ビーズステッチプレビューキット 先生のネタ帳 ジルコニアとクリスタルのペヨーテリング Shine ∼シャイン∼ シリンダービーズで編んだ規則正しい編地が大人っぽい印象。貴石を思わせるキュービックジルコ ニアとスワロフスキーの輝きがポイントの、簡単なのに高級感のあるデザイン。リング部分を小さ く作れば、チェーンに通してペンダントとして使用することもできます。 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 豆知識 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● お教室のトークに使える! [ テクニック ] *ペヨーテステッチ……ペヨーテとは、アメリカ合衆国南西部からメキシコ中部原産の、とげのないサボテンのこと です。Native American(北米インディアン)の宗教儀式に用いられた道具がビーズで編みくるまれており、同じ 儀式にペヨーテサボテンも使用されていたことが、ペヨーテステッチという名称と関連すると言われています。ペ ヨーテステッチの編み地は、敷き詰めたレンガのように、2 分の 1 個ずつずれて並びます。シンプルですが、ビー ズの色と通す順番を工夫することで様々な模様を表すことができます。ラウンド ( 輪編み ) とフラット ( 平編み ) があり、平面から立体作品まで作れます(本作品ではフラット編みで製作します) 。 [ 道具&素材 ] *針…ビーズ針:10 号 ※キュービックジルコニアの穴が小さいので、縫い針のきぬえりしめでも通らないことが あります。ビーズ針を用いましょう。 *糸……「ワイルドファイアー 細/緑」を推奨します。ワイルドファイアーは、表面を熱処理した合成繊維の糸です。 ハリがあり強靭で、なめらかで撚りがないため、もつれや絡みが起こりにくい特長があります。いっぽうで、結び 目がほどけやすいので、固結びはしっかり 行いましょう。また、カットするときはぴんと張った状態で、切れ味 の良い手芸用のはさみで切りましょう。 *キュービックジルコニア……光の屈折率をダイヤモンドに近づけた人工石です。光が当たることで強くきらめき、 ファイアーと呼ばれる虹色の輝きが見られるのが特徴です。そのため小粒でも存在感があり、華やかさや豪華さを 出したい作品に適しています。 *スワロフスキー・クリスタル……スワロフスキー社製のクリスタルガラスビーズです。スワロフスキー社は、 1895 年オーストリア・チロル地方で創業。独自のクリスタルガラス製造と高精度なカット技術を有し、通常のク リスタルガラスよりも透明度が高く、輝きの強いビーズを製造しています。 *シリンダービーズ……円筒状のビーズの総称です。通常の丸小・丸大といったシードビーズよりも形が均一で、編 地が整列するのでビーズ織りに最適です。日本製のシリンダービーズは品質に定評があり、海外にも輸出され、ビー ズ愛好家に親しまれています。本作品では、MIYUKI 社の「デリカビーズ」を使用しています。 方法 サイズ調整 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● *大きくしたい…レシピ:1-❶∼❺でペヨーテの編み地を2段単位で増やす。 *小さくしたい…上記を2段単位で減らす。 No.1 ビーズステッチプレビューキット 先生のネタ帳 ジルコニアとクリスタルのペヨーテリング Shine ∼シャイン∼ ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ト デモポイン ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ∼ここを実演して見せましょう∼ *道具の使い方や基本動作をひととおり見せる(糸の通し方、ビーズストッパーの使い方、ビーズの拾い方、糸の引 き方など)。『ビーズステッチテクニック BOOK』第2章参照 *ペヨーテステッチの編み方。レシピ:1-❶∼❺ *ひと目編むごとに糸を引くことを見せ、説明する。※レシピ 1-❷のあとに糸を引いてから、1-❸でシリンダーB色 を通す。 *糸を引き締めるとはどういう動作か、どのくらいの力加減が適切か見せながら説明する。 *ペヨーテステッチの目と段の数え方を説明する。『ビーズステッチテクニック BOOK 』P30 参照 *飾り部分の付け方。レシピ:3-❶∼❸ 図⑦ *玉留め・固結びの方法。 『ビーズステッチテクニック BOOK 』P21、P22 参照 イント ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● チェックポ ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ∼上手に出来ていたらほめてあげましょう!∼ *ペヨーテステッチが正しく編めているか? *糸の引き方は適切か? *糸の引き締め具合は適切か? *自分にあったサイズで作れているか? *飾り部分に緩みがないか? *糸始末は適切か? ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ト 指導ポイン ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ∼心がけることで「先生力」UP !∼ *はじめに、レシピや完成写真を見ながら、どこからどのように作っていくのか、製作の流れを説明しましょう。 *ペヨーテステッチは、1段分のビーズをまとめて通し、後で糸を引くというやり方を覚えてしまう人もいます。 ひと目ずつ丁寧に編むことをしっかりと伝えましょう。本作品は幅が小さいので影響は少なく済みますが、大きな 作品を作成するときには、まとめて通すやり方では美しく仕上がりません。 *飾り部分も、ビーズを 1 個通すごとに糸を引くことを伝えましょう。 *飾り部分が緩んでしまう時には、編み戻っても構いません。※生徒さんだけでは難しい場合は、フォローしてあげ ましょう。 *スワロフスキーの両サイドには丸小がつきますが、ジルコニアの両サイドには丸小がつきません。間違いやすいの で、注意するよう伝えましょう。レシピ:3-❸ 図⑦ *リング部分の編み終わりで、ビーズストッパーの反対側に糸が出ていることを確認しましょう。 *A4 の紙(210×297cm)などで、手軽に糸の長さを計れることを紹介してみましょう。なお、両手をいっぱいに 伸ばした長さは、自分の身長とほぼ同じです。長く測りたい時に覚えておくと便利です。 ( ) No.2
© Copyright 2025 ExpyDoc