絶対許さない! 働くルールの改悪

61号
2015 年(平成 27 年)
5
21
(木)
発行人 松浦昭彦 編集人 石黒生子
国会で労働関連法案の審議始まる
働くルールの改悪
絶対許さない!
2015年(平成27年)5月21日(木) 2854 61号
(第三種郵便物認可)
( )
3 2015年(平成27年)5月21日(木) 2854 61号
(第三種郵便物認可)
5月の連休明けから、国会で労働者保護ルールの改悪法案の
審議が始まった。12日に「労働者派遣法」改悪法案の審議、また
年(平成27年)5月21日(木) 2854 61号
2015
今後
「残業代ゼロ法案」
(高度プロフェッショナル制度)の審議も
予定されている。連合は5月11~15日を「労働者保護ルール改悪
シニア友の会への連絡や
阻止ウイーク」
(第1次)に設定し、街宣行動や院内集会、
国会前で
問い合わせは下記へ
の座り込み行動などを展開した。また、14日には日本労働弁護団
東京都千代田区九段南4-8-16
UAゼンセン シニア友の会
と連合など労働3団体などによる改悪阻止集会、
デモ行進が行わ
電話 03-3288-3598
れた。改悪法案を団結して阻止しよう(5月19日現在)。
No.362
(第三種郵便物認可)
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12
写真上段(中央 ・ 右)は12日に
JR上野駅で「国会審議にぜひ注
目してほしい」と道行く人に呼び
かける仲間達。写真中段は14日の
日本労働弁護団、労働3団体等に
よる改悪阻止集会とデモ行進の様
子。当日は2500名が法案成立阻
止を訴えた。 15日終日行った国会
前での座り込み行動には全国から
900名近くの仲間が集結した。
一.不精に亘(わた)るなかりしか
怠けたり、面倒くさがったりしたこと
はなかったか
(※昭和7年制定)
のなかで問いかけに の「三訓五戒」、終
目的を達成するために、惜しみなく努
力したか
安倍政権が目論む労働関連法案の改悪内容
(抜粋)
は次の
とおり。断固廃案に追い込もう。
答えて一日の行動、 わ っ た 後 に 三 訓 の
一.努力に憾(うら)みなかりしか
組織内・準組織内国会議員へ要請
働く者を犠牲にする改悪は絶対に許さない!
を
姿勢を自省自戒する “反省を忘れるな”
物事を成し遂げようとする精神力は、
十分であったか
良きリ
新入社員が五月病 ▼労働組合では諸会 唱 和 す れ ば 、
を発症する時期にな 議 の 前 に 、「 三 訓 五 ーダーとなれるはず
一.気力に欠くるなかりしか
日本労働弁護団と労働団体による改悪阻止集会
5
15
国会前座り込み・路上集会
る▼わが社では精神 戒」を全員で唱和し である。
発言や行動に、過ちや反省するところ
はなかったか
後藤 利明(UA
いつの間
を 鍛 え る 目 的 で 、元 て い た が 、
海軍上等士官の方か にか、その習慣がな ゼンセン中執・セー
一.言行に恥ずるなかりしか
ら「 海 軍 兵 学 校 の 幹 くなった。始める前 レン労組委員長)
誠 実さや真心、人の道に背くところは
なかったか
部候補生の研修につ
ごせい
いて」
の研修があり、
配 布 資 料 に は「 五 省
の 実 践 」が 書 か れ て
いる▼夜、「自習止め
5 分 前 」の ラ ッ パ が
鳴ると姿勢を正し、
当番生徒が
「五省」を
順番に問いかけ、
他
の生徒は瞑目し、
心
【五 省】
"改悪阻止行動"続く
JR上野駅前で広く市民に訴える
5
14
一.至誠に悖(もと)るなかりしか
( )
4
連合・労働者保護ルール
改悪阻止ウイーク(第1次5月11日〜15日)
5
11
5
15
( )
2
<労働基準法の改悪>
・「残業代ゼロ」制度(高度プロフェッショナル制度)
…何時間働いても残業代が支
払われず、長時間労働や過労死の助長につながる。また、対象者を限定(年収1
075万円以上の高度な専門的知識を持つ者)しているが、一度導入されると次
々と拡大されていくことは明らか。
・ 裁量労働制の対象拡大…多くの営業職が適用となり、残業代が支払われなくなる
可能性がある。(3面に詳細)
・「フレックスタイム制」の清算期間の延長…
「フレックスタイム制」(始業および
終業の時刻を労働者の決定に委ねる)の清算期間を従来の1カ月から3カ月に延
長することで、特定の月に過重労働が発生する懸念がある。
<労働者派遣法の改悪>
・ 労働者派遣はこれまで「臨時的 ・ 一時的な業務」に限定されていたが、企業は運
用次第で派遣労働者をいつまでも使い続けることができるようになり、
“生涯派遣”
