(4) CO 2排出削減行動への取組に対する意識

(4) CO2排出削減行動への取組に対する意識
 CO2排出削減行動への今後の取組意欲
 CO2削減に係る取組については「これから取り組みたい」との意見も含めて全ての取組項目で
過半数の市民が取組への意向を示している。
11
 省エネルギー家電製品等の導入状況
 家電製品については一定の導入がうかがえ、機器に対する興味のある様子が見られる
 家庭のエネルギー消費の中で全体の約40%を占める給湯に対し、高効率機器への需要や関
心が少ない
 家庭での取組に対して求める支援策
 資金面での支援を望むとともに、情報支援に対する要望も強い
12
3. 事業所アンケート調査結果
(1) 地球温暖化対策に関する意識
 地球温暖化対策への取組姿勢
 取組に消極的な(「どちらかと
言えば事業活動を優先」
(8%)、「事業活動が手一杯
で対応できていない」(23%)、
「地球温暖化対策が重要とは
考えていない」(2%))事業者
が全体の1/3に及ぶ
 地球温暖化対策について行政に望む取組姿勢
 行政・市民・事業者の協働に
よる取組を望む回答が最も
多く(36%)、次いで行政サー
ビスを意識した上での取組へ
の回答(33%)が多い
 三豊市に相応しいと考える地球温暖化対策
 「リサイクル・省エネなどの推
進により、事業コストの低減に
つながる」(74%)への回答が
最も多く、「企業の社会的責
任を果たすことができる」
(59%)、「公害・欠陥商品・環
境汚染の発生など、環境リス
クの未然防止に役立つ」
(38%)などが続いている
13
(2) 事業所でのエネルギー使用状況
 最近のエネルギー使用量の変化への意識
「増えている」理由
「減っている」理由
 エネルギー使用量の変動要因は全ての事業者が把握している
 エネルギー使用量の把握状況
 「エネルギー消費機器毎の使用量まで把握・分析」(18%)あるいは「エネルギー種別の使用量
を把握」(23%)などにより省エネルギー化の検討を行う事業所が全体の41%に及ぶ
 エネルギー使用量の把握自体を行わない事業所も36%を占めている
14
(3) 日本の温室効果ガス排出状況に対する意識
 日本の温室効果ガス排出量が長期的に増え続けていることへの認識
 地球温暖化に関する一般的な認識はあるものの、より
掘り下げた内容は過半数の事業者が認識していない
(4) CO2排出削減行動への取組に対する意識
 CO2排出削減行動への今後の取組意欲
 クールビズ・ウォームビズ及びISO14001・エコアクション21など環境マネジメントシステムへの取
組は実践されていない回答が過半数を超えている
 今後の取組意欲については全項目で現在の取組状況を上回っており、取組そのものは意識さ
れている
15
 省エネルギー機器等の導入状況
 省エネルギー機器についてはいずれの機器も一定の導入実績が認められる
 今後の導入予定や機器への関心も高く、BEMSを除いて導入への積極姿勢がうかがえる
 事業所での取組に対して求める支援策
 再生可能エネルギーなどの導入支援については、いずれも経済的な支援と情報提供に対する
要望が強い
16
 「無料省エネ診断サービス」の認知度
 事業活動の省エネルギー化に有効な「無料省エネ診
断サービス」について、61%の事業所が認識をしてい
ない
4. 意向調査のまとめ
(1) 市民
 地球温暖化問題に対して、市民には一般的な知識や認識があるものの、より掘り下げた内容につ
いては認知されていない。
 上記に加え、市民は地球温暖化問題に関する情報を潜在的に欲しており、地球温暖化対策や
市の支援策等を含め、市民により多くの情報提供を行うことが望まれる。
 市民は、地球温暖化対策や省エネルギー対策について一定の関心を示しつつも、現状の生活レ
ベルやライフスタイル、行政サービスの範囲内での対策や取組を望む様子がうかがえる。
(2) 事業者
 アンケートの回答者の過半数が従業員50人未満の小規模事業所であり、地球温暖化対策を検
討するまでの余裕が無い状況がうかがえる。
 地球温暖化問題に関する基礎的な知識や事業者にとって有効な制度などが認知されていない
こともあり、「何をすればいいかわからない」状況がうかがえる。
 地球温暖化問題を取り巻く我が国の状況、市の取組、活用可能な各種支援制度など、より多くの
