帯 調 査 」 は 、 第 2 回 定 期 考 査 直 前 と な る 6 月 2 8 日 (金 )に
実施した。当然ながら、部活動休止期間であり、通常より少なくとも2時間~2.5時間
は多く勉強時間を確保できるはずである。しかし、調査結果を見ると、下記の表に示され
る と お り 、考 査 前 の 割 に 学 習 時 間 が 確 保 さ れ て い な い 状 況 が 浮 か び 上 が っ た 。そ れ に 対 し 、
ネ ッ ト や ス マ ホ (携 帯 電 話 )に 費 や す 時 間 が 、 例 年 の 調 査 結 果 よ り 目 立 っ て 増 加 し て い る 現
状が判明した。
第1志望の大学を目指すのであればどうすべきかを、改めて考えるべきではないか。
「棚からぼた餅」のような自分に都合の良い話はそうそう無い。
学年
学 習 時 間 [時 間 ] ネ ッ ト + ス マ ホ [分 ]
1年
3 . 9 (3.0)
※(
)内 は 、昨 年 度 の 調 査 結 果 。
6 2 . 8 (57.3)
2年
3 . 5 (2.1)
昨年度の調査は、考査直前では
7 1 . 8 (48.0)
3年
4 . 0 (3.4)
ない通常の平日に実施。
4 8 . 1 (37.6)
PTA 進 路 学 習 会 報 告 (保 護 者 の 方 々 へ )
7 月 1 1 日 (土 )、 会 津 ワ シ ン ト ン ホ テ ル を 会 場 に し て 「 平 成 27 年 度 PTA 進 路 学 習 会 」
が開催されました。365名の参加者により盛大な会になりました。保護者の方々のご
協力に感謝致します。実施後のアンケート結果および議事報告については、当日の写真
と と も に 、 学 校 ホ ー ム ペ ー ジ (進 路 指 導 部 内 )に 間 も な く 掲 載 す る 予 定 で す 。
-1-
大学入試についてのしくみ等が分かりにくいという声が、低学年の生徒および
保護者の方々からあがってます。 そこで、下記のとおり、入試についての概要を
ま と め 掲 載 し ま す 。 推 薦 入 試 ・ AO 入 試 に つ い て は 、 今 年 度 進 路 便 り (№ 2 ) に 載
せてありますのでご覧ください。
なお、各学年ごとに、学年集会・ホームルーム等を利用し、生徒は3年間を通
じ 継 続 的 に 進 路 学 習 を 行 っ て い ま す 。 ま た 、 各 学 年 通 信 や 学 年 PTA 集 会 等 に お い
ても、保護者の方々向けに学年担任から随時情報が提供されます。その機会も是
非併せてご利用ください。
国公立大学入試について
1
国公立大一般入試の仕組み
センター試験と2次試験の合計点で合否が決まる。国公立大では原則として、1月に
行われるセンター試験と、2~3月に大学ごとに行われる2次試験の合計点で合否が決
ま る 。 2 次 試 験 は 「 前 期 日 程 」 と 「 後 期 日 程 」、 そ し て 「 中 期 日 程 」( 一 部 の 公 立 大 の
みで実施)の組み合わせで、最大3回の受験が可能だある。ただし、前期日程で合格し
入学手続きをすると、後期日程(中期日程)を受験しても合格できない仕組みになって
いるため、第1志望校は前期日程で受験するのが基本となる。なお、前期日程と後期日
程の募集人員を比較すると、前期日程の比率が高く、後期日程は難関大を中心に廃止・
縮小の傾向が続いている。
2
国公立大入試のスケジュール
3
センター試験で課される教科数
センター試験では5教科7科目以上を課す大学が多い。特に国立大では5教科7科目
以上を課す大学の割合が9割以上であるため、早めの対策が重要となる。
一方、2次試験では2~3科目が一般的である。文系学部であれば国語、地歴・公民、
英語など、理系学部であれば数学、理科、英語など、入学後に専門分野を学ぶうえで必
要な科目を課すパターンが多い。また、後期日程の場合、小論文や面接、総合問題など
を課す大学が多いのが特徴である。
4
センター試験と2次試験の配点比率
センター試験と2次試験の配点比率は大学によって異なる。国公立大の一般入試の合
否は、センター試験と2次試験の合計で決まる。ただし、どちらの点数を重視するかは、
大学・学部によって異なる。センター試験と2次試験のどちらの対策をより重視すべき
か、受験戦略にも影響が出てくるため、志望校の配点比率は事前に把握しておくことが
大切である。
-2-
大学入試センター入試について
1
センター試験の仕組み
大学入試センター試験は、すべての国公立大と8割以上の私立大で利用されている「受
験 の 第 一 関 門 」 で あ る 。 毎 年 1 月 中 旬 に 、 全 国 で 一 斉 に 行 わ れ る 。 志 願 者 数 は 約 56 万 人
に 上 り 、 そ の う ち の 約 8 割 を 現 役 生 が 占 め て い る ( 2015 年 度 )。 国 公 立 大 入 試 で は 、 セ ン
ター試験と個別学力検査(2次試験)の合計点で合否が決まるため、センター試験はいわ
ば第一次試験の意味合いがある。また、私立大でもセンター試験利用入試を実施する大学
が 8 割 以 上 と な っ て お り 、私 立 大 を 志 望 す る 受 験 生 に と っ て も 関 係 深 い 試 験 に な っ て い る 。
2
センター試験の教科・科目
3
セ ン タ ー 試 験 「 理 科 」 の 出 題 科 目 の 選 択 方 法 ( 2016 年 度 )
(2016 年 度 )
志望する大学に合わせて、必要な科目を選択し
て受験する。国公立大学については、5教科受験
