既設鉄道橋床版漏水補修 リフレッシュ・シャワー工法

既設鉄道橋床版漏水補修
リフレッシュ・シャワー工法
特許:第4433302号
高架橋に対する止水工は、本来、上面から施工すべきことは理解されているものの、供用中のバラスト道床鉄道橋で漏水
が発生した場合、施工が困難であるため、床版下面から補修が行われてきました。しかしながら、下面止水は、上部から
の浸水は許したまま、その排水が困難となることから、コンクリートの含水率を高め、繰り返し荷重による疲労劣化の促
進や凍害の助長等、構造物の耐久性に悪影響を及ぼす可能性があります。
本工法は、床版上面から行う漏水補修工であり、バラストを除去することなく、軌道上から含浸止水材を散布するだけ
で床版止水を施す、極めて合理的な工法です。コンクリート構造物の延命化を図るとともに、高架下利用者からの苦情や
雨樋設置による応急対策等、漏水に起因する維持管理の負荷を大幅に軽減します。
施工手順
含浸止水材とは
●バラストに直接散布するだけで、水分移動に伴って漏水
経路をたどってコンクリートの損傷部分に浸透し、空隙部
分をCSH系結晶で目詰まりさせることにより、漏水を抑
制します。
●砕石に付着残留した含浸止水材は、後の降雨により床版
へ再散布され、コンクリートのひび割れ部に効率的に供給
されます。
①散 水(バラストに止水材が吸着されないための前処理)
↓
②含浸止水材(CS-21/RS[液体],CS-21P/RS[粉体])の散布
↓
③散 水(バラストに付着した含浸止水材を流下させる)
※粉体タイプの場合、①、③の工程は不要です。
含浸止水材
●含浸止水材は、コンクリート内部に存在するカルシウム
成分にのみ反応するため、バラストの機能を阻害する心配
はありません。
●無機系材料を使用しているため、無害・安全であるとと
もに、材料の劣化はほとんどありません。
施工事例
【事例①】
漏水箇所:高欄と床版の打継ぎ部
供用開始:昭和7年
防水材料:水溶液タイプ
↓
効果発現:施工後約3週間
施工前
施工後
施工前
施工後
施工前
施工後
【事例②】
漏水箇所:床版コンクリート打継ぎ部
供用開始:昭和44年
防水材料:水溶液タイプ、顆粒タイプ
↓
効果発現:施工後約1週間
【事例③】
漏水箇所:床版コンクリートひび割れ部
供用開始:平成14年
防水材料:水溶液タイプ
↓
効果発現:施工後約2週間
株式会社 アストン
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