の不安定雇用や格差の拡大を招く。
日に開催した20 て説明を受けた後、活 と生活再建への支援⑤ 安心・安全確保の環境
1 5 U A ゼ ン セ ン 政 発な質疑が行われた。 放射性物質により汚染 整備⑦安心して学び遊
策・制度討論集会では、 原案は、東日本大震 された廃棄物・表土の べる教育環境の整備な
連合本部から川島千裕 災からの復興・再生と 迅速な処理⑥消費者の どを求める。
総合政策局長を招き、 ともに、連合が目ざす
連合「2016~20
ルとディーセント・ワ 高齢者福祉政策、教育
感を抱けるワークルー 革、医療政策、介護・
誰もが働くことの安心 政策をはじめ、税制改
これまで進めてきた 用・労働政策や社会保
連合政策を継承し、① 障制度の基盤に関する
「働くことを軸とする「働くことを軸とする
安心社会」の実現へ
17年度 政策 ・ 制度 安心社会」の実現のた
要求と提言」(原案) めの政策を柱としてま
の重要ポイントについ とめられた。
東日本大震災からの
復興・再生へ向けて
UAゼンセンでは政 障政策、食料・農林水 ている。
いまなお約 万人が 充実と雇用の確保、復 ーク(働きがいのある 政策、男女平等政策、
今後、連合の「政策
避難生活を送り、海岸 興事業における労働安 人間らしい仕事)の確 子ども・子育て支援政 策委員会を中心にアン 産政策、政治改革、男
復旧や復興住宅などの 全衛生対策の強化③防 立②安定的成長と適正 策などに加えて、今回 ケートや議論を進め、 女平等政策、中小企業 制度中央討論集会」で
ヤマザワ 加藤 延俊
完了は2割程度にとど 災性・環境性能が高く、 な配分による分厚い中 から新たに防災・減災 経済政策、税制改正、 対策、非正規雇用に関 の議論などを経て、6
重点政策である雇
働政策、福祉・社会保 望や意見の反映に努め れる。
政 策 に つ い て 要 ルギー政策、雇用・労 わたる政策に関して要 央委員会で機関決定さ
まる。被災地の復興・ 社会保障サービスの提 間層の復活③生涯を通 に関する政策を加えた 産業政策、資源・エネ わる政策など、多岐に 月に開催される連合中
再生に向け、①復興財 供 体 制 が 確 保 さ れ た した切れ目のない安心 全
治体への継続的支援② くり」の実現④健康管 型」社会保障制度の再
雇用のミスマッチ解消 理・心のケア対策の強 構築を課題に掲げる。
につながる職業訓練の 化、避難生活者の自立
鈴木三津子 さん に決定
4月 日(女性の日) 年婦人協議会の事務局 に尽力された。
バイオレンス(DV)
に開催された2015 として仲間と家族の絆
組織統合により 年 の被害者を安全に保護
年度赤松常子顕彰会理 づくりに努める。 年 にCSG連合、 年に し、自立支援のための
ゼンセン同盟に入局。
特に、国際労働運動
労働政策部長、産業政 の発展に貢献されると
年にゼンセ 進められた司法制度改
事会で、UAゼンセン に 千 葉 一 般 同 盟 に 転 UIゼンセン同盟へ転 組織やプログラムづく
策部長、書記長などを ともに2000年代に
歴任し、
2015年度赤松常子顕彰会理事会
源の確保および被災自 「ひとが中心のまちづ のための「全世代支援 求・提言していく。
25
第44回
赤松賞
革の流れのなかで、審
)年に帰国しゼンセン同 れた。友愛会では副会長、 育審議会委員、中央労働委
)年、全 常任中央執行委員・産業政 会長を務められた。
議会委員、
法制審議会委員、
)年のUIゼンセン同 バル・ユニオン執行委員、 始めとする司法制度改革に
真)が第
決定した。
鈴木さんは、
1965年に千
年間の経験を生 籍。地域の組合や仲間 りを促進する活動を行
年 っている。
DV被害者支援を継続
活動や社会正義
の活動を実践さ
れている。9月
年に同法人理事に就 4回定期大会で表彰が
贈られる賞。
はまだ男女格差は当た ≪赤松賞とは≫
“労働運動の母”と慕われ
≪女性の日とは≫
り前であったが、「男 た赤松常子氏(元全繊同盟
1964年4月 日、日
副会長、参議院議員)の業績 本で女性がはじめて選挙権
察などを進めた。当時
に携わるとともに、青 員とともに研修会や視 任。ドメスティック・ 行われる。
ュース」の編集・発行 務め、他産別の女性役
入局し、「千葉同盟ニ 連合千葉の女性役員を 基金」の設立に参画し、 開催のUAゼンセン第
葉同盟事務局に
議会の役員に。その後、 支援活動促進のための も務め、精力的に地域
同 盟 千 葉 県 支 部 = 写 の編集・発行に携わる に定年退職。同年、N
UAゼンセン千葉県
回赤松賞に と同時に、青年婦人協 PO法人「DV被害者 支部シニア友の会幹事
