1番 柳村 一議員 ・臨時・非常勤職員について ・不登校について ・いじめについて 〇議長(山谷 仁君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次に、1番柳村一君の発言を許可いたします。ご登壇願います。 〇1番(柳村 一君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 1番柳村一君。 〇1番(柳村 一君) 議席番号1番、柳村一です。さきに通告をしている3項目について質問をいたします。 まず、臨時並びに非常勤職員について質問いたします。昨年2月に第3次滝沢村職員定員管理計画を1年早く 見直し、第4次滝沢村職員定員管理計画が策定されました。第3次の計画も1年前倒しで策定したことを考える と、5年間の計画は今の時代の流れの速さにちょっと適さない期間ではないかと感じております。ちょうど5年 前の9月定例会で、私は広域合併について質問をしておりますが、そのとき滝沢が単独で市制を目指すというこ とは考えておりませんでした。5年間という計画の期間を一考する必要もあるのではないかと思います。 さて、今回の第4次滝沢村職員定員管理計画では、福祉行政サービス等の需要急増による福祉分野等の人員充 実、市制移行に向けた行政機能の強化、技能労務職員の職務等の見直し及び業務委託による効率化などの内容で、 効率かつ効果的な職員配置や事務執行により定員の抑制を図っていくとしておりますが、臨時並びに非常勤職員 に対する明記がなされておりません。滝沢村の職員録には、平成 22 年度から非常勤職員が記載されました。そ の年は 50 名ほどでしたが、今年度は 60 名を超えております。臨時職員を含めて、かなりの非正規職員が現在 本村で働いておると思われます。そこで、行政サービスを運営する上で、今や必要不可欠な存在となっている臨 時並びに非常勤職員についてお伺いいたします。 1点目、本年度の臨時並びに非常勤職員の人数と過去 10 年間の人数及び全職員に対する比率の推移について お伺いします。 2点目、第4次滝沢村職員定員管理計画での基準職員数に係る臨時並びに非常勤職員の計画人数とおのおのの 人件費の試算についてお伺いします。 3点目、今後の臨時並びに非常勤職員の賃金や労働条件等の待遇と採用についての考えについてお伺いいたし ます。 以上、3点についてお願いします。 次に、不登校について質問いたします。平成 23 年度事業実績報告書によると、派遣指導主事設置事務、学校 教育指導事業、ラーニング・サポーター・プロジェクト事業、不登校児童生徒解消事業により相談や支援を行い、 対策の充実を図り、不登校の解消に努めたとしております。しかしながら、ことし3月の教育施政方針において は、学校不適応対応の推進については、未然防止と早期対応に努めると述べておりますが、不登校と、次に質問 するいじめについては何も述べられておりません。そこで、まず不登校についての考えをお伺いします。 1点目、県教育委員会と村教育委員会の不登校に対する指導はどのように行われているのか。 2点目、村内の小中学校での不登校についての実態と要因をどのように分析しているのかをお伺いします。 以上、2点お願いします。 最後に、いじめについて質問いたします。いじめが原因による自殺が起こるたびに社会問題となり、文部科学 省が通知を出して対策を講じてきました。しかし、いじめはなくなることはなく、いまだに同じように繰り返さ れております。もはや教育現場だけの取り組みでは限界だと感じておるものでございます。児童生徒、教師、家 庭、地域が連携をとり、徹底的にいじめ問題へ取り組み、継続して対策を講じて、いじめが起こりにくい環境を 育てていく必要があると思います。そこで、いじめについての考えを伺います。 1点目、県教育委員会と村教育委員会のいじめに対する指導はどのように行われているのか。 2点目、村内の小中学校でのいじめの実態をどのように把握しているのか。また、いじめの判断や解釈の基準 と発見、対応、報告はどのように行われているのか。 3点目、いじめ対策の取り組みと職員に対する研修をどのように行っているのか。 4点目、いじめに対する学校、家庭、地域の連携についての考えといじめを生まない教育活動の考えについて。 以上、4点についてお伺いします。以上、よろしくお願いいたします。 〇議長(山谷 仁君) 柳村議員、今最後のいじめについての3番目、いじめ対策の取り組みと職員というふう に言いましたが、教員ですか。 〇1番(柳村 一君) 済みません、教員です。申しわけありません。 〇議長(山谷 仁君) 訂正をしてください。 〇村長(柳村典秀君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 柳村村長。 〇村長(柳村典秀君) 柳村一議員のご質問にお答えいたします。 初めに、臨時、非常勤職員についてのご質問にお答えいたします。まず、本年度の臨時職員、非常勤職員の人 数は、4月1日現在で臨時職員 33 人、非常勤職員 118 人を任用しております。