Microsoft PowerPoint - 2016\224N\203G\203\223\203p\203\217\212

エンパワーメントプログラム企画書
エンパワーメントプログラム企画書
~真の能力
能力と
人生の
価値を
可能性を
とは、人生
の価値
を問い可能性
を引き出す力~
特定非営利活動法人
日本国際交流振興会
株式会社アイエスエイ
株式会社アイエスエイ
2015年
2015年 実施報告
1
2015年実施報告 ‐ 総括
2013年にスタートした、エンパワーメントプログラムは今年で3年目を迎えました。当初4校、10名の招
聘留学生でスタートした本プログラムは、今夏は全国で41校、約2,200名の中学高校生に受講して
いただき、招聘留学生も90名となりました。
従来のスタンダード版に加え、今年は女子教育にフォーカスしたプログラムや、理数系志望者に
フォーカスしたプログラムなどバリエーションも増えました。わずか3年で、これだけ多くの学校が、本プログ
ラムを採用された背景には、急速に進展するグローバル化と、そこで堂々と生きていける日本人を育成
するグローバル教育の必要性を多くの先生方が感じられていることが上げられます。効果的なグローバ
ル教育を模索される中で、このエンパワーメントプログラムを一つのソリューションと確信され、ご採用いた
だけたことに大変感謝いたします。
プログラムの中では、学生たちは普段の授業スタイルとは全く違う形式に最初は戸惑いながらも、自ら
考え発信していかなくては何も始まらないということを痛感していきます。英語でのコミュニケーションにお
いても、いかに深く考え中身のある意見を述べることが、英語を単に流暢に話す事より重要であるかを体
感していきます。
本エンパワーメントプログラムでは、徹底的なアクティブラーニングを体験し、リベラルアーツ教育に触
れることで、すべての生徒が5日間で目に見えて変わっていきます。その変化を、今後も持ち続け、真に
グローバル社会で活躍できる若者を育成すべく、我々は様々なフォローアップをしております。きらりと光
る素晴らしい個性をたくさん持っている日本の若者が、国際舞台においても等身大の実力を発揮できる
ためのサポートを、今後も惜しみなくしていきたいと思っております。
(株)アイエスエイ 国内研修事業部 本部長 寺澤ますみ
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2015年夏導入実績
実施期間
学校数
実施地域
参加生徒数
参加留学生
在籍大学(
在籍大学(院)
海外招聘
大学生数
留学生国籍
7月13日~8月28日 (各校任意の 5日間)
41校 (公立 6校、 私立 35校)
宮城/ 新潟/ 茨城/ 群馬/ 埼玉/東京/ 神奈川/ 千葉/ 山梨/ 岐阜/
石川/ 福井/ 大阪/ 京都/ 兵庫/ 福岡/ 北海道/ 愛知/ 三重
約2,240名
カリフォルニア大学(バークレー、ロサンゼルス、デイビス、サンディエゴ、アーバイン、リバーサイド校)
ハーバード大学、 スタンフォード大学、ウェルズリーカレッジ、スミスカレッジ、東京大学、京都大学、ICU 等
90名
各プログラムともアメリカ国籍が約60%~100%
アメリカ / カナダ
中国/ 韓国/ フィリピン/ タイ / ベトナム / インド / パキスタン/ ネパール
フランス / ドイツ/ロシア/ イスラエル / メキシコ/ ブラジル / コロンビア
ケニア/ エジプト/ ナイジェリア/ イラン 等
3
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2015年夏実施の様子
カリフォルニア大学を中心とする90名の大学生が来日。
留学生1人と5~6人の日本人生徒で、様々な トピック
について英語でディスカッションをします。
積極的に自分の意見を述べる姿勢が身に付きます。
留学生と対等に意見交換をします。
プロジェクトワークで話し合った内容をポスターにまとめ、
グループで発表します。
4
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2015年夏実施の様子
留学生の考えたアクティビティにチャレンジ。
全身を使って学びます。
最終プレゼンテーションを前に、生徒全員が留学生から
マンツーマンで的確なアドバイスを受けます。
最終日、1人ずつ英語で「将来の目標、その達成に向けて
どうするか」等のスピーチをし、プログラムを締めくくります。
初日と比べて著しい成長が見られます。
留学生と過ごす最後の時間。再会を約束しての別れ。
生涯の友との出会いは貴重です。
5
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2015年夏に実施した学校におけるアンケート結果
プログラム満足度
留学生について
大変満足、
大変満足、満足
刺激になった
刺激になった、
になった、
大変刺激になった
大変刺激になった
99%
99%
99.5%
99.5%
海外大学進学について
将来海外の
将来海外の大学で
