平成27年 施設すもも栽培管理基準

平成27年 施設すもも栽培管理基準
※同一枠内は混用散布する。
主な管理
春肥施用
防除時期
ビニール被覆前
2月中旬まで
対象病害虫
ふくろみ病
(トンネル栽培のみ)
灰星病(花腐れ)
開花3~4部咲き
切花設置
人工授粉
花粕落し
粗摘果・追肥
アブラムシ類
満開直後(3月中~下旬) 灰星病
(花弁落下開始期)
幼果期
シンクイムシ類
大豆大
薬剤名
使用濃度
八女地域農業振興推進協議会果樹部会
JAふくおか八女 すもも部会 2014.12
収穫前 年間
防除の要点・注意事項
日数 回数
トレノックスフロアブル
アビオンE
ナリアWDG
PKシリカ
モスピラン顆粒水溶剤
トリフミン水和剤
PKシリカ
500倍
500倍
2,000倍
1,000倍
4,000倍
1,000倍
1,000倍
14日
―
7日
―
前日
前日
―
3
―
2
―
3
3
―
トンネル栽培の谷部やビニール被覆が遅れる場合は防
除する。フロアブル剤は使用前に容器をよく振る。
サムコルフロアブル10
5,000倍
3日
3
灰星病果は園外に排除する。
ナリアWDGは使用前に撹拌。展葉期散布は
葉に薬害を生じるため使用時期に注意する。
開花期の殺虫剤使用は避ける。
展葉開始期のアブラムシ発生に注意する。
満開直後から灰色かび病、灰星病が発生し
やすくなるため早めに防除する。
幼果期・高温時の混用散布は薬害を生じや
すいので注意する。
スプラサイド乳は、サマーエンジェルでは葉に
薬害を生じるため、代わりにアプロード水和
剤1,000倍を使用する。
ハダニは発生初期に防除する。
仕上摘果
4月下旬~
カイガラムシ類
スプラサイド乳剤40
新梢管理
5月
ハダニ発生時
カメムシ発生時
別記 ダニ剤
別記 防除剤
6月
コスカシバ
スカシバコンL
各品種収穫前
大石早生
サンタローザ
ソルダム
貴陽
太陽
8月下旬
収穫終了後
灰星病
果実腐敗防止
殺菌剤
(右記の灰星病防除剤の①②いずれか1剤)
ケムシ類・ハマキ類
殺虫剤
サムコルフロアブル10
ケムシ類
(発生園のみ)
オリオン水和剤
9月上旬
カイガラムシ
スプラサイド乳剤40
アビオンE
コスカシバ(多発園のみ)
トラサイドA乳剤
200倍 発芽前
2
多発園は主幹部に散布する。
白紋羽病(発生園のみ)
フロンサイドSC
500倍 60日
1
異常落葉など症状が見られたら早めに処理する。
希釈液50~100ℓ/樹を根域に土壌潅注する。
―
黒斑病罹病部は切除する。
収穫
礼肥
徒長枝整理
秋期剪定
土壌改良
元肥
整枝剪定
○その他使用農薬
1,500倍
14日
10アール当り
40~100本
―
5,000倍
2
― 成虫発生ピーク期7月~9月
各品種の収穫前に必ず防除する。
※灰星病防除剤
①アンビルフロアブル1,000倍前日まで2回以内
②アミスターフロアブル1,000倍前日まで3回以内
3日
3
7月散布は、コスカシバ対策として地際から主
幹部にも散布する。
1,000倍
7日
3
葉食害虫発生時初期に散布する。
1,500倍
1,000倍
14日
―
(灰星防除剤と混用散布する)
2 多発園は1週間後にアプロード水和剤で防除
― する。
10月
12月
カイガラムシ(多発園のみ) ハーベストオイル(97%)
50倍 休眠期
○施肥基準(成園)
10アール当り
P
K
備考
5.0
2.0
―
― 微量要素含有
―
―
8.4
5.6 微量要素含有
4.8
3.2
3.0
2.0
21.2
12.8
10アール当り
P
K
備考
肥料名
薬剤名
倍数
収穫前 回数
施肥時期
施用量
N
スコア顆粒水溶剤
2,000倍
前日
2
7月下旬 発酵ケイフン
100kg
3.0
灰星病
ロブラール水和剤
1,500倍
前日
3
9月下旬 苦土セルカ2号
100kg
―
灰星病ほか
トップジンM水和剤
1,500倍
21日
3
9月下旬 完熟堆肥
2t
―
ストロビーDF
炭疽病
2,000倍
7日
3
10月上旬 福岡八女配合3号
140kg 11.2
ナリアWDG
ふくろみ病・灰星病
2,000倍
7日
2