過去 10 年間の臨時職員、非常 勤職員の人数及び全職員に対する比率についてでありますが、対象文書の保存年限が5年となっているため、平 成 20 年度以降の推移についてお答えいたします。平成 20 年度は正規職員 297 人に対し、臨時職員 26 人、非常 勤職員 50 人で 20.4%、平成 21 年度は正規職員 295 人に対し、臨時職員 30 人、非常勤職員 56 人で 22.6%、平 成 22 年度は正規職員 296 人に対し、臨時職員 32 人、非常勤職員 76 人で 26.7%、平成 23 年度は正規職員 290 人に対し、臨時職員 28 人、非常勤職員 94 人で 29.6%、平成 24 年度は正規職員 295 人に対し、臨時職員 33 人、 非常勤職員 118 人で 33.9%となっております。 5年間で非常勤職員の人数が2倍以上となっているのは、緊急雇用事業として実施した教育委員会の学力向上 指導員等の設置で約 30 人、介護保険地域包括支援などの高齢者支援関連事業の業務の増加による調査員、支援 員の配置で約 10 人のほか、特定健診の実施、職業相談室の設置など、新たな業務の増加などによるものであり ます。 次に、第4次滝沢村職員定員管理計画での臨時職員、非常勤職員の計画人数と人件費の試算でありますが、定 員管理計画は定数条例の対象となる正規職員について、中期的な観点から効果的な事務事業の執行に対する人的 資源配分及び財政的観点も一部視野に入れて管理するために策定しているものであり、これまでの職員定員管理 計画においても臨時職員、非常勤職員の採用計画や人件費は含めておりません。また、臨時職員は原則として6 カ月の任用期間であり、期間限定の事務、定型的な事務補助をするために任用しております。非常勤職員は、原 則として1年を任用期間として最大5年まで延長が可能であり、専門的知識、経験を必要とする特定業務、一般 職と比較して限定的な業務を担当させるために任用しており、個別業務の質や量、全庁的な人員配置を勘案して 短期的に柔軟な判断が必要となるため、年度ごとに計画的に採用する性質のものではなく、臨時職員、非常勤職 員の人件費についても限られた財源の中で柔軟に対応しているものであります。 今後の臨時職員、非常勤職員の賃金や労働条件等の待遇と採用についてでありますが、最低賃金や地域の雇用 状況等を勘案しつつ、変動する業務量と人員配置のバランス、業務の専門性、地域雇用の確保等を考慮して、正 規職員、臨時職員、非常勤職員の配置を効率的に組み合わせながら事務事業を効果的に実施できるよう、引き続 き必要な人材を確保してまいります。 〇教育長(盛川通正君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 盛川教育長。 〇教育長(盛川通正君) 私からは、不登校及びいじめについてのご質問にお答えいたします。 初めに、不登校に対する指導についてでありますが、県では学校教育指導指針を作成し、全教職員に配付して おり、この中で学校不適応の未然防止、早期発見、早期対応のための指導体制を整備すること、学校間、関係機 関等との連携を強化すること、教育相談体制の一層の整備を行うことの3点を示しており、これが各市町村教育 委員会及び各公立小中学校への指導となっております。その上で、県は児童生徒、保護者の悩みを直接聞くスク ールカウンセラー配置事業、児童生徒の個別支援をする学校生活サポート推進事業、学校と市町村教育委員会と のパイプ役となり、ケースによって福祉課等と連携して課題の解決に努めるスクールソーシャルワーカー配置事 業を実施しております。 本村の学校教育指導方針には4つの柱があり、その1つに学校不適応対策の推進を掲げ、学校に対し児童生徒 の自己存在感と好ましい人間関係に配慮した指導の充実に努めること、校内教育相談体制を確立すること等を指 導しております。その上で、児童生徒が通所するフレンド滝沢の開設、あったかハートのサポーター配置事業、 中1ギャップを解消し、小中学校の円滑な接続を目指すジョイントアップ・スクール事業を実施しているところ であります。 次に、村内小中学校での不登校の実態と要因分析についてでありますが、文部科学省は不登校を何らかの心理 的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因、背景により、年度間に 30 日以上欠席した児童生徒と定義しており ますが、病気によるものは除くこととしております。 本村の過去5年間の実態は、平成 19 年度の 66 人をピークに、平成 20 年度が 63 人、平成 21 年度が 60 人、 平成 22 年度は 44 人、昨年度は 47 人でありました。国の平成 22 年度のデータによれば、全国小中学校の不登 校出現率は 1.13%、県の出現率が 1.00%、そして本村の出現率は 0.89%となっております。 不登校の要因は、性格、発達課題などの個人要因、家庭、学校などの心理的、家庭的要因、転校、親の離婚、 死別等の突発事件等のきっかけ要因が絡み合っているものと捉えております。