映画「きみがぼくをみつけた日」

映画「きみがぼくをみつけた日」を観て
かさいみく
「きみがぼくをみつけた日」のストーリーとはヘンリー(エリック・バナ)の前に突然
クレア(レイチェル・マクアダムス)と名乗る 20 歳ほどの女性が現れた。クレアはヘン
リーに好意を持っているが、ヘンリーはクレアと出会うのは初めてだという。クレアはは
るか昔、幼いころから何度もヘンリーに会っており、ずっと憧れていたと告白する。実は
ヘンリーの正体はタイムトラベラーであった。しかし彼自身で時間移動を設定できるわけ
でもなく偶発的事故としてタイムスリップしていく。そしてストーリーを追っていくとや
がてヘンリーとクレアとの間に子供が出来る。しかし、何度も流産する。その理由として
はお腹の子はヘンリーの子であるため、遺伝で自分のタイムスリップの能力を継承し、生
まれる前にタイムスリップしてしまうから流産してしまうのではないかとヘンリーは考
えた。それでもやがて待望の女の子が生まれる。名はアルバ(ヘイリー・マッカン)、彼
女はやはりヘンリーのタイムスリップの能力を受け継いでいた。つまりこの話はヘンリー
は将来、過去にタイムスリップして、その時代その時代でクレアそしてアルバに出会うと
いう奇妙奇天烈なラブストーリーである。
この映画は少し内容を理解しづらかった。映画に写し出されているヘンリーは果たして
どの時代にいるのか、どの時代にヘンリーは飛ばされたのか、いつ現代に戻ってきたのか
と分かりづらい点が多少あった。分かりにくいので、字幕などで補って欲しかった。
この映画を鑑賞して感じたことは次の 2 点である。1 点目が、初めてヘンリーが娘アル
バに出会うことが出来るのは、アルバが生まれる前の時代のヘンリーが将来へタイムスリ
ップして 8 歳のアルバの時代であった。そして 8 歳のアルバから明かされたことは、ヘン
リーがこの世にもういないということであった。自分の娘に初めて会って、初めて会話し
たが、明かされたのは自分の死であることは本当に惨いことであった。その頃のヘンリー
はクレアが何度も流産した時であったため、「子供はできないだろう」とあきらめかけて
いた時であった。自分に子供がいるか将来分からないときに突然タイムスリップして娘と
名乗る子に「パパは私が 5 歳の時に…」と言われるシーンは我が子との初めての出会いで
感動する場面のはずが自分の死を宣告されて死を待つことは恐ろしかった。
そして 2 点め、タイムスリップをするヘンリーと娘アルバ。この 2 人の能力でクレアは
流産を繰り返し、やっと娘アルバが生まれた。待望の子だけあって、姉妹は実現しなかっ
た。しかし、アルバもタイムスリップをするため家に 2 人のアルバがいることが実現した
のである。2 人は仲の良い姉妹のようであり、同一人物だが、年齢が違うため、ある意味
ヘンリーとクレアの子が 2 人存在しているシーンを見て、ヘンリーの能力で実現しなかっ
た姉妹が、アルバの能力で実現した仲良く家で遊ぶの姉妹の姿が同じ能力なのに相反して
いると考えた。