平成27年度第2回記録(PDF:327.1KB)

平成 27 年度 第 2 回 広げよう!地域の輪 市長を囲むまちづくり座談会 要約
日
時 平成 27 年 8 月 6 日(木)午後 7 時~8 時 30 分
場
所 グリーンホール田原 なるなるホール
参加者数 50 人
<主な意見交換>
①イオンモールへの交通アクセスについて
秋にイオンモールがオープンする予定で、喜ばしいことですが、距離的に遠い田原地区から見る
とメリットが尐ないと思います。イオンではシャトルバスを走らせているところがあるので、シャ
トルバスを走らせてほしいという意見が一部であります。この人口ではシャトルバスを走らせるの
は難しいと思うので、それに代わるものとして、時間帯に何本かコミュニティバスを走らせてほし
いと思います。忍ヶ丘駅行きがイオンモールへ直接行くことができれば良いです。忍ヶ丘駅で乗り
換えると料金も時間も余分にかかるからです。そのような働きかけをしてほしいです。住民全員に
メリットがなければならないと思います。
【市長】
イオンモール本体では、シャトルバスの運営は行いませんが、かなりの乗車数が見込めることか
ら、民間バス会社がイオンモールと四条畷駅、イオンモールと忍ヶ丘駅、イオンモールと寝屋川市
駅の 3 ルートで走らせる予定だと聞いています。それに加え、いただいたご意見のように、コミュ
ニティバスを何らかの形でドッキングできるかどうかは今後、検討させていただきたいと思います
が、市のコミバスがイオンモールまで入るというのは、民間のバス会社の邪魔をする形になります
ので、踏み切れない部分があります。ですから、乗り継ぎによって代金が余分にかかることの解消
は難しいかもしれませんが、コミバスと民間バスを中継できればアクセス面はかなり現実的になる
のかなと思うので、検討をさせていただきたいと思います。イオンとは適宜意見交換をしているの
で、そのなかで発言をしていきたいと思います。イオンは地域貢献をしている会社なので、申し入
れをしたら何か妙案が出てくるかもしれません。今後、継続して進めていきたいと思います。
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②イオンモール誘致の経緯と出店による貢献について
イオンができるのは、田中前市長が決めたことだと思いますが、その経緯を教えてください。イ
オンが来ることによって市への貢献はあるのでしょうか。また、田原地区の住民の 8 割は生駒市内
に買い物に行っていると思います。新聞の折り込みチラシも 9 割が生駒市内のものです。イオンが
できることで田原はどれだけ幸せなのか考えてほしいです。バスは難しいと思いますが、交通アク
セスができても行かないのではないかと思います。田原への貢献度も知りたいです。
【市長】
国道 163 号、国道 170 号、第二京阪道路という主要な道路が重なる三角地域に広大な空き地があ
ることから、田中前市長はイオンへ働きかけをされました。ご存知かもしれませんが、イオンの前
には西友ストア出店が実現に向かうと思われていましたが、頓挫しました。一部地権者との関係で
難しい問題が出て、土地の購入が必要となり、頓挫したのです。イオンは一般的に土地の購入は行
わず、借地で事業展開をされていますが、田中前市長はぜひ四條畷に来てほしいと強く働きかけら
れ、実現したという経緯があります。
イオンモール四條畷の商圏は、
生駒市全域も入っており、
もちろん田原台も商圏に入っています。
グランドオープンのチラシは生駒全域に入ると思います。高の原にイオンモールがありますが、そ
れ以上の規模のイオンモールができます。
私が議員の時から、さらにさかのぼれば、父が議員の時から強く申し上げてきたことは、イオン
モールができる地域は市街化調整区域であることです。市街化調整区域は街並みを形成していかな
い地域で、住宅や工場、高層ビルなどを建てることができない地域です。イオンについては、地域
にこういった建物を建てて良いかあげて、地区計画を立て、段階を踏んできたのですが、市街化調