多いケースは、小学校では第1が 不安など情緒的混乱で 37%、第2が親子関係をめぐる問題で 33%、第3がいじめを除く友人関係をめぐる問題 で 23%となっており、中学校では第1がいじめを除く友人関係をめぐる問題で 29%、第2が無気力で 27%、第 3が不安など情緒的混乱で 26%となっております。 回復に効果のあった学校の措置としては、電話をかけ迎えに行った、保護者の協力を求め家族関係や家庭生活 の改善を図った、家庭訪問を行い学業や生活面での相談に乗ったの3点が小中学校に共通しております。日々の 取り組みを通して、明るく楽しい学級、学校の実現が予防的取り組みとして極めて重要であり、そのような望ま しい風土づくりの醸成に向けた学校を支援してまいりたいと考えております。 次に、県教委と村教委のいじめに対する指導についてでありますが、県及び村に共通するのは、知徳体を備え た調和のとれた人間形成を目指し、その中で豊かな心を育む教育の推進に努めているということであります。そ れは、学校活動全体を通じて思いやりの心を育む道徳教育の充実、集団活動を通して教師と児童生徒、または児 童生徒相互の人間的な触れ合いを基盤とした特別活動の充実を図るということであります。 全国的にいじめによる自殺が顕在化していることを受け、先月県ではいじめ相談電話紹介カードを県内の全児 童生徒に配付いたしました。これには教育委員長のメッセージも添付され、自分の命や誰かの命を奪うこと、暴 力やいじめで人を傷つけるようなことは絶対に許されないこと、悩みや心配事のある人は1人で抱え込まないで、 どんな小さなことでもだれかに相談してほしいことを児童生徒に呼びかけております。 本村では、昨年度まで各学校にいじめ問題への取り組みの徹底とともにアンケート調査を実施するよう指導し ておりましたが、今般の状況を踏まえ、先月の校長会議では独自に策定した資料をもとに、いじめを許さない学 校づくりをすることや全校集会等でガイダンスをしたり、広報で児童生徒、保護者に啓発したりすることでいじ め防止の指導に努めていること等を改めて指導いたしました。その後、教職員間の共通理解を図るよう、いじめ 問題への対応策について通知しております。 次に、いじめに係る実態把握の方法、いじめの判断基準及び対応等についてでありますが、平成 19 年に文部 科学省はいじめを当該児童生徒が一定の人間関係のある者から心理的、物理的な攻撃を受けたことにより精神的 な苦痛を感じているものであり、起こった場所は学校の内外を問わないと定義いたしました。 実態把握の方法としては、児童生徒や保護者等からの訴えはもとより、休み時間に1人で寂しそうに過ごして いないか、給食をとるときの表情はどうか、掃除や部活動の後片づけを1人でしていることはないかなどの教師 による観察及び児童生徒の内面を把握するためにアンケート調査を実施することで把握しております。例年4月 に前年度の問題行動調査を実施し、いじめ等について把握いたしますが、先月国から緊急調査の依頼があり、1 学期のいじめ発生等について各校に調査を依頼いたしました。 いじめの判断や解釈、基準について、教育委員会として整える必要があると考え、けんかやからかい等の類似 語との違いを明確にして、各校に周知しております。いじめとは、相手に精神的な苦痛を与えることを目的とし て行うものであり、相手が苦痛を感じることに喜びを感じていきます。したがって、この行為は継続し、場合に よってはエスカレートしていきます。 本村では、平成 21 年に岩手県立総合教育センターが作成した資料を参考とし、いじめの基準を5段階設定し ております。レベル1は、1対1の比較的軽度な言葉によるからかいや無視、レベル2は数名による軽度な言葉 によるいじめ、仲間外れや無視、レベル3はレベル2が継続し、蹴る、たたく、足をかける、物隠し等の肉体的、 精神的苦痛を伴うもの、レベル4は長期間の集団無視、強要、ぬれぎぬ等の実害があるもの、レベル5が万引き の強要、けがを伴う暴力、恐喝、窃盗等、法に抵触するようなケースとしております。 いじめへの対応は、早期発見と早期対応が大切であると考えており、いじめのレベルが2以上の場合は、チー ムで支援策を検討することとしております。基本的な対応について、次の8つのステップを定め、通知しており ます。1、いじめ情報の認知、2、管理職までの情報共有、3、事実関係の正確な把握、ここではいじめられた 子といじめた子から事情聴取を別々に行います。いじめられた子には、訴えを受けとめる姿勢で丁寧に傾聴して いきます。いじめた子には、いじめに至る心理的背景に配慮して聞き取りますが、うそやごまかしは許しません。 そして、保護者に連絡しなければならないほどの事態であることを理解させます。4として、チーム会議を開催 し、支援策を検討、5として学級担任が被害側の保護者に現時点までの報告を行うとともに、当面の学校の対応 策を伝えます。6として、加害側の保護者に電話で概要を伝え、来校を依頼します。7として、学校で加害側の 関係者会議を開催します。ここでは、開催理由を説明後、子供から事実を述べさせますが、被害側がどのように 受けとめていたかを教師が伝えます。そして、今後について確認し合います。