全体研究・全体研究資料

主題「児童生徒一人一人が今、主体的に活動できる授業づくり」
―「授業づくりの視点」に基づく全校での実践をとおして―
Ⅰ
1 年次の研究(H26)
-小学部、中学部、高等部を学びでつなげる-
1 研究実践
①ワークショップでの全校授業研究会→全校での授業研究会を5回実施した。
②「授業づくりの視点」の設定→授業で学校教育目標を具体化するために設定した。
③授業参観週間→11 月~12 月に各学部の授業参観週間で「授業づくりの視点」を活用した。
④指導形態別研究会→3 学部の代表で教育課程について情報交換と教育課程の見直しを行った。
(
「音楽」
、
「体育」
、
「遊び、生単、作業」
)
2 成果(「小学部、中学部、高等部の学びをつなげる」ために・・・)
①指導形態別研究会や全校授業研究会では3学部の職員が集まり他学部の取り組みについても意見
を出し合い、検討できた。
②児童生徒が日々の授業で主体的な姿で活動できるように「授業づくりの視点」を設定し、これに
基づき、授業づくりを行った。
3 課題
「授業づくりの視点」を授業実践で活用することで主体的な姿について具体的にしていく。
Ⅱ
研究の構想
1 授業(D)
毎日の授業で児童生徒が主体的に活動できる。
2 児童生徒の主体的な姿(C)
児童生徒が主体的に活動する姿で授業を評価し、毎日改善を繰り返す。
3 「授業づくりの視点」
、
(A)
、
(P)
日々、児童生徒が主体的に活動できるように「授業づくりの視点」に基づき授業づくりをする。
4 学校教育目標の達成をめざすためには、学校教育目標の達成に全校で取り組む一貫性と各学部が
年齢相応の活動の中で主体的な姿をめざす連続性が必要である。
Ⅲ
研究 2 年次(H27) ―「授業づくりの視点」に基づく全校での実践をとおして―
1 研究実践
研究参観週間とそれにかかわる学部研究会
①学部研究会で授業者が作成した「授業づくりの視点」に基づいて指導案を学部で検討して研究参
観で授業を提案した。
②研究参観週間において学部で検討された授業を「授業づくりの視点」に基づいて全校で参観する。
参観者は、
「授業づくりの視点」基づき改善案をだし、授業者は日々の授業の改善を行い、学部で
授業研究会を実施した。
2 成果
①全校が「授業づくりの視点」に基づき授業づくりについて考える機会となった。(このことより、
本研究の目的を理解し全校で実践していこうとする職員の意識が高まった。
)
②各学部研究会での話し合いが深まり、各学部内での成果と課題がはっきりした。
3 課題
「授業づくりの視点」の具体的な内容についての解釈に違いがある。
Ⅳ
改善
全校で学校教育目標の達成をめざし授業づくりをするために、
「児童生徒の主体的に活動する姿」と
「授業づくりの視点」の修正を行う。
(別紙)
研究の構想
学校教育目標
現在及び将来の社会生活において、主体的に、そして豊かに生きる人を育成する。
一貫性
連
主体的
続
性
に
小学部
中学部
高等部
学部目標
教育課程
教育課程
年間指導計画
A
単元・題材の
計画
改
善
授業づくり P
「授業づくりの視点」
単元・題材の設定
みんなが目的をもち取り組める単元に
単元・題材の計画
中心になる活動を繰り返す計画に
活動内容
どの生徒も存分に活動できるように
学習内容への支援
分かって動き、十分に活動できるように
本時の展開
協働的活動への支援
教師もともに活動しながら、共感的に支援できるように
個人の目標・支援
授業
一日の授業
D
主体的に活動する姿
C
1やりがいをもって意欲的に活動する
2自分の力で取り組む
3自分の役割に進んで取り組む
4精いっぱい活動し満足感・成就感をもつ人
5仲間とともに協力する
6心身共に豊かに生きる
学校教育目標「現在及び将来の社会生活において主体的に、そして豊かに生きる人を育成する。」
授業づくり
「授業づくりの視点」
「授業づくりの視点」の具体的内容
①単元・題材の設定
○児童生徒の実生活に結びついた単元・題材。
みんなが目的をもち取り組める単元に
○興味関心や願いを取り入れた単元・題材。
○活動の流れやつながりが明確な単元・題材。
②単元・題材の計画
○まとまりのある計画
中心になる活動を繰り返す計画に
○繰り返すことで活動を積み重ねることができる計画。
主に対応する指導案項目
学部目標に基づいて目標を設定
Ⅰ 単元・題材名
Ⅱ 単元の目標
Ⅲ 単元・題材の設定にあたって
単元・題材の目標に基づいた指導計画
Ⅳ 指導計画
○発展性のある計画
③活動内容
○集団の中で,人と関わり,自分の役割を遂行できる活動内容。
どの児童生徒も存分に活動できるように ○自分のもっている力を生かし,やりがいが感じられる活動内容。
○自分で考え,行動できる活動内容。
○達成感,充実感を得られる活動内容。
単元・題材の計画を推進するための授業
の展開
Ⅴ 本時の授業
1本時の指導にあたって
2本時の展開(学習内容・学習活動)
○自己選択・自己決定できる活動内容。
④学習内容への支援
○児童生徒が一人でできる教材・教具。
分かって動き、十分に活動できるように ○自分から活動できる教材・教具
○十分に取り組める活動量と時間
○活動しやすい道具の配置,動線
○児童生徒が一人でできるような教師間の連携(T‐T)
教材教具・場の設定・教師の働きかけ
Ⅴ 本時の授業
1本時の指導にあたって
2本時の展開(指導上の留意点)
3配置図
Ⅵ 個人の目標及び支援
○共に活動する友達に関心を向け,友達や教師と共に活動できるように 仲間同士の関わりへの支援・教師との
関わり
教師も共に活動しながら、共感的に支援
する。
Ⅴ 本時の展開
できるように
○教師は児童生徒とともに活動し、児童生徒が一人でできる状況をつく 1本時の指導にあたって
るような適切な関わりをする。
2本時の展開(指導上の留意点)
3配置図
Ⅵ 個人の目標及び支援
⑤協働的活動への支援
主体的に活動する児童生徒の姿(学校教育目標でめざす児童生徒の姿)
1 やりがいをもって意欲的に活動する 2 自分の力で取り組む 3 自分の役割に進んで取り組む
4 精いっぱい活動し満足感・成就感をもつ人 5 仲間とともに協力する 6 心身共に豊かに生きる