なぜ血をとるの? − 花粉症って ▶ 花粉症って何だろう? 一般的に花粉症といえば「スギ」が有名ですが、スギだけでなく多種の(花粉)植物によって起こることがわかっていま す。アレルギー体質の人に起こりますが”花粉症”になるかならないかは遺伝的要素が大きいといわれています。症 状を訴える人は年々増加していますが、まだ症状があらわれていない花粉症予備軍が多数存在しているため患者実 数はわからないのが現状です。 アレルギー性疾患が疑われる症例で血液中のIgEの高値を認めた場合は、続いて アレルゲン特異的IgEを Radio-allegro sorbent test(RAST)や Enzyme-allegro sorbent test(EAST)法などを用いて測 定しアレルゲンを同定します。 ▶ 花粉カレンダー 1 月から 3 月 ハンノキ 2 月から 4 月 スギ 3 月から 5 月 ヒノキ・サワラ 5 月から 7 月 ハルガヤ・カルガヤ 7 月から 9 月 イネ 8 月から 10 月 ブタクサ・ヨモギ ▶ 花粉症は都市に住む人に多いのか? 花粉の飛散量は都市部よりも郊外の方がおおにもかかわらず、 都市環境(大気汚染・気密性の高い住環境・ストレス 等)が複合誘因となるため都市部のほうが患者数は多くなるのです。 ▶ 花粉症発症のメカニズム 【 症状 】 4大症状 (1)くしゃみ、(2)鼻水、(3)鼻づまり、(4)目のかゆみ。 花粉症の症状の出方は毎年違います。花粉の飛散は前年の夏の気象と密接な関係があります。 猛暑の翌年は症 状がひどくあらわれ、新たに発生する人も多くなります。反対に冷夏の翌年は、花粉飛散量が少ないために比較的楽 にシーズンを乗り切れるようです。 【 治療 】 現在のところ特効薬はないので、完治することは困難ですが薬を上手に使うことでつらい症状を和らげることができま す。 治療薬には主に内服薬、点鼻薬、点眼薬があります。 ○ 症状が出る前に抑える予防薬 → 抗アレルギー薬 ○ 出てしまった症状を抑える対症薬 → ステロイド薬・抗ヒスタミン薬・血管収縮薬 ▶ 日常生活の対策とポイント 1. 掃除はこまめにし、窓はきっちり閉めましょう。 2. 洗濯物や干した布団はよく払いましょう。 3. 帰宅したら、玄関先で髪や服についた花粉をよく払い、顔や目を洗いましょう。 4. マスクはガーゼを水にしたして固く絞り、内側に挟むとよいでしょう。帽子は花粉のつきやすい髪を保護してく れます。
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