季刊平成 27 年(秋号) 「四無量心」 四無量心」 仏教の行事 日本で馴染み深い仏教行事としては、お彼岸・お盆・除夜の鐘があります。ま ずお彼岸は、春分と秋分の日にお墓参りする仏事です。じつはお彼岸も日本独 自の行事なのですが、なぜこのような行事がうまれたのでしょうか? しがん (彼岸)とは(悟りの世界)です。(彼岸)の反対は、現実世界の(此 岸 )です。 彼岸の至ることを願う日、これがお彼岸なのですが、そのとき、すでに仏にな っている先祖の霊を訪れ、より彼岸に近づくことを願う意味が込められていま す。もともとは聖徳太子が、先祖神祭りと彼岸への願いを結合させたのが由来 とされています。なぜ、春分と秋分の日に行うかというと、諸説ありますが、 太陽が真西に沈むこの日、西の彼方にあるという極楽浄土が見えるからといわ れています。 次に、(お盆)ですが、これは先祖の霊を迎えて供養する日です。地方によっては 異なりますが、7 月 15 日、または 8 月 15 日におこなわれます。一般的な流れ は、13 日の朝に仏壇を閉め、その前に盆棚(精霊棚)をつくります。棚の上に位 牌、水鉢、花や果物を供えて、13 日の夕方に提灯をつけて霊を迎え入れます。 キュウリやナスを馬や牛の形にすることがありますが、これは霊があの世に帰 るための乗り物です。14 日か 15 日に僧侶を招いてお経をあげてもらいます。 新盆の場合は、親戚や知人に参列してもらい、精進料理でもてなします。 16 日に盆棚の供え物を川や海に流して霊を浄土に送ります。お盆は、ブッダの 弟子の目連が、死後に餓鬼道に堕ちた母の苦しみを救おうとして供養したのが 起源だといわれています。 (除夜の鐘)も仏教行事の一つです。(除夜)とは(旧年を除く)という意味で、一年 の最後の夜=大晦日をあらわしています。除夜は、五殻の豊年を祈願する年神 様を迎える神聖な夜とされ、そのため一晩中起きて神様を迎えるとされていま した。このならわしと仏教があわさり、お寺では除夜の鐘をならし、また人々 は神社やお寺に参拝する行事となったとされています。諸説ありますが、一説 には、108 は人間の欲や怒りなど煩悩の数を表していて、それを打ち消す意味が あるとされています。 日頃、ご先祖様を大切に思う心が大切です。若者に子どもたちに日本の風習を 伝えてゆくことも大人として大事な責任だと思います。 お知らせ 霊園の墓地内に当園で植栽している「さつき」ですが、中には育成し過ぎて墓 地や骨洞に影響(墓石を持ちあげたり骨洞を壊したりしている。) が出てきてい ます。本年度の理事会において、順次撤去してゆくとの方針が決まりましたの でご容赦・ご理解いただきますようお願いいたします。霊園全体的な植栽や環 境づくりについて維持管理予算も鑑みながら順次整備してまいる予定です。 □お知らせ 「お墓参りの花」の販売は 8 月 13 13、 日・9 本年中の「お墓参りの花 「お墓参りの花 、14 日・ 9 月 23 日を予定し ております。 □おねがい 契約者名、住所、電話等の変更がありましたら、ご連絡を 墓地使用者の契約者名、住所、電話等 契約者名、住所、電話等 よろしくお願いします。 □墓地に埋葬する際の手続きについて 「埋葬許可書」を提出していただき、許可を得てから埋葬していただく 「埋葬許可書」 ことになりますのでよろしくお願いします。 http:/www.yamagatareien.or.jp 公益財団法人 山形霊園 理事長 葦原正憲 〒990-2332 山形市飯田五丁目二十五番七号 電話番号 023-625-2977
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