能奥郷友会 会報 「活性化に勢い」 珠洲市長 泉谷 満寿裕 これまで珠洲市は、その強みである「食」を中心に、交流人口の拡大と農林水産業の振 興を結び付けて活性化を図ってきました。二年前に能登有料道路が「のと里山海道」とし て全線無料化され、昨年春には「大谷道路」が完成しました。さらに、能越自動車道七尾・ 氷見間の開通や、北陸新幹線金沢開業効果に加え、映画「さいはてにて」 、NHKの連続テ レビ小説「まれ」の効果もあり、活性化に向けて勢いが増しています。 特に、 「まれ」で珠洲市の「揚げ浜塩田」の注目が高まり、ゴールデンウィーク中の「道 の駅すず塩田村」は、昨年の1.6倍となる1万8千人を超える入り込みとなり、大いに賑 わいました。また、映画「さいはてにて」の船小屋のセットには、2月の上映開始から5月末 までに7,600人もの多くの方々が訪れ、昨年夏にオープンした「木ノ浦ビレッジ」も4月、 5月の2ヶ月間で宿泊者数が435人と好調でした。ゴールデンウィーク期間中の本市全体の 入り込みは対前年比33.5%増、宿泊者数は対前年比66.4%増となり大幅に増加しました。 これまで進めてきた、道の駅や宿泊施設の整備など、交流人口の拡大による活性化に向けた 取り組みが、花開きつつあると感じています。 今こそ、若い方の定着を図り、定住人口の拡大につなげる好機であると考えており、求人情 報や「空き家購入費補助制度」等各種支援制度を積極的に発信するなど、具体的な取り組みを 進めていきたいと考えています。 さらに、来年の秋に、風力発電を推進する「全国風サミット」が珠洲市で開催されるこ とが決定しました。また、平成29年の秋には、 「奥能登国際芸術祭」の開催を予定してい ますし、平成30年の夏には、ボーイスカウトの国内最大のキャンプ大会である「日本ジ ャンボリー」が、再度、鉢ヶ崎で開催されます。 今後、珠洲市の創生に向けた取り組みを、着実に進めていきたいと考えていますので、 ご指導、ご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
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