大学で
勉強したい
勉強したい
76%
76%
6
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エンパワーメントプログラム 参加者の声
英語に対する意識が大きく変わりました。最初はただの1教科としてしか考えていなかったものが、今となっては
自分の中でコミュニケーションツールとなっています。しかし、ツールは使わないと廃れるものですので、この
ツールを用いて新しい知識を得るように努力します。
留学生の中に自分と同じ夢を持つ人がいて、その人とUCのことについて色々と話していたら、留学してさらに優
れた力を手に入れたいと思うようになりました。自分と同じ夢を持った人にあったのが初めてであり、夢につい
て話せたのはとても嬉しかったです。今でも連絡を取り合っていて留学のことについて色々と教えてもらってい
ます。新しい進路の選択ができたことが嬉しく、自分の進もうとしている道が最善かどうかわからないが、チャ
レンジしてみようと思います。
このプログラムで得たものが主に3つあります。1つ目は物事を良く考えるようになったことです。これは苦労し
たことから得たのですが、しっかりと理由まで考えるようになり、深く考えるようになりました。2つ目は、考え
が変わったということです。今まで嫌だなと思っていたこともポジティブに考え、楽しめるようになりました。
3つ目は英語でのコミュニケーションは楽しいということです。これは英語が話せることで日本人以外の人ともコ
ミュニケーションがとれるし、異なる考えや文化を共有でき、視野が広がると思いました。
去年も参加させていただいて、2度目のエンパワーメントプログラムでした。去年は先輩方もいて、先輩に任せ
ていた部分がありました。でも、今年は自分たちが最年長なので、後輩たちや留学生にも良い意味で気を遣いな
がらやりました。自分なりのリーダーシップをとりました。プログラムの中にリーダーシップについて考える
テーマがあったのですが、そのディスカッションの時に留学生に「あなたはいいリーダーだよね」と言われてと
ても嬉しかったです。これからも良いリーダーになれるよう、他の人の気持ちを理解できる人になりたいです。
また2年間とても楽しく参加することができ、貴重な経験もでき、やって良かったと心から思います。
最初は参加したくないと思っていました。恥ずかしいし、英語で何かについて話し合うのは無理だと思っていた
からです。しかし、実際はそんな自分が情けなくなるくらいプログラム中は英語で話し合うことができ、自分で
もびっくりするくらい留学生と仲良くなることができました。積極的に意見を出すことがこんなにも楽しいもの
なんだと実感できたので、是非また参加したいです。
留学生はただ英語を母国語とするだけでなく、強いリーダーシップを持っていて、とても影響を受けた。夢を叶
えるための努力を決して怠ってはならないと痛感した5日間だった。
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エンパワーメントプログラム 参加校先生方の声
今回、
今回、エンパワーメントプログラムを実施されていかがでしたか?
エンパワーメントプログラムを実施されていかがでしたか?
外国人講師とファシリテーターのチームワークがすばらしく、生徒に英語で自己表現させるという目的が徹底さ
れており、最後まで指導にブレがなかったです。その結果、生徒も求められていることがしっかり理解出来てお
り、とにかく英語で自己表現することに全力で努めようとしていました。その1番の要因はファシリテーターの
コーディネーションにあります。常に全体に目を向けてはいたが、その中でも個を意識した指導は我々も大いに
学ぶところが多かったです。
昨年に引き続き、2回目となった。生徒は積極的に参加し、充実した時間を過ごせた。また、コミュニケーショ
ンの難しさ、それに伴って、達成感も得られたと思う。
ただ単に、英会話程度の課題ではなく、深い考えに基づいて答えなければならないトピックなので、認知的負担
が高く、大変ではあるが、モチベーションは上がったと思う。
グループワークがこれほど機能している瞬間を見たことがなかった。ファシリテーターの指導の下、留学生が率
先して高校生をリードしてくれた。年齢が近いことも良い影響を与えている。お互いが真正面から向き合ってい
るのが伝わった。高校生にとって「昨日までできなかったことが今日できた」という感触は一生の宝物になると
思う。
語学のみならず、アメリカの大学生、外国人の大学院生とふれあう事で学問に対する真剣な態度を学べたことは
大きな収穫であった。また、自ら考え意思を述べるために、正しい英語で積極的に発話することを恐れなくなっ
た。各家庭においてもホームステイの大学生を複数呼んで交流したりして刺激になった。
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エンパワーメントプログラム 参加校先生方の声
プログラム実施中、
プログラム実施中、実施後、
実施後、参加生徒に変化が見られましたか?