整区域は都市計画税の目的税を徴収することができないうえに、固定資産税が安いのです。あれだ
けの良い場所でありながら、市にお金が入ってこないという懸案事項がありました。ずっと訴えて
きたのですが、大阪府には大阪府全域の考え方があり、なかなか進みませんでした。
しかし、私が市長になり、私が絶対にやるという気持ちで大阪府と膝を突き合わせて話をしてき
ました。隣に座っている藤岡教育長は、元は大阪府のナンバー3 だったので、教育長の力を借りな
がら、また橋本府議会議員の力も借りながら、話をしてきて、この度、やっと市街化区域にできる
ことになりました。これにより、都市計画税が徴収でき、固定資産税が上がることで、税収が増え
ます。イオンモールとしては、地権者へ支払う借地料が高くなると思いますが、市としては、税収
が増え、それによりその再配分で今までよりも田原にお金を効果的に使っていくことができると思
います。
また、今後イオンと市は地域貢献でさまざまな検討を行っていき、教育、福祉、環境など市と包
括協定を結んでいく予定です。これも、間接的に市に対し貢献が生まれてくると思います。
③田原地域での行事開催について
市民の集いや市民体育祭などの行事は西部地域で開催されていますが、田原地域の住民は交通の
アクセスが困難であるので、田原地域から西部地域へ行くのではなく、逆の発想で、西部地域から
田原地域へ来てもらう行事を開催してはどうかと思います。行けないというマイナス思考ではなく
プラス思考で人を呼び込むのです。例えば、障がいのある方たちのスポーツ大会として、
(仮称)
「田
原リンピック」を開催してはどうでしょうか。田原支所、戎公園、田原小中学校、アカカベ前広場、
北谷公園などを使ってはどうでしょうか。すぐには難しいかもしれませんが、提案させていただき
たいと思います。
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【市長】
西部地域から田原地域へ人を呼び込む催し物を開催するというのは、とても良い一つの案だと思
います。人が集まるような企画ができれば良いと思います。田原地域には田原まちづくり協議会と
田原地区教育推進協議会の大きな二つの団体があり、どちらの会議にも出させていただいたことが
ありますが、そのような大きな団体の中でいろんな意見を出していただき、行政だけで考えるので
はなく、団体と行政で何ができるか活発に意見を出し合っていただければと思います。検討しやす
い場ができると思います。
一つの例を挙げさせていただくと、私が市長になってから続けている大きな事業の中に花屏風ハ
イキングがあり、ごみを拾いながら、さくら、もみじ、あじさいなどの植樹をしながらのぼってい
くのですが、これまで、西部地域から上がって終わり、田原地域から上がって終わりで、一緒にす
ることはありませんでした。しかし、たくさんの人に参加してもらい、一か所に集まってにぎやか
に元気いっぱいやるのが良いと考え、今年は田原地域から上がるのと西部地域から上がるのが一つ
の場所、緑の文化園内にドッキングする形で実施し、今まで以上の人に参加いただき、開催したい
と思っています。
また、田原まちづくり協議会と田原地区教育推進協議会で案を出し、行政へ投げかけていただく
ことも良いですが、西部地域にも多くの団体がありますので、西部地域は西部地域で、田原地域で
何かできないか、案づくりの投げかけはさせていただきたいと思います。市民の集いも市民体育祭
も市民から立ち上げて行政とともに実施している事業です。市民と行政が協働で進められたら良い
と思います。お互い立場を理解しながら進めていけば、より良いものができると思います。
④関西文化学術研究都市について
四條畷市は関西文化学術研究都市に入っていますが、
生駒市や精華町が発展したのに、
四條畷市、
特に田原地区は発展していません。国が進めているのは分かりますが、UR が何をやっているのか
見えません。学研都市の一部なのに、市としては田原地区をどうしていくつもりですか。
【市長】
教育長は、大阪府にいた時に関西文化学術研究都市の計画にも携わっていましたので、まずは教
