1 新国立劇場バレエ団 2014/2015 シーズンバレエ公演 トリプル・ビル 『テーマとヴァリエーション』、『ドゥアンデ』 、『トロイ・ゲーム』(新制作) 2015 年 3 月 14 日(土)、15 日(日)、19 日(木)、21 日(土・祝)、22 日(日) 全 5 回公演 新国立劇場 中劇場 多彩な演目を堪能できる、意欲的プログラム。客席と舞台が近い中劇場な らではの臨場感溢れる舞台で、作品に応じて自由自在に変容するダンサー 達の姿をご堪能いただけます。 本公演は、傑作2作品とカンパニー初演の1作品で構成された、トリプル・ビルです。「テーマとヴァリエーシ ョン」は、20世紀のアメリカを代表する振付家バランシンの発表した作品で、ステップや身体の動きでチャイ コフしキーの音楽をより細かく表現した華やかで美しい人気作。「ドゥエンデ」は、スペイン出身の振付家ナ チョ・ドゥアトによる作品で、振付とドビュッシーの音楽が一体となった神秘的で魅力的な作品です。「トロイ・ ゲーム」は、ロバート・ノース振付の代表作で、男性ダンサーのみが踊ります。1974年の初演時にはユーモ アとマッチョな‘男らしさ’で観客に熱狂的に迎えられ、一世を風靡しました。新国立劇場バレエ団男性ダン サーの新たな一面をお客様に堪能していただける話題作です。多様な演目を一挙にご覧いただける本公 演に是非ご注目ください。 「トロイ・ゲーム」 写真提供:スコティッシュ・バレエ 写真・資料のご請求取材のお問い合わせ ◎新国立劇場 制作部舞踊 広報担当 中尾久美子 TEL:03-5352-5735 /FAX:03-5352-5709 photo by Bill Cooper 2 『テーマとヴァリエーション』 振付:ジョージ・バランシン 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー 20 世紀アメリカを代表する振付家ジョージ・バランシンが 1974 年に発表した作品で、ステップや身体の動きで チャイコフスキーの音楽をより細かく表現した華やかで美しい作品です。新国立劇場バレエ団では、2000 年に 初演され、アンサンブルの美しさで好評を博しました。クラシック・バレエのテクニックがふんだんに盛り込まれ、 ステップとフォーメーションの複雑さからバレエ団の実力が問われる作品とも言われています。音楽は、チャイ コフスキーの『組曲第3番ト長調』の最終楽章。バランシン作品の代名詞である「目で見る音楽」そのものといえ るこの作品では、主役のカップル、ソリスト、コール・ド・バレエが幾何学的に配置され、幕が上がるとすぐに流れ る主旋律が様々に変化していくのに合わせて、踊りとフォーメーションも変わっていきます。スピーディなステッ プが随所に取り入れられ、回転あり跳躍ありの見応えたっぷりの踊りが次々と展開し、特にフィナーレに向かっ て音楽が速くなり、全員の踊りが盛り上がっていくさまは圧巻です。 「テーマとヴァリエーション」 撮影:瀬戸秀美 ジョージ・バランシン (1904~1983) プロフィール 1904 年、サンクトペテルブルグ生まれ。帝室バレエ学校に学ぶ。21 年に GATOB(現マリインスキー劇場バレエ)に入団、前衛振付家 として頭角をあらわす。併行して、ペトログラード音楽院で、音楽理論とピアノを学んだ。24 年、同僚ダンサーと巡業中だったパリで、 ディアギレフのバレエ・リュスに入団する。29 年に同団が解散するまで、『アポロ』『放蕩息子』など 10 作を振付けた。33 年に渡米、リ ンカン・カースティン等とニューヨーク・オブ・アメリカン・バレエを開校する。48 年に発足したニューヨーク・シティ・バレエを終生の活動 拠点とし、アブストラクト・バレエを主体とする、スピード感溢れる清新なスタイルを確立した。