8として、被害側の保護者と児童 生徒に対し、加害側と確認したことを伝えるとともに、学校が子供の心のケアに努めることも伝えます。教育委 員会への報告は、事案発生の都度、電話で報告するよう学校に求めております。 次に、いじめ対策の取り組みと教員に対する研修についてでありますが、学校、学級の風土づくりが最も大切 であると考えております。それは、さまざまなことにチャレンジできる学校、友達と学び合える学校、自分を理 解してくれる先生がいる学校など、児童生徒にとってあすも行きたい学校の実現であります。あわせて、教師が いじめはどの子にも起こり得るという危機意識を持つこと、いじめは人間として絶対に許されないという強い人 権感覚を持つこと、いじめられている子供を最後まで守り抜くという被害者保護の鉄則を貫くこと等も重要であ ると考えております。 教員研修は、県が実施する初任者研修や 10 年研修等で非行問題とあわせて生徒指導として扱っております。 具体的には、児童生徒理解の方法、教育相談の進め方、集団指導と個別指導の実際等であります。村主催の研修 会は、長期休業前に生徒指導連絡協議会を開催しておりまして、警察、防犯協会関係者との情報交換をしており ます。その他、近年はコンピューターや携帯電話の普及により、さまざまなサイトで誹謗中傷するなどのネット 上のいじめも大きな問題になっていることから、事故発生の予防的取り組みを充実させる観点で、5年前から小 中学校学校教員を対象とした情報モラル研修会を毎年開催しております。 次に、いじめに対する学校、家庭、地域の連携といじめを生まない教育活動の考えについてでありますが、近 年人間関係が希薄になり、家庭や地域社会で社会性を身につける機会が減少しております。また、情報化の進展 で間接体験や疑似体験が膨らみ、望ましい人間関係を築く力を身につけることが難しくなってきております。こ のような状況の中で、生徒の対人関係や社会性の未熟さがいじめの一因になっていることが指摘されております。 教育委員会といたしましては、望ましい人間関係を築く態度を形成し、他者と協力してよりよい生活を築くこ とができるようにするため、学校内外における児童生徒の集団活動や体験的な活動を一層充実することが重要で あると考えております。 〇1番(柳村 一君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 1番柳村一君。 〇1番(柳村 一君) 再質問させていただきます。 まず、臨時並びに非常勤職員についてお伺いいたします。5年間にかなり伸びているなというのが印象ですし、 職員録でしか私見ることができないので、まさかこれほど臨時職員、非常勤職員さんがいらっしゃるとは思いま せんでした。2008 年の国の調査によると、町村の全国平均が、全職員に対する比率ですね、31.4%ということ で、本村はちょっと高いのかなという感じがしますけれども、一方で経費節減のために正規職員を減らしながら 経費を節減しているのだよと見せておきながら、人件費に出てこない臨時職員とか非常勤職員がふえてきている という部分で、答弁でもありましたけれども、人件費についての試算をやっておられないようなのですけれども、 本当にこれで経費削減になっているのか、そこら辺どのようなお考えでしょうか。 〇企画総務部長(佐野峯 茂君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 佐野峯企画総務部長。 〇企画総務部長(佐野峯 茂君) 職員に係る人件費について、その経費だけということで一面的にちょっと捉 えられると、いろいろ住民の皆様にも誤解を与えると思います。私ども他市町村に比べ総人件費、臨時、非常勤 嘱託等々を入れた人件費で見ると、金額的には全体的には少なくなっていると。これは、やっぱり正職員の数が 少ないというのが一番影響はしているというふうに思います。そういう中で、臨時、非常勤嘱託も、今 2008 年 の比較ということでしたけれども、私どももその後ふえてきております。やっぱり国の制度とかもありますし、 私どもは職員はふやさないという方針をとってきたのは、そのとおり事実でございます。そういう中で、経費節 減ということだけではなくて、トータルして非常勤嘱託なりの人数がふえてきているということだと思います。 〇1番(柳村 一君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 1番柳村一君。 〇1番(柳村 一君) 簡単にお伺いしますけれども、正規の役場の職員と臨時職員、非常勤職員、あとは嘱託 員ですか、そこの仕事の内容というのはどのような区別をされているのでしょうか、お伺いします。 〇企画総務部長(佐野峯 茂君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 佐野峯企画総務部長。 〇企画総務部長(佐野峯 茂君) まず、臨時職員ですが、先ほど村長からも答弁ありましたとおり、極めて限 定的なものでございます。例えば選挙とか、それから税の申告時とか、大きな統計調査あるときの事務補助、そ れから例えば建設部門であれば、ある一定の時期に工事が集中する期間に地図を描いてもらったり、そういった ものになってまいります。 