参考文献を自分でたどれますか?

参考文献を自分でたどれますか?
参考文献って何?
学術書や論文を読むと、著者がその作品・論文を書くために参考にした本・論文がリストアップされ
ていたり、注釈・脚注でそのつど表示されたりしていますが、皆さんは見つけたことがありますか?
これらは、
「参考文献」
「引用文献」
「References」と言われています。
「書名」
「雑誌名」
「雑誌に載っている記事のタイトル」「本の中の章の見出し」「Web ページ」とあら
ゆる可能性があるので見分けるスキルが必要です。
授業中に「これを読みなさい」って薦められたけれど・・・
「これ読んでレポート書きなさい」って先生にプリントを渡されたり、板書された経験ないですか?
これも参考文献と同じスタイルで示されていますので「書名」
「雑誌名」
「雑誌に載っている記事のタイ
トル」
「本の中の章の見出し」
「Web ページ」とあらゆる可能性があります。この違い見分けることでき
ますか??
実際に、リストの例を見てみましょう。
あなたは大学図書館で、以下の資料を自分で探すことができますか?
参考文献リストの例
■ 参考文献
1) 松平陽子. 『土竜のひとり言』大阪:澪標, 2004
2) 一丸藤太郎, 菅野信夫編著. 『学校教育相談』東京,誠信書房, 1998
3) 増永理彦.住宅供給と居住地の再生 『住まいと社会』 東京 : 彰国社 , 2005 p.76~p.92
4) 大和田, 攝子・ 阪, 永子.KFD(動的家族画)に見られる被虐待児の特徴 『研究紀要 人文科学・自然
科学篇』Vol. 45,
2004, p.1-14
5) Nishigauchi Taisuke “Short Answers as Focus”.“Theoretical and applied linguistics at Kobe
Shoin” Vol.9, 2006, p. 73-94
6) 国立国会図書館 “テーマ別調べ方案内”
<http://www.ndl.go.jp/jp/data/theme.html>(参照:2006-11.30)
7)
NHK 放送文化研究所世論調査部編 1996
NHK 世論調査事典
大空社
注意
参考文献の記述スタイルは他にいろいろありますので、ここで説明するものと異なる場合があります。
ただし「著者名」
「タイトル」などの決まった項目(=書誌情報)が どれか、しっかり把握できれば読み解けますので
ここの一般的記述スタイルをまずはマスターしてみてください。
図書と雑誌の見分け方
雑
誌
: 巻数・号数が書かれている・Vol.○や○巻○号という言葉がある
著者名の後に「題名」らしきものが 2 つ並んでいる
Web ページ : URL が記入されている
図
書
: 上記以外のもの
<雑誌の例>
4)大和田, 攝子・ 阪, 永子.KFD(動的家族画)に見られる被虐待児の特徴 『研究紀要 人文科
学・自然科学篇』 2004.3, Vol. 45, p.1-14
著者の後にタイトルが 2 つある
Vol 表示がある
5) Nishigauchi Taisuke “Short Answers as Focus”.“Theoretical and applied linguistics at
Kobe Shoin” Vol.9, 2006.3, p. 73-94
著者の後にタイトルが 2 つある
Vol 表示がある
<Web ページの例>
6)
国立国会図書館 “テーマ別調べ方案内”
<http://www.ndl.go.jp/jp/data/theme.html>(参照:2006-11.30)
<図書の例>
URL の表示
1)
松平陽子. 『土竜のひとり言』大阪:澪標, 2004
2)
一丸藤太郎, 菅野信夫編著. 『学校教育相談』東京,誠信書房, 1998
3)
増永理彦.住宅供給と居住地の再生 『住まいと社会』 東京 : 彰国社 ,2005 p76~p92
図書の見方
図書では「図書全体」か、
「図書の一部分」かを区別することがポイント!
本の全体:ページ数や章の番号が書かれているとき
本の一部:ページ数や章の番号が書かれているとき
図書(全体)
著者名
タイトル
出版地
出版者(社)
出版年
ページ
<例>
著者名
タイトル
出版地
1) 松平陽子. 『土竜のひとり言』 大阪 :
著
者
名
タイトル
出版者(社)
澪標
出版年
, 2004
出版地
出版者(社)
出版年
2) 一丸藤太郎 菅野信夫編著. 『学校教育相談』 東 京 :誠 信 書 房 , 1998
図書(一部分)
著者名
章などの見出し
タイトル
出版地
出版者(社) 出版年
ページ
<例>
著者名
章の見出し
図書のタイトル
出版地
3)増永理彦.住宅供給と居住地の再生 『住まいと社会』 東京 :
出版者(社)
出版年
ページ
彰国社 , 2005 p76~p92
ページの表記法
p.○○-p.△△
○○~△△まで
p.○○
○○ページから開始
○○p.
総ページ数が○○
雑誌の見方
一般的に参考文献に載るときは、雑誌全体ではなく、論文のタイトルとそれがどの雑誌に載っている
かが記されているので、論文タイトルと雑誌名を混同しないようにするのがポイント!
雑誌の中の論文
論文執筆者名
論文タイトル
雑誌タイトル
巻数
号数
出版年
ページ
<例>
執筆者名
論文タイトル
雑誌タイトル
4) 大和田攝子・阪永子.KFD(動的家族画)に見られる被虐待児の特徴 『研究紀要 人文科学・自然科学
巻数
出版年 月
ヘ ゚ ー シ ゙
篇』 Vol.45,2004 . 3 , p1-14.
5)
執筆者名
論文タイトル
雑誌タイトル
Nishigauchi Taisuke “Short Answers as Focus”.“Theoretical and applied linguistics at Kobe
Shoin”
巻数
出版年
Vol.9, 2006 ,
ページ
p. 73~94
WEB ページの見方
ウェブサイトを引用している場合は、ウェブ上のアドレスにあたる URL が明記されます。
また、ウェブサイトは変更されやすいため、厳密に記述する場合は参照した日付(見た日)が
カッコで付記されます。
WEB ページ
著者名
Web ページ名
URL
参照日付
<例>
著者名
Web ページ名
7) 国立国会図書館 “テーマ別調べ方案内”
URL
参照日付
<http://www.ndl.go.jp/jp/data/theme.html>(参照:2006-11.30)
ここまで読み解くことができたら、大学図書館の OPAC で
その図書・雑誌があるかを調べると、参考文献にたどりつけます!
神戸松蔭女子学院大学図書館(2006.12)