Children`s Tears ~ Searching for Japanese Fathers

ドキュメンタリー映画上映会のご案内
Children's Tears ~ Searching for Japanese Fathers
邦題『子供たちの涙~日本人の父を探し求めて~』
日時:2015 年 2 月 8 日(日)14:00~17:00
会場:大阪経済法科大学東京麻布台セミナーハウス 3 階大会議室
東京都港区麻布台 1-11-5 (地下鉄日比谷線「神谷町」駅徒歩 5 分)
http://www.keiho-u.ac.jp/research/asia-pacific/access.html
主催:POW 研究会 (お申込み:[email protected])
参加費:1,000 円(学生 500 円)
第 2 次大戦中、オランダ領東インド(蘭印、現インドネシ
ア)で、日本人の父と蘭印系オランダ人(インドネシア人とオ
ランダ人の混血)の母から生まれた子どもたちが、およそ 800
人いると言われ、今、その平均年齢は 70 歳を超えています。
彼らの父親は敗戦とともに日本に帰国し、残されたオラン
ダ国籍の母親たちは、インドネシアの独立後、日本人の子を連れて未知の本国オランダに渡り、大変な苦
労を重ねます。子どもたちのほとんどは本当の父の存在を知らないままに育ちますが、他の兄弟姉妹と
の顔立ちの違いを不可解に思い、また継父が日本軍の捕虜や抑留者だった場合は疎まれることも多くあ
ります。長じて実の父が日本人だと知った時には大変なショックを受けますが、同時に父親会いたさに
身を焦がします。15 年ほど前から、そうした人々が日本政府の招聘で来日し、支援者の協力を得て父親
捜しをしていますが、実の父または親族にめぐり会えた人はごく少数で、多くは所在がわからず、わかっ
ても面会を拒否されるケースも少なくありません。
この映画には、3 人の「日系オランダ人」が登場しますが、その人生ドラマと結末は三者三様です。し
かし運命に翻弄されながらも、彼らのひたむきな生き方と父への熱い思いは、観る者の心を揺さぶらず
にはおきません。日系オランダ人の問題はあの戦争がもたらした悲劇の 1 つですが、単なる悲劇にとど
まらず、優れた人間ドラマとして描いたこの映画をぜひ多くの人々に見ていただきたいと思います。
映画上映に際しては、彼らの父親捜しの支援活動を続けているオランダ公益財団法人「アジア太平洋
戦争関連史資料および学術連絡支援財団(略称 SOO)
」理事長の前川佳遠理さんに、日系オランダ人の問
題について解説していただきます。大変貴重な機会ですので、どうぞお誘い合わせてご参加下さい。
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監督:砂田有紀さん
プロフィール
同志社大学卒業後、米系テレビ局に就職。ロータリー奨学生としてロンドン大学修士課程で映像メディアを学
ぶ。日英退役軍人の和解を描いた作品でロンドン帝国戦争博物館映画祭ベストドキュメンタリー賞受賞。英国
大学での人種問題を描いたショートフィルムは英国チチェスター国際映画祭で受賞。海外メディアの現地プロ
デューサーなどを経験。元兵士の取材を重ねる中、7 年前に日系オランダ人の話に出会い、この作品の制作を
決意。