一方、非常勤の嘱託についてはさまざまな職種があります。まず、健康福祉分野と教育分野が多いのですが、 教育分野では緊急雇用を使いました、先ほどありましたあったかハートのサポーターとか、さまざまな事業が行 われております。やはりそこには、ある程度その知識を持った方がいいことと、極めて限定された仕事というこ とで、一般職員にはなじまないということがあろうかというふうに思います。それから、福祉部門では特に多い のが包括支援センターのほうの介護予防の関係でございます。こちらのほうが多くなっているということです。 それから、全体の定員管理計画の中でも職員をふやしたいという、特に民生部門なり、1階の部門から多いの ですが、それは窓口の非常に相談時間とかがやはりこういう経済状況とかによって複雑になってきていると。そ れを職員でやるか、非常勤の方でやるかというところはあるのですけれども、極めて限定された窓口については、 それなりの経験のある方であれば、そちらで十分行われるということでございます。 それから、もう一つは、警察のOBとか、税務のOBとか、金融機関のOBとか、専門的に税の関係とか、そ れから福祉関係の相談業務、そういった専門的な知識を有する方を知識、経験を生かしてその職に当たってもら うというようなこと、そういう形になっております。 〇1番(柳村 一君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 1番柳村一君。 〇1番(柳村 一君) 臨時職員の方は、手が足りないときに使うということで、実際ちょっと問題になりそう なところは、非常勤の職員の方で正規の職員の方と同じような仕事の内容をされている方が、最近ではよく官製 ワーキングプアと言われているのですけれども、非常勤職員の方でフルタイムで働いている方というのは何人ぐ らいいらっしゃるのでしょうか。 〇企画総務部長(佐野峯 茂君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 佐野峯企画総務部長。 〇企画総務部長(佐野峯 茂君) 現在非常勤嘱託は、29 時間勤務というふうになっております。そういう勤 務形態になっております。 〇1番(柳村 一君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 1番柳村一君。 〇1番(柳村 一君) フルタイムはないということで、正規と同じような仕事はさせていないよということな のですけれども、それにしましても答弁では1年から5年ぐらいの間でもう終わりだよという、一生懸命働いて いる方たちがせっかく雇用の場があって、5年の限定というのはしようがない、働いているかもしれないですけ れども、そこの分野ではある程度エキスパートになってきている方もおられるでしょうし、同じように正規職員 と一緒に行政サービスを一生懸命やっていると。そういう方に報いるために、もう少し延長してやるとか、では ほかの部署で今度は働いてもらえないかとかと、そういう融通みたいなことはやっていらっしゃるのでしょうか、 どうでしょうか。 〇企画総務部長(佐野峯 茂君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 佐野峯企画総務部長。 〇企画総務部長(佐野峯 茂君) それぞれの職にもよりますけれども、現場ではやっぱり長くやってもらって いると、非常にそういう方はなれてきて、住民との対応も非常に経験を有するということで、現場では恐らく続 けてほしいなというところあると思います。ただ、やはり期間が最長で5年という制約の中で行われているとい うこともありまして、また次の方を見つけるという形で、現段階では次のまた5年を延長してとか、場合によっ て1年ぐらいの延長はあるケースもありますが、原則は5年ということで、また次の方にお願いをしていくとい う形をとっております。 〇1番(柳村 一君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 1番柳村一君。 〇1番(柳村 一君) 市制を目指すと、今後は職員数が足りないだろうということで、正規職員をふやしてい くと。その中で、やっぱり非正規職員の方たちもかなり重要な部分を占めて仕事をやっていただくことになって くると思いますけれども、例規集で見ると非正規職員に関するやつは条例が1つと、規程か何かが2つしかない のです。滝沢村として、非正規職員の基準みたいなものというのはあるのでしょうか。 〇企画総務部長(佐野峯 茂君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 佐野峯企画総務部長。 〇企画総務部長(佐野峯 茂君) 今議員からご質問にあったとおり、規程として非常勤職員の任用等に関する 取扱要領、それから臨時的任用職員人事事務取扱要領というようなことで、今は運用をさせていただいていると いう状況でございます。 