1 公契約と公契約条例の現状について 伊藤久雄(認定NPOまちぽっと

公契約と公契約条例の現状について
伊藤久雄(認定NPOまちぽっと理事)
1.公契約と公契約条例の範囲
公契約は、広義の公契約と狭義の公契約とに定義することができる。広義の公契約には、
予定価格の算定と入札手続きをふくむ。
自治体が契約当事者として、業務委託契約・工事請負契約を行うためには、当然その業
務の手順がある。そして、それぞれの業務が適切に行われることが必要である。ここでは
建設工事のような請負と、業務委託に分けて簡単に表にしてみよう。下表のうち、網かけ
したところが広義の公契約である。
建設工事
・設計業務(委託がほとんど)
・設計図書の作成
・数量算出、積算
・入札図書類作成
業務委託
設計等
・委託業務の選定
・委託業務の範囲の確定
予定価格の
・見積もり合わせ、前年度実績
算定
等による予定価格の決定
・委託仕様書等の作成
入札
・一般競争入札
・一般競争入札
・指名競争入札
・指名競争入札
・随意契約
・随意契約
契約
・契約書
・契約書
・契約約款
・契約約款
・設計図書類
・委託仕様書
施工等
・工事施工
・委託業務の実施
完了
・工事完了届
・納品等
・工事検査
・監査等
*契約にあたって、特約条項を作成する場合もある。
狭義の公契約はILO94 号条約を実現するための契約をいう。上表でいえば網かけの三
番目の契約について、ILO94 号条約が求める課題を、どのように契約行為を通じて実施
するかが問われることになる。ILO94 号条約には、次の2つの目的があるとされている。
①人件費が公契約に入札する企業間で競争の材料にされている現状を一掃するため、す
べての入札者に最低限、現地で定められる特定の基準を守ることを義務づける
②公契約によって、賃金や労働条件に下方圧力がかかることのないよう、公契約に基準
条項を確実に盛り込ませる。
公契約によって社会的価値を実現し、官制ワーキングプアをなくすためには、広義の公
契約の三段階(予定価格の算定、入札、契約)それぞれにおいて改革が必要とされること
1
になる。とりわけ、業務委託においては三段階とも課題が多い。
2.この 1 年間で策定された条例
「公契約条例」という名称の条例や「契約に関する条例」など、2014 年 9 月から 2016 年
9 月までに制定された条例は以下のとおり 10 条例になる。高知市は議員提案によって、従
来の公共調達基本条例から公共調達条例に改正している。
しかし、公契約条例と銘打っても公契約条例とは言い難い条例もあり、さらに岩手県の
条例や岐阜県、草加市のような「理念条例・基本条例」もあるが、ここ数年の特徴は「公
契約条例の多様化」といってもいい状況であるといえる。例えば大和郡山市の条例は公契
約条例となってはいるが、最賃法の地域最低賃金支払いを定めたものである。ただし、我
孫子市、加西市、加東市の 3 条例は公契約条例の要件を備えたものである。
なお京都市が 9 月 24 日、京都市会に公契約基本条例を提案している(最終日は 10 月 29
日)。
○
2014 年 9 月議会
高知市が議員提案で公共調達条例に改正(施行:2015 年 10 月 1 日)
草加市公契約基本条例(施行:2014 年 10 月 1 日)
世田谷区公契約条例(施行:2015 年 4 月 1 日)
四日市市公契約条例(施行:2015 年 1 月 1 日)
奈良県公契約条例(施行:2015 年 1 月 1 日)
○
2014 年 12 月議会
大和郡山市公契約条例(施行:2015 年 4 月 1 日)
○
2015 年 3 月議会
我孫子市公契約条例(施行:2015 年 4 月 1 日)
加西市公契約条例(施行:2015 年 4 月 1 日、一部 9 月 1 日)
(岩手)県が締結する契約に関する条例(施行:一部 2015 年 4 月、全面施行 2016 年 4
月 1 日)
岐阜県公契約条例(施行:2015 年 4 月 1 日)
○
2015 年 6 月議会
加東市工事等の契約に係る労働環境の適正化に関する条例(公布・2015 年 7 月 1 日、適
