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基盤研セミナー
TLR2, TLR3 アジュバントの前臨床試験へ向けて
日時:
2015年9月28日(月) 14:00-15:00
場所:
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
医薬基盤研究所 大会議室
演者:
北海道大学大学院医学研究科
免疫学分野
瀬谷司 先生 松本美佐子 先生
ヒトの抗原提示樹状細胞はCD11c/CD141+ でTLR2、TLR3 を
高発現する。TLR2 アゴニスト、TLR3アゴニストを抗がん•感染症
免疫ワクチン療法に導入する際に副作用(サイトカイン血症と
ショック)を克服しても有効性の分子機構の解明が問題になる。
TLR3アゴニストpolyI:Cはマウス担がんモデルで腫瘍を退縮さ
せる。その際、CD8 Tリンパ球が腫瘍に浸潤すること、PD-1のよ
うな制御因子が発現低下することが必要条件であると判明した。
TLR2アゴニストのMALP2sは化学合成による量産が可能で、
NK細胞の活性化能は弱いがMyD88依存性にCTLを誘導すること
が判明した。TLR2リガンドのPam2リポペプチドを使ったマウス実
験ではこれらのペプチド部分の配列がTreg誘導やMDSCの活性
化に重要であると判明した。
これらを踏まえてCTL、NKを誘導し、副作用を極小にデザインし
たTLR2、TLR3 のアジュバント開発の現状を報告する。
連絡先:
アジュバント開発プロジェクト 石井 健 (TEL 072-641-8043)
ワクチンマテリアルプロジェクト 國澤 純 (TEL 072-641-9871)
バイオインフォマティクスプロジェクト 水口賢司 (TEL 072-641-9890)
トキシコゲノミクス・インフォマティクスプロジェクト 山田 弘 (TEL 072-641-9825 )