VideoRAID SR 不良ディスク交換ハンドブック

VideoRAID SR 不良ディスク交換ハンドブック
Video RAID SR は RAID 構成になっているため、16 台のドライブのうち 1 台が故障して
もデータは保護されますが、その状態で使用していて 2 台目のドライブが故障した場合、
データを失ってしまいます。システムを起動したときにストレージシャーシ右前面のス
テータス LED や、各ドライブのステータス LED の状態をチェックして、グリーン以外
(アンバーやレッド)が表示されたときは、コンピュータを Video RAID SR 背面のメン
テナンスポートにイーサネット接続してシステムの状態を確認し、ドライブの不良の場
合は、早めに交換してください。
注意:リビルド(データの再構成)中は、編集作業を行わないでください。リビルドに
は、6 時間(500GB)から 12 時間(1TB)程度かかります。
ステータス LED の表示内容
シャーシ右前面のステータス LED の上から三番目(ディスクのアイコン)は、論理ドラ
イブの状態を表示しています。
グリーン:正常
アンバー:問題あり(デグレーデッド:不良ドライブがあり、RAID によるデータ保護
が無効な状態、リビルド中:リビルドが動作している状態、など)
レッド:オフライン(論理ドライブにアクセスできない状態)
各ドライブの上側(ディスクのアイコン)のステータス LED は、以下の状態を表します。
グリーン:正常
アンバー:リビルド中
レッド:ドライブエラー
したがって、シャーシのステータス LED がアンバーで、ドライブのステータス LED が
レッドの場合、ドライブ故障によってデータ保護が無効な状態になっている場合が第一
に考えられます。
1
Video RAID SR の web 管理画面で状態を確認するには
1.
Video RAID SR 背面のイーサネットポートにイーサネットケーブルを接続し、反対
側をコンピュータに接続します。ストレートケーブルでも自動的にモードが設定さ
れます。イーサネットケーブルを接続すると、VideoRAID SR に設定されている IP
アドレスが前面 LCD パネルに表示されます。
(255.255.255.255 で表示される場合は、
DHCP サーバー環境に接続するか、シリアル接続で任意の IP アドレスを割り当てる
必要があります。購入元のサポート窓口にお問い合わせください。)
2.
コンピュータのネットワーク接続のプロパティで、IP アドレスを VideoRAID SR と
同じサブネットの別 IP に設定します。サブネットマスクは、255.255.255.0 に設定
します。
3.
web ブラウザを起動し、次のアドレスを入力します。
http://(VideoRAID SR の IP アドレス)/
4.
Video RAID SR の管理画面が開きます。(表示言語は切り替えることができます)
ユーザー名:administrator
パスワード:password
5.
[ログイン]をクリックします。
2
6.
[エンクロージャ]>[物理ドライブ]を表示します
作動ステータス欄に赤色で[Dead]が表示されていた場合は、ドライブの故障です。
イベントページで状況を確認することもできます。
ドライブ交換手順
1.
スペアドライブを用意します。
2.
編集機の PC をシャットダウンします。(推奨)
3.
Video RAID SR シャーシの電源は入れたままにします。(重要!)
4.
不良ドライブをシャーシから抜きます。
5.
スペアドライブを装填します。
6.
作動ステータスがアンバーの[Rebuilding]になります。
3
7.
ビープ音が一定間隔で鳴りますので、消音したい場合は、画面右上のスピーカーア
イコンをクリックして設定画面を表示し、ミュートを有効にします。
8.
リビルドが完了するまでそのままにします。
4
9.
左側ウィンドウの[サブシステム]の一つ下に表示される IP アドレスを選択します。
右ウィンドウの[イベント]ページで[Rebuild in starts]と表示されます。
10. バックグラウンドアクティビティページで進行状況を確認できます。
11. Completed になったら完了です。
5
注意事項:
* ドライブを交換する場合は、シャーシの電源を入れたまま行ってください。(ホット
スワップ)
* ドライブの接触などを確認するために抜き差しを行う場合は、必ず、シャーシをシャ
ットダウンしてから行ってください。
* ホットスワップで引き抜いたドライブは、システムから Dead ドライブとしてマーク
されるため、同じドライブを再度装填しても Dead ドライブとして認識されます。
* 工場出荷時点で構成された RAID を使用している場合、オリジナルのドライブの並び
順と実際の並び順が異なっている場合が多々あります。(物理ドライブ PD の順番と
論理ドライブの順番の不一致)ドライブを使用する上で何も問題はありませんが、電
源をシャットダウンして不良ドライブの交換(コールドスワップ)を行うと、RAID
構成の認識がうまく行かなくなり、ロジカルドライブがオフラインになることがわか
っていますので、注意してください。
弊社の実機によるテストでは、この場合、管理画面でオフライン状態を受け入れ
るためのダイアログで CONFIRM と入力してオフライン状態を受け入れ、システ
ムを一旦シャットダウンし、論理ドライブと物理ドライブの位置を一致させてか
らシステムを起動し、交換ドライブを装填することでリビルドを実行することが
確認できました。
アビッドテクノロジー株式会社
カスタマーサクセスチーム
6