被曝健康被害を問う、命の意味を問う、 古里原発周辺住民の甲状腺がん

被曝健康被害を問う、命の意味を問う、
古里原発周辺住民の甲状腺がん訴訟勝利への道
原発周辺地域の皆さん。原発で働く皆さん。被曝被害を心配する皆さん。
私達は、あきらめてはいないでしょうか?
ことになります。
また、
「関連法令で定められた年間有効線量は、」
・・・
「絶対に安全を担保でき
疾病、体調不良、知人・親戚のガン死。おかしい?原発のせいではないか?原
る数値を表したものと断定することはできない」と、原発は正常運転時でも長年
発からの放射線や体内にはいった放射能が影響しているかもしれない。しかし、
放出された微量の放射能で健康に危害を与える施設であるという事実を法的に
解らない。今の科学では証明できない。影響などないということになってい
認めた歴史的な判決でもあります。
る。
・・・と。
2014年10月に、韓国の釜山東部地方裁判所で、古里原発から約7.7
Km に住む住民の甲状腺ガンが被曝被害として認められるという画期的な判決
日本の水俣訴訟なども参考にして闘われたというこの訴訟の勝利は、けっして
日本の裁判所でも不可能でないことを意味しているのではないでしょうか?
是非、万障お繰り合わせの上、お越し下さい。
が下されました。
このたび奥様が甲状腺ガンになり、釜山の古里原発の運営・管理会社を相手に
日時:2015年1月29日(木曜日)
勝訴したイ・ジンソプさんが来日、全国行脚の講演会を行います。原発銀座若狭
にもこられて話しをきけることとなりました。
午後6時半開場、午後7時開始
この判決の勝訴要因は、釜山裁判所が、被害者側の立証責任について、「公害
問題については、現在の科学水準でも解明できない分野があるため、加害行為と
損害発生との間の因果関係を構成する一つ一つの輪を自然科学的に証明するこ
とが非常に困難であったり不可能な場合が多い。」としたうえで、加害者側の立
証責任については、「加害者側ではそれが無害であることを証明できない限り、
責任を免れることはできない」という立場をとったことです。さらに甲状腺ガン
については、ソウル大学の疫学調査(統計的な手法を使った頻度や分布調査)が
「原子力発電所からの距離と発症率との間の相関関係」を裏付けました。私達が
あきらめた「今の科学では証明できない」という認識ゆえに、被曝被害を認めた
場所:小浜市働く婦人の家2F 中会議室
小浜市大手町4-1 TEL 0776(52)7002
会費:500円(プラス、イさんの渡航費等のカンパをお願します)
主催:イ・ジンソプさんの話しを聴く会
共催:原発メーカー訴訟の会
原発設置反対小浜市民の会
連絡:0770-57-1355 明通寺 中嶌哲演 090-3292-9029 中野充
※30日(金)14:00より福井市研修センターでイさんと語る会
<広がる被曝被害認定の闘い>
裁判では、イ・ジンソプさんご自身は大腸ガンで、また、ご子息のキュンドさ
んは自閉症が、被曝によるものと主張しましたが、これは疫学調査などで関連性
がないと認められませんでした。しかし、奥様の被曝被害の認定は、原発事故が
を中心とした国際連合の諸機関や ICRP(国際放射線防護委員会)などの専門機
関、さらには、WHO(世界保健機関)、関係学会までももが、この矮小化の枠組
みに組み入れられ、被曝隠し、矮小化が作られているといわれています。
そんな枠組みの下で、福島では、被曝者が実験材料とされ、あるいは、棄民さ
なくても、原発周辺の地域住民全員が甲状腺ガンにかかる可能性を示唆します。
れる事態になっています。IAEA は、研究施設を福島県内に設置し、また、エー
裁判勝訴がマスコミで伝えられると、韓国で稼動中の原発4か所の周辺で暮らし
トスプロジェクトといわれる、除染することで被曝地に住み続けることを可能に
甲状腺ガンにかかった住民とその家族 1336 人が、原発を運営する公企業相手に
するという(被曝矮小化と実験)国際的な NGO などが、福島で暗躍しています。
損害賠償請求の共同訴訟を提起し、さらに二次募集が呼びかけられています。
また、韓国とは別に、福島原発事故支援のトモダチ作戦に参加した米国海軍の
被曝認定の挑戦は、国際的な闘いに成らざるを得ないのです。
ここ若狭・福井でも、IAEA が県との覚書をかわし、研究機関や施設などを設
空母「ロナルド・レーガン」に乗船していたアメリカ海軍の水兵ら 239 人が、
けようとしています。私達は、泣き寝入りを
被曝被害を訴えて、東電と原発メーカーを相手に訴訟を起しています(この裁判
つづけねばならないのでしょうか?
