採択理由【 英語科 】 英語科においては、東京書籍、開隆堂出版、学校図書、三省堂、教育出版、光村図 書出版の6者について検討を加えた。 各者とも、学習指導要領「中学校英語」の目標である「外国語を通じて、言語や文 化に対する理解を深め、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図 り、聞くこと、話すこと、読むこと、書くことなどのコミュニケーション能力の基礎 を養う」ことや、各学年の目標、内容、学習指導要領の趣旨を踏まえて編集がなされ ている。 本地区の生徒の実態は、よさとして、素直な生徒が多く、授業に真面目に取り組ん だり、進んで発表したりすることができる。また、与えられた課題にも真面目に取り 組み、基礎的・基本的な学習内容を身に付けている生徒が多い。 しかし、課題として、身に付けている知識・理解を進んで表現したり、活用につな げたりすることができない生徒が多かったり、習熟度の差が大きいといった傾向がみ られるなどの報告が専門委員よりあった。 本採択地区協議会は、上記の報告をふまえ、本地区の生徒の課題を解決する観点か ら協議した結果、英語を聞く・話す・読む・書く活動の4技能をバランスよく習得す るための活動や習得した技能を活用する言語活動の工夫が開隆堂出版の教科用図書 には多く見られることから、開隆堂出版の教科用図書が適切であると選定した。 なお、開隆堂出版の教科用図書の工夫は、次のような点である。 (1)単元の構成については、言語や文化に対する理解を深めるために、海外の慈善 活動や英語落語など豊富な題材を取り上げており、単元ごとに「Basic Dialog」 から「Try」までの構成を組み、コミュニケーション能力の基礎を養う工夫がな されている。また、「My Project」や「Power-Up」で既習の学習内容を活用し ながら自己表現力を高め、「WORD BOX」や「Expression Box」などで主体的・ 意欲的な学習を促している。 (2)内容の面では、各セクション4技能に焦点を当てた活動を組み込んだり、単元 の学習後に文法の整理と復習をする「英語のしくみ」のページを設けたりして、 基礎的・基本的な内容の確実な習得を図る工夫がされている。発展的な学習とし ては、場面別のコミュニケーション活動「Power Up」や、既習の言語材料を活 用した自己表現活動「My Project」が設けられ、語彙の充実につなげるために、 役立つ語句や表現を集めた「WORD BOX」が設けられている。クラスルームイ ングリッシュや辞書の使い方を取り上げ、生徒の学習に対する意欲や主体性を高 める工夫も見られる。 (3)学習効果や使用上の利便性については、ねらいとする基本文は対話形式となっ ており、相づちを打つなど、コミュニケーション能力の向上を目指すことができ る。学習を進めていく上での利便性を高めるために、重要語句や新文構造、文法 のまとめが太文字や色分けされるなどの工夫が見られる。また、生徒の理解を促 「Expression すために、題材が歴史や文化、環境など題材が多岐に渡り、 「Word Box」 Box」 「発音クリニック」で表現の幅を広げられるような工夫が見られる。 英語科
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