〇1番(柳村 一君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 1番柳村一君。 〇1番(柳村 一君) 5年間いれば倍にもなるような職員の方が、臨時とか非正規の職員を採用していて、3 つの条例規程だけで全て賄うというのは、今後雇われた方にとっても不安な部分も出てくると思うのです。市制 に向けてどんどん、どんどん職員のレベルアップもしていかなければならないときに、やはり非正規職員の待遇 等々ちゃんと指針を定めて、滝沢で働いていただく方にはこれだけのことをちゃんとやりますよとか、そういう ちゃんとしたものを出して職員を採用するべきではないかと思いますが、今後そういう基本方針みたいなものを つくる考えはあるのかどうかお伺いします。 〇企画総務部長(佐野峯 茂君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 佐野峯企画総務部長。 〇企画総務部長(佐野峯 茂君) 規程のほうはそういう形になっているのですけれども、常勤の職員と違うと ころはありますが、職務に関しては常勤の職員に、その仕事の内容ではなくて、勤務の仕方というのは、常勤の 職員に倣うところが多々ございまして、そちらのほうに倣うというようなことになっておりますので、今後そう いった課題のほうも把握しまして、もし課題があるとすれば、当然直すなり、新たなものとなると思いますが、 その辺についてはもう少し把握してみないと、現段階ではちょっとわからない状況でございます。 〇1番(柳村 一君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 1番柳村一君。 〇1番(柳村 一君) ただただ仕事が忙しくて手が足りないからということで、非正規職員をふやすのではな く、ちゃんとした基準、方針などを持っていただいて、その上で採用していくと。願わくは、非正規職員で働い ていた方の能力があるようであれば、正規職員として登用していくという、そういう道もあると思います。そこ ら辺をちゃんと整備しながら、非正規職員を雇ってはいかがかと思いますが、いかがでしょうか。 〇企画総務部長(佐野峯 茂君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 佐野峯企画総務部長。 〇企画総務部長(佐野峯 茂君) 例えば非常勤で来ていた方を常勤の職員として採用するということになれば、 私ども職員の採用についても現在は 27 歳とか 28 歳までというようなことでやっておりますが、内部的には社 会人の採用とか、いろいろ内部でも検討はされています。こういった非常勤で来ていた方々を採用するとすれば、 試験なのか、選考なのかということ、そういった場合、他の部署でももっと専門的に民間の方でやっている方も あるかもしれません。ですから、そういう方を任用するときにはそういう形でいいのか、もう少し公平性という ものがあるのか、さまざま検討していかなければならないと思います。 それから、公務員のこれからのあり方というのも、今の我々地方自治法なり、地方公務員法なり、そういった 制度の中でやっているのですが、やはりやりにくい部分もあるのも確かでございますし、職員からもさまざまな 提言もございます。ただ、この制度の中で運用していく中で、改善できることは一つ一つ改善していくというこ とになろうかというふうに思いますが、例えば採用をこの中からすると、今すぐというのはなかなか難しいこと だというふうに考えております。 〇1番(柳村 一君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 1番柳村一君。 〇1番(柳村 一君) 官製ワーキングプアにならないように、非正規職員にもちゃんと目をやって、働かせて いただきたいと思います。 次に、不登校についてお伺いいたします。不登校については、結構な件数で、その年によって推移があるので、 一概にどういう傾向だというのはなかなかわからないような形なのですが、いじめを除く友人関係の問題という のはありましたけれども、いじめに関係して不登校という児童生徒はいなかったのでしょうか、お伺いします。 〇教育長(盛川通正君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 盛川教育長。 〇教育長(盛川通正君) いじめに関しての不登校ということでございますが、いじめについては数件あったわ けでございますが、それら全て解決しておるわけでございますので、不登校というところには至っていないとい うことでございます。 〇1番(柳村 一君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 1番柳村一君。 〇1番(柳村 一君) なかったということはいいことです。 不登校の方たちの学習、特に中学校になるとどんどん、どんどん学習面でおくれていくわけですよね。そこら 辺の対策はどのようにとっているのかお伺いします。 〇教育長(盛川通正君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 盛川教育長。 