育長から説明いただきます。
【教育長】
私から経過を説明させていただきますと、平成の時期に入った頃、田原地区の町びらきがありま
した。
当時、
私は大阪府の企画室でけいはんな関西文化学術研究都市の計画づくりに携わりました。
清滝・室池地区は、緑豊かな自然を保全しながらスポーツ・レクリエーションの拠点として整備を
していく地区としました。田原地区は、住宅を中心に土地区画整備事業を行う地区とし、学研都市
の地区の指定も受けるということで一部施設導入地区を設け、その土地に誘致ができるようにし、
現 UR が東京海上の研修センターなどを誘致した経緯があります。
しかし、
おっしゃられたように、
残念ながら、学研都市として田原地区にふさわしい研究や教育、文化性のある施設は誘致に至って
いない現状にあります。開発事業としては完了し、UR がお持ちの土地の活用問題はありますが、
市が保有している土地もありますので、
今後そういった土地を有効活用していきながら、
東部地区、
ひいては四條畷市全体がより魅力のある土地にしていく必要があると考えています。
【市長】
UR の所有する土地もありますが、長い間ほったらかしにされていたところを住宅にしたという
ことから考えると、研究の企業や学校を誘致するのが難しいと UR が判断したというのが現状だと
思います。景気も尐し上向いてきましたし、第二京阪道路が開通し、田原地域の交通の利便性はか
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なり上がったと思います。実は企業の情報はたくさん来ており、例えば運送会社をしたいとか、い
ろいろ話が来ますが、研究施設に当たりませんので、だめなのです。これはだめ、これもだめとな
ると、極めて限られた活用しかできないという事情があります。それがなければ、企業が来るのに
と思いますが、解除できないので、学研都市の負の部分ともいえます。ただ、広い角度で、合うも
のは進めていきたいと思います。また、参画している市町村、国、企業がこれまでの検証をし、今
後何ができるか、何をしていくべきか検討する会議が設置される予定です。結果が伴うかは別とし
て、何らかの形で前を向いていきたいと思います。
⑤サギソウとハンゲショウの活用について
サギソウという白鷺が飛んで行くような形をした小さな白い花があります。昔は逢阪の山のとこ
ろに自然群生していましたが開発でなくなっていき、非常に尐なくなっており、準絶滅危惧種にな
っています。これを復活させて普及してはどうでしょうか。というのも、郷土史カルタの箱にサギ
ソウが描かれていますし、カルタの中にもサギソウについて詠んだ句があり、四條畷市と縁があり
ます。森の工作館では鉢植えにして来館者に見てもらおうとしていますが、各小中学校に鉢植えを
置いて子どもたちが現物を見られるようにしてはどうでしょうか。四條畷市とサギソウの結びつき
を考え、推進したら良いのにと思います。
また、ハンゲショウという葉っぱが白くなる草があるのですが、森の工作館の横から歩いて行っ
たところにたくさん生えています。これについても四條畷市独特ということで活かせないでしょう
か。例えば、サギソウ祭のようなイベントとかができたらと思います。
【教育長】
市民の方からこのようなお話をいただき、大変嬉しく思いました。35 年前頃、四條畷市の郷土史
カルタを作りました。四條畷中学校の生徒と先生が専門の先生の指導を受けて初めて作り、カルタ
の中に詠み込んだ史跡や植物がある場所に、木の立て札でできた句碑を立てました。昨年度、観光
可視化戦略の中でカルタの復刻を行い、四條畷中学校美術部が切り絵をつくってくれました。今回
も箱の表紙にサギソウが描かれています。いただいたご提案は素晴らしいことで、私もサギソウを
復活させたい気持ちがあります。
【市長】
週に 2 回ぐらいは西側から緑の文化園を歩いています。東屋のところに句碑がありますが、ハン
ゲショウばかりでサギソウはありません。ハンゲショウはハンゲショウで、真っ白でかなり面積が
広がっていて綺麗なのですが、サギソウを私も見たいという気持ちを持っています。ありがたいお
