1 - いちき串木野市

いちき串木野市
原子力防災ガイドブック
資料
1 広報文例・メール配信追記事項
(1) 警戒体制時広報
(3) 避難指示時広報
【広報例文】
・
・
・防災行政無線・広報車・メール配信等
【広報例文】
・
・
・防災行政無線・広報車・メール配信等
〔防災行政無線サイレン吹聴〕
〔防災行政無線サイレン吹聴〕
いちき串木野市からお知らせいたします。
川内原子力発電所において、事故が発生しました。
現在のところ、放射性物質は外部に漏れていません。
今後の状況によっては、屋内退避や避難が必要になることが想定されます。
市民の皆さんは外出を控え、テレビ、ラジオなどで状況を確認するとともに、今後の市からの情報に十分注意してく
ださい。
観光客の皆さんは、直ちに市外へ退去をお願いします。
〔繰り返し〕
【メール配信等による追記事項】
○ 事故状況
○ 対応状況
○ 気象状況(天候、風向)
いちき串木野市からお知らせします。
ただいま、川内原子力発電所で事故が発生しています。
市民(○○地区)の皆さんには、避難していただくことになりました。
皆さんは、指定された避難施設へ自家用車で避難してください。自動車のない方は、
近所の方との乗り合いをお願いします。
自家用車による避難が困難な方は、集合場所に参集し、職員の指示に従ってください。
避難にあたっては、警察の誘導に従い、安全運転に心がけてください。
(避難の途中、○○○でスクリーニングの検査を受けていただきます。)
(○○地区以外の皆さんは、屋内退避を続けてください。)
今後の情報に十分注意し、あわてず、落ち着いて行動してください。
観光客の皆さんは、直ちに市外へ退去してください。
〔繰り返し〕
【メール配信等による追記事項】
○ 避難先の明示
○ 避難にあたっての注意点
・電気、
ガス、水道の元栓閉め ・戸締り ・携行品の再確認
・マスク、上着の着用など
○ スクリーニング実施場所における検査の協力
○ 事故状況
○ 対応状況
(2) 屋内退避時広報
【広報例文】
・
・
・防災行政無線・広報車・メール配信等
〔防災行政無線サイレン吹聴〕
いちき串木野市からお知らせします。
ただいま、川内原子力発電所で事故が発生しています。
市民の皆さんは、自宅に退避してください。
自宅の窓やドアを閉めて、換気扇を止めて外気を遮断してください。
外から帰ってきた人は、顔や手を洗い、
うがいをしてください。
テレビ、
ラジオなどで情報を確認するとともに、今後の市からの指示に十分注意してください。
観光客の皆さんは、直ちに市外へ退去してください。
〔繰り返し〕
【メール配信等による追記事項】
○ 事故状況
○ 対応状況
○ 避難の準備
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2 日常生活と放射線
急性の放射線影響
日常生活では、宇宙からの放射線、空気や地面、鉱物や食物などの自然界から発せられている放射線による被ばくが
あり、その自然放射線の量は世界平均で年間2.4ミリシーベルトくらいだと言われています。
また、自然放射線のほかに、病院などで利用されるエックス線(レントゲン)
などの人工放射線もあります。
局部被ばく
皮 膚 急 性 潰 瘍
全身被ばく
(ミリシーベルト)
10
ブラジル ガラパリの放射線
(年間、大地などから)
宇宙から
大地から
食物から
6.9
胸部X線コンピュータ断層
撮影検査
(CTスキャン)
(1回・日本)
0.38
0.48
全 身 100%の人が死亡
班
6,000
障
5,000
生殖腺 永 久 不 妊
4,000
皮 膚 脱
3,000
皮 膚 紅
水晶体 白
内
毛
全 身 50%の人が死亡
2,000
2.4
水晶体 水 晶 体 混 濁
1
1.0
一般公衆の線量限度(年間)
(医療被ばくは除く)
0.6
0.5
(注)一般の人の線量限度 1.0mSv/年
原子力発電所周辺の線量目標 0.05mSv/年
国内自然放射線の差(年間)
(県別平均値の差の最大)
0.4
原子力緊急事態となるケース
(1時間あたり)
(事業所境界で検出した場合)
α線を止める
0.05
500
200
全 身 未梢血中のリンパ球の減少
ミリシーベルト
全 身 臨床症状が確認されず
出典:「ICRP Publ.60」ほか
2007「原子力」図面集
β線を止める
γ線、
χ線を止める
中性子線を止める
アルファ(α)線
胸のX線集団検診
(1回)
0.01
全 身 悪心、嘔吐(10%の人)
放射線の種類と透過力
0.1
東京~ニューヨーク航空機旅行(往復)
(高度による宇宙線の増加)
1,000
1 mSv(ミリシーベルト)
=1,000 μSv(マイクロシーベルト)
=1,000,000 nSv(ナノシーベルト)
胃のエックス線集団検診
(1回)
岐阜~神奈川
0.19
状
7,000
1人当たりの自然放射線
(年間)
(世界平均)
0.24
空気中の
ラドン等から
1.3
10
8,000
人工放射線
放射線の量
部 位 病
10,000
9,000
自然放射線
●凡例
10,000以上
軽水型原子力発電所周辺の
線量目標値(年間)
(実績は0.001ミリシーベルト以下)
ベータ(β)線
ガンマ(γ)線
エックス(χ)線
中性子線
0.005
出典:国連科学委員会、放射線医学総合研究所ほか
0.001
異常が発生し原子力事業者が
通報しなければならないレベル
(1時間あたり)
(事業所境界で検出した場合)
紙
アルミニウムなどの 鉛や厚い鉄の板