アメリカを代表する振付家であるだけで なく、20 世紀の最も重要な振付家の一人。83 年ニューヨークにて死去。 3 『ドゥエンデ』 音楽:クロード・ドビュッシー 振付:ナチョ・ドゥアト スペインのバレンシア生まれの振付家、ナチョ・ドゥアトによる作品で、新国立劇場バレエ団では 2002 年に初演 しました。「ドゥエンデ」とは、スペイン語では「民家に住み、家中を荒らしたり大音響をとどろかせたりすると言わ れている想像上の精霊」を意味し、スペイン南部アンダルシア地方では神秘的でいわく言いがたい魅力」を指 します。ドゥアトの振付とドビュッシーの音楽が一体となった神秘的で魅力的な作品です。 「ドゥエンデ」 ナチョ・ドゥアト 撮影:瀬戸秀美 プロフィール スペインのバレンシア生まれ。18 歳の時、ロンドンのランベール・スクールで本格的にバレエを始め、ブリュッセルの ベジャール・ムードラ・スクールを経てニューヨークのアルヴィン・エイリー・アメリカン・ダンス・センターで学ぶ。 1981年、イリ・キリアンに招かれてネザーランド・ダンスシアターに入団。レパートリーの主要な役を踊り。ダンサー として 87 年にゴールデン・ダンスアワードを受賞。ダンサーとして活躍する一方、振付も手がけ、83 年の処女作『ジ ャルディ・タンカート』がケルンでの国際振付家ワークショップで1位獲得。以後、10 以上の作品がカンパニーのレパ ートリーとなり、88 年にはネザーランド・ダンスシアターの専属振付家となる。90 年より国立リリコ・バレエ(現スペ イン国立ダンスカンパニー)の芸術監督に就任。『コンチェルト・マドリガル』『カミング・トゥギャザー』『ポル・ ヴォス・ムエロ』など次々と作品を発表。これまでに、シュツットガルト・バレエ、英国ロイヤルバレエ、アメリカン・ バレエ・シアターなど世界の名だたるバレエ団から作品を依頼され、レパートリーに取り入れられている。2000 年ブノ ワ賞の振付部門最優秀賞を受賞。14 年 8 月よりベルリン国立バレエの芸術監督を務めている。06 年新国立劇場でナチョ の 3 作品『ドゥエンデ』『ジャルディ・タンカート』『ポル・ヴォス・ムエロ』をプログラムした『ナチョ・ドゥアト の世界』を上演し高い評価を得た。 ’06 年新国立劇場でナチョの3作品『ドゥエンデ』『ジャルディ・タンカート』『ポル・ヴォス・ムエロ』をプログラムした『ナ 4 『トロイ・ゲーム』 音楽:バトゥカーダ/ボブ・ダウンズ 振付:ロバート・ノース 新国立劇場バレエ団にとって新制作である本作品は、男性ダンサーのみによって踊られる、勇猛果敢で力強 い動きやユーモアにあふれた作品です。ロンドン・コンテンポラリー・ダンス・シアター(LCDT)の設立メンバーの 一人で、バレエ・ランベール、スコティッシュ・バレエ、スウェーデン・ヨーテボリ・バレエの芸術監督などを歴任し たロバート・ノースの代表作として、1974 年 LCDT で初演され、ダンス・シアター・ハーレムをはじめ世界の一流 バレエ団によって上演されています。タイトル『トロイ・ゲーム』が示唆する古代ギリシャの戦士風の衣裳に身を 包んだ男性ダンサーたちが、シリアスなポーズを決めたかと思いきや、完璧に作り上げた人間ピラミッドが1人の いたずらによって崩壊した瞬間から、ユーモラスな動きを交えつつ、男性ダンサーの力強さ溢れる踊りが展開 されます。ブラジルのサンバの一種であるバトゥカーダの軽快なリズムに合わせて、合気道やカポエイラといった 格闘技の動きや、ボディービルダー的なポーズ、そして倒立前転や側転といった器械体操的な動きの数々で す。男性ダンサーのエネルギーに満ちた、どなたにもお楽しみいただける傑作です。 「トロイ・ゲーム」 写真提供:スコティッシュ・バレエ ロバート・ノース photo by Bill Cooper プロフィール サウスカロライナ生まれ。