平成25年度運営基本方針 - 愛媛県小学生バレーボール連盟

平成25年度運営基本方針
はじめに
昨年も一昨年も、私たち日本小学生バレーボール連盟(以下日小連)のキャッチフレー
ズを「ど真ん中に子どもがいる日小連」としてきました。ど真ん中に子どもを置くとい
うことは、子どもが組織や大人の犠牲になってはならないということです。あくまでも、
子どもの側に立って道を選択するということに他なりません。都道府県小連に、浸透しつ
つあるこのキャッチフレーズですが、今一度原点に立ち返り、平成25年度も全力で運営
してまいります。
体罰・暴力は許さない
小学生バレーボールがめざす方向と全く対極にあるのが体罰・暴力です。昨年末の大阪
市立高校の体罰事件を引き金に、指導者の体罰・暴力問題が次々と表面化してきておりま
す。私たち日小連も、数年前より体罰・暴力根絶に向けて倫理委員会の設立及び倫理規定
の策定、全国大会ベンチ入りの制限等々、取り組みを強化してきましたが、残念ながら平
成24年度も多くの事件・事故の報告がありました。体罰・暴力は指導ではないことを、
己の指導力不足を隠す卑劣な一手段に過ぎないことを、今一度確認したいと思います。
時代や社会は、変わったのです。前近代的な考えや指導方法を改めていかなければなり
ません。各都道府県小連におかれましては、今年度の最大の課題として組織を挙げて取り
組んでいただくよう強く要請します。また、事件・事故があった際の報告や取り組みの方
法が日小連倫理委員会から提案されておりますので、熟読の上それに則って対応するよう
お願いします。公益財団法人日本バレーボール協会をはじめ関係諸団体と連携を取りなが
ら、体罰・暴力根絶に向けて全力で取り組みます。
バレーボール人口拡大
昨年度から始まったJVAゴールドプランに、今年度も主体的・積極的に取り組んでい
きます。指導者養成、未経験者対策、教材化支援、一環指導等の事業に取り組みましたが、
成果は事業によって温度差がありました。特に教材化支援は実施都道府県が半数に満たな
い結果となりましが、他の事業は大きな成果がありました。ただ、この成果が人口拡大に
まだ直結しているとはまだまだ言えません。各都道府県小連が年度当初に具体的到達目標
として挙げた登録チーム・登録人数に達し得なかった都道府県も多くありました。そこに
は、バレーボール人口拡大を妨げている要素も幾つかあります。体罰・暴力問題の他、オ
ーバーユースでの故障、燃え尽き症候群によるリタイア、他チームからの引き抜き等々、
勝利至上主義から派生する問題等がそれです。これらを解決しながらも、人口拡大に努め
なければバレーボールの発展はありえません。各都道府県におかれましても危機意識を持
って、ゴールドプランをはじめ人口拡大に努力されるようお願いいたします。
みんなで創ろう全国大会
今年の33回全国大会は、メイン会場を東京体育館に戻し、町田体育館、所沢体育館、
浦安体育館、とどろきアリーナの5会場で開催します。例年より1会場多くでの開催です
が、これは次年度34回大会から行う予定であります男女混合の部を見通してのことです。
男女混合の部に関しましては、今年度はエキシビションを、そして、次年度からは正式
種目として実施したいと思っています。会場も参加チーム・選手も増えるわけですから、
課題もたくさんあります。しかし、全国大会出場のチャンスを広げ、バレーボール人口減
少に歯止めをかけるためには、乗り越えていかなければならないハードルだと思っており
ます。また、子どもの身体を守り、健全育成を図る観点からルールの一部も改正しました。
新しいルールによる最初の大会となります。協賛・関係団体と連携を蜜にし、実行委員会
を中心に準備・運営に当りますが、都道府県小連のご理解とご協力なしで実行することは
不可能です。よろしくお願いいたします。今年の大会のテーマを「つなごうボールと心
広げよう笑顔と友情」としました。バレーボールの輪、それに関わる人の和が全国に広
がることを願っております。
指導者・審判の資質向上と新しい人材の育成
これからのバレーボールの普及・発展を考えるとき、指導者・審判の資質の向上と新し
い人材の育成は不可欠なものです。それも、一体化したものとして捉えなければならない
と思います。JVAのご理解により、日体協有資格者の全国大会ベンチ入り義務化が二年
延期になり平成27年度からとなりました。その間、一人でも多くの有資格者を増やすべ
く三次講習会を昨年から実施しました。三次講習会を受講し日体協資格を取得した指導者
が昨年一年間で609名おりました。一次、二次講習会を合わせると受講者数は2,50
4名、平成5年からの総合計は30,754名になりました。今年度も、JVAのご理解
とご協力を得て推進していきたいと思っております。また、三次講習会と併設して行った
JVA公認C級審判取得講習会では、237名が公認審判員の資格を取得しました。大き
な成果です。日体協資格と同様、審判の資格講習会についても積極的に進めていきたいと
思っています。
日小連は一つ
日小連という組織を創っているのは、都道府県小連であり、全国の小学生バレーボール
指導者の皆さんです。どうしても都道府県小連の皆さんのお力を借りなければならず、お
願いすることもありますが、日小連という上の組織があって、そこからトップダウンでい
ろいろのものが降りてくるということでは決してありません。各都道府県小連や現場の意
見を聞き、それを可能な限り全国的なものにしていくのが私ども日小連執行部の仕事だと
思っております。都道府県小連においては、各小連の組織強化は勿論のことブロック内の
連携を密に図ってください。そして、都道府県小連の考え、ブロック小連の意見をどんど
んお聞かせください。ルートはいろいろあっても、日小連がめざす頂上は一つです。
30年以上に渡って親しんできた、私ども日小連のロゴマークですが、課題の指摘もあり、
更なる発展を期して新しいものへと変更する準備を進める年にしたいと思っております。