〇教育長(盛川通正君) 当然不登校、学校に来られない状況がそこにあるわけで、学習についてもおくれが生 ずるということは、議員指摘のとおりなわけでございます。学校におかれましては、例えば学習プリントを定期 的に届けるとか、さらには学校に来ていても教室に入ることができないと、そういう子供さんもおるわけでござ います。そうした場合には、別室ということで、例えば保健室で学習をすると。その場合には、ワークブック等、 さらにはプリントを提供しながら補助の先生方が対応をしていると。そういう状況があるわけで、全て普通に教 室で学習しているお子さんよりは、少しおくれがあるというふうに捉えております。 〇1番(柳村 一君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 1番柳村一君。 〇1番(柳村 一君) なかなか難しい問題だと思いますが、不登校の児童生徒の中に留年措置になった事例と いうのは過去にありますか。 〇教育長(盛川通正君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 盛川教育長。 〇教育長(盛川通正君) 留年ということの質問でございますけれども、今まで各学校で休まれて、あとは学校 に来ないということになるわけでございますが、学校におかれましては、教育委員会と相談しまして、フレンド 滝沢に来る子供さんもおります。そういう場合には、出席扱いということで取り扱っておりますので、やはり子 供さんへの配慮を第一に考えながら対応しております。したがいまして、留年ということは今までは私の中では 記憶はございません。 〇1番(柳村 一君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 1番柳村一君。 〇1番(柳村 一君) 不登校というのは、どちらかというとご本人に原因があるところが多いので、今聞いて いじめに対する不登校はなかったというので、ひとまず安心はしましたけれども、いじめについてお伺いいたし ます。 いじめについての対策とか、いろいろお聞きしたのですが、実際本村で起こったいじめの件数はご答弁されて いないようだったので、把握している件数があったらお伺いしたいのですが、いかがでしょうか。 〇教育長(盛川通正君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 盛川教育長。 〇教育長(盛川通正君) 過去3年間のデータになるわけでございますけれども、平成 21 年度が小中合わせて 3件、平成 22 年度が9件、そして昨年度が8件ということでございます。 〇1番(柳村 一君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 1番柳村一君。 〇1番(柳村 一君) アンケート調査についても述べられているのですけれども、事件後のアンケート調査と いうのは、いじめに対するアンケート調査、そういうものというのはやられていないのでしょうか、お伺いしま す。 〇教育長(盛川通正君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 盛川教育長。 〇教育長(盛川通正君) アンケート調査に関してでございますけれども、毎年前年度の実態把握ということで、 4月にこれは行っておるわけでございます。今年度については、いろいろ全国での状況がありまして、緊急に調 査が入ったということでございます。したがいまして、調査は終了しておるというところでございます。 〇1番(柳村 一君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 1番柳村一君。 〇1番(柳村 一君) では、まだそれを集計はとっていないということでよろしいのかということと、あと7 月 10 日の「報道ステーション」であの大津の事件が報道されたわけです。そこからだんだん世の中大きな事件 性になってきたのですけれども、あの放送以降で国のほうからもやっぱりアンケートとれという形になってきた のだと思いますが、あの報道以降村として何か対策を行ったのかどうかお伺いします。 〇教育長(盛川通正君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 盛川教育長。 〇教育長(盛川通正君) あれ以降校長会議がありまして、その際に村の教育委員会でいじめ問題への対応等に ついてというA4のるる書かれたものを我々のほうで作成しながら、そして校長会議で提案し、そして校長さん 方からそれについての意見をもらいながら共通理解を図り、この方針でいこうというふうに確認をして、各学校 では取り組んでおります。 〇1番(柳村 一君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 1番柳村一君。 