参加生徒に変化が見られましたか?
英語によるプレゼン能力には、大きな伸張がみられた。
精神的な成長については、このプログラムが刺激となって、今後、成長することを期待したい。
変化はもちろん見られました。一番は表情です。最終日の自信に満ちた表情は忘れられません。生徒たちが自分
の夢について人前で語るのはおそらく初めてだったはずです。ましてや英語で語ったことはないはずです。いつ
も感想文が書けなくて放課後残されている生徒が、しっかりと自分の意見を言う姿を見て感動しました。
言葉だけではなく,その他の様々な方法を使って何とか伝えようとする姿勢があった。非日常的ではあるが,生
徒は必死で考え、自分を思いきって表現しようとしていた。そしてそのことが認められる場である。
自宅において、英語学習のみならず、生活面全般において積極性や責任感が出てきたとの報告も保護者から受け
ている。
表情に心なしか精神的成長を感じる。
最初は自己の意見を構築することに慣れておらず戸惑いがあったが、ファシリテーターや留学生の優れた導きに
よりだんだん出来るようになっていった。日を追って積極性が見られるようになった。
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エンパワーメントプログラム
ホストファミリーの声
ホストファミリーをして良かったことはどんなことでしたか?
ホストファミリーをして良かったことはどんなことでしたか?
息子が一生懸命英語を話すようになったこと。留学生は大変礼儀正しく、また辛抱強く子どもとコミュニケー
ションを取ってくれて、困ったこと、苦労したことは全くなかった。
子ども達の英語に対する意識が再確認されたこと。文化、考え方の違いや流行など、違う角度から(外国人目線
で)日本を眺めることができたこと。英語でコミュニケーションが取れたこと。楽しんでもらえた事。
アメリカの高校や大学の様子など、いろいろな話が聞けて楽しかったです。
英語に触れることができた。留学生のアメリカでの生活やアメリカとはということについて語り合えたこと。
英語で話をすることに慣れる機会を得ることができた。日本のことを知らない外国の方に少しでも日本のことを
分かってもらうことができ、とても嬉しかった。
通学の行き帰りに、2人で会話をせざるを得ない状況となったことで、多少なりとも英会話に自信がついたように
思う。また、家族全員で留学生への対応、プランを練る事により、従来以上に家族間のコミュニケーションが密
になった。
すべての日常生活で英語を使うので大変勉強になった。大変礼儀正しく、人間的にも素晴らしい方で、お互いの
家族の事や、夢に向かって頑張っている彼の姿に大変影響を受けた。
女性を受け入れましたが、性別に関係なく楽しんでいたように思います。息子本人も積極的に話しかけていまし
た。家族みなが良い経験となり、息子が「英語を喋るのが楽しくなった」と言っていた。
英語に苦手意識の強い息子が日常生活においてなんとかして英語でコミュニケーションを取ろうとする姿勢を保
てたこと。
外国人と長く過ごせたこと。自分の英語力がないこともよく分かり、これからの課題が具体的に見いだせ、目標
ができたこと。めったにできない経験が出来たこと。
息子の英語力が格段に上がったこと(低レベルですが)。留学生との会話の中で息子の将来の希望が息子の口か
ら聞けたこと。
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2014年
2014年 実施報告
11
2014
2014年夏導入実績
実施期間
学校数
実施地域
参加生徒数
参加留学生
在籍大学(
在籍大学(院)
海外招聘
大学生数
留学生国籍
7月21日~8月29日 (各校任意の 5日間)
26校 (公立 7校、 私立 19校)
宮城/ 新潟/ 茨城/ 群馬/ 埼玉/東京/ 神奈川/ 千葉/ 山梨/ 岐阜/
石川/ 福井/ 大阪/ 兵庫/ 熊本
約1,300名
カリフォルニア大学(バークレー、ロサンゼルス、デイビス)
ハーバード大学、東京大学、京都大学、ICU 等
40名
各プログラムともアメリカ国籍が約60%~100%
アメリカ / カナダ
中国/ 韓国/ フィリピン/ タイ / ベトナム / インド / パキスタン/ ネパール
フランス / ドイツ/ロシア/ イスラエル / メキシコ/ ブラジル / コロンビア
ケニア/ エジプト/ ナイジェリア/ 等
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2014年夏実施の様子
40名のカリフォルニア大学学生が来日し、
