取扱説明書 ハーティーラン 助手席ムービングシート仕様車 このたびは、助手席ムービングシート仕様車 を お買い上げいただきありがとうございます。 ◎ お車を安全・快適にお使いいただくため、ご使用前に必ずこの取扱説明書を お読みください。 ◎ 「ご使用前に読みましょう!」は取り扱い時の要点を記載しています。 しっかりお読みください。 ◎ お車は取り扱いを誤ると事故や故障の原因となります。「警告」「注意」は 安全のために特に重要です。よく読んでお守りください。 ● この取扱説明書は、助手席ムービングシート仕様車の専用装備に関する取り扱いかたに ついて説明しています。その他の取り扱いかた(お車の一般的な取り扱いかた)については、 三菱自動車工業(株)発行の「取扱説明書」で説明してありますので、必ずお読みください。 ● この取扱説明書の中で使用されている記号は、次のようになっています。 安全のために必ず守っていただきたいこと。 守らないと生命の危険又は重大な傷害につながるおそれがあります。 安全のために必ず守っていただきたいこと。 守らないと傷害又は事故につながるおそれがあります。 お車のために守っていただきたいこと。 守らないとお車や装置の破損につながるおそれや正規性能を確保でき ないことがあります。 お車を使う上で知っておいていただきたいこと。 知っておくとお車や装置を上手に使うことができ便利です。 ● この取扱説明書は、常にお車の中に保管しておいてください。 ● お車をおゆずりになられるときは、次に所有される方のために、本取扱説明書をお車に つけてお渡しください。 ● お車の仕様変更により、本取扱説明書の内容やイラストとお車が一致しない場合がありま す。あらかじめご了承ください。 ● 特別仕様車については、本取扱説明書の内容がお車と一致しない場合や説明されていない 場合がありますので、あらかじめご了承ください。 目 次 ご使用前に読みましょう! 2 助手席ムービングシート 2 イラスト目次 5 助手席ムービングシートの使いかた 6 各部の名称 機能説明 乗車するとき 降車するとき ワイヤレスリモコン 胸部固定ベルトの使いかた 取り付けかた 着用のしかた 車いす固定用ゴムネットの使いかた 固定可能な車いすサイズの目安 使いかた 万一のとき ムービングシートが動かなくなったとき 警報ブザーが鳴ってムービングシートが停止した場合 緊急時の処置 (A)乗降スイッチ操作での格納 緊急時の処置 (B)制御システムのリセット(復帰) 緊急時の処置 (C)手動での格納 ヒューズ・ヒュージブルリンク・サーキットブレーカーの位置 セレクトレバーが操作できないとき 助手席ムービングシートの点検・お手入れ お手入れ バッテリーの点検等をするとき 定期点検整備 1 6 6 8 17 18 20 20 21 22 22 23 24 24 25 26 26 30 33 34 35 35 35 36 ご使用前に読みましょう! ご使用前に読みましょう! 助手席ムービングシート 傾斜のない場所で使用する ・ ムービングシートは傾斜のない平坦な場所 で使用してください。傾斜のある場所で使 用すると、思わぬ事故につながるおそれが あります。 スペースがある場所で使用する ・ ムービングシートを使用するときは、車両 左側に十分なスペースがある場所を選んで、 助手席ドアを全開にしてください。 ドアを全開にしないと、身体やシートがぶ つかり、思わぬ事故につながるおそれがあ ります。また、強風のときはドアが風にあ おられ、閉まるおそれがありますので注意 してください。 パーキングブレーキは確実に ・ ムービングシートを使用するときは、安全 のためパーキングブレーキを確実にかけ、 セレクトレバーを P 位置にしてください。 路上や夜間の操作は周囲に注意 ・ ムービングシートを路上で操作するときや、 夜間に操作するときは、周りの通行や車両 に注意してください。 必要に応じて、停止表示板(別売り)又は、 停止表示灯(別売り)を置いて、後続車に 注意を促してください。 ムービングシートの格納を確認! ・ ムービングシートを格納するときは、 ムービングシートが完全に格納して 自動停止し、警報ブザーが"ピピッ"と鳴る までスイッチを押し続けてください。 ムービングシートを回転途中で止めると、 衝突時などにムービングシートが動いたり、 シートベルトが首にかかって、重大な傷害 につながるおそれがあります。 ムービングシートが格納されていないと セレクトレバーが P 位置から操作できま せん。(P.8/「シフトロックシステムにつ いて」をお読みください。) 2 ご使用前に読みましょう! 助手席ムービングシート 連続使用時はエンジンをかける ・ ムービングシートを連続して何回も使用 するときは、"バッテリーあがり"を防止 するため、必ずエンジンをかけてくださ い。 ドアを確実に閉める! ・ 走行するときは、ドアを確実に閉めてくだ さい。半ドアなど、確実に閉まっていない と、誤って乗降スイッチに触れた場合、 ムービングシートが作動し、ケガをするお それがあります。 チャイルドシートについて ・ 冬期及び気温の低いとき(0℃以下)に使用 するときは、エンジンをかけてください。 エンジンをかけないで使用すると、バッ テリーの電圧低下などで、ムービング シートが作動しない場合があります。 ・ ムービングシートにチャイルドシートを 取り付けることはできません。 ・ その他のシートについては標準車と同じ です。三菱自動車工業(株)発行の「取扱 説明書」をお読みください。 乗降するとき ムービングシートを 出したまま車を移動させない ・ 制御システムの異常などでムービング シートが格納できずに、シフトロックを 解除して車を移動させる場合、必ず「緊急 時の処置」(P.26)の方法により格納してか ら車を移動させてください。 