用:10 月 1 日の契約から)
2
3.公契約条例の要件
多様化している現在の状況において、公契約条例の要件を明確にすることが必要である。
考えられる要件(条例に規定すべき要件)は以下の 5 点である。具体的には下表のとおり
である(ただし、現段階ではあくまで伊藤の見解にとどまる)。
・
最低賃金
・
元請け事業者の連帯責任
・
労働者の権利保障
・
適用範囲(対象事業)
・
適用労働者
・
第三者機関設置
公契約条例に該当する重要な要件
要件
事
例
最低賃金
○条例に、作業報酬下限額、労働報酬下限額、賃金下限額などの規定
を置き、その基準となる単価の根拠(地域最低賃金以外)を明示。
*基準の根拠を規則で定める場合もある。
元請け事業者の ○「連帯責任」が条例に成文化されているのが最も望ましい。
連帯責任
○条例に「連帯責任」が明示規定されていない場合でも、受注者(元
請者)の責任として「対象労働者」(対象労働者に下請労働者が明
確に規定されていることが必要)に対する労働報酬下限額等の支払
いが明示されていることが必要。(規則に明示する場合も同様)
労働者の権利保 ○労働者(適用労働者すべて)による「申出」規定
障
○申出た労働者に対する不利益取り扱い禁止規定
*条例には規定せず、特約条項等に定める場合もある。
適用範囲(対象 ○工事契約
事業)
○委託契約
○指定管理者との協定
*この 3 種類の契約・協定が対象となっていること。
適用労働者
○受注者に雇用される者
○下請者に雇用される者
○派遣労働者
○一人親方
第三者機関設置
○最低賃金を審議するための審議会、委員会等の設置
○審議会等構成に労働者側委員が入る。
3
この要件を備えた条例を公契約条例とし、要件を備えていない条例と区別すると次表の
ようになる。
*
公契約条例の要件を備えた条例
15 条例
*
公契約条例の要件を備えていない条例
12 条例
判断が難しい条例もある。たとえば野田市公契約条例は行政処分型条例であるので「労
働者の申し出」規定がないが、特約条項に定めているので公契約条例の要件を備えた条例
に分類した(ただし、第三者機関は設置されていない)。また、世田谷区公契約条例は、名
称はともかく内容は「事業者等の責務」等が努力義務であり、労働者の申し出等の規定も
ないので公契約条例の要件を備えていない条例に分類した。奈良県公契約条例も、事業者
に賃金支払状況等の報告を求め、従わない時は立入調査や過料まで定めているが、最低賃
金そのものは定めていないので、公契約条例の要件を備えた条例とはしていない。四日市
市公契約条例、大和郡山市公契約条例も労働基準法、最低賃金法の順守規定であるので同
様とした。したがって、この分類もあくまで伊藤見解であり、今後のさまざまな意見交換
により、あるいは運用状況によって変わりうるものである。
公契約条例の要件を備えた条例
労働条項に特化した条例
建設工事・業務委託・指 建設工事・業務委託を
定管理を対象
対象
野田市公契約条例
川崎市契約条例
多摩市公契約条例
相模原市公契約条例
厚木市公契約条例
足立区公契約条例
直方市公契約条例
三木市公契約条例
千代田区公契約条例
高知市公共調達条例
渋谷区公契約条例
我孫子市公契約条例
加西市公契約条例
加東市工事等の契約に
係る労働環境の適正化
に関する条例
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建設工事を対象
(野田市は当初、建設
工事・業務委託を対象
とし、指定管理を対象
としていなかったが、
条例を改正し、現在は
指定管理も対象)
(渋谷区公契約条
例は改正して現在
は業務委託、指定
管理も対象)
―
―
15
4
総合的条例
予定価格の適正算定、
総合評価入札、労働条
項を規定
国分寺市公共調達条
例
1
基本条例など(要件を備えていない条例)
理念的な条例
長野県契約に関する条
例
世田谷区公契約条例
四日市市公契約条例
大和郡山市公契約条例
岐阜県公契約条例
5
労働環境の整備などを
規定
奈良県公契約条例