2月中旬 福岡八女配合3号
80㎏
6.4
アドマイヤー水和剤
2,000倍
21日
2
5月上旬 燐加安S550
20㎏
3.0
アブラムシ類
アクタラ顆粒水溶剤
2,000倍
7日
2
計
23.6
アブラムシ類
アディオンフロアブル
1,500倍
7日
2
幼木1~3年
アブラムシ類・カメムシ類 スタークル顆粒水溶剤
肥料名
2,000倍
前日
3
施肥時期
施用量
N
カメムシ類
ダントツ水溶剤
2,000倍
3日
3
10月上旬
40kg
3.6
硫加燐安1号
5.6
4.8
スカウトフロアブル
カメムシ
2,000倍
前日
3
2月~7月
ケムシ・シンクイ・ハマキ類 フェニックスフロアブル
4,000倍
前日
2
※幼木は、かん水と秋肥、月肥を継続して行う。
シンクイムシ類
テルスターフロアブル
3,000倍
前日
2
○配合肥料の特性
カイガラムシ若齢幼虫 アプロード水和剤
1,000倍
14日
2
福岡八女配合3号(ペレット)8-6-4
ケムシ類
オリオン水和剤40
動物質、植物質の有機質肥料と微量要素をバランス良く含んでいる。有機率73%
1,000倍
7日
3
ハマキムシ、ケムシ ファイブスター顆粒水溶剤
2,000倍
前日
福岡八女配合7号(粉)8-7-2
モモノゴマダラメイガ バリアード顆粒水和剤
動物質有機主体に植物質有機と配合し、加里を抑えた高有機率の配合肥料。有機率85%
4,000倍
前日
2
ハチ× 幼、若 サンマイト水和剤
1,000倍
14日
1
アニマル 6-8-4
有機質は動物質のみの配合で高有機率の配合肥料。有機率91%
- 卵、若 バロックフロアブル
2,000倍
7日
2
- カネマイトフロアブル
1,000倍
3日
1
1,000倍
3日
1
○100リットル当り薬量 単位/ g・cc
ハダニ類 天敵○ 幼、成 マイトコーネフロアブル(小粒)
ミツバチ× 卵幼成 コロマイト乳剤(小粒)
1,000倍
前日
1
天敵○
- ダニサラバフロアブル(小粒)
1,000倍
前日
2
倍数
薬量
倍数
薬量
天敵○ 卵、若 ダニゲッターフロアブル(小粒)
2,000倍
前日
1
50倍 2,000
1500倍
66
ウメシロ・オウトウハダニ ミツバチ×
コテツフロアブル(小粒)
2,000倍
前日
2
100倍 1,000
2000倍
50
固着性展着剤
アビオンE
―
―
200倍
500
2500倍
40
タッチダウン
―
5日
3
500倍
200
3000倍
33
ラウンドアップマックスロード
―
7日
3
1000倍
100
4000倍
25
除草剤
プリグロックスL
―
前日
5
バスタ液剤
―
前日
3
ダニ剤備考
商品名
作用、特性など
ハダニの各ステージに活性を示すが特に幼虫・若虫に対して、低薬量で高い活性がある。速効性に極めて優れ、短時間で効果を示す。
サンマイト水和剤
卵及び幼若虫に対し優れた効果を示す。成虫に対する直接の殺虫効果はないが、本剤を処理された雌成虫が産んだ卵はふ化しない。
バロックフロアブル
カネマイトフロアブル
各ステージのハダニに有効、特に成虫に対して速効的に効く。有用昆虫や天敵類に影響が少ない。
マイトコーネフロアブル 成虫及び幼虫に対する活性が高い。有用昆虫や天敵に対して、実用濃度でほとんど影響がないことが確認されている。
ダニサラバフロアブル
有用昆虫や天敵に対して実用濃度で影響が小さい。
ダニゲッターフロアブル 成虫に対しては遅効的だが、卵・幼虫・若虫に対して高い効果を示す。天敵・有用昆虫に影響の少ない薬剤である。
※薬剤抵抗性の出現を抑制するために、同一農薬の連続使用は避ける。
※除草剤は、樹体にかからないように注意する。
※高接ぎ(親子接ぎ):5月中旬に伸長している新梢に切接ぎする。穂木は、冬に採っておき冷蔵貯蔵しておく。
メリット:接木部分の肥大が少なく伸長するため誘引しやすい。デメリット:接ぎ穂を確保しておく必要がある。
対象病害虫
1.農薬の安全使用を励行しましょう!
2.生産履歴の記帳、提出100%を励行しましょう!
3.生産工程管理(GAP)の確認で、安全・安心果実を生産しましょう!