か が H26.5.2 や ~東中学校生徒指導部通信~ NO.2 明日からゴールデンウィークに入ります。新年度が始まり休む間もなく1ヶ月が経ちました。この 連休で、生徒たちもゆっくりと身体と心を休めてほしいと思います。 さて、4月30日(水)5校時に、KDDIの方に来ていただき、全校生徒対象に「情報モラル講習会」 を開催しました。スマートフォン、携帯電話等の通信端末を利用することで生じるトラブルの危険 性、また安全に利用するためのモラルやマナーを教えていただきました。 《講話の内容》 約50分間の講話で、3つのエピソードを中心に話をしていただきました。 エピソード1 掲載写真1枚で3000万 飲食店で働いている学生が仕事中におもしろ半分で厨房の冷蔵庫に入り、友人に写真を 撮ってもらい、その写真を自分のSNSに掲載する。 それを見た人たちが、その行為に対して嫌悪し、誹謗中傷を書き込みネットが炎上する。 また、学生が働いていた店舗にも悪影響を及ぼしその店舗が閉店。 店舗側からその学生及び保護者に損害賠償3000万円を請求され、支払う。 さらに2年後、その学生が大学卒業時に就職内定を受けたが、今回の件を内定先の会社 が知り、内定取り消しとなった。 エピソード2 ラインのグループによるトラブル 女子生徒4名が、ラインでやりとりをしている時、D子が忙しかったため、 「既読」をして いたが、返信しなかったことにA子が腹を立てる。D子をラインのグループからはずす。 3人のグループでのやりとりでA子は、ラインの中で、D子の悪口を書き、B子、C子にも同 調させる。そして、次の日に、D子を無視することを3人で約束。 次の日、A~C子3人は、D子を無視する。B子、C子は同調しながらも、 「やりすぎではないか 」と感じていた。 その日の夜、A~C子の3人がラインのグループでやりとりをしているときに、B子が今回 のD子へのいじめについてA子に「やりすぎではないか」と切り出し、C子もそれに同調。 A子は反論するも、今度は結局A子は、B子、C子の二人からグループを外され、A子自身も、 D子と同じ常態になり、A子は次の日に学校を休む。 エピソード3 個人情報の登録で危険な目に! 女子生徒が、自分のサイトを作成しようと管理サイトに登録するために自分の名前、電話番号 、メールアドレスを登録。登録後、自分の所属する学校の制服を着て写真を撮影し、自分のサイ トに写真を掲載する。それを見たネットユーザーが、女子生徒の写真をみて「かわいい」 「誰?」 「情報求む」などとはやし立て、住所、学校、名前などの個人情報を別のサイトに投稿する。 後日、ある男性から、突然女子生徒にメールが来る。 「一緒に夜景を見に行こう」としつこく 強要する。女子生徒も断れず、興味もあったため会うことになる。駅で待ち合わせ、男性の車に のるとすぐにその男性との写真を撮られ、不安に思った女子生徒は車からなんとか逃げる。 その後、違う投稿サイトにその男性と女子生徒の写真が勝手に投稿され、男性からも非通 知着信で何度も脅迫電話が入るようになった。 エピソードを映像で分かりやすく示し、話をしていただきました。生徒たちも自分たちにも身近 に起こりえる内容でもあり、真剣に聞いていました。 また、今回の講話の中で、初めて聞くインターネット用語を知ることができました。紹介します。 エゴサーチ(エゴサーフィン) 自分の名前、ハンドルネームなどをネットで検索し、世間でどんな評価を受けているかチェック すること。 ※エピソード1では、就職内定をした会社側が、その学生の名前をエゴサーチして、事件を知り 内定取り消ししたと考えられる。 入試などでも、希望進学校側が、同じようなことをしないとも限らない。 ネットイナゴ ブログや個人サイトのコメント欄へ一時的に、悪意のある匿名のユーザーが多数現れ、誹謗中傷 をはやし立て書き込む。 「畑の農作物を食い散らすイナゴの大群」の自然災害に例えた言葉。 ※エピソード1、3ではネットイナゴのはやし立てや誹謗中傷により、大きなトラブルに発展した。 最後に、講師の先生から今の中学生にとって大切なことを話をしていただきました。 メールやラインのやりとりでは、一つの言葉に対する相手のとらえ方 が変わる。 「自分はそういうつもりでは・・・」と思っても、一つの 言葉を相手がどのように感じるかで決まるのです。 ネット上の言葉で、やりとりする時は、相手がどう思うかを考えて! 大切なことはちゃんと会って伝えるべき。 是非ご家庭でも講習会の話をお子様にしっかりと聞いていただいて、ケータイ、スマホなどのイ ンターネット機器の危険性、またご家庭でのルールを話し合っていただけたらと思います。 また、お悩みやご相談がありましたら、気軽に担任、学校まで連絡をいただけたらと思います。 よろしくお願いします。 ※今回の情報モラル講習会を終えての生徒の感想を載せています。是非ご覧ください。 ゴールデンウィーク(大型連休)に入ります。本校の生徒たちが、充実した連休を過ごし、大きな トラブルに遭わないために以下のことを全校集会でも話をしています。