国際交流講演会 生徒感想文

◆国際交流講演会 生徒感想文◆
6月4日(木)に外務省の岸守さんをお招きして、
「国際交流講演会」を開き
ました。
詳細については、本校HPの「新人先生奮闘記」をご覧ください。
生徒の感想文のうち、いくつかご紹介します。
※最初、
「難民ってカッコイイ」という言葉を聞いた時、
「命からがらで逃避行を続けている難民をカッコイイって思うの
は失礼だ」とも思った。しかし、難民の人たちが持つ思いやりや一生懸命取り組んでいる姿は、まさしく「カッコイイ」
と思って良いと思った。
※考え方によって、世界は狭くなったり、広くなったりするということを、よく理解できました。印象に残った項目は、
『星の王子さま』の「かんじんなことは目に見えない」ということです。探そうとするものは、いつも目に見えているも
のだったような気がします。心で感じ取ることが大事なんだと思いました。
あと、他力本願もときには大切だということも分かりました。時には人に頼ることも必要だと思いました。ただし、能
動的に。
※私にはカンボジアから亡命した親戚がいます。だから、彼らはカンボジア系アメリカ人となり、生活しています。しか
し、アメリカにいても何か違うと違和感を感じ、カンボジアに行ってもアメリカ人だから、ここには居場所がないと感じ
たそうです。そういう人たちの帰る場所、居場所を作りたいと思っていました。そして、今日、難民の人たちへのケアと
して帰る場所を作ると言っていたのが、すごく印象に残りました。とても良い話をありがとうございました。
※見えていても見ていなければ、それはその物事をただ認識しているだけで、大きな音が聞こえても、聞く気がなければ、
それは“音”として存在していないのと一緒であるというのは、とても深いと思いました。
人にとって意識しているかいないかで、同じものでも見え方や聞こえ方が変わってくることが、改めて分かりました。
※難民の方々の話が印象的でした。本来の“かっこよさ”を感じました。
今まで「募金してあげる」と思っていた自分に腹が立ちました。同じ目線で考える大切さを感じました。
※『星の王子さま』の言葉の意味がすごく印象に残った。言葉の中の「かんじんなもの」は物事の表面的な部分ではなく
て、そのもののために「自分がどれだけ頑張れるか」ということではないかと強く感じた。
そして、今、私は日本人の価値観しか持っていないから、外国の価値観なども知っていくと、日本とは違ったものが見
えてくるんじゃないかなと思った。でも、まだそんな大きな違いの価値観を身に付ける前に小さな違いの価値観を身に付
けていきたいと思った。
※講演の中の「沈黙は金」という日本の文化についてのお話で、心にぐさっと来ました。元々、私はあまり話をする方で
はないのと、自分で良い仕事をした!と思っても、素直にそれを口に出せないからです。黙っていたり、じっとしていて
は何も変わらないのだから、自分から能動的に動くべきなのかな、と思いました。「沈黙は金」という言葉は、日本人の
悪いところも示しているかなと感じました。
※50分間の講演会の中で一番印象的なものは、「本当に大切なものは目に見えない」ということです。そのお話を聞い
て本当にその通りだなぁと思いました。相手を思う気持ちや、相手に伝えたい言葉などは目に見えるものではないので届
きにくいことが多いです。だけど、人から人へと何かを伝えるときに一番大切なものは、気持ちや言葉だと思います。そ
れを大切にできたら、きっと相手とも心が通じ合えるし、わかり合うことができると思います。
※それぞれの国にはそれぞれの民族性、そしてそれぞれの民族にはそれぞれの価値観というものが存在するということを
改めて認識させられるような話を聞けて、とても良かったと思う。そして、それぞれの価値観の違いは、時におもしろく、
時に非常に残酷であるのを学べて良かったとも思いました。
※今までも国際交流などを学んできて、文化や考え方の違いがあることは知っていたが、今回の岸守さんの話を聞くこと
で、その文化の違いをより具体的に感じることができた。日本で美しいとされていた考え方が、実は海外ではまったく共
感されていなかったということに、正直驚いた。今までを振り返っても自分自身、そういったところがあったかもしれな
い。しかし、それでは海外では認められない。それは国際化の進む世界ではデメリットになってしまう。そこに自分で気
づくのは難しいが、この話で学ぶことができた。それは今後につながっていくと思う。