秋田市公契約基本条例
前橋市公契約基本条例
草加市公契約基本条例
(岩手)県が締結する
契約に関する条例
5
12
建設工事の質の確保
などを規定
山形県公共調達条例
建設工事の総合評
価入札を規定
江戸川区公共調達
基本条例
1
1
4.国分寺市公共調達条例について
(1)
なぜ総合条例か
国分寺市公共調達条例(以下、国分寺市条例)は、総合的条例に分類している。それは
以下のような構造になっているからである。
①
売買、貸借、請負その他の契約により物品、完成品、成果物、サービス等を得ること
等、いわゆる公共調達すべてを網羅した条例であること。
(他の条例は、請負その他の契
約、を対象としている。指定管理協定を対象とした条例も多いが、国分寺市条例も対象
としている)
②
社会的価値を定義し、社会的価値の向上に係る取組等について,事業者の状況を評価
し,調達手続を進めるとしていること。(社会的価値の実現を理念として定めた条例はあ
るが、これを評価する規定は他には少ない)
③
調達における協働を定めていること。
(他の条例においては、協働を定めた条例はない)
④
価格算定の適正化、提示価格の適正化を定めていること。(基本条例等においては価格
算定の適正化等を定めた条例があるが、公契約条例ではない)
⑤
総合評価方式、プロポーザル方式による公共調達を定めていること。(山形県条例と江
戸川区条例は総合評価方式をさだめている)
(2)
条例の運用はどうなっているか
条例の対象事業と最低賃金(労働者の賃金最低額)、公共調達委員会は後述するとして、
その他の運用はどうなっているだろうか。
①
売買、貸借については、具体的な取組みはないのではないか。
②
社会的価値の向上に係る取組等は、総合評価方式に関係する。すなわち、総合評価や
5
プロポーザルにおける「評価項目」について、社会的価値に関わる項目(条例では、受
注者の公共調達における履行状況を評価、事業者が行っている環境への配慮、防犯及び
防災への協力等による地域社会への貢献、障害者・高年齢者その他の就労困難者に対す
る雇用の促進、子育てを支援、男女平等を実現するための方策を推進、をあげている)
について、どのように実施しているかが問題である。
③
調達における協働を定めているが、条例の規定を根拠とした具体的な取組みはないと
思われる。
③
価格算定の適正化、提示価格の適正化は具体化されているかどうか。特に最近ではよ
うやく、各自治体とも価格算定の適正化が重視されてきている。国分寺市ではどのよう
に取り組まれているだろうか。
(3)
総合評価方式について
そこでまず、総合評価方式における「評価項目」について調べてみた。市は工事請負契
約における総合評価競争入札を 2013 年(平成 25 年)7月1日より導入しており、国分寺
市工事請負契約に係る総合評価競争入札実施に関する要綱が定められている。
<工事請負契約に係る総合評価競争入札実施に関する要綱>
▷ 対象工事
予定価格が 60,000,000 以上の工事請負契約(土木工事、建築工事、設備
工事)
▷ 総合評価入札方式の形式
▷ 落札者決定基準
特別簡易型
別に定める
▷ 評価項目算定資料の提出
①同種工事の施工実績、②配置予定技術者の資格及び施工
実績、③下請負事業者一覧、④防犯協力,除雪協力又は防災協定の締結について証す
る書類、⑤ISO9001 又はISO14001 若しくはエコアクション 21 の認証取得を証
する書類、⑥障害者雇用状況届、⑦高年齢者雇用状況届、⑧男女平等及び男女共同へ
の取組みについて証する書類、⑨ボランティア活動への参加又は取組みについて証す
る書類、⑩建設業退職金共済制度加入,退職一時金又は企業年金制度導入について確
認できる書類、⑪その他市長が必要と認める書類
▷ 技術評価の方法
評価項目算定資料により行う
▷ 総合評価の方法
落札者決定基準に基づき、技術評価点に価格評価点を加えた数値を
もって総合評価を行う
▷ 落札者の決定
総合評価が最も高い者を落札者とする(複数の場合はくじ引き)
