1 スウェーデン化学物質庁がナノマテリアル報告制度の提案を

スウェーデン化学物質庁がナノマテリアル報告制度の提案を公表
2015 年 12 月 3 日
2015 年 12 月 1 日に、スウェーデン化学物質庁(KEMI)はその website から公表した報告書の中
で現在のスウェーデン製品登録制度の下にナノマテリアルの報告を義務付ける提案を公表した。
1)
又、同じ情報が欧州ナノマテリアルテクノロジー協議会(NIA)の website からも報告されてい
2)
る。
本報告制度の目的は、スウェーデン市場に存在するナノマテリアルに関する知見を向上させる
ためであり、そのデータは環境、健康及び安全の範囲内の将来の法規制作成の根拠と共にその施
行に使用される。KEMI からスウェーデン政府に提出された提案では、スウェーデン製品登録制
度 3) に製品を報告する企業は、その製品のナノマテリアルの含有状況も報告しなくてはならな
いとしている。
対象となるナノマテリアルは欧州委員会の勧告における定義に従って定義されるもので、その
濃度によらず、その製品に意図的に添加されたナノマテリアルを包含し、天然由来の又は非意図
的なナノマテリアルは包含しない。
上記 KEMI の報告書
4)
の要旨(英語)によると、以下の場合は評価期間の間は、本登録制度か
ら免除され、自分たちの製品がナノマテリアルを含有すると考える場合は、四角にㇾ点を付ける
ことだけが求められる:
・年 5 百万スウェーデンクローネ(SEK)未満の売上高の企業
・顔料の形態のナノマテリアル
又、既にスウェーデン製品登録制度における報告要求から免除されている製品群は、引き続き本
提案の目的に対して免除される。これらの製品は、廃棄物、食品及び動物用飼料、医薬品、化粧
品及び刺青インクである。
KEMI はアーティクル中のナノマテリアルへの報告要求は、今回の報告書では提案されていな
い。しかしながら、そのような報告要求は別の調査において調べられることもあることが示唆さ
れている。
尚、欧州においては既にフランス、ベルギー及びデンマークにおいて同様のナノマテリアル登録
制度が施行されていますが、これらの情報の 2012 年 11 月 30 日以降に公表されたものは、
著書「欧州化学物質法規制ガイドブック」(情報機構 2012) の書籍購入者専用 HP に掲載してい
ます。
参考文献
1) プレスリリース
The Swedish Chemicals Agency proposes reporting requirements for nanomaterials
<http://www.kemi.se/en/news-from-the-swedish-chemicals-agency/2015/the-swedish-chemicalsagency-proposes-reporting-requirements-for-nanomaterials/>
1
2) Swedish Chemical Agency proposes Registration Scheme for Nanomaterials
<http://www.nanotechia.org/news/news-articles/swedish-chemical-agency-proposes-registrationscheme-nanomaterials>
3) Products Register
<http://www.kemi.se/en/directly-to/products-register>
4) Förslag om utökad anmälningsplikt för Rapport från ett regeringsuppdrag
<http://www.kemi.se/en/global/rapporter/2015/rapport-10-15-forslag-om-utokad-anmalningsplikt-fornanomaterial.pdf>
以上
2