情報の提供と共有が望まれる。
17
第3章 三豊市の温室効果ガス排出状況
1. 温室効果ガス排出量算定の概要
本市の温室効果ガス排出量の算定にあたり、基本的な考え方について整理する。
(1) 温室効果ガス算定の区分
実行計画で取り扱う温室効果ガスは、市民・事業者・行政など、市域のあらゆる活動に伴
い排出されるガスを以下の区分に準じて算定します。
表 5
温室効果ガス算定の区分
ガス種
部門
非製造業
製造業
自動車
鉄道
産業部門
運輸部門
CO2(二酸化炭素)
民生業務部門
民生家庭部門
一般廃棄物
産業廃棄物
廃棄物部門
CH4(メタン)
N2O(一酸化二窒素)
HFCs(ハイドロフルオロカーボン類)
-
-
-
(2) 算定の期間
温室効果ガス排出量の算定を行う期間は、下表のように設定します。
表 6
区分
現況推計
排出量推移の
推計
(過去推計)
将来推計
期間毎の温室効果ガス排出量算定の区分
対象
概要
2012年度
現在の温室効果ガス排出状況の実態把握を目的として、各種統計デー
タ等を基に最も高精度に推計する。
なお、推計を行う現況年は、統計的手法により算定可能な直近年度とし
て2012年度(平成24年度)に設定した。
1990年度~
2011年度
現況年までの温室効果ガス排出量推移の把握を目的として、京都議定
書の基準年である1990年度から2011年度までの排出量を推計する。
なお、市町村合併前後や統計調書の仕様変更・再編・廃刊などデータの
不連続性により現況推計と同一手法での推計が不可能であるため、過
去推計は各部門の状況を示す指標等に基づく推計を行った。
2013年度~
2030年度
今後の温室効果ガス排出傾向の予測や、実行計画の短期・中期目標
設定の基礎データとして2013年度から中期目標年(2030年度)までの
排出量を推計する。
なお、将来推計は、過去推計に用いた各部門の指標の将来予測値に基
づく推計を基本とした。
18
2. 温室効果ガス排出量算定方法
(1) 現況推計
表 7
部門
製造業
産
業
部
門
農業
林業
鉱業・
採石業
・砂利
採取業
建設業
燃料種
使用
燃料
全般
同上
同上
同上
同上
温室効果ガス排出量算定の概要例(エネルギー使用に伴う排出)
算定方法
全国における「産業中分類(24分類)・エネルギー種
別のエネルギー消費(直接エネルギー投入)量※1」
を、「製造品出荷額等※2」で三豊市における消費量
に計算し、これに排出係数を乗じてCO2 排出量を
算定する。
【計算式】
(全国のエネルギー消費量)×(三豊市の製造品出荷
額等)÷(全国の製造品出荷額等)×(排出係数)
全国における「当該産業大分類別の従業者数当た
りのエネルギー消費原単位※3」に、三豊市における
各々の「就業者数※4」と排出係数を乗じてCO2排出
量を算定する。
【計算式】
(全国のエネルギー消費原単位)×(三豊市の就業者
数)×(排出係数)
燃料別・車種別の「走行1km当たりの燃料消費量※
」、「1日1車当たりの走行キロ ※5」に、年間走行日
数(=365日と仮定)、三豊市における「車種別の登
録台数 ※6」と排出係数を乗じてCO2排出量を算定
する。
5
自動車
運
輸
部
門
鉄道
業務
民
生
部
門
使用
燃料
全般
同上
使用
燃料
全般
電気
都市
ガス
LPG
家庭
灯油
【計算式】
(走行1km当たりの燃料消費量)×(1日1車当たりの走
行キロ)×365日×(三豊市の車両登録台数) ×(排
出係数)
データの出典
※1:「エネルギー消費統計調
査」(経済産業省 資源エ
ネルギー庁)の直接エネ
ルギー投入表(石油等消
費動態統計を含む試算
表)データ
※2:「工業統計調査(市区町
村編)」(経済産業省)
※3:「エネルギー消費統計調
査」(経済産業省 資源エ
ネルギー庁)の原単位表
※4:「国勢調査」(総務省 統
計局)の産業等基本集
計結果
※5:「自動車燃料消費量統
計」(国土交通省)
※6:《軽自動車以外》「香川県
統計年鑑」、
《軽自動車》「三豊市税
務課資料」
四国における「列車の年間CO2 排出量 ※7 」を、「営
業キロ※8」で計算し、三豊市におけるCO2排出量を
算定する。
※7:「JR四国環境保全への取
り組み2013」(四国旅客
