10 - 池田町役場

高瀬中学校だより
池田町立高瀬中学校
平成27年8月19日発行
第 10 号
文責 教
頭
連日の猛暑から一転して一昨日は1日雨が降り、幾分涼しくなるかと思いきや、蒸し暑
い日の中、2学期がスタートしました。今回も放送による始業式となりました。はじめに
生徒代表による意見発表がありました。
1の2
さんからは部活動の取組、学習面への取組・目標について、2の3
さんか
らは学習面と生徒会引き継ぎに向けての意気込みについて発表がありました。3の1
さんからは高瀬祭に向けてのクラスや部活動の取組と意気込みを発表してくれました。こ
のあと校長先生から2学期始業式によせてお話しがありました。
3名の皆さんから2学期の決意を語ってもらいました。皆さんも目標を達成していくた
めの具体的な道筋をもって、この2学期を過ごしてほしいと思います。
高瀬中学校の生徒が誇りとしている「当たり前のことを当たり前に行う」ことは、社会
では、大事にされていることです。「自分からあいさつをする」「時間を守る」「相手の話
を聴く」「自分に任されたことは最後までやり抜く」「掃除をきちんと行う」などが土台と
なって、「考え抜く力」、「様々な人と協力できる力」、「自分から進んで取り組む力」が育
ってくると私は考えています。あいさつができる人は、人と協力して仕事を行っていくこ
とができます。任されたことをやり抜くことや清掃に地道に取り組めることは、どんなこ
とに対してもあきらめずに考えたり、取り組んだりすることができます。10~20年後、
現在の約47%の仕事が自動化される可能性が高く、今は存在しない職業に就く人が出て
くると予測されています。そのような時代が訪れたとしても、それに対応できるように皆
さんにはなってほしいと思います。そのためには、先にあげた3つの力「考え抜く力」
「様
々な人と協力できる力」、「自分から進んで取り組む力」が大切になるのです。今、できて
いるか不安があっても、当たり前にできるように実行する努力をしていくことで、それは
自分の力、財産になると思います。
今年は、戦争が終わって70年目です。全国では様々な行事を通して平和の大切さを確
認し合っています。池田町でも今年から平和について考えてほしいという願いから広島の
平和式典に高瀬中生を参加させる取り組みが始まり、8月6日の平和式典に、3年生から
3名の皆さんが参加しました。
皆さんに平和について考えてもらうため、今日は、
2人の特攻隊員とピアノの話を聞いてほしいと思い
ます。
昭和20年5月、福岡県と佐賀県の県境にある鳥栖
市鳥栖小学校の玄関に特攻服を着た2人の青年が立
っていました。鳥栖小学校の音楽教師 上野歌子先
生が対応しました。2人の青年は、「私たちは、明
日、特攻出撃することになりました。その前に、一
つしておきたいことがあるのです。私たちは、上野
音楽学校のピアノ科の卒業です。でも、学校を出て
今日まで演奏会でピアノを弾く機会がありませんでした。今日、思いっきりピアノを弾い
て明日飛びたいのです。二人だけの演奏会を開きたいのです。」と話しました。二人は、
そのために10キロ歩いて鳥栖小学校まできたのでした。そこで、ちょうど居合わせた児
童と先生の前で、初めてで最後の演奏会が開かれました。二人はベートーヴェンのピアノ
ソナタ第14番「月光」、「海ゆかば」を心ゆくまで弾き、帰り際に、二人の青年は「この
戦争はいつか終わります。しかし、今自分たちが戦わなければ、この国を君たちに残すこ
とはできません。」と言って、立ち去ったということです。
戦後40数年経って、鳥栖小学校のこの古びたピアノが廃棄処分になろうとしました。
そのことを知った上野先生は、「廃棄されるくらいなら、私の手元に置きたい。」と願い出
ました。そして、ピアノと二人の特攻隊員の思い出が、初めて語られたのでした。この話
しは、ラジオでも放送され、日本中の皆さんからの応援で、ピアノは修理して保存してい
くことになりました。修理したピアノを鳥栖小学校体育館でお披露目する時、生き残った
一人の特攻隊員と上野先生が再会することができました。
生き残った特攻隊員の方は、戦後、ずっと生き残ったことを恥ずかしく思い、全てを忘
れようとしてきました。上野先生は、戦後40数年間、特攻隊員とピアノのことをずっと
胸に秘めてきました。この話を知って、戦争とは人々の心にこれほど深い傷を残すもので
あることを強く思いました。
皆さんも平和について考えてください。
-お知らせー
いよいよ今週資源回収があります。8月22日(土)です。
時 間 7:30~10:00
回収品目 ○ 一升びん(茶色・みどり色) ○ ビールびん(大小各種) ○ ジュースびん
○ アルミ缶(つぶさなくてもよい) ○ 牛乳パック(開いて重ねて縛る)
実施方法 地区ごとに集荷場所を決め、地区内の資源物を一旦集荷します。PTAの方の協力を得て
学校へ資源物をすべて運びます。学校では、品目ごとに資源物を車から降ろします。
学校での仕分け作業等は分担の生徒(生徒会役員)が行います。回収が早めに終了したら、
地区ごとできる範囲の奉仕活動を行います。
職員分担は地区生徒会の担当地区へ出向き、回収作業の指揮、援助をします。保護者の皆様には、
恐れいりますが、自動車等で運搬を応援していただければ幸いです。ご近所にも声をかけて多くの資
源物が集まりますよう、お願いいたします。
大雨でグランドに水がたまってトラックが進入できないような場合は、安曇病院南側駐車場をお借
りして回収します。雨等で回収場所を変更する場合のみ、当日朝7:00からCoCoメールで連絡します。
夏期休業中の校内工事が終わりました。
夏休み中に中校舎廊下段差解消工事、扇風機取付工事、ガ
ラス飛散防止フィルム貼付工事が行われました。
扇風機は今まで中校舎1階
の教室にはなかったので、普
通教室全設置となりました。
快適な環境で学習能率も上が
りますね。