小樽・後志地域における周産期医療体制を守る要望意見書 北海道では、平成13年に低体重児の出生割合の増加などに伴い、特別な医療 が必要なハイリスク児、ハイリスク分娩などに対する医療を提供するため、「北 海道周産期医療システム整備計画」を策定し、その後、国の周産期医療体制整備 指針により平成23年に現在の「北海道周産期医療体制整備計画」が策定されて います。 医師の地域偏在や診療科偏在などによる医師不足問題が深刻化している中、道 内3医育大学との協議や北海道医療対策協議会、北海道総合保険医療協議会の意 見も踏まえ、将来の産科医療体制の目指すべき姿を展望し、産婦人科医師の配置 など道民の大きな期待が寄せられたところであります。 後志圏域におきましては、平成13年9月28日に2次医療圏として北海道社 会事業協会小樽病院(以下、「小樽協会病院」という。)が周産期母子医療セン ターとして圏域で唯一指定され、今日まで後志全体の周産期医療の中心となり重 要な役割を担ってまいりました。 しかし、昨年11月常勤産婦人科医師の減少により、平成27年7月より分娩 は全て扱わないとし、後志圏の周産期医療に大きな不安と混乱を招いております。 「安心して子供を産み育てる環境」を維持していくことは、地域住民の強い願い であり、小樽協会病院における産科医療の継続を守ることは重要であります。 よって、北海道においては、周産期母子医療センターとしての小樽協会病院が 後志圏で引き続き分娩可能な診療体制を維持し、周産期医療の拠点病院として継 続できるよう強く要望いたします。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 平成27年6月25日 北海道余市郡余市町議会議長 【提出先】 北海道知事 中 井 寿 夫
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