鉄道株式会社)
【計算式】
(四国の列車の年間CO2排出量)×(三豊市の営業キ
ロ)÷(四国の営業キロ)
※8:《四国》上記資料、
全国における「産業大分類別(15分類)の従業者数
当たりのエネルギー消費原単位※3」に、三豊市にお
ける各々の「就業者数※4」と排出係数を乗じてCO2
排出量を算定する。
《三豊市》地図からのス
ケールアップ等
産業部門(製造業以外)と同
データ。
【計算式】
(全国のエネルギー消費原単位)×(三豊市の就業者
数)×(排出係数)
四国における当該燃料の「1世帯当たりの年間購
入量(総世帯)※9」を「1世帯当たりの年間平均購入
価格(二人以上の世帯)」で除して得られる「1世帯
当たりの年間平均使用量」に、三豊市における「世
帯数※10」と排出係数を乗じてCO2排出量を算定す
る。
【計算式】
(四国の1世帯当たりの年間購入量)÷(四国の1世帯
当たりの年間平均価格)×(三豊市の世帯数)×(排出
係数)
19
※9:「家計調査年報(家計収
支編)」(総務省 統計局)
※10:「三豊市住民基本台帳」
(2) 排出量推移の推計(過去推計)及び将来推計
本市における過去及び将来の温室効果ガス排出量推移は、部門毎の排出量増減への影響
因子として、現況排出量の算定にも用いた以下に示す指標のもとに推計しました。
表 8
ガス種
排出量推移及び将来推計指標
分類
産業
運輸
CO2
民生
廃棄物
推計指標
非製造業
就業者数 (国勢調査)
製造業
製造品出荷額等 (工業統計調査)
自動車
車種別車両登録台数 (香川県統計年鑑)
鉄道
人口 (国勢調査)
業務
就業者数 (国勢調査)
家庭
世帯数 (国勢調査)
一般廃棄物
排出量推移 (一般廃棄物焼却量)
産業廃棄物
排出量推移 (日本の温室効果ガス排出量データ)
CH4
燃料の燃焼、工業プロセス、
農業、廃棄物
N2O
燃料の燃焼、工業プロセス、
溶剤等、農業、廃棄物
HFCs
冷媒
排出量推移 (日本の温室効果ガス排出量データ)
 推計方法
排出量推移(過去推計)及び将来推計は、現況排出量を起点とし、表 8 に示す推計指
標の変化に比例するものとし、排出量推移(過去推計)は推計指標の観測値、将来推計は
推計指標の観測値から予測した推計値を基に算定します。
なお、将来推計は、エネルギー効率や温室効果ガス排出原単位の変動の影響を除外し、
活動量の変化のみを考慮した現状趨勢ケースでの算定を前提とします。
 将来推計の対象年
 2013~2030年度
将来推計の対象年は、ベースデータの年数(23年間:1990~2012年度)及び実行
計画の目標年度(中期目標:2030年度)などを勘案し、2013~2030年度までの18年
間とします。
20
表 9
3. 温室効果ガス排出量算定結果
三豊市の温室果ガス排出量
ガス種
(1) 現況推計
部門
非製造業
製造業
自動車
運輸部門
鉄道
民生業務部門
民生家庭部門
産業部門
本市における現況年(2012年度)の温
室効果ガス排出量は、728,320 t-CO2と
CO2
推計されました。
廃棄物
 現況年排出量:728,320 t-CO2
 CO2:662,332 t-CO2 (90.9%)
一般廃棄物
産業廃棄物
小計
CH4
N2O
HFCs
 CH4:30,151 t-CO2 (4.1%)
 N2O:24,109 t-CO2 (3.3%)
合計
 HFCs:11,728 t-CO2 (1.6%)
排出量
構成比
(t-CO2)
(%)
45,669
6.3%
269,631
37.0%
170,586
23.4%
1,717
0.2%
62,891
8.6%
106,074
14.6%
1,933
0.3%
3,831
0.5%
662,332
90.9%
30,151
4.1%
24,109
3.3%
11,728
1.6%
728,320 100.0%
※四捨五入の関係で端数が合わないことがあります
また、部門別の内訳では、産業部門が
全体の43.3 %、運輸部門が23.7 %、民生
業 務 部 門 が 8.6 % 、 民 生 家 庭 部 門 が
14.6%、廃棄物部門が0.8 %となってい
ます。
 部門別排出構成
 産業部門:43.3%
 運輸部門:23.7%
 民生業務部門:8.6%
 民生家庭部門:14.6%