ISA本社で事前の研修を受けました。
留学生1人と5~6人の日本人生徒で、様々な トピック
について英語でディスカッションをします。
ディスカッションの後、話し合ったことを英語で発表しま
す。
プロジェクトワークで話し合った内容を英語で発表します。
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2014年夏実施の様子
息抜きに楽しいアクティビティをします。海外の大学生が
様々なアイディアを出してくれます。
毎日ランチを一緒に食べます。リラックスした時間の中で、
色々な話に皆が盛り上がります。
最終プレゼンテーションを前に、生徒全員が留学生から
マンツーマンで的確なアドバイスを受けます。
最終日、1人ずつ英語で「将来の目標、その達成に向けて
どうするか」等のスピーチをし、プログラムを締めくくります。
初日と比べて著しい成長が見られます。
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2014年夏に実施した学校におけるアンケート結果
プログラム満足度
留学生について
大変満足、
大変満足、満足
刺激になった
刺激になった、
になった、
大変刺激になった
大変刺激になった
99%
99%
99.7%
99.7%
海外大学進学について
将来海外の
将来海外の大学で
大学で
勉強したい
勉強したい
76%
76%
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エンパワーメントプログラム 参加者の声
僕がこのプログラムに
した 機は、 英語で学 、英語で考え、英語で
し、英語で
発表できる貴重な機会だから。” というものだった。このプログラムを終えて、自分の想定
のものを ることができたと感 ている。それは、 英語の
”ではなく、 自分は何
か。自分の本当の思いは何なのか。自分は将来どうすべきなのか。について真摯に向き合い考
え抜く機会”だ。
刺激になった
刺激になった、
になった、
自分は今までに、こんなにも自分について向き合い続けた 5日間は経験したことがなかっ
大変満足、
大変刺激になった
大変満足、満足
大変刺激になった
たし、これからもそんな時間を作れる機会はなかなかないと思う。この貴重な体験を通して、
自分の夢をより強固なものにできた。
99%
99%
99.7%
99.7%
どうしてそう思うのか」、 な それが
なのか」。発 の にこういった Why?」の
質問をされて答えるのに 苦労した。英文が作れない、英単語が分からないからではなく、自分
の考え
に
に
がないからだ。
を聞かれてす に答えられない
を り、こ
の
の 分が
を
するのに
な 分なのだと思った。本当の 思を
したり、
を つのに
な
を にしているのかと
したりすることができるからだ。そして、
広い視野で深く考えるためにも、 将来海外の
を べられるようにしたいと思った。
の大学で
将来海外
大学で
勉強したい
勉強したい
76%
76%
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エンパワーメントプログラム 参加者の声
自分の
に自 を つようになった。今 のプログラムでは
な をグ ープ
して
きた。その中で
なる
からそれ れの
を べてきた。 がどんな発 をしても、
つとして間 いとされることはなく、 とつの
として考えられた。だから、 は自分の
を自 を って話せるようになった。
大変満足、
大変満足、満足
99%
99%
僕は め、英語が話せる い機会で るというだけで
したのですが、思っていたより
も くの
な を 学んだり体験できました。 えば、 ジティブシンキング。
シリ
テーターの先生が僕たちに講義したときには 分かっていたつもりになっていましたが、実際
には本当に使いこなせていなかったです。アメリカの教育のメリットを聞いたとき、日本は
だめだと思ってうら ましく思うだけでした。しかし、 ンと話すうちに、日本にも い
が ると、はっと
きました。どんな にも
、
が るのです。このことで僕は
ジティブシンキングを実感したし、外国の人と話すことで、自分の視野が広がるのだと分か
りました。エンパワーメントプログラムで学んだ ことは
で
するときには、
なこ
とばかりで、それまでディスカッションの中で深めることができました。単に英語を使うだ
将来海外の
の大学で
将来海外
大学で
けでなく、もっと
な
を学べて
かったと思います。
勉強したい
勉強したい
76%
76%
17