〇1番(柳村 一君) やっぱりそういう大きな事件があると、対応しなければいけないということで、村のほ うもそれに対応したということで評価しますけれども、文部科学省のほうも急いで、9月5日ですか、いじめ、 学校安全等に関する総合的な取り組み方針の策定というのを9月5日に出しておりますけれども、その中でもう 既に来年度の予算概算要求等々という資料が出て、目を通していると思います。その中で見ると、未然防止とい うのに約9億円、早期発見、早期対応に 47 億、教員の研修等に9億、あと調査に4億という感じで、前年度 27 億円増の 73 億の概算要求をしていると。いじめに対応するときに、一番重要な部分が未然の防止だと思うので す。今までやられているのは、いじめが起きてからの対応、そちらのほうにかなりの対応をしている、スクール カウンセラーを雇ったりとかと。そうではなくて、未然に防止する、いじめの出るところをたたくと。出てから 対応するのでは、もういじめは終わっているわけです。そこら辺で、今回の国の概算要求にしても、未然防止に 9億で早期発見、対応のほうに 47 億、いまだに昔と同じようなことをやっていることで、村としても未然に防 止する方策というのを早急に考えて、村独自で対応していかなければいけないと思いますけれども、そこら辺ど のようにお考えでしょうか。 〇教育長(盛川通正君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 盛川教育長。 〇教育長(盛川通正君) 今議員ご指摘のとおり、このいじめ等に対する問題行動に対しては、やはり防ぐと、 未然防止ということが大事だというふうに我々も考えております。したがいまして、いじめを許さない学校づく りということが大変重要であろうと。その一環としては、人権教育というようなことも大事というふうに捉えて おりますし、同時に今の子供たちの傾向としては、相手の側に立って考える部分が少ない傾向があるわけでござ いまして、さらには自分さえよければという、そういう傾向もあるし、そして干渉されたくないという、そうい う傾向もあるわけでございます。そういうことを学校教育の中では、先ほど言った人権教育を初め、集団で活動 できるそういう行事等、例えば各学校で行っている体育祭とか、あるいは集団でゲームをやるとか、そういう文 化的な行事もそれに入るかと思いますが、そういうものを通しながら縦の関係の中で子供たちに規範意識を持っ ていただくという、そういう学校づくりということが大事ではないかというふうに考えております。 〇1番(柳村 一君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 1番柳村一君。 〇1番(柳村 一君) 答弁にあったように、学校活動全体を通して思いやりの心を育む道徳教育の充実とか、 そういう部分で、教育の部分ではそれでいいと思いますし、それを逆に言ったら本当にもういじめという言葉を 出して教育すること、それも小学校の低学年からやることが、いじめというのは悪いことなのだよということを 植えつけさせることによって、中学校になってからの陰湿ないじめとかが減ってくると思いますので、そこら辺 に力を入れてやっていただきたいと思います。 あと、私はお年寄りの施設で働いているのですけれども、そのときにヒヤリハットという形で、事故につなが る、あっと、ひやっと思ったこととかを報告するという、そういう業務も行っております。それというのは、は っと思ったことをいっぱい出すことによって事故を未然に防げるということで、どこの医療機関でもアクシデン ト、インシデントみたいな形でやっているものです。ですので、学校現場でも報告件数が少ないからいじめがな いのだということではなくて、逆にいじめになりそうな部分とか、そういうところをどんどん報告してもらって、 どういう事例かと、事例があればあるほどいじめに発展しない対策をとれるわけですから、報告が少ない学校が いい学校だよというのではなくて、逆にこういう事例があった、ああいう事例があったと報告をどんどん出せる ような環境づくりをして、その上でいじめを未然に防げるような方策を考えられるような施策を展開していって もらいたいと思いますが、いかがでしょうか。 〇教育長(盛川通正君) 議長。 〇議長(山谷 仁君) 盛川教育長。 〇教育長(盛川通正君) 今議員ご指摘のように、そういう事例を教室、あるいは学校内、あるいは職員間で話 をしながら自分を振り返るということは大変大事なことでありますし、それについては学校にそのことを伝えな がら、ともに学校教育の推進に努めていきたいというふうに思っております。 さらに、各学校では毎月、あるいは学校によりましては週1という中で、生徒指導会議というものをやってお ります。その中では、各学校、各学級からの問題、あるいは事例等を出し合いながら、どう指導していけばいい のかという、そういう協議の場もあります。そういうことをさらに強化しながら、いじめを許さない学校づくり、 あるいは明るい学校づくりに努めていきたいというふうに思います。 〇議長(山谷 仁君) これをもって柳村一君の一般質問を終結いたします。
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