SARscape インストールガイド: Linux 向け補足資料 Exelis VIS 株 式 会 社 Linux への SARscape のインストールについて この度は SARscape をご利用いただき誠にありがとうございます。本書では Linux への SARscape5.2 のインストールにあたり、既知の問題と回避策についてご報告させていただ きます。問題の内容をご確認の上、回避方法に記された手順で問題を回避いただきたくお願 い申し上げます。 本書に記載されている回避方法を行っても問題が解決しない場合は、弊社サポート窓口 にお問い合わせください。 問題 Libc と stdlibc++のバージョンが OS に標準搭載されているバージ ョンと違う 該当 OS: Linux Kernel version 2.6.32 詳細: 1. SARscape5.1 以降、必要なライブラリのバージョンが正式サポートのカーネルバージ ョンに標準で搭載されているバージョンよりも新しい libc 2.14 と libstdc++ 3.4.16 以 上のバージョンが必要です。 例として、Kernel version 2.6.32 を搭載している RedHat6 や CentOS6 では、glibc 2.12 が対応しています。 以下表は、インストールガイドの 3 ページに記載されている表から抜粋しています。 OS Linux サポートバージョン Kernel version 2.6.32/ glibc 2.14.1/ OpenCL 1.1 runtime 2. 対 象 の Linux OS へ SARscape5.2 を イ ン ス ト ー ル 後 、 ENVI を 起 動 す る と 、 「‘GLIBC_2.14’ not found」などのエラーメッセージが表示され、ENVI を起動するこ とができません。 3. 事前にバージョンを確認する場合は、以下のコマンドをご利用ください。 # /lib64/libc.so.6 1 回避方法: 基本的には、各ディストリビューションが用意しているライブラリを取得し、使用してくだ さい。SLES 11 については、SLES12 にアップデートが必要です。 RedHat6/CentOS6 については、SARmap 社が用意しているライブラリが以下よりダウン ロード可能です。 http://sarmap.ch/sarscape/rhel_centos_libs.zip ※ライブラリ、OS のアップデートにつきましては、お客様責任での作業となり、弊社では 動作を含め、保証を致しかねますので、その点につきましてご了承の程よろしくお願い いたします。 設定方法: 上 記 URL よ り ダ ウ ン ロ ー ド を 行 っ た フ ァ イ ル を 解 凍 し て く だ さ い 。 libc.so と libstdc++.so.6.0.16 のファイルがあるか確認後、SARscape をインストールしたディレクト リ配下の bin ディレクトリへ 2 つのファイルを移動させてください。 その後以下コマンドでシンボリックリンクを作成します。 # ln -s libc.so libc.so.6 # ln -s libstdc++.so.6.0.16 libstdc++.so.6 この設定では、必要なライブラリを SARscape のインストールディレクトリへ配置してい るため、OS 全体に影響は与えません。 お問い合わせ先 回避方法を試しても現象が回避されない場合は、下記サポートまでお問い合わせ下さい。 なお、お問い合わせの際は、 「Installation No.」をご記載の上、メールにてご連絡いただけ ますよう、よろしくお願い申し上げます。 Exelis VIS 株式会社 技術サポート担当: [email protected] 2
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