Java3D の基礎を学ぶための Web ページの制作

梶浦研究室 5
Java3D の基礎を学ぶための Web ページの制作
梶浦研究室
E03C039 清水大介
E03C040 白神貴幸
はじめに
1.はじめに
Java3D は、Java アプリケーションやアプレット中で 3 次元グラフィックスを取り扱う
ための API である。しかし、Java3D を学習しようとしても Java に比べて非常に参考書
が少なく基本的な構造を理解するだけでもかなり長い時間を費やした。そこで、Java3D の
基礎を学習するためのインタラクティブな Web ページやプログラムを作成した。
2.Java3D について
Java3D は、Java で 3 次元グラフィックスアプリケーションやアプレットを作成するた
めの API で Direct3D、OpenGL などの既存のグラフィックス API の長所を組み合わせた
ものである。Java3D の特徴として、
・特定のハードウェアやシステムに依存しない
・レンダリングの処理は静的なものではなく、リアルタイムで実行される
・シーングラフと呼ばれるオブジェクトモデルを構築していくことでグラフィッ
クプログラミングを行う
などがある。
シーングラフとは Java3D の機能の中心と
なるもので、Java3D を理解する上で必要不可
欠な概念である。シーングラフはスーパー構造
体 コ ン ポ ー ネ ン ト (VirtualUnivers と
Locale)と BranchGroup などで構成される
(図 1)
。実際には物体やカメラ位置、アニメ
ーション、イベント処理など全ての情報をシー
ングラフに構築しなければ表示されないが、最
初からある程度の情報をシーングラフに構築
する SimpleUniverse クラスがある。
図 1 シーングラフ
作成した Web ページの概要
3.作成した
Java3D をこれから学習しようとしている人のための Web ページを作成した。Web ペー
ジでは、数値やスクロールバーを変更して変化がわかるようなプログラムは画像だけでは
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2000 年度ソフトウエア学科卒論発表会予稿集
なく実行画面をそのまま載せている。利用者は、物体の位置、色、輝度などの変更をリア
ルタイムに行うことによって、その場で変化を確認しながら学習できる。図 2 に作成した
Web ページの一部を示す。このアプレットでは、シーングラフを構築することにより、
Java3D の基本的な図形を表示させ、同時にソースプログラムも出力する。アプレットは、
3 分割されており左から、実行画面、シーングラフ構築画面、ソースプログラム表示画面と
なっている。中央の画面の画像を移動させてシーングラフを作成することにより、そのシ
ーングラフで作成できるオブジェクトなどをボタンによって選択することができる。選択
したオブジェクトの実行画面とソースプログラムをインタラクティブに表示する。実行画
面、シーングラフ、ソースプログラムを同じブラウザ上に表示することにより、より構造
を理解することができる。
図 2 アプレットの実行画面
おわりに
4.おわりに
Java3D は、初めて学習するには理解しにくく、参考にする資料が少ない。Web ページを
作成することにより、Java3D の基礎を学ぶために必要な部分はほぼ示すことができた。今
後は、まだ扱っていないオブジェクトや操作についても追加し、今以上に構造を理解でき
るようにしていきたい。
参考文献
[1]JAVA PRESS vol.6, vol.7, vol.8, 技術評論社, 1999
[2]ジョゼフ・オニール:独習 Java, 翔泳社, 1999
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