2015 年 6 月吉日 労組・団体・個人 各位 ビクターアフターサービス分会争議支援共闘会議 議 長 続 昌司 全日本金属情報機器労働組合(JMIU) 中央執行委員長 生熊 茂実 全日本金属情報機器労働組合(JMIU) 大阪地方本部執行委員長 難波 信章 同ビクターサービス支部 執行委員長 向井 光夫 同ビクターアフターサービス分会 分会長 山口 則幸 JMIUビクター争議全面解決のご報告とお礼 前略。貴組織におかれましては夏季闘争など連日のご奮闘に敬意を表しますと同時に、この間のJMIU ビクター争議へのご支援に心よりお礼申し上げます。 さて、ビクターサービスエンジニアリング㈱で音響機器の出張修理・メンテナンス業務に委託契約形式で 従事する「個人代行店」労働者らが労働組合を結成したことに端を発した分会争議、および支部の継続雇用 拒否事件など一連の争議が、去る2月 20 日に大阪地方裁判所第5民事部における和解協議によって円満解 決の運びとなりましたことをご報告します。長期にわたるご支援に厚くお礼申し上げます。 個人委託労働者の団交権・団結権など労働者性を争ってきました分会事件では、大阪府労委、中労委で勝 利するも、これを不服として会社が提訴した行政訴訟で東京地裁、東京高裁が不当判決、最高裁で差し戻し 判決が下され、ようやく東京高裁で逆転勝利するも再度会社は最高裁に上告していましたが、昨年2月、最 高裁はこれを不受理としたことでようやく東京高裁判決が確定しました。これにより、分会結成から9年目 にしてようやく団体交渉が開かれることとなりました。しかし、予期した通り会社は不誠実団交に終始し一 向に要求に応じる姿勢を示していませんでした。また、不利益扱いによって生じた損害賠償請求訴訟も大阪 地裁で5年越しの争いとなっていました。 そうした中、親組合JMIUビクターサービス支部の新垣内組合員が、定年後の継続雇用拒否に対して 2013 年6月に大阪府労働委員会へ不当労働行為救済申立を、後に大阪地裁へも地位確認請求訴訟を提訴して たたかってきた問題で、1月 26 日に大阪府労委で第1回の和解協議が持たれました。これに対し会社側は、 「継続雇用拒否問題を含む4つの案件での全面解決をはかりたい」との意向を示したことから、和解協議の 場が大阪地裁第5民事部に移されました。3度の協議を経た結果、①大阪地裁に係属中の支部新垣内継続雇 用拒否問題、②大阪府労働委員会に係属中の同じく継続雇用拒否問題、③大阪地裁に係属中の分会損賠訴訟 事件、④分会団交要求の未解決問題、以上の4つの案件すべてについて一括して金銭的和解に応じることで、 10 年にわたるビクター争議の全面的解決に至ったものです。これにより、この間、運動面ではもとより長期 の争議を支えるための財政面でのご支援など、各方面の皆様からいただきました関係各位の皆様に争議の全 面勝利解決の報告が出来ることとなりましたことは望外の喜びです。ここに心よりお礼申し上げる次第で す。ありがとうございました。 以上
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