《 1 発生日 平成27年 5月事例 5月13日 発生場所 》 鳥栖市 鳥栖市内の81歳市民宅に鳥栖市役所の保険担当“サトウ”を名乗る者から「保険の高 額医療の払い戻し期限が3年で切れる。手続きは市役所でできないので銀行でやらないと いけない。」という内容の電話があった。続きを聞いていると口座情報等の話が出てきたた め、不審に思い、市役所に出向いて確認したい旨を伝えたところ途中で電話が切れた。 その後、電話を受けた市民の方が市の国保年金課へ相談されたことから本事案が判明し た。 2 発生日 5月18日 発生場所 鳥栖市 ※この事例では、実際に被害が発生しています。 鳥栖市内在住の86歳市民宅に鳥栖市役所の保険担当"サトウ"を名乗る男性から「平成 24年から平成26年までの保険の高額医療費の払い戻しが3万円程あるが、手続きがま だである。」という内容の電話があった。この電話で、手続きは同市内にある商業施設内の ATMで行うよう指示されたため、その指示に従い、ATMで2つの口座から振込み手続 きを行ったとのこと。 その直後、86歳相談者は近所の方に相談されたことにより、この電話を不審に思い、 市の国保年金課へ確認されたことから本事案が判明した。 その後、消費生活センターの相談員が、話をさらに詳しく聞いたところ、 “ハナダ”と名 乗る女性から再度電話があり、お金を自宅へ取りに行くと約束をしたとのことだったため、 相談員が警察署へ通報を行った。 3 発生日 5月21日 発生場所 多久市 多久市民の方から、多久市役所健康増進課に「“スズキ”という男性はいるか?」と電話 があった。”スズキ”という名の職員はいないと返答したうえで、架電の主旨を尋ねたとこ ろ、以下のとおりであった。 今日、多久市在住の76歳市民宅に多久市役所健康増進課担当”スズキ”を名乗る男性か ら「以前、還付金の件で文書を出していた。健康保険の還付金32,890円の戻しがあ るので、手続きが必要だ。今日、12時45分~50分の間に”モリタ”という女性が、 市内ショッピングセンターの ATM にいるので、手続きに行ってほしい。」と電話があった。 電話を受けた多久市役所健康増進課長は、市から還付金の案内を電話で行うことはない旨 を伝え、即時同市市民生活課生活環境係(消費生活相談窓口)へ連絡。時に12時40分で あった為、相談員は急ぎ管轄署生活安全課へ通報。市から通報を受けた管轄署は、即時パ トカーにて警察官を市内ショッピングセンターへ急行させると同時に当該相談者宅へ連絡 を入れるも、不在。ショッピングセンターへ急行した警察官3名は、不審な車や人物の確 認には至らなかったものの、相談者とおぼしき女性を発見し、本人確認をして話を聞いた ところ、「どんな人が来るのか確認に来た。」と返答された。 本件は相談者が市役所へ確認を行われたことにより、市と管轄署との連携がなされ被害に 至らなかった。 4 発生日 5月21日 発生場所 嬉野市 嬉野市内在住の87歳市民宅に「平成24年から平成26年までの医療費の過払い金が 3万円程あるが、手続きがまだである。」という内容の電話があった。 この電話で、口座を持っているかどうか確認され、持っていると答えると同市内にある病 院の ATM にて手続きを行うよう指示された。一度電話を切ると、また別の者から連絡があ り、指示のあった病院に“モリタ”という者がいるので着いたらその人を尋ねるよう指示 された。その指示に従い病院に向かう途中、不審に思った87歳市民の方が、近所の方に 相談され、その相談を受けた方が嬉野市役所へ連絡を入れられたことにより、本事案が判 明した。 電話を受けた嬉野市職員は、87歳市民の方へ、市から高額医療費の案内を電話で行うこ とはないため、詐欺の可能性があることを伝えた。また、警察署へも連絡するよう促した。 その後、87歳市民宅へ再度不審電話があったが市役所に確認したことを伝えると電話を 切られたとのこと。 5 発生日 5月21日 発生場所 伊万里市 伊万里市在住82歳女性から以下の内容について問い合わせあり。 平成27年5月21日(木)の昼頃、 「市役所の○○課(何と言われたか不明)から医療費 の払い過ぎの分が26,000円程あるがいりますか?いりませんか?」との電話があった。 本人が、 「払い戻しがあるなら市役所からの通知があるでしょう?」と返答したところ、あ まりはっきりしない物言いで、また調べてみるなどと言われた。近くの銀行のことなどを 聞かれたので、「農協しかない。」と答えると電話が切れた。 医療費の還付があるような覚えはなく、市役所の人のようにきちんとした話し方ではなか ったと感じた82歳女性が、確認のために市役所へ連絡されたことから本事案が判明した。 6 発生日 5月27日 発生場所 武雄市 5月27日午前10時30分から11時ごろ、武雄市内在住の被保険者宅に武雄市健康課 を名乗る人物から電話あり。 「5月上旬に青色の封筒が届いていないか。高額療養費の還付金が2万円程発生している ので、5月15日提出期日でその案内をさせていただいたが、申請がなかったので連絡し た。」という内容の電話が入る。 被保険者が届いていないことを伝えると、 「郵便局の手違いで届いていないところが多数あ る。申し訳ない。口座の確認をしたいのだが。」と返答があり、「口座をすでに登録してい るので、いつもの口座でお願いします。」と答えると、 「口座の登録期限が切れているため、 他の口座は持っていないか。」と返ってきた。 「JAの口座ならあるが・・・」と答えると、 「調べた後、改めて連絡する。」と返答があり、電話が切れた。 その後、被保険者の方が市役所へ相談されたことにより本事案が判明した。 7 発生日 5月27日 発生場所 神埼市 5月27日正午ごろ、神埼市内在住の被保険者宅に市職員を名乗る人物から、 「高額療養 費が戻ってくるので、金曜日にショッピングセンターの某信用金庫のATMで手続きをし てほしい。」という内容の電話が入る。 被保険者は「分かりました。」返答し、電話を切った後に家族へ相談した。 被保険者から相談を受け、詐欺ではないかと不審に思った被保険者の御家族から5月29 日9時頃、市役所に問い合わせがあり本事案が判明した。
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