ご家庭でもご指導お願いし ます。 ・遊技場への出入りは保護者同伴です。生徒同士での出入りは禁止です。 (遊技場・・・カラオケボックス、インターネット・漫画喫茶、ゲームセンター、ゲームコーナー、プリクラコーナー) ・無断外泊、夜間外出の禁止・・・日没までには家に帰りましょう。催し物や祭りについては 保 護者の方の責任のもと安全管理をお願いします。 ・法に触れる行為の禁止・・・万引き、飲酒、喫煙、自転車盗、公共物へのいたずらなど 自分自身を大切に、周囲の悲しむ人の気持ちを大切にしましょう。 情報モラル講習会を終えて -生徒の感想- ★私はまだ自分のケータイ(スマホ)を持っておらず、親のスマホを使っているだけなので、 スマホが怖いと感じたことがありませんが、高校に入ったら自分のスマホがもらえるので今 日の講習会をもとに、SNSやライン等に気をつけて使おうと思っています。学校で「ライン、 SNSは危険だよ」と話を受けたことはありますが、今日の講習会でビデオや話を聞いてあら ためて「怖いなあ」と思いました。トラブルに巻き込まれないよう注意していきたいと思い ます。 ★最近ニュースでもネットトラブルが起きていることが報道されていて、以外と身近なこと なんだなと思いました。無料通話アプリについても実際に会話するのと言葉だけ伝わること が全然違うことが分かりました。知らない人とむやみに交流するのもやめた方がいいと思い ました。 ★私はまだケータイを持っていないけど、少しでもインターネットの個人情報を書いたり、 おもしろいと思ってのせた写真から、とっても大変なことになってしまうことがよく分かり ました。ちょっとしたことがきっかけで人生が台無しになってしまうので気をつけようと思 いました。LINEなどで伝えた文字には、相手のとらえ方によっても傷ついてしまうことも知 りました。ケータイ、スマホなどは、今とっても便利だけど、便利なだけあって友だちとの 関係もくずれたり、いろいろな事件が起きてしまうのだなと思いました。これからはできる だけ実際に会って、直接口で伝えることが1番いいなと思いました。 ★一番印象に残っているのは3つの話の中で2番目の女子のドロドロした人間関係のトラブル です。自分自身が女子だからというのもあるし、コメントを返さなかっただけで無視して、 自分が無視されたら不登校になるなんてどんだけ自分勝手で最低なんだと思いました。私は 今、ケータイを持っていませんが、使うときが来れば注意して使いたいです。 ★僕は今日の情報モラル講習会を終えて、ケータイやスマホは間違えた使い方をすると、命 に関わるほど危険だということが分かりました。ケータイやスマホいうのは、相手の表情が 見えないので、軽い気持ちで言葉を送っても、相手が傷つくことがあるのでとてもこわいと 思いました。僕は今、ケータイ、スマホを持っていないけど、もし将来使うことになったら、 そういう所は注意して使用したいと思います。 ★今日の情報モラル講習会で、エピソードの2番が僕の中では1番注意するべきことだと思い ました。LINEなどの無料通話アプリは、学年でやっている人は多くて、過去にだれかの情報 がもれたということを聞いたことがあるからです。僕もLINEをやっているので、遊び半分で、 人を困らせることがないように使っていきたいです。 ★自分はインターネットを使っています。実際の写真はのせないようにしています。何の写 真であっても個人情報は漏れてしまいます。でも、写真でないにしてもトラブルが起きるこ とにあまり対策を取っていませんでした。友だち同士のやりとりなどで意識していませんで した。ネット上でやりとりをする時は、個人情報にふれないよう、細心の注意を払う必要が あることが分かりました。 ★一番印象に残ったエピソードは2番です。過去に自分も似たようなことを経験したからです。 こうやって映像を見てみると、「ほんとうにどうでもいいことで怒ったりして、しょうもない な」と思いました。 ★個人情報を載せてはいけないのは知っていたけど、投稿を削除しても残っていることや、 軽い気持ちでやったことがネット炎上につながるということは全く知らなかった。今までも 「自分とは関係ない」とばかり思っていたけど、友だちが巻き込まれたりするのは嫌だから、 もっと注意深く考えようと思った。ネットの危険性は高まるばかりで、結構大変だけど、う まく付き合っていくことが重要だと改めて感じた。 ★ちゃんと考えないと、あとで大変だということがよく分かりました。人間関係や自分の人 生を小さな機械1つで台無しにしてしまうんだと分かりました。怖いから使わないじゃなく て、安全に使うことが大事だと思いました。 ★3つの映像を見たけれど、どれもすごく怖かったです。特に2番目は私たちにもいつ起こる か分からないことでわざとじゃなくても今まで仲良かった子たちに無視されたりするのは、 本当に身近で起こりそうで怖かったです。
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