話をいただきました。昔に帰れるといいなと思います。そのためにどこか場所を決めて育てていけ
ば四條畷の名所になると思います。実は 3 日ぐらい前にちょうどサギソウの話を教育長としていた
ところで、なんとかサギソウでまちおこしをできないかという話をしていたんですよ。サギソウは
大自然を活かす一つのアピールになると思いますので、ぜひともと思います。
⑥ブナの木の枯れについて
交野の山を見るとブナの木が枯れて真っ赤になってきています。だんだん四條畷に来ていて、163
号を走っていると真っ赤になってきています。戎公園でも 3~4 本真っ赤になってきています。山
を守るため交野市を含め早く手を打たないといけないと思います。山を大事にしないといけないと
思います。
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【市長】
週に 2 回ほど山を歩くなかで、昨年に多くのハイキング愛好者から同様のご意見を聞きました。
森の工作館の館長も多方面から聞いておられ、昨年に 50 本ほど切られたと思います。室池周辺で
もたくさん枯れています。素晴らしい景色の中で立ち枯れの木が確認できるというのは、心が痛む
ような思いがします。館長は大阪府と協議をしていると思いますし、早い時期に根本から切るとい
う対応をしていっていただけていると思います。私も興味を持って見ているので、いろいろと情報
を得たいと思っています。また、昨年度に「四條畷の明日を語り合う政策懇談会」を立ち上げたの
ですが、そちらに大阪府の緑の関係の責任者の方も参画されているので、その場で問題提起をし、
働きかけをしたいと思います。
⑦ボール遊びができる場所と公園の駐車場について
サッカーやキャッチボールをするところがないし、テニスコートも尐ないです。北谷公園の駐車
場が尐ないです。みんなが楽しく遊ぶことができるように考えてほしいです。
【教育長】
遊びのスペースやスポーツ施設については、公園や社会教育施設があり、それぞれ課題を整理し
ていく必要があると思います。子どもたちが自由にのびのび使えないというご意見を他でもいただ
いています。公園の特性や地形上の制約もあると思いますが、おっしゃっていただいた観点で施設
のあり方を考え直す時期に来ていると思います。ほかにも、放課後の校庭の活用という問題もあり
ます。活用の仕方については、ふれあい教室の子どもたちや放課後子ども教室の子どもたちやそれ
以外の子どもたちはどうするのか、集団登下校はどうするのか、といった課題があります。西部地
域の子どもたちの方がより深刻な問題かもしれません。市域全体のあり方として、公園を管理して
いる市長部局とも議論しながら、市民の皆さんの意見も聞きながら、課題を整理していきたいと思
います。
【市長】
西部地域については議会から同様の意見をいつも言われています。西部地域に比べれば田原地域
の方が広々とした公園だと思います。西部地域は住宅を建てた時の開発公園が多く、狭いので車に
ボールを当てる危険性や子どもが振り回したバットが当たる危険性などが伴います。大阪府の公園
も市の公園もボール遊びは一律禁止と決まっています。ですから、のびのびと遊べないことを解消
するのは公園ではできないわけです。そこで、教育長も申し上げたとおり、学校の校庭の使い方、
だれがどのように管理をするのか、責任の所在はどこにあるのかを明らかにしていくことが、解消
につながると思います。また、北谷公園の駐車場台数が尐ないという点については、ひとつには、
法律的な問題が考えられます。法律上問題なければ、公園の駐車場台数を増やすために使っていな
いところをつぶして駐車場にすることは不可能ではないと思います。しかし、台数が増えることに
より不法駐車が増えるかもしれませんし、子どもの安全対策をいろんな角度から考える必要があり
ます。ですから、ふたつには、田原地区の総意として田原まちづくり協議会などの団体から声を上
げていただくことが必要だと思います。
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