50mm - 技術研究組合 国際廃炉研究開発機構

除染ロボットに対する取組み
原子炉建屋内の遠隔除染技術の開発
研究目標
課題
 高線量エリアでの作業 ⇒ 遠隔操作技術の確立
 多様な作業場所 :1階低所、1階高所、上部階 等
⇒ 対象毎に装置化を検討
 多様な汚染形態 :
①付着性汚染、②固着性汚染、③浸透性汚染
⇒ 複数の除染方法の適用を検討
原子炉圧力容器、原子炉格納容器から燃料デブリ
を取り出すにあたって、原子炉建屋内での各種作業
の円滑な作業遂行のためには作業場所の除染・
遮 蔽 ・線 源 除 去 等 による線 量低減が必要で あり 、
その一技術として遠隔除染技術(ロボットを搭載した
除染装置)の確立を図る。
研究概要
1.開発装置と適用除染技術
・高圧水ジェット洗浄法
1階高所用除染装置
上部階用除染装置
・高圧水ジェット洗浄法
地下階装置
(T/B R/B)
1階低所用除染装置
<開発完了>
【想定される汚染形態と適用の期待される除染技術】
【原子炉建屋と開発除染装置の対象イメージ】
2.低所用除染装置の開発
3.高所用除染装置の開発
実機での汚染を模擬した各種試験体を製作し、種々の除染
方法による除去試験を実施
多 様 な 汚 染 形 態 へ の 対 応 、 遠 隔 操 作 に よ る 除 染 作 業 の
実現性を考慮して、以下の除染技術を選定し、装置開発実施
除染方法
吸引回収
高圧水
ジェット
ブラスト
 高所での汚染形態を考慮して、低所用除染装置と同様の
以下の除染技術を適用。なお、高圧水ジェット・ドライアイ
スブラストでは対象面から距離が離れた位置での作業へも
対応。
ドライアイス
ブラスト
アーム
動作
空 気 と 共 に 圧 縮 空 気 に て 高圧水を噴付け、 圧 縮 空 気 に て
汚 染 を 吸 引 ス チ ー ル ク ゙ リ ッ ト ゙ を 汚染は水と共に ドライアイスを吹き
して回収
吹付け、研削/回収 回収
付け、研削/回収
概要
汚 遊離性
染 固着性
形
態 浸透性
○
-
○
-
-
○
○
○
-
○
(○)[超高圧時]
-
アーム/ヘッド
アーム
(2組)
除染ヘッド
昇降
台車
台車(走行時)
除染台車(走行時)
平成26年1~4月福島第一原子力発電所1/2号機にて除染
実証試験を実施し、遠隔除染技術の有効性・適用性を確認
吸引・ブラスト除染装置
吸引・ブラスト装置
除染
方法
吸引
回収
高圧水ジェット除染装置
高圧水ジェット装置
高圧水ジェット装置
ドライアイスブラスト装置
 実証試験として実機を模擬
したモックアップにて試験
実施し、除染装置の有効
性・適用性を確認。
 実証試験結果を踏まえた
改造等を実施中。
ドライアイスブラスト除染装置
ドライアイスブラスト装置
実証試験モックアップ例(1号機南東部)
高圧水ジェット
 開発装置は除染対象箇所に応じて適宜実機適用。
吸引・ブラスト装置
除染ヘッド
高
所
構
造
物
(
サ
ポ
ー
ト
)
砂利道走行
高
所
構
造
物
(
配
管
)
高圧水ジェット装置
位置決め性試験状況
段差走行:50mm
ドライアイスブラスト装置 走行試験状況
吸引・ブラスト装置
除染適用性試験状況
今後の計画
 高所用除染装置については、今夏から現場導入すべく除染対象箇所及び適用時期を調整中。
 低所用除染装置に適用した技術を元に、上部階用除染装置を開発中。同装置は、除染方法に依らずに共通の台車が使用できる
ように試作中。平成27年8~11月に、モックアップ試験実施予定。
IRID 2015