平成26年「中小企業の賃金事情」について

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2015.3.9 VOL.1109
平成26年「中小企業の賃金事情」について
●中小企業の賃金等の実態を調査
所定時間内賃金で 4 万 7, 826円高くなっており、企業規模別
では
「100~299 人」
規模の企業が所定時間内賃金、所定時
東京都では、都内中小企業
(従業員10~300 人未満)
の賃
年間給与支払額とも最も高くなっています。
金等の実態を明らかにし、労政行政施策上の基礎資料とす 間外賃金、
賞与については、過去
1 年間
(平成 25 年 7 月から平成 26
るとともに、中小企業における労働条件の改善および健全
に賞与を支給した企業の平均金額は、平成 26 年の
な労務関係の確立に資することを目的に、
「中小企業の賃 年 6 月)
夏季一時金が
42 万 3, 528円、
平成 25 年の年末一時金が 43 万
金・退職金事情
(退職金については、労働時間と交互に隔年
9, 132 円、その他賞与が 6 万 5, 226 円で、合計すると92 万
で調査を実施)
」
を調査しています。
7, 886円であり、企業規模が大きいほど支給額が高くなりま
昨年末に平成 26 年の調査結果がまとめられましたので、
した。
新年度の賃金制度の参考として、この統計資料について紹
賞与支給企業数 30 社以上の産業についてみると、
「金融
介します。
業、保険業」
が最も高く162 万1, 456円、以下「学術研究、専
●調査の概要について
門・技術サービス業」
123 万 5, 687 円、
「情報通信業」
111 万
平成 26 年「中小企業の賃金・退職金事情」
調査は、平成 26
3, 632円でした。
年 7 月31日に実施されました。調査対象は平成 24 年経済セ
●ワークライフバランスへの取組は半数以下
ンサス活動調査結果に基づく名簿データより層別に無作為
退職金については、
「退職金制度あり」
とする企業は回答
抽出した都内の従業員数 10~299 人の中小企業 3, 500 社で
企業の 78. 9%でした。退職金制度がある企業を100%とす
す。なお、調査方法は調査票を郵送し、自計式
(調査対象者
ると、
退職一時金のみを採用している企業は70. 5%、
退職一
自らが回答作成)
により記入・返送を依頼しています。
時金制度と退職年金制度を併用している企業が 24. 3%、退
調査項目は、毎年調査を行っている賃金、賞与等と、隔年
職年金制度のみを採用している企業が 5. 2%でした。
で調査を行っている退職金等、およびワークライフバラン
仕事と生活の調和の実現をめざすワークライフバランス
スの取組状況等のその他項目で、
有効回答を得た830 社
(回
を推進するための取組状況については、取り組んでいる企
答率 23. 7%)
について集計が行われました。
業が 44. 3%と半数以下でした。取り組んでいる企業を100%
●所定時間内賃金は 35 万 3, 431円
とした場合に、
「長時間労働削減」
に取り組んでいる企業が
具体的な調査結果をみてみると、まず、賃金について、平
56. 5%と最も多く、次いで「育児・介護休業制度の充実」
が
成 26 年 7 月の全常用労働者(直接雇用される労働者のう
53. 3%、
「休暇取得の促進」
が 52. 4%となっています。
ち、
嘱託・再雇用、
臨時工、
パートタイマー・アルバイト、
病欠
より詳しい調査結果は、産業労働局のホームページ
者、休職者を除く全従業員)
の平均賃金は、所定時間内賃金
(http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/monthly/
が 35 万 3, 431円、所定時間外賃金が 3 万 2, 602円となり、合
koyou/koyou-chincho.htm)
からご覧いただけます。
また、
調
計で 38 万 6, 033 円
(平均年齢 41. 2 歳、平均勤続年数 11. 0
査結果についてのお問い合わせは、東京都労働相談情報セ
年、
平均扶養家族数 0. 8 人)
でした。
ンター
(電話:03 - 5211- 2248)
までお願いします。
平成 25 年の源泉徴収票支払金額から求めた年間給与支
払額の平均金額は、505 万 9,193円でした。労働組合の有無
別にみると、労働組合の「ある」
企業は「ない」
企業に比べ、
コーヒーの「サードウェーブ」とは?
先月 6日に、サンフランシスコで創業された人気コー
に注目し、豆の素材や淹れ方など、各々の工程にこだ
ヒーショップの日本 1号店が江東区清澄白河にオープ
わるスペシャルティコーヒーのこと。現在、世界的に
ンし、初日には 2時間以上待ちの行列ができて話題に
ハンドドリップで一杯ずつ丁寧に淹れるスタイルがト
なりました。このコーヒーショップは、
「サードウェー
レンドになっています。国内でも大手飲食が参入をは
ブ(第三の波)コーヒー」の代表格と言われています。
じめており、低価格コーヒーとの差別化を図りたい飲
「サードウェーブ」とは、生産地への配慮や価値など
食業界でも注目されています。