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プログラム紹介
プログラム紹介
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Introduction
~Requirements for future Japan and education~
education~
21世紀は国際化の更なる加速を受け、自国が他国との共栄共存を求められる過去に例を見ない激
動の時代です。言い換えれば、これまで個々の国が育んできた理念、文化、風習、それにビジネ
スプラクティス(ビジネス慣習)だけでは世界において通用しない時代です。このような混沌と
した時代に、日本でも昨今 “グローバル” という言葉が広く使われるようになってきていま
す。特に2012年は文科省主導による “グローバル人材育成推進事業” という近年の “内向き志
向” の若者を変えようという試みも出てきています。この流れを受けて今後日本の繁栄を支える
土台となるのは、やはり教育であると確信します。“人材育成
人材育成の
人材育成の革新なくして
革新なくして日本
なくして日本の
日本の再生・
再生・繁栄
はあり得
はあり得ない”
ない といっても過言ではないでしょう。
~真の国際人とは
国際人とは~
とは~
そこで問われるのは、現在の日本人が国際スタンダードとしての素養を有しているかという事
です。先人達が育んできた理念、文化、風習を土台とした日本人のアイデンティティーを確認
し、その上で世界中どこに居ても他国の人達と対等に渡り合える人材を育てるための人材育成改
革が必要です。
ここでいう“国際スタンダード”の“国際”とは、“international”ではなく“global”で
す。前者が自国以外を対象とした際の“国際”であるのに対し、後者は自国も含めた“国際”を
指します。つまり次世代を担う日本の若者にとって必要な資質は、将来海外で活躍することを必
ずしも前提としない、日本国内で活躍する若者も含めた国際スタンダード人材育成のあり方で
す。その基礎となるグローバル人材に関する私達の定義が「自己
自己をしっかり
自己をしっかり持
をしっかり持ち、いかなる場所
いかなる場所
においても自己
においても自己の
自己の価値判断で
価値判断で行動できる
行動できる人
できる人」となります。
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~世界で
世界で広がるリベラルアーツ教育
がるリベラルアーツ教育~
教育~
例えば、アメリカではハーバード大学を筆頭にした研究に重きを置くリサーチ大学、大規模な
州立大学である総合大学、小規模で前述した次世代リーダーを輩出するための基礎教育に焦点を
当てたリベラルアーツカレッジがありますが、ある統計によるとリサーチ大学の卒業生の博士号
取得率は6%であるのに対し、リベラルアーツカレッジの卒業生の博士号取得率は14%となってお
り、その教育内容の充実さが全米で広く知れ渡っています。実際日本におけるリベラルアーツカ
レッジの知名度、認知度は低いですが、世界における著名人の多くがリベラルアーツカレッジで
基礎教育を身に着けています。
現アメリカ合衆国大統領であるバラク・オバマ氏もコロンビア大
学に転学するまでの大学教育の2年間をリベラルアーツカレッジに
学び後にハーバード法科大学院に、又、前国務長官のヒラリー・ク
リントン女史も学部教育においてはリベラルアーツ・カレッジを修
了し、その後エール大学の法科大学院に進んでいます。
~エンパワーメントプログラムの目的
エンパワーメントプログラムの目的~
目的~
本プログラムは将来の日本、さらに言えばこれからの世界を担う潜在能
力の高い日本の若者を対象に、欧米の一流大学に学ぶ大学生・大学院生
とのプロジェクトやディスカッションを通じて刺激を受け、異文化理解
力、英語力の更なる必要性に気付かせ、日本人とは何か、自己とは何か
を考える機会を理屈や知識で教えるのではなく体験、体感させることに
より理解させることを主目的とした新しい形の短期国内研修です。
20
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エンパワーメントプログラムとは ・・1
カリキュラム開発者
カリキュラム開発者
UCデイビス校 国際教育センター
アカデミックコーディネーター 藤田斉之先生
主たる参加留学生
たる参加留学生
カリフォルニア大学(UCB, UCLAなど)現役大学生
ファシリテーター
プログラム趣旨を深く理解し、十分なトレーニングを受けた、高校・大学等の教職員
