カリキュラム - 千葉県社会福祉協議会

平成27年度
千葉県介護支援専門員 更新研修(実務未経験者対象)・再研修 カリキュラム表
1 更新研修(実務未経験者対象)の目的・目標
(1)目的
介護支援専門員証に有効期限が付され、更新時に研修の受講を課すことにより、定期的な研修受講
の機会を確保し、介護支援専門員として必要な知識及び技術の向上を図り、専門職としての能力の保
持・向上を図ることを目的とする。
(2)目標
①利用者の自立支援を図るためのケアマネジメントの目的・過程を再確認する。
②「ケアマネジメント」の過程に沿った各段階で必要な技法の技術を再確認する。
③介護支援専門員として、役割を果たしていくために今後習熟すべき研修課題を認識する。
2 再研修の目的・目標
(1)目的
介護支援専門員として実務に就いていない者又は実務から離れている者が実務に就く際に、介護支
援専門員としての必要な知識、技能の再取得を図ることを目的とする。
(2)目標
①利用者の自立支援を図るためのケアマネジメントの目的・過程を再確認する。
②「ケアマネジメント」の過程に沿った各段階で必要な技法の技術を再確認する。
③介護支援専門員として、役割を果たしていくために今後習熟すべき研修課題を認識する。
3 研修内容 (更新研修・再研修及び実務研修共通)
科 目
時間数
内 容
講 師
介護保険制度
の理念と介護
支援専門員
介護保険制度の基本理念を理解し、利用者の自立支援を図るために必要
千葉県
な介護支援専門員の機能や役割を認識させる。居宅サービス計画等の作
2.0
高齢者福祉課
成、保険給付、給付管理等の関係性についての基本的な理解を図るため
職員
の講義を行う。
ケアマネジメ
ントの基本
介護支援サービスの意義と目的、介護支援サービスにおけるチームケ
ア、プロセスについての講義を行う。居宅介護支援と施設サービス計画
介護支援専門員
2.0 の双方についてケアマネジメントの対象であることを踏まえて、利用者
指導者
の権利擁護の視点に立った介護支援専門員の倫理と基本姿勢、身体拘束
廃止の意義等についての講義を行う。
要介護認定等
の基礎
要介護認定等に係る認定調査や要介護認定等基準の基本的な視点と概要
千葉県
を理解し、利用者の状態がどのように要介護度等に反映されるかについ
2.0
高齢者福祉課
ての講義を行う。主治医意見書の記載内容を理解する。また、要介護認
職員
定等に係る認定調査とアセスメントの関連等についての講義を行う。
受付及び相談
と契約
介護サービスの利用を希望して介護支援専門員に相談する利用者だけで
なく、介護支援サービス、各種介護サービスを必要とする利用者の発見
とそれらの者を介護支援サービスに結びつけることが必要であることの
介護支援専門員
1.5 理解を図るための講義を行う。また、契約は重要事項の説明を経た法律
指導者
行為であり、利用者が主体者であることを保障するために苦情申し立て
や権利擁護が制度化され、利用者が主体者であることを認識し、利用者
の自立を支援する視点の必要性についての講義を行う。
相談面接技術
の理解
利用者の権利擁護の視点に立ち、自立支援を図る上で必要なアセスメン
介護支援専門員
2.5 トを行うための相談面接技術の修得についての講義を行う。
指導者
なお、必要に応じて演習を実施する。
科 目
時間数
内 容
講 師
アセスメン
ト、ニーズ把
握の方法
アセスメントにより解決すべき生活全般の課題が明らかになることを理
解し、的確な情報の把握と分析の必要性についての講義を行う。情報の
収集に当たり、利用者の希望や要望の背景を把握し、理解することの必
要性及び利用者の生活の現況から生活機能(WHO国際生活機能分類によ
介護支援専門員
6.0 る)とその背景を把握し、理解する視点の必要性を認識する。また、収
指導者
集された情報からアセスメントにより解決すべき課題を明らかにしてい
く方法と技術について演習をとおして理解する。双方向のコミュニケー
ションが重要であり、アセスメントは介護支援専門員と利用者の協働作
業であることに留意する。
居宅サービス
計画等の作成
アセスメントから明らかになった生活の目標と課題について、自立支援
の理念を具現化し、利用者の生活の目標を実現するための居宅サービス
計画等の原案作成の演習等をとおして理解をすすめる。
生活の目標を実現するためのサービス資源の活用方法、予測される生活
