7月号 はたらける人になろう

山王小だより
開校40周年
狭山市立山王小学校
児 童 数
437名
平成27年 6月30日 №
4
子供の笑顔・元気・夢をはぐくむ山王笑楽校
はたらける人になろう
- コミュニケーション能力を育てる -
校長
佐 藤
潤
本校の特別支援学級「風の子」の教室前面には次のような掲示があります。
はたらける人になろう
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先にあいさつをしよう。
元気よく「はいっ!」と言おう。
「おしえてください。」と言おう。
かならずほうこくしよう。
すなおに「ごめんなさい。」と言おう。
いつでもえがおでいよう。
日本経済団体連合会をはじめ、多くの機関が『企業が就職採用選考時に重視する要素』について
調査結果を公表していますが、いずれにおいてもここ10年もの間、「コミュニケーション能力」
が第1位に挙がるのだといいます。それは、専門的な技術や知識、ビジネスマナーなどは、就職後
の研修等で身につけることはできますが、人と上手に関わるコミュニケーション能力については、
個人の資質によるものが大きく企業内での教育が難しいということが理由にあるようです。別の見
方をすれば、現在、それだけコミュニケーション能力に課題のある若者が増えているということな
のかもしれません。
では、コミュニケーション能力はどのように育つのでしょうか。それは、どれだけ豊かな体験を
多くし、たくさんの人と関わってきたかということに尽きるように思います。
本来、豊かな体験の場や関わってくれる人は、学校というよりも家庭や地域にこそ多くあるもの
です。それは、家族の一員としての仕事であったり、ゴミ出しをする子供たちに声をかけてくれる
ご近所の方であったりと、決して特別なことである必要はないように思います。毎日の家族の団ら
んを充実させるだけで済むことなのかもしれません。結局のところ、子供のコミュニケーション能
力を育てるのは、家庭や地域のコミュニケーション力ということでしょうか。
先に紹介した風の子学級の掲示内容は、まさにコミュニケーション能力の具体的な形であり、風
の子学級の子供たちは、将来の社会的自立に向けて個に応じたコミュニケーションスキルを学んで
います。もちろんこうしたスキルは、特別支援学級の児童だけでなく、すべての児童に身につけさ
せたい力でもあります。
私は、風の子学級でこの掲示を見るたびに、「自分ははたらける人になっているか」と振り返る
とともに、子供たちが、社会に巣立つ10年後、20年後をしっかりと見据えて「はたらける人」
を育てなければと思うのです。保護者の皆さま、地域の皆さまのご協力をお願いいたします。
自転車の乗り方に注意を! ヘルメットをかぶろう
4月から県内各地で児童・生徒の自転車による交通事故が多発しています。その中には、被
害者として尊い命を失ってしまったものや、加害者として人を傷つけてしまったものもあります。
学校では、4月に交通安全教室を実施しています。そこでどんな学習をしたのか、ご家庭で
も話題にしていただけたらと思います。 また、お子さんの自転車乗車時のヘルメット着用に
ついても積極的なご検討をお願いします。
交通事故防止のための5つの行動
もしかして とまる みる まつ たしかめる