目指す
目指す人物像
“世界の
世界の人々の
人々の幸せのために貢献
せのために貢献することで
貢献することで、
することで、
自分自身も
自分自身も幸せな人生
せな人生を
人生を送れるグローバル市民
れるグローバル市民”
市民”
自分の人生を自分で選択し、判断し、決断できる
自分の意見をしっかり持ち、それを相手に論理的に伝えられる
様々な国の人々の考え方を受け入れる柔軟性を持つ
様々な国の人々と協働し、リーダーシップをとる
世の中に起こっている出来事を自分に関わりのあることとして捉える
様々な課題の解決に向け、実際に行動を起こすことができる
21
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エンパワーメントプログラムとは ・・2
“自分の無限の可能性を信じ、大きな夢をもって
グローバル社会
”
グローバル社会で
社会で人生を
人生を切り開く力をつけるためのプログラム
をつける
⇒リベラルアーツ教育に範をとる。
海外の一流大学(院)で学ぶ学生と、
1対5~6の少人数でのグループディスカッション(英語)を通し
Positive Thinking
地球環境改善
My identity
高齢化
Diversity
教育の権利
Globalization
児童労働
Global issues
水問題
My dream
食糧問題 ・・・等
Leadership
Communication
Collaboration
Critical Thinking / Logical Thinking 等について学ぶ
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カリキュラム担当者略歴
藤田斉之(
藤田斉之(なりゆき)
なりゆき)
カリフォルニア大学
カリフォルニア大学デイビス
大学デイビス校
デイビス校 国際教育センタ
国際教育センタ―
センタ― アカデミックコーディネーター
日本地区担当大学間関係最高責任者
奈良県生まれ。高校卒業まで日本の一般校(インターナショナルスクールではない)に学ぶ。奈良帝塚山学園高校卒業後、
1989年に渡米。アイオワ州にある全寮制リベラルアーツカレッジ、Wartburg College(ワートバーグ大学)に学部留学し教養学部
英語学科を専攻する。Senior Yearに28カ国、145人からなるInternational Students’ Organization代表に選ばれる。同時
にNPO組織Iowa Peace InstituteからInternational Fellowに選出され、同州内から選抜され他の留学生達と共に「将来を
世界平和を担う国際人」になるためのLeadership Skillsを学ぶ。さらに大学在学中、学内学生主催のUnited Nation(国連
模擬議会)の議長を務める。1993年同校卒業。その後、カリフォルニア州立大学サクラメント校大学院英語学・英語教授法専攻
修士課程に進む。1995年から1996年までTeaching Assistantに任命され、同大学学部生(Undergraduate)の留学生並び
にアメリカ人学生(ネイティブスピーカー)にacademic English writingを教える。1996年同大学院修士課程を修了する。1997
年にカリフォルニア大学デイビス校国際英語プロフェッショナルプログラムにノンネイティブスピーカーとしては初めてフルタイム英語専
任講師として採用される。1999年、“Outstanding Service Award (最優秀講師賞)”を授与される。2001年、創英社/三省堂
書店より、英語論文をマスターするための日本人向け発想本、『英作文・英語論文に克つ!!~英語的発想への実践~』を出
版する。1999年以降、教鞭を執る傍ら、日本における新規パートナー大学校開拓、並びにアカデミックコーディネーターとして、カリ
キュラム作成、新規ESP “English for Specific Purposes”プログラム開発を兼務する。特にカリフォルニア大学デイビス校にお
ける新しいプログラム“English for Science and Technology(理工系のための英語研修プログラム)”の開発を主導する。
2007年より前述に加えて日本地区担当大学間関係最高責任者を兼務し、日本の主要大学・大学院とカリフォルニア大学デイビ
ス校国際教育センターとの提携協定を主導している。
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