人権・同和教育映写会 1 日 時 5月21日(木) 6限目(1年生) 、7限目(2年生) 2 場 所 本校武道場 3 テーマ (1) 1 年生 「今でも部落差別はあるのですか?」 (ドラマ・解説 38 分間) あらすじ 絵本作家の卵・秋江に子ども用の同和問題絵本製作の依頼が舞い込む。 秋江は同和問題をよく知らないため、気乗りせず、避けたいとさえ思う。 前向きに取り組めないのはなぜか?何となくのマイナスイメージは、誰 から伝えられたものなのか?差別意識が知らず知らずに再生産される社 会のしくみに次第に気付いていく。 解説部では、マイナスイメージが刷り込まれていく過程をドラマ部の 再現と市民意識調査のデータから分析する。 1年生感想 この映画で心に残った言葉は、 「部落差別が続いている原因は、部落以外の人々の責任でもある」 というものです。私たちは、今回のように部落の問題について知る機会があるにもかかわらず、 いまだに心のどこかで、マイナスのイメージを持ち続けていて、差別の存在には気が付いてい るのに、自分には関係がないからと目をそらしている人がたくさんいるからではないでしょう か。みんな同じ人間なのだから、楽しく健康に幸せに生きる権利は平等にあると思います。一 人一人が少しずつ意識をして、差別がなくなるように行動するべきだと思います。 差別のしくみについて学んだ。差別は周りで見て、避けている人たちが産み出す。さらに次世 代は、世間体を気にしてまた避ける。このような連鎖が差別が解消されない理由だ。今自分た ちがすべきなのは、正しい知識を身に付け、誤った情報に流されないことだ。 (2) 2年生 ①「部落の心を伝えたい -人権の詩人・江口いと-」 (25 分間) 人権の詩として広く知られる「人の値うち」の作者であるいとさんは、 息子の差別、孫の差別と3代にわたる差別を経験してきた。 就職・結婚・学校現場での差別体験に基づく人間存在への視点は鋭く、 しかし、温かい。解放の願いに賭けるいとさんを描く人権のドキュメンタリー。 ②「部落の心を伝えたい -人の世に熱と光を-」 (26 分間) 「水平社宣言」の精神を、清原隆宣さんは「水平のものさし」の見直し という。人はなぜ、平等になれないのか。人はなぜ、尊敬し合えないのか。 西光万吉の系譜を引く清原隆宣さんを通して語られる「水平社宣言」の核 心を描いたノンフィクション作品。 2年生感想 「私はもう差別から逃げることをやめました。 」 「振り返ってにっこり笑いたい」 、これまでに言 葉では表せきれないほどの辛い思いや嫌な思いを乗り越えてこられた江口さんだからこそ語れ る力強い言葉だと思った。 一番印象に残ったのは、部落出身であるということを恐れずに公にする江口さんの姿だった。 私だったら、その地域から離れ、一生そのレッテルから逃げるだろう。自分に原因があるなら ば、直そうと努めることができるが、部落差別はそうできないからだ。そんな中、江口さんは、 差別から逃げることをやめた。そんな彼女だからこそ人々の心を動かせる。人権・同和教育を 受けるたびに、レッテルを貼る人間の身勝手さや冷たさを知るが、自分の中にもそういう気持 ちがあるのではないかと思う。江口さんのようにそれを発信し、気付かせてくれる人の思いを 大切にし、差別に立ち向かえる自分になりたい。 私はいろいろな場面で、間違った「ものさし」を作って、比べてしまうことがあったような気 がする。冷たい心で差別をすることも悪いが、一番怖いのは、正しい知識を持たない人が、差 別をする人々に流されることだ。
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