薄い金属板
水やコンクリート
出典:資源エネルギー庁「原子力2010」
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3 安定ヨウ素剤の服用
安定ヨウ素剤は、呼吸などにより放射性ヨウ素が体内に取り込まれる際に、内部被ばくを低減させるための防護剤
です。
万一、原子力災害が発生した場合は、放射能を有するヨウ素が放出される恐れがあります。その放射性ヨウ素が呼吸
や飲食により体内に入ると、甲状腺に集まるため、内部被ばくによる甲状腺がんの原因になることも考えられます。その
予防のために服用するものです。
ただし、放射性ヨウ素以外の放射性物質による内部被ばくを低減させる効果はありませんので、屋内退避、避難等の
防護措置と組み合わせて活用する必要があります。
○服用時期
安定ヨウ素剤は、その効果が服用の時期に大きく左右されるため、服用のタイミングを原子力規制委員会が判断し、
自治体が指示します。効用は約24時間です。
なお、配付場所等については、事前に、避難経路沿いの施設や救護所を中心に県と協議して決定します。
○服用回数
原則1回です。
・2回目の服用を考慮しなければならない際は、特別な指示がない限り避難を優先します。
・原子力規制委員会が再度の服用の必要を判断した場合のみ、24時間の間隔を空けて服用します。
○服用量及び服用方法
対 象 者
新生児
生後1か月以上3歳未満
3歳以上13歳未満
13歳以上
服用方法
水溶液
丸 薬
服用量
ヨウ素量
1mL
12.5mg
2mL
25.0mg
1錠
38.0mg
2錠
76.0mg
○副作用について
安定ヨウ素剤は、服用により副作用が生じる可能性があります。
◇症 状
発疹、頭痛、嘔吐、胃痛、下痢、喉の灼熱感、歯痛、血便、発熱などの症状が報告されています。
【注意事項】
・安定ヨウ素剤の服用に伴う一時的な甲状腺機能低下等の副作用は、年齢の増加とともに高くなります。40歳以上の
方はこのことを理解した上で服用してください。
・安定ヨウ素剤を規定量以上に服用することは、防護効果を高めることにはつながらず、副作用発生の可能性を高める
ことになります。
・妊婦、新生児、授乳婦が服用した場合は、様態を慎重に観察する必要がありますので、相談窓口に相談してください。
なお、授乳婦は授乳を一時中止し、代用ミルクに切り替えてください。また、妊婦、新生児は、原則として複数回の服用
は避けてください。
・服用している薬剤がある方は、併用に伴う健康影響が懸念されるため、医師と相談することが望ましい。
◇安定ヨウ素剤を服用してはいけない人
・ポピドンヨード液(うがい薬に含まれる)及びルゴール液使用後、並びにヨウ化カリウム丸服用後に、
じんましん、呼吸
困難、血圧低下等のアレルギー反応を経験した方
◇安定ヨウ素剤を慎重に服用する必要のある人
・ヨード造影剤過敏症、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症、腎機能障害、先天性筋強直症、高カリウム血症、低補
体血症性蕁麻疹様血管炎、肺結核、
ジューリング疱疹条皮膚炎と言われたことのある方
◇下記の薬を服用している場合、相互作用を起こす可能性があります。
・カリウム含有製剤、
カリウム貯留性利尿剤、エプレレノン、
リチウム製剤、抗甲状腺薬(チアマゾール、プロピルチオウ
ラシル)、
ACE阻害剤、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤、アリスキレンフマル酸塩
【注意事項】
・3歳未満の乳幼児へは、丸薬は服用させない。
(乳幼児は、薬剤師等が粉末剤から調製した液状の安定ヨウ素剤を服用)
・定められた規定量を服用してください。
・服用に当たっては、できるだけ家族の方と一緒に服用します。万が一、自身や家族の方が体調に異変(呼吸困難、関
節痛、発疹など)
を感じた場合には、近くの医師等に連絡してください。
・胎児、子供たちは発がん影響への感受性が高いことから、子供たちは優先的に服用させてください。また、胎児を防護
するために、妊婦の方にも服用を勧めます。
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4 非常時持出品
万が一に備え、屋内退避のための備蓄品や、避難の際の非常時持出品を準備しましょう。
非常時持出品は、自然災害時のものとほとんど同じです。
チェックリスト
■持ち出すことが必要なもの
■持ち出すことが必要なもの
【貴重品】
現金
マスク
筆記用具
運転免許証
預金通帳
携帯用ラジオ
携帯電話
印鑑
運転免許証
健康保険証
【情報収集用品】
携帯電話
預金通帳
健康保険証
印鑑
乳児用ミルク
医薬品
予備電池
(多めに)
現金
オムツ
携帯用ラジオ
予備電池
【その他個人で必要なもの】
医薬品
乳児用ミルク
■持ち出した方が便利なもの
オムツ
筆記用具
マスク
傘などの雨具
防寒具
■持ち出した方が便利なもの
懐中電灯
おやつ
(子供用)
懐中電灯
(1人に1つ)
防寒着
おやつ
(子供用)
傘などの雨具
※ここで挙げている持出品は主なものであり、各家庭の実情に応じて必要なものを用意し、
チェックリストに記入しておきましょう。
非常時持出品は自然災害時のものとほとんど同じです。
※非常食や飲料水、2~3日分の着替え等も準備しておきましょう。
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2015年3月発行