2015 カトリック札幌地区 平和を祈る40日間 写真速報 平和旬間実行委員会 2015・8・30 平和講演会 「原発と憲法」 原発は司法でどうさばかれるか? 講師 川原茂雄さん (札幌琴似工業高等学校教諭) 7 月 18 日(土) 14:30~ 参加者 35 名 原発が安全か危険か、儲かるか儲からないかではなく、更に根本的に人間として許され るか否かの視点で話された。それは憲法や倫理、宗教的な要素が含まれる。福島では 4 年 経っても放射能による汚染水漏れ、線量の下がらない除染、子どもたちの甲状腺疾患、ず さんな廃棄物処理、高齢者の仮設住宅での過酷な生活・・このようなことがあってよいの か~幸福権・生存権・財産権~原発は憲法違反であると、 「勇気ある裁判長」の判断に私たち 大人の果たすべき責任として「原発を止める」「福島の子どもを守ろう」・・その活動と支 援について熱く語られた。 「あきらめない!平和を作る歩みを!」 この70年間の世界の構造と日本の仕組みの中 に巻き込まれて、でも個々人の尊厳はつぶされ 切っていない! 講師 林尚志神父 (下関労働教育センター所長) 8 月 1 日(土) 14:00~ 参加者 120 名 国民学校では…「高度4000m隼が行く、 敵艦発見!」とイスから飛び降りる。 ♪あなたの息を送ってください……と、聖歌ではじまった平和への叫び。 “あきらめない„とは何を、何のために、その目標が大切で、個々人の体験が出発点となる。 林神父の原点は叔父の理不尽な戦死であった。そこから、権力(金力・政治力・軍事・教育)の 罠を見抜き、平和・人権・憲法を「成し遂げる」。それには、「教会協同体の覚悟」が必要と全身 しんじゅう パフォーマンスで示された。今の課題には、「林語録」で応えられ、特に「境を越えて芯 重 を志 す」は、違いがあっても力による支配ではなく、 “あきらめない対話„によって成し遂げること。 実体験に基づく貴重な提言をいただいた。 平和祈願ミサ 8 月 15 日(土) 18:00~ カトリック北一条教会 司式・説教 勝谷太治司教・司祭団 参加者 220 名 「戦後 70 年司教団メッセージ」~「現代世界憲 章」 「パーチェム・イン・テリス」 「広島アピール」 ~要点を解説 ・政教分離…教会は政治権力と結び付いてはならないが、信仰と命の尊厳に関することは,教えと 見解を表明する義務と権利を有する。 ・戦争…武力ではなく理性で調整すべきで、教会は戦争自体を許さない。 ・平和…軍事力や強権力による見せかけの平和ではなく、正義による差別や抑圧のない、全ての人 が人間らしく生きて行ける状態。 ・平和への務め…権力を支持する民衆の意識(敵意、軽蔑、不審、憎悪)を教育による変革が重要。 …福音の精神に一致している「日本国憲法」の、特に前文と 9 条を守ろう。 ・沖縄に平和を…基地被害の実態や民意を無視し基地建設を進めるのは、軍事優先・人間無視であ り、有事では国益優先と秘密保護法で県民は捨て石…今こそ発言しょう。 平和の折鶴の奉納 ミサの中で道内各教会・修道会の平和の折鶴が奉納され、 沢山の折鶴は「広島平和公園」「長崎原爆慰霊碑」「沖縄・平和 の礎」に送った。 ミサ献金 89,518 円は、東ティモールの戦時下日本軍の性 的奴隷とされた、おばあさんたち(アボ)の生活をサポート している「東ティモールカトリックネットワーク」に贈った。 平和行進 8 月 15 日(土) 19:20~ 参加 130 名 ミサ後、北一条教会から大通公園まで、 メッセージボードとペンライトを掲げ、 先頭の神学生の方々続き、若者たちは自 分らの言葉をリズムに乗せて今を語り、 皆は心を一つにし「集団的自衛権反対! 沖縄・辺野古に基地をつくるな! 原発を なくそう!平和憲法を守ろう!」など、シ ュプレヒコールで平和を訴えた。 大通公園では、プロテスタントの皆さ んと合流。一緒に讃美歌を歌い、祈りの 交流を持ち、共に神様の愛に満ちた真の 平和実現のために働く事を誓い合った。
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