ムービングシートを出したまま移動させる と、他の通行車両や歩行者にぶつかり大変 危険です。また、人が乗っているとムービ ングシートから落下し、重大な傷害につな がるおそれがあります。 3 ・ ムービングシートに深く着座できない方、 ひざが曲がらない方は、足がボディに当た り、座った状態でのムービングシートの 回転が困難になりますので、ご注意くだ さい。 ・ 座高の高い方、首の曲がらない方は、頭部 がドア開口部に当たり、乗車が困難になり ますのでご注意ください。 ・ 安全のため、各操作は介助者が確実に 行ってください。 ・ 介助者の力が弱い場合には、乗り降りが困 難になります。介助者の人数を増やすなど して、操作を確実に行えるようにしてくだ さい。 ・ 車いすからムービングシートへの乗り移る ときなど、介助者は腰に負担がかかりすぎ ないよう、ひざを曲げ、腰を落として安定 した姿勢をとるように心掛けてください。 ご使用前に読みましょう! 助手席ムービングシート シートベルトを必ず着用する フロアマットについて ・ 走行する前に、全員が必ずシートベルトを 着用してください。着用しないと、万一の 事故時や急ブレーキ時に生命にかかわる 重大な傷害につながるおそれがあります。 ・ 専用のフロアマット以外は使用しないでく ださい。形状が合わず、装置に支障をきた すおそれがあります。必ず、専用フロア マット(ディーラーオプション)を使用して ください。専用フロアマットのご購入に ついては、三菱自動車販売店にご相談くだ さい。 ・ フロアマットは2重に使用しないでくださ い。固定されないフロアマットがムービン グシートに巻き込まれ、故障の原因となる ことがあります。 ・ フロアマットの取り扱いに関しては、三菱 自動車工業(株)発行の「取扱説明書」もお読 みください。 胸部固定ベルトの着用 ・ 着座姿勢保持が困難な方は、必要に応じて 胸部固定ベルトを使用してください。 ・ 胸部固定ベルトを着用しているときも、走 行中は必ずシートベルトを正しく着用して ください、シートベルトを着用しないまま 走行すると、衝突時などに身体を保持でき ず、重大な傷害につながるおそれがありま す。 シートベルト非着用時警告について ・ ムービングシートには、非着用時の警告 灯・警告音機能はありません。走行時は必 ず乗員のシートベルトが正しく装着されて いるかを確認してください。 ムービングシート下降中は ユニットの上に乗らない! ・ ムービングシートを下降させているときは、 車両側に残っているベースユニットの上に 足や手を乗せないでください。足や手を挟 まれてケガをしたり、故障の原因になりま す。 ・ 車両に貼付けてあるラベル類に「助手席 ムービングシート」を「スライドアップ シート」と記載している場合があります。 4 イラスト目次 イラスト目次 ※ ムービングシートは専用シートとなるため、標準車のシートに対して装着されない装備や 機能があります。 胸部固定ベルト (P.20) 助手席ムービングシート (P.6) 車いす固定用 ゴムネット(P.22) ・ 万一のとき ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.24 ・ 助手席ムービングシートの 点検・お手入れ ・・・・・・・・・・・・・ P.35 ・ 回路図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.37 ワイヤレスリモコン (P.18) ※ 出荷時はグローブボッ クス内に収納されます。 5 助手席ムービングシートの使いかた 助手席ムービングシートの使いかた 各部の名称 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ワイヤレスリモコン ヘッドレスト アームレスト リクライニングレバー フットレスト 乗降スイッチ 機能説明 ● ムービングシート ・ 助手席ドアについている乗降スイッチ又は ワイヤレスリモコン操作で、ムービング シートが以下のように自動で作動します。 ※ 詳しくは、P.8/「乗車するとき」をお読み ください。 ① 乗降スイッチ又はワイヤレスリモコン操 作により、シートが電動で回転→下降し、 車外へ出ます。 ② 乗降スイッチ又はワイヤレスリモコン操 作により、シートが電動で上昇→入回転 し、車内へ格納します。 6 助手席ムービングシートの使いかた ● 挟み込み防止機能 ・ ムービングシートの回転時に異物の挟み込 みを感知すると、ムービングシートの回転 が停止し、自動で少し戻ります。(このとき 警報ブザーが鳴ります。) ・ 挟み込み防止機能が作動したときは、異物 を取り除いてから再操作してください。 ・ 入回転及び出回転が完了する直前の 位置や、やわらかい物などが挟まった ときは、挟み込みを感知しない場合が あります。手や足などを挟まれないよ う注意してください。 ● 警報ブザー ・ 以下の条件のとき、警報ブザーが鳴り、 注意を促します。 ① ムービングシートが動き出すときに "ピッ"と鳴ります。 ムービングシートが格納完了したとき に"ピピッ"と鳴ります。 ② ムービングシートの回転角度が約40° までの位置及び、格納直前の回転途中 でムービングシートを停止させたとき。 (格納未完了ブザー) ※ ムービングシートを格納したとき、 又は40°以上回転させたときは、 上記のブザーは鳴りません。 ③ 挟み込み防止機能が作動したとき。 (ムービングシートは停止し、自動で少 し戻ります。P.7/「挟み込み防止機能」) ・ 異物を取り除いても挟み込み防止機能 が作動するときは、三菱自動車販売店 へ連絡してください。 ・ 異物を取り除かないままムービング シートの操作を続けると、故障するお それがあります。 ※ 警告ブザーは反転中(自動で少し戻る とき)のみ鳴ります。 7 助手席ムービングシートの使いかた ④ ムービングシートの制御システムに異常 が発生したとき、乗降スイッチ又は、 ワイヤレスリモコンを操作すると"ピー ピ-ピ-ピー・・・"と鳴り続けます。 P.24/「万一のとき」 乗車するとき ※ 操作する前に「ご使用前に読みましょう !」(P.2~)を必ずお読みください。 ・ お子様には操作させないでください。 手や指を挟むなど、思わぬ事故を起こ すおそれがあります。 ・ ムービングシートを路上で操作すると きや、夜間に操作するときは、周りの 通行車両や歩行者に注意してくださ い。必要に応じて、停止表示板(別売 り)又は、停止表示灯(別売り)を置い て、後続車に注意を促してください。 ● シフトロックシステムについて ・ 標準車のシフトロックシステムの他に、 以下のシフトロックシステムが付いてい ます。 ※ ムービングシートが格納されていない とセレクトレバーが P 位置から操作で きません。 ・ ムービングシートを使用するときは、 車両左側に十分なスペースがある場所 を選んで、助手席ドアを全開にしてく ださい。ドアを全開にしないと、身体 やシートがぶつかり、思わぬ事故につ ながるおそれがあります。また、強風 のときはドアが風にあおられ、閉まる おそれがありますので注意してくださ い。 ・ ムービングシートを使用するときは、 安全のためパーキングブレーキを確実 にかけ、セレクトレバーを P 位置に してください。 8 助手席ムービングシートの使いかた ・ ムービングシートは傾斜のない平坦な 場所で使用してください。傾斜のある 場所で使用すると、思わぬ事故につな がるおそれがあります。 ・ ムービングシート操作中は、後席シー トに座らないでください。ムービング シートに足を挟まれ、思わぬケガをす るおそれがあります。 ・ 助手席の足元に物を置かないでくださ い。ムービングシート回転時に座って いる方の足が引っかかり、ケガをする おそれがあります。 ・ ムービングシートの背もたれの後面に カバーをかけたり物が触れたりしない ようにしてください。シート作動時に 挟まれて故障の原因になります。 ・ ムービングシートの周辺に荷物や車い すなどを置かないでください。故障や 傷つきの原因になります。 9 ・ 後席シートを最前端位置にスライドさ せた状態で背もたれを前倒ししないで ください。ムービングシート回転時、 後席シートと干渉し、事故や故障の原 因になります。 ・ グローブボックスなどを開けたまま、 ムービングシートを操作しないでくだ さい。手や足などをぶつけてケガをす るおそれがあります。 ・ サンバイザーを下げたまま、ムービン グシートを操作しないでください。 サンバイザーが顔や目などに当たり、 ケガをするおそれがあります。 ・ ムービングシートを操作するときは、 運転席やムービングシートの周り及び、 シートに座っている方が挟まれたりし ないよう、十分に注意してください。 助手席ムービングシートの使いかた ・ ムービングシートの下をのぞき込んだ り足を置いたりしていると挟まれてケ ガをするおそれがあります。操作する 方はシートの横に立って操作してくだ さい。 ・ ムービングシートを操作するときは、 シートの後部や下部などに手を近づけ ないでください。挟まれてケガをする おそれがあります。 ・ 操作は安全のため、介助者が行ってく ださい。 ・ 介助者は万全の注意をはらって操作し てください。ムービングシート回転時 に足を挟んだり、ムービングシートか ら転落するなど、思わぬ事故につなが るおそれがあります。介助者は、万一 のときムービングシートに座っている 方の危険が回避できる状態で操作して ください。 ・ ムービングシートに荷物などを載せな いでください。荷物が落ちてケガをし たり、ムービングシートが故障するお それがあります。 ・ ムービングシートの回転及び昇降時は、 背もたれを倒しすぎないようにしてく ださい。背もたれが周辺部にぶつかり、 事故や故障の原因になります。 ・ ムービングシートは"100kg"以下で 使用してください。100kgを超えて 使用すると故障の原因になります。 ・ ムービングシートを連続して何回も 使用するときは、"バッテリーあがり" を防止するため、必ずエンジンをか けてください。 ・ ムービングシート格納時、後席シート に座っている方は、ムービングシート のカバーに足を乗せないでください。 カバーが破損するおそれがあります。 ・ ムービングシートが格納されていない と、セレクトレバーが P 位置から操作 できません。(P.8/「シフトロックシス テムについて」) ・ ムービングシートの背もたれの角度調 節は、ムービングシートを格納してか ら行ってください。 ・ ムービングシートに水をかけないでく ださい。故障やサビの原因になります。 また、シート地は防水や撥水加工をし ていません。水がかかったときは、す ぐに乾いた布で水分をふき取ってくだ さい。 10 助手席ムービングシートの使いかた ・ シートの回転途中で乗降スイッチ又は、 ワイヤレスリモコンのボタンから指を 離すと警報ブザーが鳴り、警報します。 (回転未完了を警報するブザーです。故 障ではありません。) ・ ムービングシートは前後スライドしま せん。 ⑤ 乗降スイッチの"下"側又は、ワイヤレス リモコンの"下"ボタンを押し続けます。 ムービングシートが出回転→下降します。 必要な高さまでシートが下降したら、ス イッチから指を離してシートを停止させ てください。 ① パーキングブレーキをかけて、セレクト レバーを P 位置にします。 ② 助手席ドアを全開にします。 ③ 背もたれが倒れているときは、背もたれ を戻します。 ④ ワイヤレスリモコンを使用するときは、 電源スイッチを押してワイヤレスリモ コンの電源を"ON"にします。 電源が"ON"になるとワイヤレスリモコ ンの電源ランプ(赤)が点灯します。 ・ ワイヤレスリモコンの電源が"ON"の 状態で、約6秒間"上"又は"下"ボタンの 操作をしないと、自動的に電源が "OFF"になるオートパワーオフ機能が ついています。オートパワーオフ機能 が働いたときは、再度電源スイッチを 押して電源を"ON"にしてください。 ・ "上"または"下"ボタンを押している間 は電源ランプが緑色に点滅します。 11 ・ ムービングシートが動き出すとき、 警報ブザーが"ピッ"と鳴ります。 作動途中でスイッチ(ボタン)から指を 離すとシートはその場で停止します。 助手席ムービングシートの使いかた ⑥ アームレストを引き上げ、フットレスト を格納します。 ⑦ 車いすからムービングシートに乗り移り ます。 <車いすからムービングシートへの乗り移り例〉 ・ 車いすをムービングシートに近づけ、車い すのブレーキをかけます。 ・ 車いすの方の足を地面に下ろし、車いすの フットレストを上げます。 ・ フットレストを格納するときは、回転 部近くを持たないでください。また、 下図のようにフットレストを持ちなが ら格納しないでください。指などを挟 み、ケガをするおそれがあります。 ・ 介助者の軸足(右足)を車いすの方の足の間 に入れ、もう一方の足を後ろに引きます。 ・ ひざを曲げて、腰を落とし、安定した姿勢 をとります。 ・ 車いすの方は、介助者の首の後ろでしっか り手を組みます。 ・ 車いすの方の腰部を持って引き寄せながら 持ち上げます。 ※ 軸足は、車いすの方と介助者の体格差 や介助者の利き足などにより、異なる 場合があります。介助者は力が入り安 定する姿勢で介護してください。 12 助手席ムービングシートの使いかた ・ 軸足(右足)を支点にして、ムービングシー ト側へ回転させます。 ・ 車いすからムービングシートに乗り移 るときは、車いすのフットレストに体 重をかけないでください。バランスを 崩し転倒するおそれがあります。 ・ ムービングシートに横向きに座ったり、 フットレストの上に立つなどしないで ください。思わぬケガをするおそれが あります。 ・ 介助者は車いすの方に対して正面を向 き、ひざを曲げて、腰を落とし、安定 した姿勢をとってください。 ・ ムービングシートに2人以上乗らない でください。ムービングシートは1人 用です。2人以上乗ると思わぬ事故を 起こすおそれがあります。 ・ ムービングシートを回転させた状態で ドアを閉めないでください。故障の原 因になります。 ・ ゆっくりシートに腰を下ろします。 シートに深く腰掛け、上体を背もたれにあ ずけます。(着座姿勢を整えます。) 13 助手席ムービングシートの使いかた ⑧ アームレストを引き下げ、フットレスト を開きます。 フットレストに足を乗せて、両腕はアー ムレストの内側に入れます。 ⑨ 必要に応じて胸部固定ベルトを着用して ください。(P.20/「胸部固定ベルトの使 いかた」) ・ フットレストを操作するときは、回転 部近くを持たないでください。 ・ フットレストの上で立ち上がらないで ください。思わぬケガをするおそれが あります。 ・ フットレストをステップの代わりにす るなど、荷重をかけないでください。 故障の原因になります。 14 助手席ムービングシートの使いかた ⑩ 乗降スイッチの"上"側又は、ワイヤレス リモコンの"上"ボタンを押し続けます。 ムービングシートが上昇→入回転→格納 します。シートが格納して自動停止した ら、スイッチから指を離します。 ・ ムービングシートを格納するときは、 ムービングシートが完全に格納して 自動停止し、警報ブザーが"ピピッ" と鳴るまでスイッチを押し続けてく ださい。 警報ブザー(格納未完了ブザー)が"ピピ ピッピピピッ・・・"と鳴っているときは、 格納途中です。再度、"上"を押して ムービングシートを格納してください。 格納途中でムービングシートを止める と、衝突時などにムービングシートが 動き重大な傷害につながるおそれがあ ります。また、格納途中でムービング シートを止めると、シートベルトが首 にかかるなど正しく着用できず、万一 のとき重大な傷害につながるおそれが あります。 ・ ムービングシートに座っている方の頭 上に注意して操作してください。ムー ビングシート操作時にシートに座って いる方がルーフに頭をぶつけるおそれ があります。ルーフをくぐる際に頭を 倒してルーフをよけてください。 ・ ムービングシートに座っている方の足 がカーペットやドア開口部などに引っ かからないよう十分注意してください。 15 助手席ムービングシートの使いかた ・ ムービングシートに座っている方の足 やひざ、腕がインストルメントパネル にぶつかったり、挟まれたりしないよ う注意してください。ムービングシー トに座るときは、シートに深く腰掛け て、足はフットレストの上に乗せ、腕 はアームレストの内側に入れてくださ い。 ⑪ ムービングシートの格納後、ワイヤレス リモコンの"上"又は"下"ボタンを約6秒間 操作しないでいると、オートパワーオフ 機能により自動的に電源が"OFF"になり ます。電源が"OFF"になるとワイヤレス リモコンの電源ランプが消灯します。 ⑫ ワイヤレスリモコンを背もたれ左上のポ ケットに収納します。 ・ 足がカーペットやドア開口部などに 引っかかったり、かかとがフットレ ストの下に潜り込まないよう十分注 意してください。 ・ ムービングシートが動き出すとき、 警報ブザーが"ピッ"と鳴ります。 ・ ムービングシートが格納されると、 警報ブザーが"ピピッ"と鳴ります。 ・ ワイヤレスリモコンをシートの上や フロアなどに放置しないでください。 誤って電源スイッチやボタンを押す と、誤作動したり、ワイヤレスリモ コンが故障するおそれがあります。 ・ ムービングシートの背もたれ左上にワ イヤレスリモコンを収納できるポケッ トが付いています。 ・ ポケットには、ワイヤレスリモコン以 外入れないでください。 16 助手席ムービングシートの使いかた ⑬ 足をフロアへ降ろし、フットレストを格 納します。シートベルトを正しく着用し ます。 降車するとき ・ 降車するときは、「乗車するとき」の逆の手 順で行ってください。 ・ シートベルトがアームレストやシート全体 に引っかからないよう操作してください。 ・ シートベルトを着用したままムービン グシートを操作しないでください。 シートベルトにより、ケガをするおそ れがあります。 ・ シートベルトは正しく着用してくださ い。シートベルトの着用のしかたは 三菱自動車工業(株)発行の「取扱説明 書」をお読みください。 ・ シートベルトは、胸部固定ベルトを着 用したまま着用できます。 ・ 着座姿勢保持が困難な方は、胸部固定 ベルトを着用した上でシートベルトを 着用してください。 ⑭ 助手席ドアを閉めます。 ・ 助手席ドアを閉めるときは、ムービン グシートに座っている方の手や腕を挟 まないよう注意してください。手や腕 がアームレストの外側に出ていると、 ドアとアームレストの間に挟まれてケ ガをするおそれがあります。手や腕は 必ずアームレストの内側に置いてくだ さい。 17 助手席ムービングシートの使いかた ワイヤレスリモコン ・ 電源スイッチを押すと電源がONになり、 電源ランプが点灯します。 ・ "下"ボタンを押すとムービングシートの 出回転(車外方向)と下降ができます。 ・ "上"ボタンを押すとムービングシートの 上昇と入回転(車内方向)ができます。 ・ "下"ボタンと"上"ボタンを一緒に押すと ムービングシートは作動しません。 ・ 電池が消耗すると電源ランプ(赤)が点 灯しなくなります。点灯しない場合は 電池を交換してください。 電池の交換は、P.19/「電池交換」をお 読みください。 ・ "上"又は"下"ボタンを押している間は 電源ランプが緑色に点滅します。 ・ ワイヤレスリモコンを以下のように扱 わないでください。故障の原因になる 場合があります。 リモコン操作はムービングシートから 1m以内で行ってください。 (電波環境など、状況によって作動距離 が変わったり、正常に作動しない場合 があります。正常に作動しない場合は、 乗降スイッチを使って操作してくださ い。) オートパワーオフ機能 ・ 電源が"ON"の状態で、約6秒間"上"又 は"下"ボタンの操作をしないと、自動的 に電源が"OFF"になるオートパワーオ フ機能がついています。オートパワー オフ機能が働いたときは、再度電源ス イッチを押して電源を"ON"にしてく ださい。 18 助手席ムービングシートの使いかた ● 電池交換 ③ 電池の方向に注意し、新しい電池と交換 します。 使用電池 : CR-2032 ・ ワイヤレスリモコンのケースを開けた ときはリモコン内部に触れないように してください。 ・ 電池は必ず新品と交換してください。 ・ 電池を廃棄するときは、各市、区、町、 村の処分方法を確認してください。 ① ワイヤレスリモコン裏側の電池ケースを 硬貨などで回します。 ④ 電池ケースを外した手順と逆の手順で 取り付けます。 ⑤ ワイヤレスリモコンの電源を入れ、"上" ボタン及び"下"ボタンを押してムービン グシートが作動するか確認します。 ・ ワイヤレスリモコンをシートの上や フロアなどに放置しないでください。 誤って電源スイッチやボタンを押す と、誤作動したり、ワイヤレスリモ コンが故障するおそれがあります。 ・ ムービングシートの背もたれ左上にワ イヤレスリモコンを収納できるポケッ トが付いています。 ② 電池ケースを外します。 19 胸部固定ベルトの使いかた 胸部固定ベルトの使いかた 取り付けかた ・ 胸部固定ベルトはシートベルトでは ありません。胸部固定ベルトを着用し ているときも、走行中は必ずシートベ ルトを着用してください。シートベル トをしないまま走行すると、衝突時な どに身体を保持できず、重大な傷害に つながるおそれがあります。 ① ヘッドレストを取り外します。(三菱自動 車工業(株)発行の「取扱説明書」をお読み ください。) ② 下図のように面ファスナー部を前側にし て取り付けます。 このとき、ストラップがヘッドレスト取 付穴の内側になるようにします。 ・ シートベルトは、胸部固定ベルトを着 用したまま着用できます。 ・ 胸部固定ベルトは、着座姿勢保持が困難な 方がムービングシートに座っているときに、 上半身を保持するために使用します。 ・ 胸部固定ベルトのストラップは、必ず ヘッドレストの支柱の内側になるよう に取り付けでください。ストラップを ヘッドレストの支柱の外側に取り付け ると、胸部固定ベルトがずれ落ちて、 機能が十分発揮できなかったり、ムー ビングシート作動時に引っ掛かり、 ムービングシートを破損させるおそれ があります。 ・ 着座姿勢保持が困難な方には、介助者が走 行中の着座姿勢に常に注意を払い、必要に 応じて胸部固定ベルトを使用してくださ い。 20 胸部固定ベルトの使いかた ③ ヘッドレストを取り付けます。(三菱自動 車工業(株)発行の「取扱説明書」をお読み ください。) ・ 胸部固定ベルトを着用するときは、 アームレストの外側を通したり、腕の 外側を通したりしないでください。 必ず両脇の下を通してください。胸部 固定ベルトの機能が十分発揮できない おそれがあります。 ・ 胸部固定ベルトは、アームレストを引 き下げた状態で取り付けてください。 着用のしかた 胸部固定ベルトを着用するときは、面 ファスナー同士を斜めにかけたり、上 下にずれたりしないようにしてくださ い。面ファスナーの密着力が低下し、 胸部固定ベルトの機能が十分発揮でき ないおそれがあります。 ① 胸部固定ベルトをムービングシートに 座っている方の両脇の下を通します。 ② 胸部固定ベルトを胸部にたるみなく密着 させます。 ③ ファスナーの上下を合わせ、ずれないよ うに面ファスナーの全面を手で密着させ ます。 ・ 胸部固定ベルトで上半身を締め付ける ことが、乗員に悪い影響を与えると思 われるときは、使用を控えてください。 ・ ムービングシートに座っていないとき は、胸部固定ベルトが外側に垂れ下が らないように、面ファスナーで止めて ください。 21 車いす固定用ゴムネットの使いかた 車いす固定用ゴムネットの使いかた ・ 車いすをラゲッジルームに載せたときに、 固定するためのゴムネットです。 固定可能な車いすサイズの目安 ・ 下表のサイズの車いすが、ラゲッジルーム に固定可能な車いすの目安です。お客さま の車いすのサイズを確認してください。 ・ 車いす以外のものを固定しないでく ださい。事故や故障の原因になりま す。 ・ 固定可能な車いす以外は固定しない でください。車いすが車いす固定ネッ トから外れて、思わぬ事故につながる おそれがあります。また、バックドア が閉まらなかったり、バックドアガラ スなどが破損するおそれがあります。 ・ 折りたたみ時の車いすの形状によって はラゲッジルームに完全に収まらない 場合があります。 ・ 収納可能な車いすは「ハンドルが折りたた み式の車いす」です。 ・ 数値は後席シートのスライドを最後端、 リクライニングを垂直にした状態で車い すを立てて固定した場合のサイズの目安 です。(後席シートを前にスライドするこ とで、より折りたたみ幅が広い車いすを 積むことができます。) ・ 数値は車いすカタログ寸法です。 22 車いす固定用ゴムネットの使いかた 使いかた ① フックの形状が上下で異なりますので、 上下を確認します。 ④ ラゲッジフック(左右)に取付フックをか け、ゴムネットのフック(下)をかけます。 ⑤ 車いすをラゲッジルームに収納します。 ⑥ 後席シートのヘッドレスト部(2か所)に ゴムネットのフック(上)をかけます。 ② バックドアを全開にします。 ③ スライドレバー又は、ストラップを操作 し、後席シートを前方へスライドします。 ⑦ ゴムネットの張りが弱いときは、ネッ トをフック(上)にたぐり寄せるか又は、 フック(上)の取付位置を変えて、張り を調整してください。 車いすをゴムネットで固定したときは、 後席シートの背もたれを倒さないでく ださい。 23 万一のとき 万一のとき ムービングシートが動かなくなったとき ・ ムービングシートが動かなくなったときは、以下の項目を確認してください。 バッテリーがあがっていないか確認 してください。 エンジンを始動してください。エンジ ンが始動できないときは、バッテリー を充電又は交換してください。 ヒューズ・ヒュージブルリンクがきれ ていないか確認してください。 切れているときは、三菱自動車販売店 で点検を受けてください。 (P.33/「ヒューズの位置」、 P.34/「ヒュージブルリンクの位置」) ワイヤレスリモコンの電源が入って いるか、電池が切れていないか確認 してください。 電源を入れてください。電池を交換し てください。(P.18/「ワイヤレスリモ コン」) ・ ムービングシートが回転しないときは、上記の項目に加え、以下の項目を確認してください。 背もたれが運転席と干渉していない か確認してください。 リクライニングレバーを引いて、背も たれを起こしてください。 ・ ムービングシートが下降しないときは、上記の項目に加え、以下の項目を確認してください。 昇降下降限スイッチが異物等で押さ れていないか確認してください。 異物等を取り除いてから再操作して ください。 24 万一のとき ・ ムービングシートの動きが時々止まるときは、以下の項目を確認してください。 加熱によりサーキットブレーカーが 作動している場合があります。 サーキットブレーカーは、気温や使用 条件などによりモーターが過熱した ときに作動し、温度が下がると自動 復帰します。頻繁に作動するときは 三菱自動車販売店にご相談ください。 警報ブザーが鳴ってムービングシートが停止した場合 ・ 警報ブザーが鳴ってムービングシートが停止した場合は、以下の項目を確認してください。 25 警報ブザーが"ピピピピ・・・・" と鳴り、ムービングシートが自動で少 し戻って停止した場合。 挟み込み防止機能が作動しています。 異物等が挟まっていないか確認し、 異物等を取り除いてから再操作して ください。(P.7/「挟み込み防止機能」) 警報ブザーが"ピーピーピーピー・・・・ (乗降スイッチを押している間、吹鳴 します。)"と鳴って停止した場合。 一旦スイッチ(ボタン)から手を離し、 再度スイッチ(ボタン)の"上"を押し てシートを格納してください。 スイッチの再操作で、スライドアップ シートが動かない場合又は、再び警 報ブザーが鳴って停止する場合は、 制御システムのリセット(復帰)を実 実施するか、三菱自動車販売店へ連絡 してください。(次ページ以降に詳しく 説明しています。) 万一のとき 緊急時の処置 (A)乗降スイッチ操作での格納 (B)制御システムのリセット(復帰) ※ シートが格納位置にない状態で乗降ス イッチ又は、ワイヤレスリモコンを押し たときに警報ブザーが"ピーピーピー ピー"と吹鳴し、シートが動かない場合、 制御システムの異常が考えられます。