は、イさん講演では触れません)
。カリフォルニア州サンディエゴの連邦地裁は、
東電からの圧力にもかかわらず、この訴えを受理し裁判となっています。
長期の被曝でなく、放射線
プルームをまとも浴びた原
告らは、既に2名の原告が亡
くなっています。
裁判ではガン被害にとど
まらず、右のような症状も被
曝被害として争われること
になります。
裁判はまだ始まったばか
サンディエゴで争われる症状
2名が死亡:骨肉腫で死亡(4月) 白血病で死亡(9月)
(以下*←ひとりで抱えている症状)
*運転中意識喪失、発熱、体重減で車椅子生活
*股関節異常、脊柱炎、記憶喪失、耳鳴り
*多発性遺伝子異変の子が生まれる
*頭痛、あごに腫瘤、全身麻痺、大腿部異常、みけん異常
*頭痛、疲労、肩甲骨肥大、足に腫瘤
*潰瘍、腹痛、吐き気、体重減少、偏頭痛、胆のう摘出
*偏頭痛、睡眠障害、疲労、記憶障害、耳鳴り、直腸出血
*腹痛、うつ不安、睡眠障害、白血病、甲状腺にのう胞
*脳腫瘍、耳鳴り、疲労、偏頭痛、目眩
*生理不順、子宮出血、偏頭痛
*甲状腺障害(バセドウ病)、作戦中は鼻血
小浜市働く婦人の家
韓国や米国で始まった裁判は、そんな国
際的な被曝隠しと矮小化にいどむ国際的な
気運のあらわれではないでしょうか?あき
らめずに闘う世界の被曝者と繋がっていく
ことで、希望がみえてくるのではないでし
ょうか?原発銀座での長年の苦悩と割り切
れない思いをバネに、被曝の認定や、若狭
を対象とした科学的・医学的な放射線被害
の疫学調査を考えてみませんか?
<高浜原発再稼働によるこれ以上の被曝を拒否しよう>
原発が再稼働すれば、さらに被曝が続くことになります。この講演のある29
りであり、核兵器開発時から
日をかわきりに、高浜原発再稼働に反対する行動も続きます。あきらめずに、被
軍・政府が被曝被害の隠ぺい・過小評価を構築してきた米国での挑戦がどうなる
曝被害を防いでいく為にも、こういった行動と連帯して、イ・ジンソプさんの講
かは不明ですが、裁判で争われるというは画期的なことです。
演を聴き学び、被曝と闘っていこうではありませんか!
<国際的な被曝隠しと矮小化の枠組み>
原発は核技術であり、それゆえ、開発時から軍事目的でもある設備であり、被
曝被害は核兵器と同様に、隠され、ごまかされ、過小評価される枠組みができて
いると言われます。放射線防護学や放射線学、医学、IAEA(国際原子力機関)
※2月1日(日)原子力市民委員会自主公聴会(原発に反対する県民会議主催)
13:00 小浜市勤労福祉会館3F
11:00 県民会議総会
※イさん講演>>> 28日大阪18時より(大阪南 YMCA)、
30日福井市14時より福井市研修センター204
31日東京18時より(たんぽぽ舎)
2月1日福岡14時より(福岡市立中央市民センター) 詳細中野(090-3292-9029)