さん(元UIゼンセン かして雑誌
『シーバス』 から惜しまれつつ
が推薦した鈴木三津子 籍。
85
髙木顧問に旭日大綬章
(昭和
)年に外務省入省。 成
(平成
)年、初代のレ 盟結成とともに会長就任。 国際労働組合総連合副会長 尽力された。
歳。
98
02
03
労働審判制度の導入などに尽力
入社。
(昭和
受章となる。受章理由 旭化成労連専従。 (昭和 策 局 長 を 経 て 、 ( 昭 和 国 際 労 働 運 動 の 分 野 で 国家公安委員などを務め、
)年にゼンセン同盟に入
)年に書記長、 (平成 も、国際繊維被服皮革労組 労働者の立場から労働審判
は「多年にわたり連合
8)年に会長就任。 (平 同盟副会長、ユニ・グロー 制度、裁判員制度の導入を
会長等として労働運動 局。労働政策部長を経て
(昭和
ーバーアタッシュ(在外公
上部団体関係では、(平 されている。
71
20
ン同盟会長に就任。
4月 日に発令され 天皇陛下から勲章が授 た。また審議会委員等
髙木氏は、全旭化成 年にUIゼンセン同盟 議会委員として労働者
た平成 年春の叙勲で 与された。全繊同盟会 として行政運営の円滑 労 働 組 合 連 合 会 書 記 初代会長となり、 年 の立場から労働審判制
などに尽力された。
て在タイ日本国大使館一等 成 )
年に連合会長に就任。 政府審議会では、中央労
( 昭 和 連合の組織拡大に力を注が 働基準審議会委員、中央教
を経て、1980年に 任した。
UAゼンセン顧問の髙 長の滝田実氏、ゼンセ 化に寄与した」という 長、宮崎地方同盟会長 に第5代連合会長に就 度、裁判員制度の導入
木剛氏が旭日大綬章を ン同盟会長の宇佐美忠 もの。
受章し、5月8日に皇 信氏(いずれも勲一等
≪髙木剛氏略歴と功績≫
東京大学法学部を卒業、同
17
1943(昭和 )年、
)年より顧問に などとして活躍され、海外
からもその手腕は高く評価 三重県四日市市生まれ、
18
の発展に尽力するとと
もに、国家公安委員会
06
委員として公共の安全 館に勤務して労働問題を専 就任、現在に至る。
と秩序の維持に尽力し 門に担当する外交官)とし
18
80
寛大な英王室に幸あれ
13
居・宮殿「松の間」で 瑞宝章=旧叙勲制度)
、
1967(昭和 )年、 書 記 官 に 就 任 。
ゼンセン同盟会長の芦 田甚之助氏(旭日大綬
42
44
年・旭化成工業株式会社に 盟に復帰以降、書記長付、 会長代行、友愛連絡会では 員会委員、司法制度改革審
59
63
14
81
章)についで4人目の
84
96 88
02
05
女同一賃金・同一労働」
の地位向上と社会参画 黙々と従事している女性に されている。
を活動の要とし、女性 を 称 え 、“ 草 の 根 ”の 活 動 に を行使した日にちなみ制定
10
69
56
57
10
UAゼンセン政策・制度討論集会には各局・部門から66名が参加し、連合「20
16〜2017年度政策・制度 要求と提言」へ意見・要望を取りまとめた
55
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04
東京都千代田区九段南4-8-16
UAゼンセン シニア友の会
電話 03-3288-3598
No.362
旭日大綬章を受章された髙木剛
UAゼンセン顧問
44
05
02
96
UAゼンセンは13日、本部で2015政策・制度討論集会を開催し、連
合「2016~2017年度 政策・制度 要求と提言」(原案)に関する意見・
要望の取りまとめを行った。連合は「働くことを軸とする安心社会」
を実現するため、2年ごとに政策・制度 要求と提言を策定している。
6月に開催する連合中央委員会で決定した後、重点政策については、
秋の臨時国会や来年の通常国会での政策実現を目ざし、民主党や関係
団体などと連携しながら取り組みが進められる。
鈴木三津子さん
シニア友の会への連絡や
27 29
問い合わせは下記へ
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( )
4
(第三種郵便物認可)
2015年(平成27年)5月21日(木) 2854 61号
(第三種郵便物認可)
晴れやかに
UAゼンセン153万人の声を
連合の政策・制度要求づくりへ反映
( )
3 2015年(平成27年)5月21日(木) 2854 61号
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(第三種郵便物認可)
2015年(平成27年)5月21日(木) 2854 61号