以 下の(A)→(B)→(C)の順番にムービング シートの格納を試みてください。 (A)乗降スイッチ操作での格納 助手席ドアに付いている乗降スイッチの "上"側を押して、ムービングシートが動く か確認してください。 ムービングシートが動く場合は、乗降ス イッチの"上"側を押してムービングシート を格納してください。 ムービングシート格納後、車両を移動し 三菱自動車販売店で点検・修理を受けてく ださい。 (B)制御システムのリセット(復帰) ・ (A)の方法でムービングシートが格納でき ない(動かない)ときは、以下の方法で 「制御システムのリセット(復帰)」を実施し ムービングシートを格納してください。 ・ ムービングシート格納後、車両を移動し 三菱自動車販売店で点検・修理を受けてく ださい。 ・ 制御システムをリセット(復帰)させる ときは、ムービングシートには座らな いでください。ムービングシートに 座っているとリセット(復帰)操作はで きません。 ・ 制御システムのリセットを完了しない 状態で通常の使用を再開しようとする と、正常に作動しないおそれがありま す。必ずリセット完了まで作業し、 警報ブザーが停止していることを確認 してください。 ① 背もたれが倒れているときは、背もたれ を戻してから、アームレスト(左右)を引 き上げ、フットレストを格納します。 26 万一のとき ・ 制御システムをリセット(復帰)させる ときには、ムービングシートのアー ムレストを格納していないと、車体 (インストルメントパネル、ドア、ピ ラー等)に干渉するおそれがあります。 ③ キースイッチ又はエンジンスイッチを 以下の要領で、9秒以内に3回ONにし ます。 <キースイッチのとき> ・ キーを差し込み、ACC→ONの動作を 9秒以内に、3回繰り返してください。 ② 助手席ドアスイッチの"押す"-"離す"の 動作を10秒以内に5回繰り返してくだ さい(10秒以内に5回ON-OFFさせる)。 このとき、ブザー音が鳴り始めます。 <エンジンスイッチ(インテリジェントキー 付き車)のとき> ・ ブレーキペダルを踏まずに、スイッチの "押す"-"離す"の動作を、9秒以内に8回 繰り返してください(OFFから押し始め る)。 ・ インテリジェントキーが車室内にない と電源モードをOFFからACC、又は ONに切り替えることはできません。 27 万一のとき ④ 警報ブザー音が等間隔に鳴り続けてい ることを確認します。 ・ 制御システムがリセットモードになる と、警報ブザーが"ピーッ、ピーッ、 ピーッ・・・"と鳴ります。 ・ 警報ブザーは制御システムのリセット (復帰)が完了するまで鳴り続けます。 ⑥ 乗降スイッチの"上"側を押し続けます。 ムービングシートが上昇→入回転→格納 します。シートが格納して自動停止した ら、スイッチから指を離します。 (ムービングシートが格納されると、警報 ブザーが"ピピッ"と鳴ります。) ⑤ 助手席ドアスイッチの"押す"-"離す"の 動作を10秒以内に3回繰り返します。 (10秒以内に3回ON-OFFさせる。) ・ 制御システムをリセット(復帰)させる ときは、ワイヤレスリモコンを使用し ないでください。必ず助手席ドアにつ いている"乗降スイッチ"を操作して ムービングシートを格納してください。 ・ 乗降スイッチの"下"側を押すと出回転 しますが、下降動作はしません。 ・ ②~⑤の操作を行わないと、ムービン グシートは動きません。 28 万一のとき ※ 回転が完了すると警報ブザー(ピーッ ピーッピーッ)が停止します。 制御システムのリセット(復帰)完了 ・ 以上の処置が終わりましたら、助手席ドア についている乗降スイッチを操作して、 ムービングシートが正常に作動することを 確認してください。 ・ (B)の方法でムービングシートが格納でき ない(動かない)ときは、次ページの「緊急時 の処置(C)手動での格納」の方法でムービン グシートを格納してください。 ・ ムービングシート格納後、車両を移動し 三菱自動車販売店で点検・修理を受けてく ださい。 ・ ムービングシートを手動で格納する ときは、次ページの「緊急時の処置 (C)手動での格納」をよく読んで、内 容を理解してから手順通りに作業し てください。手順通りに作業しない と、ムービングシートを破損させる おそれがあります。 29 万一のとき 緊急時の処置 (C)手動での格納 ※ ムービングシートを手動で格納する方法 は整備知識が必要なため、できるだけ 整備経験者が行ってください。 ① 誤作動防止のため、ムービングシートの ヒュージブルリンク(25A)<茶色>(P.34) を外すか、バッテリーの端子を外します。 (三菱自動車工業(株)発行の「取扱説明書」 及び「メンテナンスノート」をお読みくだ さい。) また、パーキングブレーキは確実にかけ て、セレクトレバーは P 位置にしてく ださい。 ・ ムービングシートを手動で格納した ときは、ムービングシートが固定 されません。走行するときは、 ムービングシートには座らないで ください。 ・ ムービングシートを手動で格納する ときは、できるだけ手袋(軍手など) をはめてください。 ・ ムービングシートを手動で格納する ときは、以下の方法をよく理解し、 安全を確認しながら作業してくださ い。 ・ ムービングシートを手動で格納する ときは、ムービングシートが車体 (インストルメントパネル、ドア、 ピラーなど)にぶつからないように 注意しながら作業してください。 ② アームレスト(左右)を引き上げ、背もた れを前に倒します。 ・ スパナ、ドライバーは工具袋に収納 されています。(三菱自動車工業(株) 発行の標準車「取扱説明書」をお読み ください。) 30 万一のとき ③ フットレストを格納します。 ⑤ スパナを使ってムービングシート右下の ロックナットゆるめます。 スパナを使って、ストッパーボルトをゆ るめます。(5回転以上) ④ シートを押さえながら、スパナを使って ドライブチェーン端末のロックナット (2個)及び調整ナット(2個)を外します。 ・ ロックナット及びストッパーボルトを ゆるめるときは、外れるまで回転させ ないでください。 ・ ロックナット、ストッパーボルトを紛 失しないように注意してください。 ・ ナットを紛失しないように注意してく ださい。 31 万一のとき ⑥ ムービングシートを持って、シートを レールに沿わせるようにして、シートが 格納するまで持ち上げます。このとき、 たるんだチェーンをたぐりよせながら シートを持ち上げてください。 ⑦ ムービングシートが上昇したら、シート を左右にゆさぶりながら回転させ、車内 へ格納します。 ・ ムービングシートを回転させるときは、 手や指を挟まないよう注意してくださ い。 ・ ムービングシートを手動で格納したと きは、シートは完全に正面を向きませ ん。 ・ ムービングシートを持ち上げるときは、 手や指を挟まないよう注意してくださ い。 ・ ムービングシートを手動で格納すると きは、シートが完全に上昇するまで持 ち上げてください。 ・ シートは持ち上げられた位置でロック されません。途中で手を離すと、シー トが落ちてきて手や指、足などを挟ま れてケガをするおそれがあります。 ・ ムービングシート格納後、車両を移動し 三菱自動車販売店で点検・修理を受けて ください。点検・修理が済むまで、ムー ビングシートは使用しないでください。 ・ 手動での格納では、ムービングシート は完全格納に至っていないため、シフ トロックが解除されません。セレクト レバーを P 位置から動かすときは、シ フトロック解除ボタンを押してくださ い。シフトロック解除ボタンの操作方 法は、三菱自動車工業(株)発行の「取扱 説明書」をお読みください。 走行するときは、ムービングシートに は座らないでください。 32 万一のとき ヒューズ・ヒュージブルリンク・ サーキットブレーカーの位置 ・ ワイヤレスリモコン用のヒューズ(3A) <紫色>は、ダッシュサイドフィニッシャ 内に付いています。 ・ 交換するときは三菱自動車販売店にご 相談ください。 ● ヒューズ ・ ムービングシートのヒューズ(3A) <紫色>は、ムービングシート左側のカ バー内に付いています。 ・ 規定容量以外のヒューズや、ヒューズ の代わりに、針金、銀紙などは絶対に 使わないでください。配線などが過 熱・焼損し、火災につながるおそれが あります。 ・ 交換してもヒューズが切れるときには 三菱自動車販売店で点検を受けてくだ さい。 33 万一のとき ● ヒユージブルリンク ・ ムービングシートのヒュージブルリンク (25A)<茶色>は、エンジンルーム内の バッテリーの横に付いています。 ● サーキットブレーカー ・ ムービングシートのサーキットブレーカー は、ムービングシート左側のカバー内に 付いています。 気温や使用条件などによりサーキットブ レーカーが作動する場合があります。 サーキットブレーカーが作動したときは、 温度が下がるまで復帰しません。(温度が 下がると自動復帰します。) ・ サーキットブレーカーが頻繁に作動 するときは、三菱自動車販売店で 点検を受けてください。 セレクトレバーが操作できないとき ・ ムービングシートが完全に格納されてい ないとセレクトレバーが操作できません。 格納されていない場合は、ムービング シートを完全に収納してください。 (P.8/「シフトロックシステムについて」) 34 助手席ムービングシートの点検・お手入れ 助手席ムービングシートの点検・お手入れ お手入れ ・ ベンジン、シンナーなどの有機溶剤や、 酸、アルカリ性の溶液を使わないでく ださい、変色やしみ、強度低下などの 原因になります。 ● シート地 ・ 汚れを取るときは、中性洗剤を薄めてや わらかい布に含ませ、軽くふき取ります。 そのあと水にひたした布を固くしぼって ふき取ります。 ● 樹脂カバー ・ やわらかい布でふいてください。汚れが ひどいときは、中性洗剤を薄めてやわら かい布に含ませ、軽くふき取ります。 そのあと水にひたした布を固くしぼって ふき取り、最後に乾いたやわらかい布で 水分をふき取ってください。 35 バッテリーの点検等をするとき ・ バッテリーの点検や清掃などでバッテ リー端子を外すときは、必ずムービング シートを格納した状態で行ってくださ い。 助手席ムービングシートの点検・お手入れ 定期点検整備 ・ 点検整備は故障を未然に防ぎ、お車を安全快適にお使いいただくために欠かせないものです。 下記の点検をおすすめいたします。 点検時期 点検整備項目 ムービングシートの作動状態 ・ 入回転、出回転時 ・ 上昇、下降時 ・ シフトロック作動確認 取り付け部のガタ 日 常 点 検 6 ヶ 月 毎 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 備 考 引っかかり、異音など ○ 36 助手席ムービングシート 初版発行 2015年 5月 複製を禁ず 特装部 〒712-8011 岡山県倉敷市連島町連島133-1 RB-32594-F ■架装販売元 特 装 部 〒712-8011 岡山県倉敷市連島町連島133-1 tel : 086-446-4646 (代表) 086-446-8105 (ダイヤルイン) fax : 086-446-8103 http://www.marubun-car.jp/mspv/ RB-32594-F
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