※四捨五入の関係で端数が
合わないことがあります
 廃棄物部門:0.8%
 その他:9.0%
図 5
三豊市の温室果ガス排出構成
※国の排出構成:日本国温室効果ガスインベントリ報告書(2014年4月版)
※県の排出構成:香川県Webサイト(2011年度実績)
図 6
部門別排出構成の国・県との比較
21
本市の温室効果ガス排出特性として、部門別排出構成を国及び県と比較した場合、本市
には以下の様な特徴が見られます。
 本市は産業部門の構成比が国・県を10ポイント以上上回る
 民生業務部門は、産業部門とは対照的に国・県を9ポイント以上下回る
 運輸部門は国の構成比を7ポイント上回り、地域の平均としての県との比較でも1ポイント上回っ
ている
 民生家庭部門は国の構成比に近いが、県との比較では4ポイント低い
また、部門間の排出特性では、本市は産業
部門と運輸部門の比率が県よりも国の特性に
表 10
部門間の排出量比
部門間の排出量比
三豊市
香川県
国
近く、また民生部門では、民生業務部門の排
産業 / 運輸
1.83
1.42
1.84
出量が民生家庭部門の約60%と小さく、国・
民生業務 / 民生家庭
0.59
0.99
1.34
県とは異なる特性を示しています。
(2) 将来推計
温室効果ガス排出量の将来推計結果を、現況推計及び排出量推移の推計(過去推計)と
併せて図 7 及び表 11 に示します。
基準年
図 7
現況年
短期目標年
中期目標年
温室効果ガス排出量推計結果
現状趨勢ケースにより求めた実行計画目標年における温室効果ガス排出量は、短期目標
年(2020年度)で717,067 t-CO2(基準年比▲4.1%)、中期目標年(2030年度)で702,296
t-CO2(基準年比▲6.1%)となり、今後本市の排出量は減少傾向に転じることが予測されま
した。
22
表 11
基準年
(2005年度)
分類
温室効果ガス排出量推計結果
短期目標年
(2020年度)
現況年
(2012年度)
排出量
排出量
[t-CO2]
[t-CO2]
対基準年
増減率
[%]
排出量
[t-CO2]
中期目標年
(2030年度)
対基準年
増減率
[%]
排出量
[t-CO2]
対基準年
増減率
[%]
温室効果ガス
747,692
728,320
-2.6
717,067
-4.1
702,296
-6.1
CO2
681,859
662,332
-2.9
652,001
-4.4
637,012
-6.6
産業
運輸
民生
非製造業
60,744
45,669
-24.8
37,093
-38.9
28,600
-52.9
製造業
266,238
269,631
1.3
271,254
1.9
272,782
2.5
自動車
176,522
170,586
-3.4
166,757
-5.5
160,970
-8.8
鉄道
1,784
1,717
-3.8
1,553
-12.9
1,380
-22.6
業務
62,500
62,891
0.6
63,515
1.6
64,106
2.6
家庭
105,340
106,074
0.7
106,335
0.9
103,995
-1.3
一般廃棄物
3,962
1,933
-51.2
1,784
-55.0
1,614
-59.3
産業廃棄物
4,769
3,831
-19.7
3,710
-22.2
3,565
-25.2
CH4
34,473
30,151
-12.5
26,528
-23.0
22,606
-34.4
N2O
27,089
24,109
-11.0
21,044
-22.3
17,754
-34.5
4,271
11,728
174.6
17,494
309.6
24,924
483.6
廃棄物
HFCs
また、部門ごとの排出傾向では、産業部門・製造業及び民生業務部門で中期目標年(2030
年度)までに2.5~2.6%の増加が見込まれる他は、減少傾向が予測されました。
なお、エアコンや冷蔵庫の冷媒ガスとして使用されるHFCsは、オゾン層保護の目的で代
替フロンとして急速に製造・使用量が増加した経緯から、過年度データに基づく将来推計
では増加傾向を示すものの、温室効果ガスとして今後の法規制や自然冷媒への切り替えな
どにより定性的には減少に転じることが予測されています。
23