1966 年にロンドン·コンテンポラリー·ダンス·シアター(LCDT)に入団。69 年にロンドンに戻 る前に 4 シーズンにわたってアメリカのマーサ·グラハム・カンパニーで活躍。LCDT でダンサーとして踊る一方、振付を 行い、80 年にマーサ・グラハム・カンパニーの共同芸術監督となった。 79 年から 81 年まで、ロイヤル·バレエ学校でモ ダンダンスを教えた。 81 年、バレエ・ランベールの芸術監督に就任。 86 年から 90 年まで、ヨーロッパやアメリカでフ リーランス、90 年にトリノ王立歌劇場の芸術監督に就任。 91 年から 1996 年までスウェーデンのヨーテボリ·バレエの芸 術監督。97 年にイタリアでコーポレートディ Ballo dell'Arena ディ·ヴェローナのディレクターに任命された。99 年か ら 2002 年まで、スコティッシュ·バレエの芸術監督を務め、現在はクレーフェルト·バレエのディレクターである。振付 作品としては、「トロイ・ゲーム」、「死と乙女」、「受胎告知」等、全幕バレエ「Elvira Madigan」、「ロミオとジュリエッ ト」 、 「Living In America, Prince Rama And The Demons」等を創作している。1997 年に振付した全幕バレエ「The Snowman」 の振付を行い、この作品は 98 年 12 月 8 日からロンドンのピーコック劇場で毎年上演されている。 2002 年ロイヤル·ア ルバート·ホールで上演されたデビッド·フリーマン版「カルメン」のためダンスを振付し、この作品は 05 年 10 年に再演 された。 5 ◎公演概要 【タイトル】 トリプル・ビル 【芸術監督】 大原永子 『テーマとヴァリエーション』 【音楽】 【振付】 【指揮】 【管弦楽】 ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー ジョージ・バランシン アレクセイ・バクラン 東京フィルハーモニー交響楽団 『ドゥエンデ』 【音楽】 【振付】 クロード・ドビュッシー ナチョ・ドゥアト ※当公演は録音音源による上演となります 『トロイ・ゲーム』 カンパニー初演作品 【音楽】 【振付】 ボブ・ダウンズ ロバート・ノース ※当公演は録音音源による上演となります 【出演】 新国立劇場バレエ団 【公演日程】 2015 年 3 月 14 日(土)2:00 / 15(日)2:00 / 22 日(日)2:00 / 19 日(木)7:00/ 21 日(土・祝)2:00 【会場】 新国立劇場 中劇場 (京王新線 新宿駅より 1 駅、初台駅中央口直結) 【主催】 新国立劇場 【前売開始】 2014 年 12 月 6 日(土) 10:00~ 【料金(税込)】 S:10,800 円 A:8,640 円 B:6,480 円 C:4,320 円 D:3,240 円 Z:1,620 円 ◎チケットのお求め・お問い合わせは 新国立劇場ボックスオフィス TEL:03-5352-9999 (10:00~18:00) 新国立劇場 Web ボックスオフィス http://pia.jp/nntt/ (PC、携帯共通) チケットぴあ http://pia.jp/t/ (PC、携帯共通)、 イープラス http://eplus.jp/nnttballet/ (PC、携帯共通) ローソンチケット、CN プレイガイド ほか *新国立劇場では、高齢者割引(5%)、障害者割引(20%)、学生割引(5%)、ジュニア割引(中学生以下20%)など 各種の割引サービスをご用意しています。新国立劇場ボックスオフィスまで。
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