が 基 本 で あ る 。 2015 年 度 入 試 か ら 、 学 習 指 導 要 領
の改訂に合わせて数学と理科の科目が変更になっ
た。特に理科は、科目選択のパターンが4つに分
かれる。国公立大の文系学部ではAのパターン、
国公立大の理系学部ではDのパターンを課す大学
が多い。
※理科①は 1 科目では受験できない。
A
基礎2科目受験
B
C
専門1科目受験
基礎2科目+
専門1科目受験
D 専門2科目受験
4
「 物 理 基 礎 」「 化 学 基 礎 」「 生 物 基 礎 」「 地 学 基 礎 」 の 4 科 目
から2科目を選択
「 物 理 」「 化 学 」「 生 物 」「 地 学 」 の 4 科 目 か ら 1 科 目 を 選 択
「 物 理 基 礎 」「 化 学 基 礎 」「 生 物 基 礎 」「 地 学 基 礎 」 の 4 科 目
か ら 2 科 目 、 並 び に 「 物 理 」「 化 学 」「 生 物 」「 地 学 」 の 4 科
目から1科目を選択
「 物 理 」「 化 学 」「 生 物 」「 地 学 」 の 4 科 目 か ら 2 科 目 を 選 択
センター試験の方式
2日間にわたって実施される。センター試験は、全教科・科目のすべての出題形式が
マークシート方式で実施されるので、マークミスには十分注意が必要である。また、出
願 期 間 は 9 月 下 旬 ~ 10 月 上 旬 と な っ て お り 、 現 役 生 の 場 合 は 在 学 し て い る 高 校 を 通 じ
て出願することになる。試験は1月第3週の土日に2日間にわたって実施され、試験後
は発表された解答や配点を見て自己採点を行う。国公立大を受験する人は、その自己採
点結果をもとに、出願する大学を決めることになる。
<出 題 形 式 > マ ー ク シ ー ト 方 式
<出 願 時 期 > 9 月 下 旬 ~ 10 月 上 旬
<受 験 料 >
1 8 , 0 0 0 円 (3 教 科 以 上 )
1 2 , 0 0 0 円 (2 教 科 以 下 )
※成績通知を希望する場合は、プラス800円
-3-
私立大学入試について
1
一般入試の仕組み
私立大の一般入試は3教科が基本。配点は大学・学部・学科で異なる。文系学部では
英語、国語のほか地歴・公民や数学から1科目選択、理系学部では英語、数学、理科と
いうパターンが一般的である。配点は大学・学部・学科によってさまざまで、全科目同
じ配点の場合もあれば、特定科目の配点を高くしているケースもある。出題形式はマー
クシート方式と記述式があり、大学・学部・学科によって異なる。
(例 )入 試 科 目 と 配 点
A 大 学 経 済 学 部 ・ ・ ・ ・ 英 語 (90)、 国 語 (70)、 地 公 ま た は 数 学 か ら 1 科 目 (70)
B 大 学 外 国 語 学 部 ・ ・ ・ ・ 英 語 (200)、 国 語 (150)、 地 歴 1 科 目 (150)
C 大 学 理 工 学 部 ・ ・ ・ ・ 英 語 (100)、 数 学 (100)、 理 科 (100)
2 入試方式(日程)の特徴
方式や日程など私立大入試は様々でバラエティに富む。私立大入試では、主流の3教科
型の入試をはじめ、得意科目など特定の科目の配点を高くして合計点を算出する方式、セ
ン タ ー 試 験 の 結 果 を 利 用 し て 合 否 を 決 め る 「 セ ン タ ー 試 験 利 用 入 試 」、 全 学 部 ・ 学 科 が 同
一の問題を使って同じ日に試験を行う「全学部日程入試」などが実施されている。試験日
が異なれば、志望する学部・学科を複数回受験できるため、受験機会を増やせるメリット
がある。センター試験利用型や入試科目が少ない型は高倍率になりやすい。
3 入試科目と倍率との関連
入試科目が少ないと高倍率になりやすい。私立大の一般入試にはさまざまな方式がある
が、中には2教科や1教科で受験できる大学もある。受験生にとっては科目数の負担は減
るが、その分、志願者が集中し、高倍率になりやすい。早い段階から勉強する科目を絞っ
てしまうと、志望校選択の幅を狭めてしまうことにもなるため、科目の絞り込み過ぎには
注意が必要である。
4 受 験 ス ケ ジ ュ ー ル の 作 成 (国 私 併 願 ・ 私 立 専 願 )
国 公 立 大 学 の 多 く が 前 期 試 験 を 2 月 25 ~ 26 日 、 後 期 試 験 を 3 月 12 ~ 13 日 に 実 施 す る
が、私立大学は独自に試験日を設定する。私立大学については、大部分の一般入試が1月
下旬~2月中旬に設定され、複数の大学・学部・学科で入試日程が重複していることが多
い 。 ど の 大 学 の い ず れ 日 程 を 受 験 す る か に つ い て 決 定 す る に 当 た っ て 、 早 い う ち か ら (遅
く と も 12 月 中 )、 国 公 立 大 学 後 期 試 験 ま で を 踏 ま え た 受 験 ス ケ ジ ュ ー ル の 作 成 を す る 必 要
が あ る 。 受 験 ス ケ ジ ュ ー ル 表 に は 、 各 大 学 の 「 出 願 期 間 」「 試 験 日 」「 合 格 発 表 日 」「 入 学
手 続 き 期 限 」等 を 記 入 す る の は 勿 論 の こ と 、受 験 の た め の「 移 動 日 と 移 動 手 段 」「 受 験 料 」
等についても盛り込んでおくと良い。首都圏の私立大学を複数受験する際には、受験が終
わる度に自宅に戻ることなく、あちらに数日間滞在するような計画を立てると効率の良い
受験ができる。
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