の状況、課題解決の視点と方法、具体化するための技術等についての講 介護支援専門員
6.0
義及び演習を行う。また、サービスの実施状況の確認方法等についての 指導者
知識を得る。利用者ならびにサービス事業者に交付することに留意し、
利用者が理解できる表現を心がけると同時にケアプランに組み込んだ個
別サービス計画であることを理解する。作成した計画は原案であり、確
定するにはサービス担当者会議を経る必要があることを強調する。
地域包括支援
センターの概
要
1.5
介護予防ケア
マネジメント
予防給付においては、利用者の生活状況を適切に把握し、それに基づき
生活機能の改善可能性の評価を行い、利用者が意欲を持って必要な支援
を活用しながら自立した生活を送れるようなケアマネジメントを行うこ
とが求められている。このようなケアマネジメントを行うための基本的 介護支援専門員
5.5
な考え方、プロセスについて理解する。また、各種予防給付のサービス 指導者
内容等を理解するとともに、実際にケアマネジメントを行うための手法
について講義を行い、介護予防サービス計画の原案作成の演習等をとお
して理解をすすめる。
実習オリエン
テーション
受講者が自ら選定した実習協力者を対象に、要介護状態にある方につい
て、要介護・要支援認定調査から、アセスメント・ニーズ把握・ケアプ
ラン作成の過程を実際に行い、その後課題分析・居宅サービス計画書原 介護支援専門員
1.5
案の作成を行い、提出後の演習事例として用い振り返り、疑問点の解決 指導者
を行い、さらにアセスメント・居宅サービス計画書作成についての要点
を学ぶ。
地域包括支援センターの役割と介護支援専門員が受ける日常的な支援内 介護支援専門員
容、センターへの情報提供や連携の必要性等について講義を行う。
指導者
認定調査実習
講義で学んだ認定調査の実際を体験し、その方法について理解を深める
とともに、不明点を明らかにする。受講者自らが実習対象者として要介
課外
護認定者を選定し、家庭訪問により認定調査を1事例以上実施する。実
習後疑問点を整理し、提出する。
実習
アセスメント
及び居宅サー
ビス計画等作
成実習
講義で学んだ介護支援サービスの一連の過程を体験し、必要な知識を深
めるとともに、不明点を明らかにし、後期研修を効果的なものとする。
課外 受講者自らが実習対象者を選定し、家庭訪問による面接、情報収集、整
理、アセスメント、居宅サービス計画の作成を行う。
実習報告書を作成し、疑問点・問題点を整理し、提出する。
実習
アセスメン
ト・居宅サー
ビス計画等作
成演習
実習をとおして各自が行った事例のアセスメントと作成した居宅サービ
ス計画等をもとに、主訴の把握、生活機能とその背景の把握、利用者の
状況等の事例検討等を行うことにより、アセスメント等の理解を深め、
生活の目標に向けたサービス及び社会資源の活用と調整を理解するため 介護支援専門員
9.5
の演習を行う。また、各自が実習を振り返り、介護支援専門員の機能と 指導者
役割を実践する上で必要な知識と技能について、今後の学習課題の理解
をすすめる。なお、当該演習には、演習を実施する際の意義やまとめに
係る講義も含むものとする。
モニタリング
の方法
アセスメントにより明らかになった解決すべき課題について事後的・客
観的評価を行うことにより、総合的な援助の方針及び目標設定の整合性
介護支援専門員
2.5 を確認し、居宅サービス計画等の再作成を行う方法と技術についての講
指導者
義を行う。経過記録とモニタリングの違いを理解し、記録のポイントに
ついて、事例を踏まえて講義する。
科 目
時間数
内 容
講 師
チームアプ
ローチ演習
ロールプレイ等の演習をとおして、それぞれのサービス提供者等専門職
チームによる相互理解を図ることの重要性やアセスメントにより明らか
にされた内容を共有し、アセスメントの客観性を担保することの重要性 介護支援専門員
4.0
について理解するための演習を行う。また、利用者の自己決定と自立支 指導者
援に不可欠な適正な利用者の同意の取得のプロセスと手法等をロールプ
レイ等の演習をとおして理解する。
意見交換、講評
実習後のアセスメント及び居宅サービス計画等作成演習において、グ
介護支援専門員
1.5 ループ又は全体で意見交換を行い、専門的助言を含めて今後の学習課題
指導者
を理解するための講評を行う。
その他
合計
修了式、諸連絡等
48.0 時間