Vol.86 「為替ヘッジ」 - JPモルガン・アセット・マネジメント

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「為替ヘッジ」の活用を考える
投資のミカタ Vol.86 | 2015年10月1日
為替
資産運用
今 回 の ミ カ タ
 海外の資産に投資をする投資信託には、「為替ヘッジ」を行
うタイプと行わないタイプがあります。
 この二つにはどのような違いがあるのでしょうか。実際に投
資する場合の注意点について考察します。
そもそも「為替ヘッジ」とは?
さえるためには一定のコストが必要となる場合があることも
海外の資産を組み入れる投資信託の場合、その基準価
踏まえて投資することが必要です。また、当然のことながら、
額は資産価格の変動に加え、為替変動の影響を受けます。
円安による為替差益も享受することはできません。
このような為替相場の変動が基準価額に与える影響を小
足元では、為替の変動幅が大きくなる場面もあり、為替
さくするための手法のひとつが「為替ヘッジ」です。あらかじ
の見通しが不透明な場合には「為替ヘッジ」を利用すること
め将来の為替を予約して確定させることで為替変動による
も有効な手段のひとつであると考えます。
リスクを低減することを目指しますが、その際には投資対
象の通貨と日本円の短期金利差分のコストが生じる場合
があります。海外の資産を組み入れる投資信託の中には、
この為替ヘッジを行うものもあります。
どちらに投資する?
「為替ヘッジ」ありとなしのどちらに投資するかを検討して
いる場合には、投資資産からの収益に加え、為替変動に
よる為替差益の獲得もめざすのか、為替変動の影響を抑
「為替ヘッジなし」は為替差益も狙う
え、投資資産からの収益の獲得を着実に目指すのか、ご
為替ヘッジを行わない投資信託は、為替変動の影響を受
自身の投資の目的にあったタイプを選ぶことが大切です。
けるため、円安傾向にあるときには為替差益を享受するこ
また、分散投資の観点からは、為替ヘッジありとなしのどち
とができます。一方で、円高傾向にあるときは、投資信託
らか一方ではなく、両方を保有することでリスクを分散させる
の基準価額にマイナスの影響を大きく与えることがあるた
ことが肝要だと考えています。たとえば、アロケーション型の
め注意が必要です。
投資信託を保有することでリスク分散を図っている方も、アロ
「為替ヘッジあり」は投資資産からの収益を着実に狙う
為替ヘッジを行うことのメリットは、まず為替変動による影
響を軽減することができること、それによって投資資産の
生み出す収益(キャピタルゲインやインカムゲイン)を減ら
ケーション型ファンドの中でも為替ヘッジありとなしの両方を
保有資産に組み入れることで、さらにリスクを分散させること
が可能です。
為替ヘッジのまとめ
さない効果が期待できることです。
また、「為替ヘッジ」を行った場合、「為替ヘッジ」を行わな
い場合と比較すると、値動きの変動が穏やかになる傾向
為替ヘッジあり
為替ヘッジなし
為替変動の
影響
低減
あり
円高の時
為替差損を低減
為替差損が発生
円安の時
為替差益を
享受できない
為替差益が発生
ヘッジコスト
かかる場合がある
かからない
があります(次頁図)。繰り返しになりますが、海外の資産
に投資する投資信託は為替変動の影響を受けることから、
「為替ヘッジ」を行うことで、為替変動による基準価額のブ
レを抑える効果が期待されます。
ただし、注意しておきたいのは、為替ヘッジには、コストが
かかる場合があるということです。為替変動によるブレをお
本資料のデータ・分析等は過去の実績や将来の予測、作成時点における当社および当社グループの判断を示したものであり、将来の投資成果および市場環境の変
動等を示唆・保証するものではありません。
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お客さま用資料
投資の ヒ ン ト

ご自身の投資の目的にあわせて、「為替ヘッジ」の有無を検討することが大切だと考えます。

為替の見通しが不透明な場合には、「為替ヘッジ」を利用することも有効な手段のひとつで
あると考えます。

為替ヘッジありとなしの両方のタイプ組み合わせることで投資戦略のリスクを分散しましょう。
(図)世界債券(為替ヘッジあり/なし)に投資を行った場合の
値動き(シミュレーション)
世界債券
(為替ヘッジなし)
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味
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世界債券
(為替ヘッジあり)
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で自分好みにカスタマイズも。
100
90
80
2005/8
2007/8
2009/8
2011/8
2013/8
2015/8
(年/月)
出所:ブルームバーグ 期間: 2005年8月末~2015年8月末(2005年8月末を100と
して指数化) 世界債券:シティ世界国債インデックス(円ベース)(為替ヘッジあり/
なし) ※「為替ヘッジ」には、ヘッジコストがかかる場合があります。
シティの各インデックスは、Citigroup Index LLCにより開発、算出および公表され
ている債券インデックスであり、著作権はCitigroup Index LLCに帰属しています。
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投資信託は一般的に、株式、債券等様々な有価証券へ投資します。有価証券は市場環境、有価証券の発行会社の業績、財務状況等により価
格が変動するため、投資信託の基準価額も変動し、損失を被ることがあります。また、外貨建の資産に投資する場合には、為替の変動により損
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*投資信託の購入時:購入時手数料(上限3.78%(税抜3.5%))、信託財産留保額 *投資信託の換金時:換金(解約)手数料、信託財産留保額(上限0.5%)*投資
信託の保有時:運用管理費用(信託報酬)(上限年率2.052% (税抜1.9%))、監査費用(上限年間324万円(税抜300万円))
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