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<落札者決定基準>
要綱では「別に定める」とされているが、HPからは検索できない(たとえば、国分
寺市公共調達条例の手引き-2015 年 4 月改定-にも掲載がない)。
<問題点>
①
落札者決定基準が分からないと評価ができない。技術評価点と価格評価点の配点、
技術評価点の具体的な配点は落札者決定基準で決められる。
②
総合評価は工事請負契約のみである。業務委託契約は現在のところ、対象になって
いない(なお、指定管理者選定はプロポーザル方式である)。最近は業務委託入札にあ
たっても総合評価方式を導入する自治体が増えている。都内では東京都(建物管理業
務委託について 2009 年度から病院等で試行、今年度から順次拡大)、小平市(2011 年
から)、国立市(2010 年 12 月「国立市プロポーザル方式の実施に関するガイドライン」
制定)などがある。
(4)
価格算定の適正化
次の価格算定の適正化についてであるが、国分寺市公共調達条例の手引きには言及がな
く、具体的な取組みは行われていないのではないかと思われる。
この課題は、建設工事においては従来から国(二省単価といって、国土交通省、農林水
産省の積算体系がある)の積算基準があるが、業務委託もようやく最近、全国的な課題に
なってきた。国分寺市も条例で謳っているからには、具体的な取組み(業務委託における
予定価格の算定基準作成)に踏み出しときだと思われる。
5.条例の対象事業について
国分市条例だけでなく、公契約条例の対象は、例外なく建設工事請負契約、業務委託契
約、指定管理協定である。課題は業務委託、指定管理の対象業務である。国分寺市と多摩
市を比較してみよう。
業務委託の対象業務
国分寺市
多摩市
①設備の保守点検
①市役所本庁舎等総合管理等
②施設・設備の管理(運転)
②公共下水道管渠調査清掃等
③施設管理(受付等(電話交換、自転車駐
③小中学校他樹木管理等
車場管理含む))
④可燃物等収集運搬等
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④施設の清掃
⑤移動教室及び合同実踏送迎用バス借上等
⑤ゴミ収取・運搬
⑥学童クラブ運営等
⑦いきがいディサービス事業業務等
⑧地域活動支援センター事業業務
⑨市長が特に認めた業務(市立唐木田図書館
開館業務、市立学校給食センター南野調理
所に係る業務)
指定管理の対象施設
国分寺市
多摩市
指定管理費の額が 1,000 万円以上となる
複合文化施設(パルテノン多摩)
協定のうち,公の施設の業務とするものの使
多摩中央公園内駐車場
永山駅駐輪場
用許可及び当該公の施設の維持管理を指定
多摩センター駅東駐輪場 多摩センター駅西
管理者の主たる業務とするもの
駐輪場
温水プール
総合福祉センター
永山複合施設(ベルブ永山)駐車場
多摩市立総合体育館
一本杉公園野球場、関戸公園野球場、諏訪南
公園野球場、諏訪北公園野球場、貝取南公園
野球場
一本杉公園庭球場、永山南公園庭球場、諏訪
北公園庭球場、貝取北公園庭球場、愛宕東公
園庭球場、一ノ宮公園庭球場、連光寺公園庭
球場、多摩東公園庭球場、奈良原公園庭球場
諏訪南公園球技場、貝取南公園球技場、一ノ
宮公園球技場、宝野公園球技場、和田公園球
技場
大谷戸公園キャンプ練習場
国分寺市と多摩市では、指定管理者制度導入施設に違いがあるので必ずしも多摩市のよ
うにということではないが、委託業務の場合は対象をどう拡大するかが課題である。
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6.最低賃金(賃金の最低額)について
(1)
最低賃金(賃金の最低額)について
建設工事は二省単価(国土交通省、農林水産省の標準単価)を基準にしていることにつ
いては、全国的に共通している。その 90%とか、85%とかの議論がある(国分寺市は 90%)。
課題は業務委託である。今年度(昨年改訂)の最低賃金(国分寺市は「賃金の最低額」)に
ついて、全国的には別表のとおりである。
