2015年6月号

園 だ よ り 6 月 号
2015 年 6 月 1 日(月)
東陽町YMCA保育園
施設長 矢野 久美
恵みの雨を栄養にして、色とりどりのあじさいの花が私たちの目を楽しませてくれる季節
になりました。大人にとっては少し憂鬱な梅雨の時期ですが、子どもたちにとってみると雨
の日は長靴を履いたり傘をさしたり、いつもと違う経験ができるちょっと嬉しい日となるよ
うです。水たまりに足を入れパチャパチャとできるのは、子どもだけの特権かもしれません
ね。 早いもので新年度から2カ月が経ちました。5月はお散歩日和の日が続き、子どもた
ちは毎日のように、外に出て探索活動を楽しんでいました。『ただいま~』と元気よく帰っ
て来ると、小さな手に葉っぱや花びらや石を大切に握りしめて、玄関に置いてある“お散歩
でみつけた宝物”の箱をいつも一杯にしてくれていました。子どもたちの想いが一緒に詰ま
った箱は、保育園をより一層あたたかな雰囲気にしてくれていた気がします。
そして、日々の連絡ノートからも親子の素敵なエピソードが届けられ、楽しく拝見してい
ます。「朝起きて窓をあけ、鳥がないていると『ちゅんちゅん、おはよう』と言ってしばら
く鳴き声をきいて楽しんでいました」という微笑ましいエピソードや、「保育園の帰り道、
砂場でハダシで遊んでいる子の真似をして、ハダシで砂の上を気持ちよさそうに歩くわが子
が『ママも!』と言い出し、ストッキングで砂場に侵入しました」というエピソードなど、
楽しくて心あたたまるお話がたくさんありました。子どもと共に自然を追体験するのも、き
っと大人には必要なことなのかもしれませんね。
今月も子どもたちが様々な発見や体験をして、さらなる好奇心の種が小さな心の奥に蒔か
れますように願います。
東京YMCAチャイルドケアグループ全体研修会のご報告
5 月 23 日(土)に東京YMCAの保育園・幼稚園・こども園・学童保育クラブの職員が
全て集まり、職員全体研修が行われました。毎年春と秋に開催されています。
今回は「幼児期における自然との関わりの重要性」というテーマで社会福祉法人夢工房
夢の鳥保育園 園長の出原大先生(注)を講師にお迎えし、基調講演をしていただきました。
乳幼児期において自然物との触れあいや関わりがいかに大切かということを改めて感じ
ることができた素晴らしい研修でした。また、新澤誠治先生からも遊びの重要性やについ
てお話いただいたほか、職員に向けて激励の(あたたかな)メッセージをたくさんいただ
きました。この研修で学んだことを日々の保育の中で生かしていきたいと思います。
(注) 出原
大先生の著書:「自然*植物遊び一年中
(Gakken 保育 Books)はお勧めです
―毎日の保育で豊かな自然体験―」