１２２３日本３大繊維産地のひとつ石川県に、「軽さ」を追い求めて開発を続けてきたカジグループがあります。１９３４年の創業以来こだわってきたのは、高品質・高付加価値の創出。超軽量織物の品質が業界最高峰として知られるようになったカジグループの中で、合繊長繊維織物の生産を手掛けるカジレーネが満を持して昨年発表したのが、旅に特化したトラベルギアブランド「ＴＯ＆ＦＲＯ」です。「空を飛ぶ鳥のように、自由に。さあ旅にでよう。」を合言葉に開発した、軽量・コンパクトな旅の持ち物は、持ち物の多い女性の普段使いとしても支持を受けるなど、商品の軽さとは対照的にその存在感を増しつつあります。「軽くて薄い生地を作るには、細くて強い糸がつくれなければいけません。アイディアを実現できる糸や生地を自力で開発できる強みを実感しています」というのは、ＴＯ＆ＦＲＯの立ち上げから商品開発まで手掛ける砂山徹也氏です。ときに製造現場との厳しいやりとりをしながら、最適なオリジナル生地にたどり着いたときの感慨はひとしお。トラベルスリッパの表地には撥水機能付きの軽量薄地ナイロン織物、中敷には伸縮性があり有名ベビー服にも採用されているソフトパイルストレッチニットを使用し、ふわりと足になじむ履き心地を残しながら、７８グラムという驚異的な軽さを実現しました。「モノってこんなに軽くていいんだ」と納得する、それがＴＯ＆ＦＲＯです。４６７５８１・２超軽量織物は、通常の光を当てても見えないくらいの細さ。背景を黒にして撮影。 TO&FROに使用している軽量薄地ナイロン織物は一般的な女性の髪の毛の2/3、40ミクロンの細さと強さを実現している。３トラベルスリッパの表地ＨｕｍｍｉｎｇＢｉｒｄ。世界でいちばん小さくて軽い鳥、ハチドリから命名。少しでも荷物を軽くしたい、気軽な旅のために作られた生地。４トラベルスリッパの中敷ＳｎｏｗｙＯｗｌ。ふわふわの羽毛に包まれている鳥、シロフクロウから命名。旅にやすらぎをもたらしてくれる生地。５スリッパの表地と同じ素材の収納ケースは７グラム。スリッパ７８グラムと合わせても８５グラムの軽さ。６「旅だけでなく日用品としても使ってほしいですね」というのはTO&FROブランドマネージャーでアイディアマンの砂山徹也氏。７石川県かほく市にあるカジレーネ株式会社エントランス。８同じくTO&FROのアイテム「トラベル歯ブラシ MISOKA for TO&FRO × 走る日本市」。歯磨き粉なしで水をつけて磨くだけでつるつるの磨き心地が人気のMISOKAのナノ技術を使用したオリジナル歯ブラシ。ブルーとブラウンの２色展開。