6.ひとり親家庭・子どもの貧困

日本の相対的貧困率(厚労省の公式発表)



出所:厚生労働省(2014)『平成25年国民生活基礎調査 結果の概況』
子どもの定義は18歳未満
2006年から2009年にかけては、子どもの貧困率の伸びが大きかった
2012年は、初めて、子どもの貧困率が相対的貧困率を上回った
3
子どもの貧困率:世帯タイプ別
子ども(20歳未満)の貧困率: 世帯タイプ別
60%
52.7%
50%
49.7%
53.1%
2006
2009
36.1%
40%
30.7%
2012
32.6%
30%
20%
10%
9.6%
11.8%
12.9% 14.5%
11.4%
15.2%
0%
夫婦と未婚子のみ
ひとり親と未婚子のみ
三世代世帯
その他
子ども(20歳未満)の貧困率は、2006年から2012年にかけて上昇傾向にあります。
2006年から2009年にかけては、「夫婦と未婚子のみ世帯」、「三世代世帯」の貧困率が上昇した
一方、「ひとり親と未婚子のみ世帯」の貧困率は減少しました。しかし、2009年から2012年にかけ
ては、「夫婦と未婚子のみ世帯」の貧困率は横ばいですが、「ひとり親と未婚子のみ世帯」の貧
困率は、2006年の貧困率を上回る率となりました。
4
出所:「阿部彩(2014)「相対的貧困率の動向:2006,2009,2012年」貧困統計ホームページ (www.hinkonstat.net)
父親の学歴別 子どもの貧困率(2012)
父親の学歴別 相対的貧困率
35%
33.1%
30%
25%
20%
14.0%
15%
13.7%
13.2%
10%
11.6%
6.3%
5%
1.4%
0%
小学・中学
高校・旧制中
専門学校
短大・高専
大学
大学院
父親学歴不詳
父親の学歴別では、小・中学校卒の父親を持つ子どもの貧困率が突出して高い。
高校・旧制中、専門学校、短大・高専では、殆ど変わらない。
大学卒では6.3%、大学院卒では1.4%と貧困率は低くなる。
出所:「阿部彩(2014)「相対的貧困率の動向:2006,2009,2012年」貧困統計ホームページ (www.hinkonstat.net)
10
母親の学歴別 子どもの貧困率(2012)
母親の学歴別 子どもの相対的貧困率
45%
42.8%
40%
35%
30%
25%
20.3%
18.9%
20%
11.7%
15%
12.4%
10%
7.3%
6.6%
大学
大学院
5%
0%
小学・中学
高校・旧制中
専門学校
短大・高専
母親学歴不詳
母親の学歴別では、小・中学校卒の母親を持つ子どもの貧困率が特に高く(42.8%)、これは父
親が小・中卒の場合よりもさらに高くなっている。
高卒(旧制中卒)の場合は、20.3%と中卒に比べ半減するものの、依然として高い数値。
専門学校、短大・高専では、高卒よりも低い貧困率となっており、母親の学歴の方が、父親の学
歴よりも、それが与える子どもの貧困率の差より大きい。
大卒、大学院卒は、共に、低い貧困率(約7%)となっている。
11
出所:「阿部彩(2014)「相対的貧困率の動向:2006,2009,2012年」貧困統計ホームページ (www.hinkonstat.net)