(設計)入鹿産想

1.日常の分解
2.自然に呼応する形態
3.生活の再編
A
05. 分娩塔
母×子
通常ひとつ屋根の下にまとまる日常の行為を分解。
森から池にかかるグラデーション。
日常によりつくられた非日常。不便とひきかえにもたらされる気づき。
自然にとける建築から自然をのみこむ建築へ。
‐建築操作‐
母×母
家族 × 家族
分解された生活要素と自然と呼応する空間を
想定されるコミュニケーションをふまえ組み合わせ多様な生活場面を生み出す。
診察室
WC
04. 家族 × 家族
WC
図書スペース
アプローチ
ナースステーション
スタッフルーム
総合受付
01. 入鹿図書館
03. 母 × 母
配置図兼平面パース SC 1:250
北立面図 SC 1:350
02. 母 × 子
A′
A-A′ 断面図 SC 1:350
01. 入鹿図書館
02. 母 × 子
入鹿池の歴史と命について扱う図書館。カフェや展望スペースがあり、施設と池を眺める。
12戸の小さな空間が屋根をのばしながら森に溶け込む。母が子と向き合う場であり、最小限のプライベート空間。
公共にひらくものとし、施設全体の受付も備える。産まれておわりではなく、人生のはじまりの場として帰ってこれる場所なる。
〇里山に沿った展望空間
入鹿池に突き出す里山に、施設と池が眺望
山の輪郭を崩さないように傾斜にそって階段
できる角度でヴォリュームをさしこむ。
状に切り取る。
森の中の小さな建築
展望スペース
読書スペース
森
溶け込
森にゆるやかに溶け込む形
外観パ
外観
外
観パ
観パース
ース
外観パース
3 階 SC 1:250
〇子どもとのあいさつ
カフェ
〇窓がきりとる2つの緑
土地に空間を差し込むことで
2 階 SC 1:250
外観パース
西立面図 SC 1:250
大きな窓と小さな窓が
2つのうつろう自然をうつす。
通常の軒を少しだけ低くすることで、体をかがめる。
子どもへ意識をむけるあいさつのような振る舞いを生む。
A
総合受付
A′
図書スペース
1階 SC 1:125
展望スペース
読書スペース
カフェ
入鹿切れの地図
共有の洗濯物干し
森にとける屋根の形態
読書スペース
山に沿う外階段
屋根の小さなプランター
A−A’断面図 SC 1:125
少し低い軒
03. 母 × 母
いくつもの生活要素をひとつの屋根が覆う。
母同士が日々の生活をともにしながら情報交換をおこなう。
最小限のプライベート空間
〇個性を持った生活要素
スタッフルーム
屋根が指示する共有スペース
A
緑を望む浴槽
共有の洗濯物干し
ミニキッチン
森を望
森を
森
を望
を望む
むお風
むお
お風
お
風呂
森を望むお風呂
壁に沿う光
お風呂
ゴミ置き場
池を望むリビング
池を望むリビン
雨や光がおちる花壇
雨や光がおち
お る花
花壇
花壇
勾配のゆるやかな階段
平面図 SC 1:80
小さな花壇
ミニキッチン
A′
小さな花壇
池を望むリビング
-600
ランドリースペース
沐浴ルーム
角に落ちる光
和室
±0
ミニキッチン
平面図 SC 1:100
部屋の輪郭を照らす天窓
雨が落ちる天窓
キッチンからのにおい
草花が育つ
西立面図 SC 1:100
あおぞらリビング
大きな緑
敷地の傾斜になじむ
1000
小さな緑
縁側
A-A′断面図 SC 1:100
南立面図 SC 1:100
04. 家族 × 家族
自然をのみこむ大きな屋根。池の水位によって変化するデッキ。
よりひらかれた生活要素を共有し、家族同士が交流する。
〇空間をゆるやかに分割する操作
産橋
×
本棚
診察室
分娩塔
待合スペース
満水時には池が近くになる
3つのアールをもった壁が様々な場面を生む。
屋根の勾配とレベルの操作により、
天井まで伸び、構造壁としての役割をもつ壁も存在する。
1つの空間に変化をつける。
池を望む
くつろぎスペース
本棚
おおきなキッチン
小さくなっていく
ガラスのスリット
( 料理指導など )
大きな柱の暖炉
本棚
授乳スペース
〇水位によって変化するデッキ
ナースステーション
水たまり
減水時
本棚
満水時
本棚
ソファ
屋根がかかる外テーブル
本棚
手洗い場
予定日カレンダー
水に生える木
ちいさなキッチン
打ち合わせスペース
スタッフルーム
ワカサギ釣り
池を望む
マタニティフィットネス
沐浴スペース
森のダイニング
沐浴スペース
出産思い出コーナー
中庭
本棚
ピアノスペース
待ち合わせスペース
入鹿池は減水時と満水時で7∼8mもの水位の変化がみられる。
大きなテラスダイニング
デッキはそれにより広さを変え、自然のうつりゆく姿を映しながら場面を展開する。
光が落ちるテーブル
母たちの生活が見え隠れする
平面図 SC 1:200
屋根の勾配とレベルの操作で多様化する空間。
森から池へ広がる景色。
目線が水面までおちるデッキソファ
水位でかわるピクニックの行先
B-B’断面図 SC 1:400
A-A’断面図 SC 1:400
内観パース
05. 分娩塔
出産という奇跡の時間を池にたたずむ塔できりとる。池に最も近づく場所であり、水位の変化に伴わず常時水を感じられる。
LDR法をとり、陣痛、分娩、回復までをひとつの空間でおこなう。
産橋
WC
減水時でも水位の変わらない
島のような場に配置する。
分娩塔 2
分娩塔 1
南立面図 SC 1:100
シンボリックな外観。
施設内で1番高く、
池の周辺どこからでも望める。
天から降りるやわらかい光
-1000
±0
水面を望む
壁を水面へ倒し開口をとる。
-1000
常に池を感じる。
満水のレベルで水位を維持する
A-A′断面図 SC 1:100
平面図 SC 1:50
所在地 :愛知県犬山市入鹿池
主な用途 :出産施設
キーワード :出産・池・故郷・生活
location
:IrukaPond,Inuyama,Aichi
main
:maternity facilities
keywords :childbirth,Pond,birthplace,life
入鹿池からデッキと分娩塔を望む