問題は現在行われている 2016 年度の改定額である。現在把握している状況は以下のとお
りである。
○
国分寺市(賃金の最低額)
903 円→929 円
○
多摩市(労務報酬下限額)
903 円→946 円
○
千代田区(賃金下限額)
938 円→941 円
○
足立区(労働報酬下限額)
930 円→950 円
○
川崎市(労務報酬下限額)
910 円→928 円
公共調達委員会の中ではさまざまな議論があったと聞く。市側は東京都最低賃金の額 907
円に相当なこだわりがあったようだが、結果的には上記で決着した。
(2)
*資料:2015 年度公契約条例労働報酬(賃金)下限額
職種別最低賃金
別表のように、野田市は業務委託の最低賃金(賃金等の最低額)は、一律の最低額では
なく、一定程度の職種別賃金を導入しているところに特徴の 1 つがある。今、野田市のよ
うに最低額一本ではなく、業務の質に応じた下限額の設定の議論を始めたのは多摩市であ
る。
<多摩市公契約審議会
第 2 回確認>
業務の質の確保の観点から、基本となる労務報酬下限額とは別の額の設定をする業務
の労務報酬下限額の設定について――方向性を確認
<多摩市公契約審議会
第3回
2015 年 8 月 7 日>
会長集約――今回の公契約条例の運用の見直しに係る調査回答結果を見ると、事業所管
部署と事業者とでどうしたらいい事業実施ができるのかの議論がなされるようになっ
てきていることが見受けられる。今までのようにただ安ければよいというやり方とは
違い、市役所庁内全体が変わってくるようになってくると思う。事業者と話をしなが
ら各部署で検討頂くのが大事だろうと思う。平成 29 年度以降の労務報酬下限額につい
ては、いま議論を進めている平成 28 年度の考え方をベースに検討する事としたいと思
う。このような多摩市での議論は、国分寺市では行われていない。今後の課題である。
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7.公共調達委員会について
多摩市では、ここ数年は年 5 回の公契約審議会が開催され、その都度意見集約が行われ
るとともに議事録が公開されている。また 2013 年度以降は毎年度、「多摩市公契約条例対
象事業の実施状況に係るアンケート」が行われ、集計結果が審議会に報告され、HPで公
開もされている。つまり会議公開、議事録公開のもとで議論されている。
国分寺市の公共調達委員会は今年度 4 回予定されているが、会議公開については以下の
ようになっている。
委員会の会議は、公開しておりますが、審議事項については、「国分寺市付属機関の設置
及び運営の基本に関する条例(平成 11 年条例第 26 号)第 5 条及び国分寺市情報公開条例
(平成 11 年条例第 33 号)第 9 条第 6 号の規定により、会議を公開することにより、率直
な意見の交換若しくは意思決定の中立性が不当に損なわれるおそれがあると認められるた
め非公開とします。
つまり報告事項は公開されるが、審議事項は非公開となっている。はたしてこれでよい
のだろうかが課題である。審議事項が非公開であると、議事録も非公開であり、市民が審
議内容を知ることができないからである。
また国分寺市条例は、附則3に「この条例は、この条例の施行後3年を目途に、その必
要性に応じて見直しを行うものとする。」とされており、見直し条項を持った条例である。
条例は 2012 年 12 月 1 日から施行されており、今年 12 月で目途となる 3 年目を迎える。し
かし、第 4 回(最終回)の前 10 月 7 日の第 4 回委員会では、今年は見直しはしないことに
なったと聞いている。
委員会や審議会が機能するためには、条例や条例の運用について、事業者、労働者、市
民の関心を高める努力が必要である。そうでないと事務局ペースになってしまう。また議
会も、常に報告を求めるなどの対応が必要である。次年度、見直しの機運が高まるような
取組みを期待したい。
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